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知事記者会見録・令和3年7月30日実施分
日時 令和3年(2021年)7月30日(金曜日)
15時00分~15時25分
場所 県庁2階 記者会見室
発表項目
新型コロナウイルス感染症に係る再拡大防止のための注意喚起について (PDF : 651KB)
知事
本日は、新型コロナウイルス感染症に係る再拡大防止のための注意喚起について、説明をさせていただきます。
まず、県内の感染状況についてですが、このモニターにあります通り、6月16日以降、1カ月以上にわたりまして、ゼロまたは一桁台ということで推移してきたわけですけれども、4連休が終わりまして、おとといから10人を超えて、今日は一気に27人ということで、急増しております。
本県も感染の第5波に入ったものと認識しております。
その感染経路につきましては、県外への出張、また、帰省等で、県外の方との接触があった場合、そしてまた、そこから家族への2次感染など、県外との往来に由来するものがほとんどであるという状況です。また、年代別の新規感染者数については、20代から40歳代の若い世代の方の感染が約6割を占めております。一方で、高齢者の感染割合は減少しているという状況です。
この状況についてですけれども、モニターに示しております通り、本県の高齢者のワクチン接種率は、1回目が85.9%、2回目もほぼ8割という状況になっております。含めて、全体としては、だいたい5割くらいの方が1回目を終えているという状況でございますが、高齢者がこのように8割近くの方が2回目接種を終えている状況でございますので、そういう状況の中で、新規感染者に占める65歳以上の方の割合は、3.4%ということになっております。かなり低くなっているというのが、5月の時は、同じく65歳以上の方の割合は約30%あったわけですけれども、この時点では、まだワクチンの接種は進んでいなくて、1割程度だったわけですが、今、2回目がだいたい8割くらいの方が、高齢者の方で接種を終えているという状況の中で、3.4%ということで、かなり低く下がってきております。これは、ワクチン接種を進めてきたことも大きく影響しているのではないかというふうに考えているところでございます。
一方で、全国におきましては、ご承知の通り、緊急事態宣言が出されている東京では、感染が急増しております。新規感染者数は、27日には2848人、そして28日は3177人、そして昨日は3865人ということで、連日、過去最多を更新しています。
また、まん延防止等重点措置の対象となっている大阪や首都圏の3県も同様に感染が急増しております。これに派生して全国的に感染が拡大しているという状況です。隣県の福岡につきましても、直近で感染者数が増えてきております。本県への影響が大変懸念されるところでございます。
こうした感染拡大の状況を受けまして、政府は、本日、対策本部会議において、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の対象区域の拡大を決定する方針と伺っております。
これまでの経験から、首都圏で感染が急増した後に、関西圏、また福岡など全国の大都市圏で感染が拡大をし、それに少し遅れて、本県にもその影響が及んで、感染が拡大すると、そうしたことが懸念されるわけでございます。
県民の皆さまには、こうした状況を十分認識をしていただき、これから、人の移動が活発になるお盆期間を迎えることも踏まえまして、本県での感染の再拡大を防止するため、今から申し上げます感染防止対策にご理解とご協力をいただきますようお願いを申し上げます。
県民の皆さまへのお願いということで、書かせていただきましたけれども、特に緊急事態宣言あるいはまん延防止等重点措置の対象地域、東京、大阪、福岡などへの往来につきましては、やむを得ない場合を除き、ぜひ自粛をしていただきたいと強くお願いをいたします。
特に、人の移動が活発になりますお盆期間につきましては、これらの都道府県から、本県への帰省などをお考えのご家族やご親戚などがいらっしゃる場合、やむを得ない場合を除いて、帰省などを自粛するようぜひ強く促していただきたいと思います。ご家族などがやむを得ず来県される場合であっても、来県前の2週間は体調管理に努めていただいて、不要不急の外出を控えるなど、慎重に行動するよう呼び掛けていただきたいと思います。
また、こうした緊急事態宣言あるいはまん延防止等重点措置の対象地域以外の県におきましても、感染が拡大する地域が増えていますので、県外との往来にあたっては、これまで以上に、移動先の地域の感染拡大の状況、また自治体の発する情報に留意して、慎重にご判断をいただきたいと思います。そして、往来する場合には、ぜひ感染予防対策を徹底して、そして移動先の自治体の発する要請等にぜひ従っていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
その他、感染防止対策の詳細につきましては、お配りをしております「県民の皆様・企業の皆様へのお願い」でご確認をいただきたいと思います。
われわれとしては、ワクチンの接種を、市町、また関係機関とともに連携して進めているところでございます。希望される方が少しでも早く接種でき、そして県全体が集団免疫を一刻も早く獲得できるように全力を挙げているところでございます。
ぜひ、県民の皆さまには、今しばらく、この第5波の影響が県内でできるだけ低く抑えられますように、今しばらく、感染予防対策の徹底、そして、感染の再拡大の防止に、ご理解とご協力をいただきますようにお願いを申し上げます。
私からは以上です。
読売新聞
今のお話の中にもあったかと思うんですけれども、県内での感染の拡大の受け止めについて、改めて、どのようなところに危機感を抱いているのか教えていただけますか。
知事
そうですね。先ほど言いました、6月の16日から1カ月以上ですね、感染が皆さま方のご理解とご協力のおかげで収まっているというか、ゼロ、ないし一桁という状況で推移をしてまいりました。4連休が終わりましてから、おとといから10人を超えて一気に今日は27人という状況です。これは県内での急拡大もそうですけども、全国的にも急激に拡大をしている。これはデルタ株の特徴なのかもしれませんけれども、感染力が非常に強い株が、今、全国で一気に広がっているということを強く懸念をしております。
もちろん、ワクチン接種も進みまして、高齢者の方々の感染率というのが非常に落ちているという状況はございますので、そうした効果がですね、生まれる前に、この感染がどんどん広がっているという状況ではないかと。つまりワクチンの接種がですね、高齢者は進みましたけれども、一般の方でまだ進めている途中で、この感染が急拡大しているという状況でございますので、何とかここは、われわれとしても、ワクチンの接種を急ぎ、また分かった感染については、一つ一つできるだけ早く、広がらないように抑え込むということをですね、全力を挙げてまいりますので、ぜひ県民の皆さまには、特に県外との往来、これによる感染がほとんどでございますので、そうした県外由来の感染を受けることがないように、ぜひ行動をですね、ぜひ気を付けていただきたい。感染予防をぜひ、この時期徹底をしていただきたいと思います。
読売新聞
今、県外との往来の由来による感染が県内でも増えていることで、知事も先日、7月14日に、東京に要望に行かれたりしましたけれども、その直前に、前回の記者会見でもちょっとお尋ねをしましたけれども、本来だったら、東京で緊急事態宣言が発令されるのであれば、本部員会議(「山口県新型コロナウイルス感染症対策本部」本部員会議)を開いてですね、改めて知事もその東京への出張を自粛したりですね、往来を自粛することを呼び掛けるタイミングは、本来は今日のこの記者会見ではなくて、その時の宣言の発令前に、改めて呼び掛けをされておくべきではなかったのかなと思うんですけども、その辺については、今どのようにお考えですか。
知事
県外との往来の自粛と言いますか、そうしたことは緊急事態宣言地域、あるいはまん延防止地域についてはこれまでもお願いをしているわけですね。そうしたお願いを維持しながら、個別の出張については、前もお話をしましたけれども、個別の必要性、緊急性に応じて行っているということです。
今回、県民の皆さまへのお願いを改めてするというのは、ご案内の通り、過去最多のですね、感染者というのが出ているわけですね。非常に、東京、大都市部を中心に急拡大をしておりますけれども、山口県においても、規模は違いますけれども急拡大をしているという状況にあります。これはやはり、そのデルタ株の拡大というのがここに来て一気に拡大をしてきていて、それが全国に急速に広がってきているというところの懸念を非常に強く持っているからでございます。ですので、これからまた8月に入ります。お盆が近づいてきてですね、人の移動が盛んになる時期でありますので、この時期に県民の皆さまに、ぜひこれからの特に県外との往来について気を付けていただきたい。このことを強く申し上げたいと、そうした思いで、今日は会見を開かせていただているところです。
読売新聞
7月12日とか14日の頃は、確かに県内の感染者数は、少し数字的に見ると落ち着いていたと思うんですけども、東京では緊急事態宣言が発令されているわけで、改めて、そこで、そのタイミングで、知事が県民の皆さんに、県外との往来を、自粛を呼び掛けたりして、さらにその知事が東京に行かずに、あれは省庁に要望に東京に行かれたということは、県民の方々にはもう知れ渡って、知事も行かれるんだというようなメッセージになったのかなという気もするんですけれども、そこら辺の行動については、今ご自身は振り返られていかがでしょうか。
知事
前の会見でも申し上げましたけれども、予算の要求のタイミングですとか、防衛省の方でですね、行うタイミングというのはとても重要なものがありますし、また、県だけの思いではなくて、これは市町の方からもぜひという非常に強い、直接やっぱり訴える機会をつくってほしいということもありました。そうした中で、もちろん感染防止対策に十分留意しながら、要望について行ったということでございます。
今のタイミングというのは、どちらかと言うと、これまでは感染者が出てもですね、一桁、あまりこう増えてるというよりはこう同じような状況でずっと続いているという状況でございましたが、もう、これ明らかにこの1週間、特にこの3日間はですね、急増しているわけですね。これはいろいろ聞いてみると、やっぱり4連休の間ですとか直近の状況でですね、県外との往来があったりということが多くその原因としてみられます。ということですので、もちろんその県外の往来もこれまでもあったんでしょうけれども、やはり全国で、特に大都市部で感染が急増している中で、やはりその感染を受けて帰ってこられる方というのが増えている、当然、確率的には高くなるだろうと思ってますし、そういったことがこうした数字に表れているんだろうと思います。全国的に爆発的に感染が増えている、これまでにない規模の感染拡大ということを言われておりますので、そういう一番、今、感染が、これまでの4波と比べてもより大きな波が全国を覆いつつあるという状況でありますので、ぜひ、今この時期は県民の皆さまにも、特に感染が拡大している緊急事態宣言地域やまん延防止地域との往来は極力控えていただきたいというふうに、ぜひ、お願いをしたいと思います。
読売新聞
今、おっしゃったようなメッセージをその7月の中旬頃に発していれば、今のこの時期になって県内での拡大というのが、波がもうちょっとこう低く抑えられるかもしれないですし、この拡大の時期をですね、もっとずらすことができたかもしれないというふうにお考えにはなりませんか。
知事
これは、4連休の前の記者会見においてもですね、特に感染拡大地域との往来については控えていただきたいというのを、この会見の場でも申し上げたというふうに思いますけれども、また改めて、今日こうして県内での感染の急拡大を踏まえて、改めての県民の皆さまへの注意喚起ということで、話をさせてもらっていると思っています。
朝日新聞
プレミアム宿泊券をはじめとする観光振興策、そういったところへの影響っていうのはどう考えられますでしょうか。それと、県としてこの先、例えば利用停止ですとか、そういったことを考えていらっしゃるでしょうか。
知事
そうですね。これは、これまでもそうですけれども、ステージ3を超える状況になればですね、利用についてどのようにするか検討するというふうに考えておりますので、指標をこれから見ながらですね、ステージ3を超えるような状況になればそうした検討を行っていくことになると思います。この3日間で、感染は、感染者は急に増えましたけれども、現在の医療提供体制等から見ればですね、今はステージ2の段階にありますので、しっかりと感染について抑える努力をしながら、できるだけ経済活動を回していくように努めていきたいと思っております。
朝日新聞
今はまだ、そうした経済活動を回す時期だというお考え。
知事
そうですね。はい。
朝日新聞
つまり、飲食店への時短要請ですとか、それに準ずる何らかの人流抑制、街中での人流抑制をするといった対策っていうのは考えてはいらっしゃらないのでしょうか。
知事
今、県内でどんどん感染が拡大しているっていうよりは、県外との往来ですね。行ったり、あるいは帰省された方との接触によって、原因となって、感染が、感染者が出ている状況がございますので、特に県民の皆さんにお願いしたいのは、県外との往来を特に強く控えていただきたいということであります。また感染が増えてきてですね、例えば医療提供体制が大変な深刻になってくれば、県外との往来だけじゃなくて、前回のように、県内での外出をできるだけ抑えてもらうですとか、外出機会を減らしてもらうですとか、そうしたことをお願いをするということもですね、可能性としては出てきますけれども、これはもう少し先の段階であって、まずは今起きている感染の状況からすると、県外との往来というのをしっかりと抑え込む、このことによって県内にウイルスが入ってくるのを抑えていくということが、まずは急務だろうと思います。そのことを県民の皆さまにまずお願いをしたいと思います。
朝日新聞
これまでの第4波までも同じ傾向が見られましたけれども、大都市部でまず感染拡大が起きて、その余波が県内にやってくるという傾向が見られたと思うのですけれども、知事もステージ3になってからいろいろ考えると、これまでもおっしゃってこられましたけれども、要はですね、遅かれ早かれ、県内で感染拡大が予想されるという状況が前々から分かっているのであれば、ステージ3に引き上げるのを待たずしてですね、そういった、ある一定の人流抑制とかですね、県内でも行っていく必要があるかと思うのですけれども、これまでの第4波までから得られた教訓ですとか、今回、第5波に入っているとおっしゃられましたけれども、どういったことを学んで、今回に生かしていきたいと考えていらっしゃいますか。
知事
それは、県内の感染状況を踏まえてですね、その都度必要な対策をしていくということが基本だろうと思います。クラスター(集団感染)が多発しているような状況、例えば、県内で、いろんな会合でどんどんクラスターが出ているとかですね、あるいは飲食店でどんどんクラスターが出るということになれば、そうした対策を考えていかなければいけないと思いますが、今、現時点においては、この感染の中で、県内の皆さんが集まってクラスターが生じているということは、今のところは聞いてないわけですね。起きるかもしれないからということでそれを全て止めるということは、今、起きていることの対策としては、そこまでは、それというよりはむしろ今、起きているのは、県外との往来によって、起因して、感染が発生しているという状況ですので、そこをしっかりと抑えていく。現状において、県内の感染状況よりも県外の方が、圧倒的に、特に、大都市部の方が大きいわけですね。そちらからウイルスが県内に入り込まないようにするということが、まず今注力すべきところであって、その先に備えて、いろんな活動を今から止めていくというのはですね、これは皆さんの生活面においても多大な支障が生じますので、そこは状況を見ながら、もちろん必要があれば、速やかにやっていく必要があると思いますけれども、それは、今ではないと思っています。
朝日新聞
県外から人がたくさん入ってくるというところが一つの原因だとみられるのであれば、私も、先ほど教訓という言葉を言いましたけれども、第4波まで、これも県外から結局は入ってきたわけだと思うんですけれども、それを止めきれなかったといった状況もあるかなと思います。今、県外からの往来を自粛してくださいというふうに言っている今のこの状況というのは、これまでと全く言っていることとしては一緒かと思うのですけれども、さらにできることはないか、言えることはないかというふうに私も思うのですけれども、いかがお考えでしょうか。
知事
先ほどから言っております通り、県内での感染が、人から人へと次々にうつっているという状況であればですね、そこがどういったところで起きているのかということを見つけて抑えて、ということが必要になってくるだろうと思いますし、そうした状況が起きているかどうかというのは、常にチェックをしていかなければいけないと思います。必要であれば、速やかに県内の感染状況を踏まえた対策を、県民の皆さまにもご理解していただかなければならないというふうに思っております。
ただ、現時点においては、ここにきて起きている急拡大は、県外との往来が中心でありますので、そのことについて、もちろん、どうしても行かなければいけないものがありますから、そこをやめてくださいというわけにはいきませんけれども、不要不急なものは、今は控えていただくということをですね、お願いをしたい。そのことによりまして、県外との人の流れ、県外との人の行き来を極力抑えていくと、このことを通じて、県内の感染の広がりというのを抑えていくということに、努めていきたいと思いますし、そうした、県としては考えのもとで、県民の皆さまにもご理解、ご協力をいただきたいと思っております。
NHK
プレミアム(宿泊)券の取り扱いについて、追加で触れさせていただきたいんですけれども、日頃、ステージ3になったら、対応を検討するということだったと思うのですけれども、具体的には、5月に実施されましたように、プレミアム宿泊券の利用の自粛をまず、検討するというようなことを考えていらっしゃるのでしょうか。
知事
そうですね、その段階になれば、まず、自粛ということをお願いをすることを考えていくと思います。それをさらに、事態が悪化していけば、利用の停止というかですね、そうした方法も考えていかなければいけないと思っています。
NHK
「Go To Eat券(Go To Eatキャンペーン)」についても、同じような取り扱いということでいいですか。
知事
そうですね、「Go To Eat」も、ステージ3を超えたら、その段階で、対応について検討すると言っておりますので、そのように取り扱っていきたいと思いますし、そうならないように、まずは努力していきたいと思います。
NHK
先ほど、知事のご発言でもあった、爆発的な感染が起きて、これまでより大きい波が来つつあるというお話だったと思うんですけれども、改めまして、過去の四つの波と比べて、今回の波に対する危機感の大きさというのは、知事の中ではいかがでしょう。
知事
はい。東京で感染が拡大していて、報道とかで専門家の方がよく出られて、東京オリンピックが終わる頃には2000人を超えているかもしれないと言われましたが、もう真ん中にいくまでに3000人を超えて、4000人に近づいているわけですね。このデルタ株の感染力の強さというのは、非常に脅威を感じています。県内においてもデルタ株が増えておりますが、このように、4連休が終わってすぐに、1カ月以上も続いた一桁、あるいはゼロというのが、10人を超え、今日は20人を超えて30人に近づいているという状況でありますので、この感染力の強さ、非常に警戒をしております。これからお盆の時期に向けて、人の動きが活発化しがちな時期でありますけれども、ぜひ、これまでにない感染力の強い、そして大きな波が、日本全体を覆おうとしておりますので、県民の皆さまには、県外との往来、ここでの感染というのが非常に多くなっておりますので、ここをぜひ、今は自粛をしていただきますように、強くお願いしたいと思います。
NHK
やっぱりこう、これまでもそうですけど、波が大きくなるたびに、県民の方にはやっぱり、これまで以上に徹底をということで、やっぱり呼び掛けられてきていますけれども、改めて、都会の方では、長引くコロナ禍で気持ちが緩んでいることを指摘されていますけれども、その点について、改めて、どういうふうにお願いをしたいと、どうでしょう。
知事
そうですね、なかなか日常生活を大きく、都市部においてですね、特に都市部の場合は、3、4波と、それから5波が、もう連続しているような状況になっていると思いますし、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置が出っぱなしという状況の中で、そこにめりはりを付け難いというところがあろうと思います。
そういった意味では、ぜひ、県内では、めりはりをしっかりと付けられればいいなというふうに私は思っておりますけれども、しっかりと抑える時期は抑えていって、そうでない時期は、できるだけ経済を動かしていきたいというふうに思っております。そうした意味では、今はまだ、いろんな制約をかけておりませんけれども、かけなくていいように、県内の感染をできるだけ低く抑えていきたいと思いますし、そのためには、特に県外との往来、先ほどから言っていますけれども、県外に行くですとか、県外から誰か、身内の方なり、お客さんが来るというところを、今この感染が急拡大している今においては、ぜひ控えて、先延ばしをするですとか、再検討していただきたいというふうに思っております。
その間にしっかりとワクチンの接種も進めていきですね、県内の免疫力を高めていく、集団免疫を獲得するということを、一刻も早く、関係機関と力を合わせて、全力で取り組んでいるところでございますので、何とか、この第5波の波が、県内を、大変大きく覆わないように、できるだけこの波が低くなるように、県民の皆さまに、特に県外との往来、今は県外との往来を、特に控えていただきますように強くお願いしたいと思います。
NHK
分かりました。
中国新聞
広島の方が、明日から集中対策に入るという話をしているんですけれども、この、今日出された内の、この「往来自粛」に入るのか、「慎重に判断を」に入るのか、どっちなんですか、広島に行く場合。
知事
広島の場合はこちら(「慎重に判断を」)ですね。これは、上の方は、緊急事態宣言地域等と書いてあるのは、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の対象地域、都道府県ですね。こういう、政府の方で決められたところ、特に急拡大をしているところですね、ここは最大限自粛をしていただきたいと思いますけれども、その他の地域は、ぜひ感染状況を見ながら、慎重に判断をしていただくと、そうした分け方をしています。
中国新聞
また営業とか、広島とか時短をするみたいなんですけれども、そうすることで、また越境して飲みに来られる方っていうのがいらっしゃると、今回もそうかもしれないですけれども、その辺どういうふうに、注意というか、自粛してもらいたいっていうのがありますか。
知事
そこは、また実際の人の動きを見ながら、その時、その時で適切にやっていかなければいけないと思います。もし、人がどっと入ってきて、それで感染がどんどん広がっていくということになれば、それは抑えなければいけませんので、そうした兆候があれば、しっかりと対策を講じていかなければいけないというふうに思っておりますが、今直ちには、状況は注視しますけれども、直ちに何かをするということは考えておりません。
中国新聞
ありがとうございます。
作成:山口県総合企画部広報広聴課