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「賞金支払通知」というダイレクトメールが外国から届いた。開封してみると日本語で、高額賞金が当たる海外宝くじの最終段階に選ばれており、同封された参加申込書に名前やクレジットカード番号などの必要事項を記入して至急返送するように書かれている。応募した覚えがないが、信用できるのだろうか。
消費生活センターには、上記相談事例の他に「新車や賞金が当たった」などと書かれたダイレクトメールについての相談が寄せられています。
ダイレクトメールの内容は、あたかも海外宝くじに当選したかのような文面になっていますが、注意して読んでみると実際に当選している訳ではないことがわかります。
締切日を書いて申込を急がせたり、当選金を日本で受け取っても非課税であるかのような誤解を招く記載があったり、当選結果の確認方法が不明であるなど不審な点が多々あります。
「申込代金を毎月クレジットカードで支払います」という申込書の記載を承諾したため、宝くじ購入費の引き落としが止まらないといった相談も寄せられています。
日本国内で海外宝くじの発売、発売の取次、授受を行うことは、刑法(富くじの発売等)に抵触し、国内での取引は違法行為にあたります。従って、このようなダイレクトメールを送りつけた相手と連絡を取らないことが大切です。
海外にある事業者とクレジット契約を行ったためトラブルにあった場合、解決には大変時間がかかり、被害の回復も困難を伴います。信用できない相手には、クレジットカードの番号などを教えないようにしましょう。
さまざまな個人情報が流出する可能性も考えられますので注意が必要です。