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知事記者会見録・令和3年5月10日実施分

ページ番号:0013152 更新日:2021年5月12日更新

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日時 令和3年(2021年)5月10日(月曜日)
16時00分~16時40分
場所 県庁2階 記者会見室

発表項目

知事

 それでは、私の方から説明をさせていただきます。
 まず、感染状況についてでございますが、先ほど公表させていただきましたが、本日の新規感染者数は58名ということでございます。過去2番目に多い感染者数となりました。特に、4月の中旬以降、1週間ごとの新規感染者数ですけれども、直近で220名ということになっております。この1カ月間で、1カ月前と言いますと、丸を付けていますが、23ということですので、約10倍に増えてきているということで、大変に感染が急速に拡大しているという状況になっております。
 また、これまでクラスターの発生事例36件のうち、4月以降が18件ということで、その半数を占めています。5月に入りましてからは、既に8件発生をしておりまして、クラスターの発生件数につきましても急速に増えてきている、そうした状況です。
 こうした感染の状況ですけれども、ゴールデンウイークにおける活発な人の動きによるものが大きいと考えています。ゴールデンウイーク明けのここ1~2週間、さらなる感染の拡大に予断を許さない、そうした状況が続くとそのように考えております。
 そしてモニタリング指標でございますが、こうした感染の拡大によりまして、現時点で国が示しております5指標のうち、3つ黄色にしておりますが、確保病床使用率、それから療養者数、そして新規感染者数、この3つがいずれも「ステージ3」になっております。医療提供体制にかなりの負荷がかかっている状況だと認識しています。
 こうした現状につきまして、本日、専門家で構成しますモニタリング会議を開催しまして、「ステージ3」相当との見解が示されました。私といたしましては、「ステージ3」の状況に今、県内はあるとそのように認識しております。
 県といたしましては、今以上の感染拡大を防ぐために、引き続き、クラスター対策、これに積極的に取り組んでいかなければなりませんし、また、PCR検査、これを徹底的に行うことによりまして、さらなる感染の封じ込め、これをしっかりと行っていきたいと思います。
 また、県民の皆さまにおかれましても、このようにクラスター等も増えて感染者も増えている状況でございます。日頃からの感染予防対策、なお一層の徹底を改めてお願いをしたいと思いますし、特に県外との往来、昨日はお隣の福岡、広島、両県とも過去最多の感染者数となっております。県外との往来は、ぜひ、これは控えていただきたい。特に、感染が山口県外において急拡大をしております。県外との往来はぜひ、控えていただきたいと思いますので、この点もぜひ、よろしくお願いしたいと思います。
 そして、次に聖火リレーでございます。
 5月13日、14日の2日間、県内での聖火リレーが予定されております。1日目の5月13日は、岩国市からスタートして、山口市に到着をする、そうしたルート、コースとなっておりますけれども、そのルートであります、岩国地域、柳井地域、周南地域、そして山口・防府地域におきましては、連休以降、いずれのエリアでもクラスターが連日発生をしております。感染経路不明の感染者数も多発をしている、そうした状況にあります。これが県内の新規感染者数でございます。連休が4月29日からスタートして、いったん、5月の頭の3日から5日までの間というのは、1日12人ということで推移をしておりましたが、これご覧いただきますと分かりますとおり、それ以降、6日は26、31、39、42、そして今日58ということで、本当に急速に感染が拡大をしている、そうした状況にあります。
 それが起きているところというのが、次のところでございますが、今言った連休期間中でございますが、これ、1日目、2日目というのは聖火リレーのコースでございます。1日目は、岩国から山口までのエリア、そして2日目はそれ以外ということになりますけれども、特に1日目のコース、岩国、柳井、そして周南地域、山口・防府地域におきまして、感染者数が非常に多い状況が続いておりますし、クラスターも全て1日目のエリアで、これは連日のように確認をされている状況でございます。
 今言いましたように、クラスターの発生件数、連日のように、この1日目のエリアで出ているということ、そしてまた感染経路不明の方も非常に多くなってきているという状況に鑑みますと、このエリアでの感染拡大、この状況に鑑みまして、1日目の公道でのリレーについては、実施を取り止めることとさせていただきたいと考えております。
 楽しみにしておられましたランナーの皆さん、そしてまた、この聖火リレーに向けて準備に当たられてこられた関係者の皆さん、このような形になりまして、大変に申し訳なく思っております。しかしながら、今申しましたように、感染の拡大が特に1日目の広いエリアにおいて、今、続いております。感染が実際にどこまで広がっているのかというところが、本当に懸念される状況になってきております。
 そうした中で、皆さんの安心・安全、そして県民の皆さまの命と健康を守る、そのことを最優先に考えての判断でございますので、何とぞご理解をいただきますように、よろしくお願いをいたします。
 私からは以上です。

NHK

 今、お話された聖火リレーの1日目の公道での中止に関連してですけれども、各地域でセレブレーションの予定等もあったと思いますが、これについての対応は、どのようにお考えでしょうか。

知事

 1日目の公道でのルートというのが全て取り止めになりますので、1日目は最後のセレブレーション、山口市で予定していましたセレブレーションのみが実施ということになります。
 ただ、この実施内容につきましても、今、組織委員会の方と内容については協議中でございますので、現時点で申し上げることはできません。

NHK

 他県での聖火リレーの場合に、公道では行わない代わりに、広い場所で、無観客で実施する等の対応等もあると思うんですけれども、山口県の1日目においてはいかがでしょうか。

知事

 今の状況、この広い範囲にわたりまして感染の拡大が続いておりますし、クラスターが連日のように出ている、そして感染経路不明者が多いということで、実際にこの地域においては、われわれが今把握している以上に感染が広がっているというふうに思っています。
 そうした中で、このエリア全体で、やはり止めていくということが、今は重要ではないかというふうに思っております。
 楽しみにされていらっしゃるランナーの皆さん、関係者の皆さんに本当に申し訳ない思いでございますけれども、何とぞ、今の感染状況、これが一体どこまで広がっていくのか分からない中で、何とぞ皆さんの命や健康を守るための判断ということで、ご理解いただければありがたいと思います。

NHK

 今回のご判断について、今日午前中にご判断されたのでしょうか。

知事

 今朝、判断を致しました。
 今日の感染状況やクラスターの発生状況、感染経路不明の割合等、そうしたものを見て判断をしたところです。

NHK

 5月14日の2日目については、まだ日数ありますけれども、これについて従来どおりの開催できるかどうかについて、また見極めていくお考えはありますでしょうか。

知事

 もちろん、ぎりぎりまで感染状況は常に見ておかなければいけないと思っております。今のところ、2日目のコースのエリアにおいては、クラスターが発生していない状況にございます。
 そうした中では、もちろん感染防止対策をしっかり取った上で、予定どおり実施をするということを現在は考えております。
 また、これも直前まで感染状況を見ながら、当然、柔軟に直前でも考えていかなければいけないということはあるだろうと思います。

NHK

 2日目については、公道に人が集まることが想定されるんですけれども、近隣の住民、県民等に、何か呼びかけることはありますでしょうか。

知事

 これはまた、改めて県の方からもお伝えさせてもらいますし、また、それぞれの市においても、沿道での観戦、応援の仕方というところについては、注意喚起をしたいと思いますが、基本的にはウェブで応援も可能でありますので、そちらもお勧めをぜひ、したいと思いますし、実際にその場に行かれる場合でも、それぞれ市の方等から誘導等があり、密を避けて、またマスクをして、声を出して応援せずに、拍手で応援するということは共通して徹底をすることにしているところでありますので、それをぜひ、守っていただきたいということと、後は、それぞれの市、また場所における市の方からの求めには応じていただきたいというふうに思います。
 各地域において密が生じたり、ということが特に大都市部においては報道されているところからも承知をしておりますけれども、ぜひ、そうしたことがないように、しっかりとルールを守っていただきたいと思います。

共同通信

 聖火リレーについてなんですが、13日に中止した分のランナーというのは、翌日に走ったりだったり、代替措置というのはありますでしょうか。

知事

 翌日に走るというのは、翌日はもう全て決まっているので、そうした形での対応というのは難しいというふうに思います。
 今決まっているのは、公道でのリレーというのは止めるということ、それからセレブレーションについては協議中ですので、そうした中で、どのような形がとれるのかということを考えているという状況です。

毎日新聞

 今回、感染者でクラスターが多いということで中止なんですけれども、聖火リレー、スポンサーの枠もあったりして、県外から来る人が結構いらっしゃったりもすると思うんですけれども、そういうことも頭にあったりとかしたんでしょうか。

知事

 もちろん、リレーそのものということも、ご懸念される声もあると思うんですけれども、実際に懸念しているのは、人が集まるというところを避けなければいけないというところであります。
 多くの方はルールを守って観られるんだろうと思いますが、これ実際にやってみないとどれだけ人が集まるのかがわからないというところがありますし、予想外に人が来たということも他県でも起きているわけですね。
 そうした中で、今、特に岩国から山口、防府エリアに至るエリアというのは、非常にクラスターが連日出ていて、感染経路不明者が多く出ているということは、まだまだわれわれが把握できていない感染の広がりというのがきっとあるんだろうと思います。
 そうしたのが、十分把握できていない中で、当然これには時間がかかります。ゴールデンウイークが終わってしばらくして、われわれもクラスターが出ているものも、全部調べて、どの程度本当に広がるのかというのを把握するには当然これは接触者調査ですとか、そうしたことを重ねながら、時間がかかってくるわけでありますので、このリレーの実施までに、感染の現在の広がりというところを、全貌をつかむことは実際に難しいものであります。
 そうした中で人が集まることによって、そこから感染が広がるということは、これは何としても防いでいかなければいけないと、そのように考えておりますので、そうした観点で、1日目のこのリレーについては、全て全面的に取り止めるという判断をさせていただきました。

毎日新聞

 1日目を止めて2日目をやるっていうと、一言で言えば公平感は大丈夫かなということを思ったりとか、走れない人が出てくるっていうのは、どうなんだっていう話が出てくると思うんですけれども、その点は、例えば2日間中止にしようかなっていうお考えが知事の中にあったかどうかお伺いします。

知事

 私は、基本的には、聖火リレーも感染状況が落ち着いている中で、感染防止対策をしっかり取りながらであれば「やる」ということが基本的な考え方でありましたので、それが実現できないところについては、残念ですが、取り止めるということを今判断しているということです。
 公平感という言葉が今ありましたけれども、現時点でクラスターが発生していない、特に、2日目の山陰の方は、感染者もしばらく発生してない中で、公平感でもって、全てを止めてしまうということは、私としては取りたくないと思っています。
 もちろん一方で、止めること自体についても、山口県は緊急事態宣言地域でもない、また、まん延防止地域でもない中で、止める必要があるのかという、そうしたご批判もあろうというに思いますが、そうしたことも含めて、すべて私自身でご批判は受け止めなければいけないというふうに考えております。

KRY(山口放送)

 セレブレーションの実施はあるということですけれども、現在、無観客とかその辺の判断というのはどうでしょうか。

知事

 そこもですね、協議中でありますので、今段階で確定的に申し上げられることはございません。

KRY(山口放送)

 例えば福岡ですと、トーチキスリレーというか、そういうかたちの実施も今検討されているみたいですけれども、そういったことも想定されることのひとつになりますでしょうか。

知事

 もちろん他県で、今お話のあった福岡県で、トーチキスというのをやっているというのは承知しております。
 これは開催の、実際の当日までの残された期間の中で調整できるかどうかという問題が一番ネックになろうと思いますが、そうしたことができるのかどうかも含めて、当然検討の俎上にはございますが、ただ、どうしても感染状況がここのところ、急拡大してきている中で今日の判断でありますし、今週の木曜日ということころでありますので、調整できることにも限界があるというふうには思っています。

防府日報

 今回、1日目のリレーを中止するということにあたって、関係する市、そちらの方から、例えば、できればやめてほしいというような話が事前に知事の方にあったりはしたんでしょうか。

知事

 リレーを取りやめてほしいと。

防府日報

 知事の判断で最終的に下ろしたのか、それとも市町の方から考え直してくれないかと。

知事

 それは私の方からの判断で、各市長さんには話をしました。それは今日、判断をした上で、各市長に私自身が電話をして、「こうしたふうにすべきと思うけれども、いかが」ということで、各市長に話をしました。「今の状況からするとそれはやむを得ない」というのが、関係する全ての市長さんのお考えでありました。

山口新聞

 今回判断されたのが、最終的な判断は今朝ということだったんですけれども、先ほども申し訳ないという言葉がありましたけれども、知事としては決断をした時というのは、どのような心境だったのかというのを改めてお聞かせ願います。

知事

 リレー自体が当初の予定から1年遅れてようやく今、できるかどうかというところになっているわけですね。そのリレーを楽しみにして、走ることを楽しみに準備されてこられた方も多くいらっしゃいますし、実施する各市の職員の方々、またボランティアの方々、多くの関係の皆さまが、それぞれの地域でいかにこの聖火リレーを盛り上げるかということを考え準備をして来られた、この直前での取り止めということになったことについて、本当に申し訳ない思いでいっぱいでございます。
 多くの方のご努力が、もう少しで実現をするというその目前にして取り止めるということを申し上げるのは、本当に心苦しいところでございますが、しかし、今の5月連休明けてからの感染の本当に急増、これはわれわれ、全く、これだけの拡大をするということは、正直思ってもおりませんでした。
 ゴールデンウイークが終わってからどの程度推移するかということを見ておったわけでございますが、先ほどのグラフにもありますけど、10台だったのが20、30、40、50ということで、毎日飛躍的に感染が増えてきておりまして、これが一体どこまで拡大するのかと、かつ感染経路不明者が多いということは、そうした広がりがあるってことを、われわれ、予感をしているわけです。一生懸命、今調べて全貌をつかもうとしておりますが、これがどんどん広がっていっているということも考えられるわけであります。
 そうした中で、これまで携われた方々のご努力とかですね、思いっていうのは、十分に踏まえながら、一方でこれによって密が生じ、感染が拡大するということになっては、これは決して起こしてはいけない、というふうに思っておりますので、ここは苦渋の判断でございますが、県民の皆さまの安心安全、そして命や健康を守る、このことを最優先に考えて、この度、判断をさせていただきました。

山口新聞

 あと、2日目のリレーについては予定どおり実施されるということですけれども、またさらに西部の方で感染が広がった場合、いつまでが中止の判断をするタイミングになるのでしょうか。

知事

 そこは、実務的にどこまで可能かというところはありますが、私としては、ぎりぎりまで、本当に急拡大した場合には、直前でも止めなければいけない、無理をしてでも止めなければいけない、ということもあり得るだろうというふうに思っております。

山口新聞

 あともう一点、プレミアム宿泊券、以前も「ステージ3」に上がったら制限をかけることも考えなければいけないというような話をされていましたが、知事としてはプレミアム宿泊券については、「ステージ3」になったことでどのような対応をするんでしょうか。

知事

 今、「ステージ3」になった、数字的にはそうなってるわけですけれども、実際どんな感染が起きているのかってのは、今まさにそこは調査をしながら、感染の広がりを見ながらよく分析をしていかなければいけない、というふうに思っておりますので、現在の感染のゴールデンウイークが終わってから以降の拡大状況を、このあたりをしっかりと把握をした上で、どうした対策を講じていかなければいけないのかということを、考えていかなければいけないと思っています。

山口新聞

 今現時点では対策を取る必要はないというお考えですか。

知事

 いや、そういうわけではありませんが、現時点で、どうした対策を取るべきか、というところを、まさに感染状況を見ながら考えているというところです。
 間違いないのは、今日知事会でも申し上げたんですけれども、全国に感染が広がっている、特に変異株は大阪中心に広まってまいりましたが、東京にも行きですね、感染が地方の都市にも広がっております。隣の福岡、広島、過去最多の感染者数になっておりますし、波の高さだけじゃなくて、立ち上がり方といいますか、感染の急拡大というところも、大変この変異株の恐ろしいところだというふうに思っています。
 そうした意味では、近隣県で非常に大変な大火事になっている状況であるというふうに、県民の皆さまに改めて認識をしていただきまして、ぜひ、県外への移動、これは生活上必要なものはもちろんあると思います。通勤、通学、通院、欠かせないものがあると思いますが、その際もぜひ、最小限にしていただいて、寄り道せずに、ちゃんと福岡なり、広島から帰ってきていただく、そして不要不急な訪問っていうのは、これはぜひ、今は控えていただきたいと思います。
 県内でも感染が、特に変異株が確認されれば、すぐにそれがクラスターになってしまっているということが、連日確認をされている訳です。感染もしやすいし、広がりも非常に速いということが本当に恐ろしいところだと思いますので、まず県外への移動については、特に県民の皆さま、今はですね、ぜひ、我慢をしていただきたい、そのことは強くお願いしたいと思います。

山口新聞

 県東部ではクラスターも発生して、感染経路不明っていうか、そういうのも感染者が多いっていうことで、聖火リレーは中止されたと思うんですけれども、そういう県民の移動に関して、県東部への移動は自粛してほしいとか、そういう踏み込んだ話にはなるんでしょうか。

知事

 そこについて、また県内でのですね、皆さま方に気を付けていただきたいことっていうのは、よく状況を分析して、やっていきたいと思います。
 今、日々感染がまさに出てるものを、どんどん追いかけている状況でございますので、よく詳細に分析をし、どういったことを心がけてもらうのかっていうことを検討していく必要があります。

読売新聞

 県外への往来について自粛してほしいというのは、全国的に緊急事態宣言が出ているところ、まん防の適用地域があると思うんですけど、それ以外にも全ての県においてということですか。

知事

 今、基本的には全てについてですね、移動については控えていただきたいと思います。緊急事態宣言が出てるのと、あとはまん延防止についても、指定されている県もございますが、実は感染が広がっているエリアでも、その適用が認められないということも起きております。
 自治体の方はぜひ、適用してほしいと思っていても、国の方でそれが認められないというケースがございます。非常に、どこの県も今感染の拡大を非常にしております。昨日は、九州も多くの県において過去最多とういのが同時に発生をしたわけでありますので、このやはり急拡大のペースというのは、これまで経験したことがないものでありますので、非常に恐ろしいと思っています。
 そうした意味では、そうした地域指定があるかに関わらず、今はとにかく県外への移動は控えていただきたい、このことは強くお願いしたいと思います。

読売新聞

 逆に、県外から山口県内に来られることを検討されている方達に対しては、どのような呼び掛けをなさるんでしょうか。

知事

 特に、感染拡大地域からは、ぜひ、控えていただきたいと思いますし、これは、これまでも県民の皆さまへのお願いで言ってましたけど、感染拡大地域からは呼ぶのも控えていただきたい、もし、どうしても来られる場合にはですね、きちんと2週間前から体調を管理していただくですとか、感染防止にきちっと気を付けていただいてから、来てもらうと、とにかく万全の対策をした上で、来ていただきたいというふうに思います。

読売新聞

 県外との往来の自粛の要請は、期間的にはいつまでということになるでしょうか。

知事

 当面、緊急事態宣言も5月末まで延長されましたけれども、今の感染拡大の状況っていうのは、すぐに止むわけではないんだろうと思っておりますので、当面は今の状態で、県外への移動は控えていただきたいと思います。

読売新聞

 当面の間っていうのは、例えば何か、この指標がこうなったらとかっていう基準が何かあるんでしょうか。

知事

 そこまで具体的に今あるわけではございません。むしろ今は、どんどん拡大してこれが一体どこまで波が高くなっていくのかというところがですね、心配な要素でありますので、それが高止まりをしてまた落ちていく段階においては、その時の状況を見ながらその緩和についても考えていかなければいけないと思いますが、今現時点はどんどん全国的にも拡大をしている状態でありますので、むしろ控えるというところを強く求めていかなければいけないフェーズだと思います。

朝日新聞

 聖火リレーに関してなんですけれども、実施方法として、一つ選択肢にあったかどうかお尋ねしたいんですけど、公道でやらずとも、どこか公園の中でですね、完全に観客をシャットダウンした状態でやるという考え方もあったんじゃないかと思うんですけどいかがですか。

知事

 そうですね、ただ実際、実施方法の調整ですとか、あるいはそこにも人が集まる可能性もあるですとか、そうしたことを考えると、やっぱりスパッとですね、今のやり方においては止めてしまうという方法が最も確実な方法だろうというふうに思います。
 時間的な制約と、無観客と言いながら、やっぱり人の移動というのは制限できないところがありますので、そうしたところを促しかねないという面で考えても、そうした方法を取らずに、今回、大変心苦しいところですけども、リレーそのものを取り止めるという判断をさせていただきました。

朝日新聞

 ということは、2日目に関しても公道で現状のまま実施するというのと、きっぱりと公道での実施を中止するという2パターンのみ考えられるということでしょうか。

知事

 そこは、また状況によって考えていいと思います。ただエリア全体でですね、この1日目のエリアのように、地域、地域、エリア、エリアで全てクラスターが発生したりとかですね、感染経路不明者がどんどん増えてきているという状態ではありませんので、観客についてのリスクの高さというところは、違う見方をしなければいけないだろうと思っています。

朝日新聞

 もう1点、本日の全国知事会で、知事の発言の中で感染拡大を食い止める一つの方法として、面的に全国を緊急事態宣言の対象にするというお話がありましたけど、これは、知事のお考えとして、全国的な緊急事態宣言、これを求めるということですか。

知事

 そうですね、それは一つの方法だと思いますし、一つの有力な方法だと思います。というのが、今緊急事態宣言は個別の地域に限定されています。まん延防止措置については、いくつかの県で指定されていますが、他方でそれの適用を、ぜひしてほしいという県の希望がかなわなかったりしてですね、なかなか打ちたい手が打てない、というもどかしい状況があるんだろうと思います。そうした、なかなか指定がもらえないっていう話も他県の知事からお伺いをしているところです。
 ただ、今起きているものは、エリアエリアの感染がどうかっていうことではなくて、もう日本全体に感染が急拡大をしているわけですね。各地で、毎日過去最多っていうのがいろんな所ででてきている、まさに国全体で感染を抑えなければいけないという状況に来てるんだろうと思います。
 そうした意味では日本列島を見てですね、部分、部分を抑えていくということの発想自体をもうやめなければいけなくて、面的に緊急事態をかけるならかけて、私が特に思うのは、各県の移動、県をまたぐ移動については、とにかく全国一律にやめるということを、緊急事態宣言の中でしっかりと位置付けて求めていくというのが、まず、必要だろうと思います。
 あと、エリアの中で何をするというのは、それぞれで、感染拡大の対応が違いますので、ここは一律にしていくというのはどうかと思います。例えば、まん延防止措置については、実際には、できることというのは、飲食の時短の要請なわけですね。これは、山口県の場合もそうだろうと思いますし、他県の場合もそういう声が多いのですけれども、それ一本で抑えられるかというと、今の感染は、そういったものではない、飲食店だけ抑えていれば抑えられるわけではない、けれども、今のまん延防止措置の仕組み上は、それをやるってなっているわけですね。だから、そこも現状の感染の状況、どこを抑えればいいのかというところからは、ズレがかなり生じてきていると思います。
 これはやっぱり、変異株が発生する中で、これまでとは違った感染の仕方をしているということだろうと思いますけれども、そういったところで、まん延防止措置についても、いささかそれがやるべきことが合ってないという声は、どうも増えていますし、私もそうだろうというふうに思います。
 そういう中では、緊急事態宣言をするならして、各自治体はそれぞれやることは、それぞれ地域に合ったことをやる、そのための権限なり、財源をしっかり与えていくということが、今は必要なんじゃないかというふうに思っていますので、そうしたことを念頭に今日は話をさせていただいたつもりです。

読売新聞

 今の質問に関連してなんですけれども、全国的に緊急事態宣言の発出を求めたいというお考えをお持ちの知事は全国にも、村岡知事以外にもいらっしゃるのでしょうか。

知事

 今日は、ひとつ、そういったことについての発言は複数の知事からあったと承知していますので、全部がどのようになっているかは分かりませんけれども、平井知事の方からの投げ掛けも冒頭にあって、意見を述べる中で、全国的に緊急事態宣言を広げてやるべきだという意見は、結構な県から出たのではないかと思います。私は今、誰が発言したのかは詳細に承知しておりません。

共同通信

 今日のリレーの中止にあたっては、急激な感染者の伸びっていうのが、ゴールデンウイークに入ってからというより、明けてからの伸びを受けてという。

知事

 そうですね。ゴールデンウイークに入って、いったん下がってるんですよね。12、12、12と続いて、これが、終わってからどうなるのかというところを見なきゃいけないなという中で、26となり、それからどちらにいくかと思ったら、日々、どんどん上に上がってるという感じですね。今日は特に、ガンと突き抜けて58、クラスターも発生したと。

NHK

 まん延防止等重点措置の適用等、今のところ、国に対して要請していく考えは、現段階ではいかがでしょうか。

知事

 直ちにというところは、また各市の方から話があれば、そのことは踏まえて考えていきたいと思います。ただ、今、国の基準からすると、山口県よりもかなり感染が進んでいるところでも、適用はだめだと言われているところですので、山口県の現在の感染状況の中で、仮に申請したとしても通らないだろうと。

NHK

 やっぱり、どういったケースになると、そういった要請も検討するという段階だと。

知事

 もちろん、これまで以上に感染者の日々の件数が増えていったり、病床がさらに圧迫をされ、医療のひっ迫というのがさらに窮迫を増してきたらというふうな状況だろうというふうに思います。
 ただ、山口県よりも、もっともっとひどいところでも、今は国の方はまん延防止は認めないというのがありますので、県が今の状況なり、今と多少変わるぐらいの状況で申請したところで認められないというのが、今の運用だと思います。

NHK

 現時点で、県内の感染については休業要請等したとしても解消できるものはないと。

知事

 それはそういう意味では、まん延防止を受けるかどうかという話と、実際、そこでできる手段として、飲食店の時短要請をするということが、まん延防止とセットとなっていて、かつそれぐらいしかできることはないわけですけれども、それをしても、今の県内で起きているクラスターなり、日々の感染の状況というのは、もちろん、飲食店で起きたというものもあります。ありますが、全体的な割合でいうと、大勢を占めているわけでも何でもなくて、ごくと言いますか、一部なわけですね。ですから、その一部については抑えられるという面はあると思いますが、それによって劇的に状況が変わるという状況ではないだろうと思います。
 これはただ、他県も同じでありまして、そこはまん延防止措置については、実際にやるべき対策と、まん延防止措置の対象地域でできることが合ってない、という声はだいぶ上がっていると思います。

NHK

 そうしますと、現段階では、そういった措置の適用にならなかったとしても、県独自に時短要請するとか、休業要請するとか、そういったものは現段階ではやっぱり。

知事

 そうですね。現段階で、直ちにということは考えておりません。県内の感染状況を見たときに、飲食店のところを抑えれば、感染がぐっと抑えれるかというと、今起こっていることはそうじゃなくて、日常生活の場面ですとか、仕事ですとか、あるいは医療関係の施設、介護関係の施設、そういったところで、あるいは学校ですね、特に高校でのクラスターも起きてますけれども、そういったものは飲食店関係なしに起きているわけです。ですので、そこを抑えれば感染が収まるというのは、対策として過度な期待だと思っております。

NHK

 現段階では「Go To イート(Go To イートキャンペーン)」の停止とかは、それは考えていないと。

知事

 そうですね、そこについてはこれから現在起こっている分についてのよく分析しながら、どういったことをしなければいけないのかという中で、当然、検討対象にはしなければならないというふう思っておりますが、やはり基本的なことですけども、日常的な感染防止対策をしっかりやってもらうってことが、やっぱり一番なんだろうと思います。どこかの場面で、飲食の場面とかでそうしたところで必ずしも起きてるわけではありませんし、クラスターがそうしたところで起きているのもありましたけども、一部がそうだということであって、全部ではありませんので、やはり県外に行かないというのが大事だと思います。
それから、接触については、特にこれまで以上に気を付けて、マスクをしていれば大丈夫というのではなくて、手洗いですとか、こまめな消毒ですとか、換気ですとか、そうしたところもですね、これまで以上に気を付けていただかないと感染をすぐに受けてしまうというところは、強くまた改めて訴えていかなければならないと思います。

NHK

 県外の移動についての求めについては、不要不急なものについてというのは維持される、それともいわゆる通勤・通学などもありますけど、そこもやっぱり。

知事

 通勤、通学のところは、これは生活上必要なものですから、それを行かないでというのは現実的ではないと思いますし、掛け声だけで実効性を伴わないと思います。
 だから、実際に行かざるを得ない方については、繰り返し言っておりますけど、とにかく感染対策をしっかりと気を付けていただいて、仕事なりですね、学校が終わったらすぐ帰る、寄り道せずに、というところを、ぜひ、徹底していただきたいと思います。

NHK

 臨時休校とかですね、オンライン授業の活用とか、学校の教育活動についてはどのように考えて。

知事

 私は、学校が去年は休校もありました。また、さまざまな部活動も停止になりました。そうした中で、高校生なりですね、子どもたちにとってはとても大事な成長の場面、学びの場ですから、そうした場はできるだけ守っていかなければいけないというふうに思っています。
 ですので、休校ですとか、あるいは部活の停止ですとかはそういった措置はですね、極力避けなければいけないと思っておりますので、そのためにできることをしっかりやっていかなければいけないと思っています。

毎日新聞

 1個お伺いしたいんですけど、さっきクラスターが9件発生していると言われて、毎回クラスターが発生すると、いろんな対策をされていたような思いがあるんですけども、今回、結構、急にクラスターが出てきたりしているので、なかなか対策が追いつかない部分があるのかもしれませんが、今後、やらなきゃいけない、さっきの基本的な感染対策をおっしゃっていましたけど、こういうことをちょっと手を打っていきたい、前だったら一斉のPCRとかというのがあったと思うんですけども、今回はどのような対策をして、封じこめ、抑え込んでいくのかを。

知事

 もちろん検査についてはですね、介護等の従事者ですとかそうしたところのPCRはやるようにしていますので、そこはしっかりと、また徹底してやっていきたいというふうに思っております。
 特に高齢者の施設はリスクが高いところですし、ひとたびクラスターが起きますと大変重症化してですね、われわれとしてもしっかりと管理をしなければいけないところでありますので、そこについては、これまでも従事者の方々の研修ですとかも行ってきましたし、PCR検査もどんどん進めてやってきておりますので、そこは引き続きしっかりやっていきたいと思います。

中国新聞

 連休前の知事の会見で、コロナの感染を抑え込む連休にしたいというような話があったと思うんですけども、結果的に明けてみると急増という形で、聖火リレーもやむなく1日目を中止にするという形になってしまったんですけども、お聞きしていると、メッセージとしては、引き続き、県外の往来を控えてほしいということで、よりこう強いメッセージといいますか、今回の今日発表されたクラスターの中でも、広島県、いわゆる県外に結局、出られてる方もいらっしゃったので、より強いメッセージ、例えば、まん防の申請がどうしても通らないというのであれば、県独自で緊急事態宣言を出すとかそういったような措置というのはお考えではないでしょうか。

知事

 そうですね、今、これだけ感染が増えているのでわれわれとしても有効な対策を打っていかなければいけないと思っております。
 これが連休が終わって、一時的に出てこれから落ち着いていくものなのか、このままずっと上がっていくものなのかよく分からないところがありますが、いずれにしても起きている現象というのを分析をして、ゴールデンウイーク中の要因で起きているもの、それから平時で起きてきているもの、両方あるんだろうと思います。
 ゴールデンウイーク中の要因っていうのは、しっかりそれぞれ抑えていけば、また平時に戻ればそういった要因は消えていくのかもしれませんけども、平時における要因っていうところをですね、分析をして、これから5月末、また6月に向けて、どんどん対策をしていく上で、何が有効なのかというのを分析して、手を打ってきたいと思います。

作成:山口県総合企画部広報広聴課

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