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教育長の部屋・令和6（2024）年4月1日メッセージ
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令和6年(2024年)4月1日メッセージ
このたび、山口県教育委員会の教育長に再任され、引き続き、本県教育行政の舵取り役を担うこととなりました。その職責の重さに、改めて身の引き締まる思いでございます。
私はこの3年間、本県の教育目標である「未来を拓く たくましい『やまぐちっ子』の育成」に向けて、全国に先駆けて整備したＩＣＴ環境を効果的に活用して子どもたちの可能性を広げる「やまぐちスマートスクール構想」の推進や、子どもたちに質の高い高校教育を提供するための県立高校の再編整備など、自ら先頭に立って、教育改革を推し進めてまいりました。
本県教育を取り巻く環境は依然として厳しい状況にありますが、これまで同様、現下の教育課題に真正面から向き合い、子どもたちの教育の充実や、そのための教育環境の整備に全力で取り組んでまいります。
さて、県教委では、昨年10月に、本県教育の新たな指針となる「山口県教育振興基本計画」を策定しました。
本年度は、この計画に沿った取組を本格始動する年となることから、計画の着実な推進に向けた教育環境の充実と喫緊の教育課題の克服、この2つに的確に対応するため、特に重点的に取り組んでいく5つの重点施策を掲げ、諸施策を積極的に展開してまいります。
まず、教育環境の充実に向けては、生成ＡＩの活用や海外の教育機関と連携した取組等により、子どもたちの学習意欲を高め、確かな学力を育む教育を推進するとともに、「やまぐちスマートスクール構想」をさらに推進することで、本県の強みであるＩＣＴ環境を生かした教育の質の一層の向上を図ります。
また、深刻化するいじめ・不登校等の未然防止対策等の強化や、教員確保、学校における働き方改革の推進など、本県が抱える喫緊の教育課題にも対応していきます。
さらに、本県の最重要課題である人口減少の克服に向けて、県教委としても、県内進学・県内就職の促進や、地域連携教育の推進等により、「ふるさと山口」の創生に貢献する人材の育成に取り組みます。
本県の子どもたちが力強く人生を切り拓き、よりよい社会の創り手となるよう、学校・家庭・地域をはじめ、市町教委等関係機関とも緊密に連携して、本県教育の充実・発展に一層努めてまいりますので、県民の皆様方には、引き続き、御理解と御協力を賜りますようお願い申し上げます。
山口県教育委員会教育長 繁吉 健志
