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旧県会議事堂復原・トップページ
山口県旧県会議事堂復原
Old Prefectural Assembly Building
1 豊潤なるまなざしへの誘惑
明治後期に、大蔵省臨時建設部長妻木頼黄の指揮のもとに作成され、遂に実現されることのなかった国会議事堂建設プランが存在したことは、あまり知られていません。
山口県旧県庁舎・旧県会議事堂の設計にあたった人物こそ、その妻木頼黄と、彼のスタッフであった武田五一、大熊喜邦にほかならず、大正5年(1916年)に完成したこの建物に、山口の人々は、その“まぼろしの国会議事堂”の幻影を、そして、設計者たちの見果てぬ夢への熱き情熱の姿を見たのではないでしょうか。
山口県旧県庁舎・旧県会議事堂は、後期ルネッサンス様式を基調としながらも、随所に新しいデザイン運動(セセッション)の影響が感じられる大正時代の代表的な建築物です。
その最大の魅力は、日本の様式や欧米の最新デザインを大胆に取り入れた、細部の独創的な意匠にあるといえます。
近代建築への発展を示す“歴史資産”として・・・、
工芸品のような美しさを観賞することができる“美術品”として・・・、
大正デモクラシーや大正ロマン、そして明治以降の日本のモダニズムに想いをはせる“モニュメント”として・・・、
県政の歴史を伝える貴重な“行政資料”として・・・、
この建物は、これからも、私たちに、多様で豊かな“まなざし”を誘いつづけてくれると思われます。
山口県政資料館
旧県会議事堂復原
所在地 |
山口市滝町1番1号 電話 083-933-2268 |
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交通案内 |
(バス利用)県庁前下車徒歩1分 |
開館時間 |
9時~16時30分 |
閉館日 |
毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は開館日とし、その翌日以降の最初の平日を閉館日とする。)、年末年始(12月28日~1月4日) |
入館料 |
無料 |