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おいでませ知事室~ こどもと子育てにやさしい社会づくりに向けて~
~ こどもと子育てにやさしい社会づくりに向けて~
皆さん、こんにちは。村岡嗣政です。
雨に映える美しい紫陽花の花に心安らぎ、初夏の訪れを感じる風にすがすがしさを感じる季節となりました。皆さん、いかがお過ごしでしょうか。
山口県では、今年に入り、観光において、明るい話題が溢れています。1月には、ニューヨーク・タイムズの「2024年に行くべき52カ所」に山口市が選ばれ、5月には、SLやまぐち号が2年ぶりに運転を再開するなど、大きな追い風が吹いています。
ぜひ、この機会に多くの方々に、本県の誇る豊かな自然や歴史、多彩な食と言った観光の魅力を体感いただくとともに、幸福感の溢れる山口の旅を家族などと一緒に楽しんでいただきたいと思います。
さて、山口県では、今年度から、少子化対策の一環として、こどものために休暇を取得することが当たり前となる社会の実現に向け、「こどもや子育てにやさしい休み方改革」をスタートしました。
職場では、こどもの行事等に合わせて休暇を取ることに躊躇する意識が根強くあり、また、親が休日に仕事をしている家庭では、こどもと過ごす時間がつくりにくいという状況にあるようです。
こうした現状を変え、親子で一緒に過ごすことができる時間を増やすことで、子育ての楽しさや喜びを実感していただき、そして、子育て中の方々を、社会全体で応援する機運を高めていくことにより、山口県で子育てすることの満足度を向上させていきます。
この6月6日には、「こどもや子育てにやさしい休み方改革キックオフシンポジウム」を開催し、私も参加してパネルディスカッションを行い、「みんなで考える新しい休み方」というテーマで、こどもや子育てのために積極的に休むことについて、パネラーの方々とお話をさせていただいたところです。
また、この取組の中では、県内の公立学校に通うこどもたちが、年に3日程度、休業日以外でも家族とともに、さまざまな体験や探究活動が行える、「家族でやま学の日」を創設しました。県立学校においては、すべての学校で取組を開始し、市町立の小・中学校でも順次取組をスタートしています。
こどもたちには、保護者の休暇に合わせ、家族で一緒に地域の史跡めぐりや農業体験など、「やまぐちで学ぶ」、「やまぐちを学ぶ」ための活動を行うことにより、家族で過ごすことの楽しさを感じてもらいながら、本県への愛着も深めていただきたいと考えています。
県では、若い世代に、「安心して子どもを生み、育てていくなら山口県」と思っていただけるように、今後とも、こどもと子育てにやさしい社会づくりに向けた取組を積極的に進めてまいりますので、引き続き、皆さんのお力添えをお願いいたします。