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やまぐちの野鳥・角島

ページ番号:0101709 更新日:2022年1月4日更新

※本ページの情報は、平成16年のものであり、現況とは異なる可能性もあります。あらかじめご了承ください。

角島タイトル角島位置図

豊かな自然に恵まれた渡り鳥の楽園・角島

 豊浦郡豊北町の沖1.5km、響灘に浮かぶ周囲17km、面積4.1キロ平方メートルの島で、北長門海岸国定公園に指定されている。平成12年12月11日に角島大橋の開通によって本土と結ばれ、島の自然を生かした観光開発が行われている。
 元山、尾山の漁港とその居住地区、水田、畑などの農耕地、牧草地、島の北西部に見られる強風による低木性森林層が見られ、居住地区には豊かな屋敷林が見られる。
 周囲17kmの海岸線は砂浜、断崖、岩礁地など多様な環境が角島の大きな魅力となっている。全島が鳥獣保護区に北部海岸が同特別鳥獣保護地区に指定されている。鳥類については48科210種が確認されている。

 角島は日本海側の渡りのコースにあり、春季はツグミ類、ガン・カモ、ホオジロ類など越冬種と、北上するシギ、チドリ類の渡り、オオルリ、キビタキなどのヒタキ類の夏鳥が同時に観察できる。夏季の渡りは8月下旬に始まり、シギ、チドリ類の渡りとヒタキ類など夏鳥の南下を見ることができる。9月中旬には、ハチクマ、サシバ、ハイタカなどの猛禽類の渡りも見られ、次第に冬鳥の渡来も多くなる。海上にはウミウ、ウミアイサ、海岸性のカモ類、カンムリカイツブリ、ウミネコが群れ、島ではツグミ類、ホオジロ類の鳥が多くなる。岩礁地にはクロサギ、ミサゴ、イソヒヨドリ、ハヤブサも見られる。夢崎から大浜の海岸線はシギ、チドリ類の絶好の採餌地となっていてメダイチドリ、シロチドリ、ハマシギ、キョウジョシギ、チュウシャクシギなどが見られる。また湾内のイカダ付近には、冬期、カモ、カモメ類も多く、アビ、オオハムを見ることもある。
 角島は鳥類だけでなく、植物、貝類、海岸生物など興味が尽きない。最近「つのしま自然館」が開館し、島の自然を紹介したコーナーもあり、角島の情報ステーションの役割を果たしている。展示コーナーには、最近、新種のクジラとして話題になったツノシマクジラのレプリカの展示もある。

つのしま自然館の画像
​つのしま自然館

つのしま自然館内の展示の画像
​つのしま自然館内の展示

夢崎の浜木綿の群落の画像
夢崎の浜木綿の群落

新種のクジラの骨格標本(レプリカ)の画像
​新種のクジラの骨格標本(レプリカ)

クロサギ撮影藤原の画像
​クロサギ撮影藤原

ウミアイサの群撮影三谷の画像
ウミアイサの群撮影三谷

オオハム撮影小川の画像
​オオハム撮影小川

カンムリカイツブリ撮影藤原
​カンムリカイツブリ撮影藤原

キョウジョシギ撮影末村の画像
キョウジョシギ撮影末村

イソヒヨドリ撮影藤原の画像
​イソヒヨドリ撮影藤原

イソシギ撮影藤原の画像
​イソシギ撮影藤原

キクイタダキ撮影山本の画像
キクイタダキ撮影山本

左:ミサゴの営巣撮影藤原、右:ノビタキ撮影藤原の画像
左:ミサゴの営巣撮影藤原、右:ノビタキ撮影藤原