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一人暮らしの高齢の母が、展示会に連れて行かれ、5年間に同じ事業者から着物や帯などを20件近く契約していた。契約総額は500万円を超えており、毎月10万円くらいの支払いに困っている。
一人の消費者に対して、くり返し勧誘を行い、次々に契約を結ばせる販売方法は、次々販売と呼ばれています。
訪問販売を受ける機会の多い高齢者が主な当事者となっています。
次々販売では、契約総額が高額になることが多く、老後の蓄えを失ってしまうなど、生活がおびやかされているケースもあります。
契約を結ぶ前に、家族や近所の人などに相談して、必要なものかどうか、金額は適当かなど、よく検討するようにしましょう。
一人暮らしの高齢者には、家族や地域の人が、何か変わったことはないか声をかけるなど、日頃から気を配ることが、トラブルの未然防止や早期発見に役立ちます。
判断能力が不十分と思われる場合は、成年後見制度や地域福祉権利擁護事業の利用を検討してみるとよいでしょう。