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知事記者会見録・令和4年6月28日実施分
日時 令和4年(2022年)6月28日(火曜日)
11時00分~11時30分
場所 県庁2階 記者会見室
発表項目
・第30回地域伝統芸能全国大会「地域伝統芸能による豊かなまちづくり大会やまぐち」~日本の祭りinやまぐち2022~について (PDF:1.55MB)
知事
本日、私からは、第30回地域伝統芸能全国大会「地域伝統芸能による豊かなまちづくり大会やまぐち」について、ご説明させていただきます。
この大会は、愛称を「日本の祭りinやまぐち2022」といたしまして、この題字については、山口の地酒の「獺祭」のラベルを手掛けられています岩国市在住の書家、山本一遊(やまもといちゆ)氏に制作をいただいています。
この大会は、県内外の伝統芸能団体が一堂に会して競演する全国規模の催しでありまして、山口県では初めての開催ということになります。このたび、出演団体や記念メダルの制作者が決定をするなど、大会の詳細が固まってきましたので、その内容をお知らせしたいと思います。
まず、大会概要ですが、日程は、令和4年10月8日・土曜日、9日・日曜日の2日間です。場所は、山口市のKDDI維新ホール、そして中央公園、この2会場で実施をすることとします。大会では、記念式典や、地域伝統芸能を通じて観光振興等に貢献した団体等の表彰式を行うほか、県内外から数多くの団体が出演し、各地域の特色ある伝統芸能公演を行います。
お手元に資料を配布していますが、出演団体については、県内外から32団体の出演が決定をしました。伝統芸能の多彩な魅力を多くの皆さまに、ぜひご堪能いただきたいと思っております。
次に、表彰式で授与する記念メダルの制作者についてです。
「地域伝統芸能大賞」、「地域伝統芸能奨励賞」及び「第30回大会記念特別賞」の受賞団体には、山口県独自のメダルを制作し、授与することとしています。デザイン公募を行いました結果、制作者は本県の萩焼作家である松尾藻風(まつおそうふう)氏と松尾優子(まつおゆうこ)氏親子に決定いたしました。
本県が開催する全国大会において、萩焼でのメダル制作は初めてとなります。受賞団体の皆さまには、伝統工芸である萩焼を通じた山口県の魅力を存分に感じていただける、そうしたメダルがお渡しできるものと期待しています。
また、「高円宮殿下記念地域伝統芸能賞」の受賞団体には、過去大会からデザインが統一されているメダルが授与されることになります。
最後に、「県内表彰団体 御披露目会」についてです。山口県で初めての開催となるこの大会で、県内から2団体が表彰されることを記念しまして、7月9日・土曜日10時から、新山口駅の北口交通広場で、「県内表彰団体 御披露目会」を開催します。
行事では、「高円宮殿下記念地域伝統芸能賞」を受賞された「岩国行波(ゆかば)の神舞保存会」と、「第30回大会記念特別賞」を受賞された周南市の「三作神楽(みつくりかぐら)保存会」の2団体が演舞を行った後に、大会に向けて気運の醸成を図るため、カウントダウンボードの除幕を行うことにしています。詳細はお手元の資料をご覧いただきたいと思います。多くの皆さまにぜひお越しいただきたいと思います。
私からは以上です。
読売新聞
観光需要の喚起についてお伺いしたいんですけれども。国交省(国土交通省)が今月中旬に、県民割に代わる新しい観光需要喚起策を発表しました。県民割よりも大きな補助を行うような制度ですけど、都道府県ごとに実施の可否を判断するということで、山口県としては、こちらを実施する予定かどうか、そのご意向を教えてください。
知事
はい。実施する予定です。国の方で6月中の感染状況を見極めた上で、7月前半より全国を対象とした観光需要喚起策を実施するということにされていまして、今、お話のあった取り組みを展開していくということでありますけれども、県としても準備が整い次第、速やかに実施をしていきたいと思っています。
読売新聞
併せて、県内の感染状況ですね、現在、今日までの感染状況を振り返っていただいて、今どうなっているというふうに、見解を教えてください。
知事
そうですね。オミクロン株の感染がなかなか収まらない状況でありますけれども、だんだんと感染者数自体は減少傾向になってきていると思います。1日200人台だったのが、このところ100人台で推移をしてますし、100人を切る日も出てきているということでありますので、徐々には減少しているのかなと思っています。引き続きワクチン接種もしっかりと皆さま方に提供をしながら、促しながら、また一方で、県民の皆さま、これまでも感染対策を気を付けながら日常生活を送っていただいておりますので、引き続き、対策を講じながら感染を広げるのを抑えつつ、かつ社会経済をしっかりと回していく、このことに向けて取り組んでいきたいと思います。
中国新聞
(6月)24日に、JR西日本広島支社の支社長が知事のもとを訪ねられたと思うんですけど、どういった用件で訪れられたのでしょうか。
知事
そうですね。まず、明日、広島(東洋)カープの試合、(広島東洋)カープ「山口県デー」ということで、JRの方にもご協力いただいて実施をすることになってます。それについての話がまず一つと。それからあとは、ローカル線についても、関係の路線の厳しい現状について改めて話がありましたし、また、今後、沿線自治体と今後の路線のあり方についても議論を進めていきたいという話、これまでも聞いている話でありますけれども、各沿線自治体と議論を行う際には県も議論に参画をしてほしいと、そういった話でありました。
中国新聞
その話を受けて、県の方も議論に参加するということでいいですか。
知事
そうですね。これはまず先般も、地元(JR美祢線・小野田線沿線)の4市長、4市(宇部市、長門市、美祢市、山陽小野田市)から切実な要望もいただきました。地元としてはやはり地域の生活に非常に密接に関わっている、今のそれぞれのローカル線がありますので、しっかりと維持をしてほしい、存続してほしいという声でありましたから、このことを改めて私の方からもお伝えをし、ぜひ存続に向けて最大限努力をしてほしいという話もしました。
その一方で、実際にその運営が厳しいという状況があるということも事実でありましょうから、そうした中で、維持・存続を図る上で、課題認識なり、さまざまな認識を共有していく、そうしたことも議論としてはいるだろうというふうに思っております。しっかりと、ぜひいずれにしても、地元の声をよく聞いて検討していただきたいと思いますし、先ほどの協議の場ができる場合には、もちろん県としても積極的に参画をしていきたいと思ってます。
中国新聞
まだ具体的な日程とかっていうのは。
知事
それはないですね。はい。
中国新聞
時期っていうのもないですか。秋頃とか夏とか。
知事
そこはまだそういったことの話ではなかったですね。
中国新聞
別件で、上関原発、上関町が誘致を表明されて40年になるんですけれども、改めて、知事の考えとしては、今も上関原発というのは必要だという考えでしょうか。どうでしょうか。
知事
エネルギーというのは、国策の中でも極めて重要なものですし、まさに今も、エネルギーについてのさまざまな議論も行われ、また取り巻く環境も大きく変わってきてるだろうと思います。そういう中で、どのようにエネルギーを安定的に供給するかというのは、本当に国家運営の基本でありますから、まず国の方針というのが極めて重要だろうと思っています。私自身は、今の国の基本的考え方でありますエネルギーミックスですね、さまざまなエネルギー源というのを最適な形で組み合わせて行うということは妥当な考え方だと思いますし、その中で、原発というものがあるということも妥当であろうというふうに思っております。
その中で、上関(原発)の位置付けがどうかというところについては、これはまた国の方の議論を待ちたいと思っていますが、要は、新増設については現時点では想定していないというのが国の基本的な考え方でありますので、こうしたことの推移を見ていくということなんだろうと思います。いずれにいたしましても、上関町がこの間、原発誘致によるまちづくりを進めていきたいと、そうした考え方でまちづくりについての基本的な考え方を維持してこられているというのは承知もしておりますし、一方で、今、それ自体が事実上止まっているという状態にありますので、状況について、われわれも引き続き注視をしながら、何らかの変化があれば適切に対応していきたいと思います。
中国新聞
来年1月で埋め立ての免許期限がくるんですけども、まだ何か申請とかというのは、中電(中国電力)から。
知事
それはまだないですね。
中国新聞
今後、中電の社長がまた新しく就任されるんですけど、面談の予定とかっていうのが何か入ってますか。
知事
いや、それも特に今のところはないですね。
NHK
西部石油が(山口)精油所の操業停止(を発表)されて、県としても、就職の支援などをしていくというお話でしたが、その後の進展、何か具体的な制度設計等、決まりましたでしょうか。
知事
まず、この西部石油の件は、これは山陽小野田市中心に地域の産業、経済、雇用、大変重要な位置を占めてきた、大変重要な役割を担ってきたところでありますので、今回の経営の方針、要は事業の、石油精製の停止ということについては、大変大きく衝撃を受けています。その一方で、今、カーボンニュートラル等の世界的な流れの中で、事業を取り巻く環境に大きな変化がある、そういう中での経営判断、総合的に経営判断されたのだろうというふうに思っておりますので、やむを得ない面はあるのかなというふうにも一方で思っています。
われわれとして懸念するのは、地域の経済、特に雇用への影響です。ここについては、会社の方でもできるだけの対応をしていくということ、内部の方でしっかりと対応するということもありますので、ぜひまずそれを行っていただきたいと思いますけれども、一方で、全国どこでも転勤していいですよという人は、ある程度限られると思いますので、やっぱり地域の中で雇用をしっかりと継続をするということがどれだけできるのかということも懸念を持っております。ここは会社の方にも、またわれわれとしてもしっかりと地元の市とも連携をしながら、しっかりとした対応を強く求めていきたいと思いますし、またわれわれの方でも、独自に雇用についてのさまざまなサポートをしっかりしていきたいというふうに思います。
それからまた、石油精製自体はやめるということでありますけれども、一大エネルギーの拠点であった、あるわけですので、これからカーボンニュートラルの時代になってまた新しいエネルギーの形が変わってくる、それに合わせて、次の時代に対応した形で、ぜひ今の事業所を生かしていただきたいと思っています。新しい事業展開を、これからの時代のニーズに合った形で、エネルギー等の取り巻く環境を、カーボンニュートラルそうした条件に合った形で有効に活用する新しい事業をぜひ展開していただきたいと思っていますので、雇用の確保、維持確保と併せて、このことも強く会社の方に求めていきたいと思います。
NHK
ありがとうございます。
別件でもう1点ありまして、コメントでも発表していただきましたけれども、衆議院の小選挙区の定員が1人減少するということで、改めて知事として、これに対する考え方を教えていただきたいのと、もう一つ、参議院議員選挙が迫っておりまして、投票率が減少をしているところでもありますので、県民に投票に行っていただきたいとか、そうした投票率への思いみたいなところもお聞かせいただければと思います。
知事
そうですね。もちろん民主主義というのは、皆さん有権者が、多くの皆さんが投票に行って、そして意思を表明して、そして代表者を選び、そして国の政策を決定するということが基本的な形でありますので、多くの方がそういうふうに行っていただくというのは、この民主主義の上では基本的な前提であります。今、さまざまな課題がありますけれども、それぞれ皆さんにご判断をいただき、ぜひ一票を投じていただきたいと思います。これが民主主義の社会において、皆さんの意見を反映して、そして、国の大きな方針、個別の取り組みを進めていくということになりますので、ぜひ貴重な一票を投じていただきたいというふうにまず思います。
それから、区割りの関係でありますが、これ、コメントも出させてもらいましたけれども、今回の定数減、国において定められた配分方針に基づいて計算された結果であるというふうに承知をしております。しかしながら一方で、今、東京一極集中も相変わらず進んでいるわけです。多少緩和されてきているとはいえ、相変わらず東京一極集中が進んでいっております。これは地方の問題だけじゃなくて、東京にとっても問題なわけですね。より過密が進む、さまざまな環境もより悪化もするわけですし、さらに国全体で言うと、非常に少子化が進んでいるというのは、出生率が低い東京圏にどんどん人が集まっていくということは、さらに日本の人口減少を加速化させていくことにもなってきます。そういう中で、地方創生という大きな政策の方針もあるわけでありますけれども、依然、そうした中でも、東京一極集中が進んでいくということからすると、やはり地方の方からしっかりと声を届けていくということが、今こそ本当に重要なんだろうと思います。
そういう中で、地方の定員、国政に声を届けるその数が、人数が減っていって、東京をはじめ大都市部の方にそれが集中していくということは、大変残念なことであるというふうに思っております。そういった意味では今回の勧告については残念なことと思っております。
一方で、われわれの方でも、ここはそういった仕組みは仕組みとしてなりますけれども、地方の実情ですとか、そうしたことが届きにくくなっている部分については、しっかりとさまざまな政府への提言だったり、活動を通じて訴えていくことがますます必要であろうというふうに感じてもおります。
日本経済新聞
冒頭に伝統芸能の話が出たから伺うわけじゃないんですけど、山口県には、赤間硯とか大内塗とか萩焼とか、いわゆる伝統工芸の品物ってあると思うんですけど、こういった伝統工芸のですね、県としての振興策と言いますか、現状とか活性化策、そんなのがあったら教えていただければと思うんですけど。細かい話で恐縮です。
知事
もちろん、伝統工芸品ですとか、山口県の伝統文化をしっかり引き継いでいくということが重要だと思います。特にコロナ禍の中で、人の動きがなくなってきている中で、こうしたところが非常に事業なり取り組みを継続していく上で打撃を受けているということがありますので、ここでさらに力を入れて伝統文化の継承、このことを進めていきたいと思っております。
もちろん、さまざまな県の美術館なり、博物館なりそういったところでの作品のPRだったり、あるいは、対外的にも、観光、物産を合わせて、そうしたことをPRしていくということも、これは基本的なこととしてしっかりと行っているところでありますけれども、今回の大会もこうした伝統芸能を引き継いでいく上では、とても大きな意味があると思っています。今言いましたように、コロナ禍の中でなかなか活動自体が難しくなっているところで、こうした大会を山口県でしっかりと開くことによって、自分たちが受け継いできたもの、これをしっかりとこれからも引き継いでいこう、そうした機運も高まってきますし、県民の皆さまにも楽しんでもらうことによって、それぞれの地域で素晴らしい伝統芸能があるんだなってことを改めて認識をしてもらう、このことが地域のそれぞれの活力につながったり、これからも継承、次世代への継承につながっていくと思っていますので、タイミング的に非常にいい形で、今回開けることができたということで、本当に期待をしていると言うか、しっかりとこれを契機に山口県の伝統文化、これをしっかりと承継していくということにつなげていきたいと思います。
防府日報
先の県議会で、山口宇部空港とソウルの国際線の再開の準備を進めているというのが委員会の中で出ていましたけれども、ソウル線は、それこそ知事がトップセールスをされて開設したという経緯もありますけれども、当然、コロナが一定の収束を得て、海外から観光客がっていうのが、ある程度回復した段階での再開ということになるんじゃないかと思いますけれども、今回、そういった準備を進めていることと、それから、なかなか言いにくいかもしれませんが、いつ頃ぐらいをめどにとかいうことがもしあれば教えていただきたいんですけど。
知事
国際線の誘致ということを、私、このコロナの前まで力を入れて取り組んできまして、今おっしゃったように韓国便の就航というのを実現しました。かなりいろいろと苦労しながら、直接韓国にも足を運んで、トップ会談を何度もしながら実現をしたので、非常に思い入れもあるんですけれども、しかし、こういう状況の中で、これは止まっているという状況ですね。
しかし、国内の観光の需要喚起策もやっていますけれども、インバウンドがどんどん伸びてきていた中で、今回コロナでこれがぱたっと止まっておりますけれども、ポテンシャルは非常にあると思っています。特に韓国は非常に近いところにもありますけれども、非常にアクセスもしやすく、また、韓国に限らず、多くの海外の皆さんが楽しんでもらう、楽しんでもらえる、そうした魅力が山口県にはたくさんあると思っております。今の伝統(文化)もそうですけれども、自然ですとか、絶景、温泉、グルメ、お酒、本当に多くの魅力にあふれていますし、これを今、このコロナ禍の中でも海外にはどんどん発信は続けておりまして、インバウンドが再開した際には、これをすぐに呼び戻していきたいというふうに思っています。実際の往来が、なかなか個人の往来が自由になるというところのめどが立たないので、いつ頃というところについて、具体的にスケジュールを持ちながら考えていくというのは難しい面がありますけれども、しかしできるだけ早く、われわれとしてはそうした呼び込みをできるように準備をしっかりしていきたいと思っております。
防府日報
前回、運休したときは、採算性というのが一つ問題になったのと、そのときの日韓関係、そういったものも多分に影響したというふうに思うんですけれども、そういったところの懸念というのは今の時点ではどうでしょうか。
知事
そうですね。常にそういうリスクというのがあるというふうには思います。なので、必ず確実に、恒久的に何かを維持できるということじゃないんだろうと思いますけれども。別に今、韓国の話を質問されているので、そうしていますけれども、それに限らず、いろんなところと、われわれなりに売り込みをしたり働き掛けをしたりということを通じて、国際線については可能性を追求していきたいし、実現に向けて取り組んでいきたいと思っております。
防府日報
はい。すいませんもう1点、ちょっとこれは別件なんですけれども、防府市の佐波川で、今、雨が少ないということで、近々に取水制限が開始されるんじゃないかというような話になってます。山口県の場合、川は比較的たくさんあるんで、香川県みたいにすぐに水が止まるっていうことにならないと思いますけれども、少雨になりますと、さまざまな影響が出てくると思います。特にこの夏は、電力不足で水力発電なんかにも影響が出るんじゃないかと思いますけれども、現時点でそういった少雨、渇水等の影響が出ているのかどうかと、今後どのように対処していかれるのかということをお聞かせ願えますか。
知事
そうですね。生活面での支障というのは、今直ちに出ているということはないかと思いますが、例えば工業用水の面でいうと、かなり水不足によって厳しい状況になってきております。年明けからかな、あまり降ってないので、企業、特に周南地域には取水を制限してもらう協力もお願いもしているところで、これを継続しているところでありますので、大変、企業の皆さんに心苦しい思いです。
かつこの梅雨ももう明けた地域もありますし、これからそんなに多く雨が降るわけじゃないんだろうなというところも予測できる中で、この先を考えてもなかなか厳しい状況にあるのかなというふうに感じております。ちょっとこれ、対策といっても、雨そのものを降らせるという対策は難しいので、限られた、今持っている水の資源をどのように支障なく有効にしていくかということに尽きるんだろうというふうに思いますけれども。いずれにしても、状況についてよく注視をしながら、支障を最小限に抑えられるように努力をしていきたいと思います。
防府日報
企業局で管理している水力発電所とかっていうのは今のところ特に影響はないですか。
知事
発電、そうですね。これは特にあるという話は聞いてないです。
防府日報
はい、分かりました。ありがとうございます。
中国新聞
先ほどちょっと話が出た海外との航空便についてなんですけれども、昨日、ベトナムの航空便の就航っていう話が、ベトナム(ベトナム・ビンズン省訪問団)の方から提案があったと思うんですが、現時点で韓国とベトナム、あと台湾のチャーター便以外に、就航の準備を進めているような国際線というのはあるんでしょうか。
知事
準備という段階に言えるようなものはないですね。はい。もちろんいろんなところに、例えばPRとか観光についても、特にわれわれアジア地域を重点エリアということでプロモーターも置いてPRもしておりますので、発信自体はいろんなことをやっていますけれども、具体的な話として、それ以外のもので何か進んでいるということはないです。
朝日新聞
美祢と長門の間の天井山の風力発電の計画が凍結されたという連絡が、県にもあったかと思うんですけれども、そこの受け止めと、あと脱炭素というものを進めていく上での、こういう何て言うか、うまく進まない部分ということについて、どのように考えているかということをお聞かせ願えればと思います。
知事
そうですね。まず、これは事業者の判断でありますので、県としてどうこうということはありませんけれども、われわれとしては、基本的にはさまざまな地元との調整、そうしたことは、これに限らずいろんなことについてはしっかりとやってほしいということの基本的なスタンスと、環境への影響についてはしっかりとわれわれの方でもチェックをしますので、そうしたところは、要請に対しては守っていただきたいということですが、そういった基本的ないくつかの要件はありますけれども、基本的には事業者の判断によってなされるものだと思っております。これ何かありますか。
環境政策課長
もう1回質問をお願いします。
朝日新聞
脱炭素というものを進めていく上で、なかなか地元の理解が得られないとか、なかなか進みがたいところもあると思うんですけれども、そういうところについてどのように対応して進めていくかというところを伺えればと思います。
環境政策課長
地元の理解という点に関しましては、環境影響評価の手続きの中で、知事意見の中で、地元へのしっかりとした情報提供とか、情報発信、理解に向けた取り組みを述べている。そうした中で事業者の方で対応していただくということで、対応しております。
作成:山口県総合企画部広報広聴課