本文
知事記者会見録・令和3年4月28日実施分
日時 令和3年(2021年)4月28日(水曜日)
13時30分~14時21分
場所 県庁2階 記者会見室
発表項目
知事
まず、新型コロナウイルス感染症対策について申し上げます。
まず、本県の感染状況についてですが、本県では、第4波の影響を受けまして、4月15日以降、2桁台の感染状況が基本的に続いています。現在の療養者数は、こちらにあるとおり、260人ということになっております。うち、入院患者は197人となっており、医療提供体制への負荷が高まっている状況にあるということです。
加えまして、感染力が強いとされる変異株の割合は、約8割を占めております。感染の急拡大が懸念されます。ご覧のとおり、1カ月前は17パーセントでしたが、今はむしろ、逆に、通常株の方がそのくらいになって、変異株の方が8割くらいになっている、という状況になっております。本当に早い拡大を続けているということです。
それから、特に、年齢層で言いますと、4月以降の感染状況を見ますと、これまでの傾向と異なりまして、29歳以下の若年者層における感染、これが1月、第3波の頃は約21パーセントでしたが、今は、約4割になっているということで、ここも、若い人たちの感染の割合が高まっているという状況になっています。1月に比べて、約2倍に拡大しているわけです。変異株で若者が感染しやすくなっているという指摘もあるわけですが、高齢者より活動量が多い若者が、日常における活動を通じて、感染が拡大していることの表れでもあると、そのように考えております。
それから、これからゴールデンウイークに入るわけですけれども、多くの方が仕事が休みになったり、あるいは学校が休みになる、これまでとは違う日常になるわけですけれども、今、感染が急拡大している中にあります。そうした中で、このゴールデンウイーク、今後の県内の感染を拡大させるのか、あるいは抑えられるのか、その分かれ道になる、大変重要なゴールデンウイークだと考えています。
ご案内のとおり、今、全国では感染が増えている中で、特に緊急事態宣言が、東京、大阪、兵庫、京都に出されています。そしてまた、まん延防止等重点措置ということで、愛知県、また近いところでは愛媛ですとか沖縄等で発令されています。
それから、1番下に書いていますが、福岡県、福岡県も感染者数が1日200人、300人という規模になっていますけれども、これは高さで言えば、第3波に相当するくらいの高さになってきています。福岡県は、緊急事態の宣言地域でもなければ、まん延防止の重点地域でもございませんけれども、現在の感染状況は、そのように第3波並みの高さになっているということ、また、変異株の影響もありますから、警戒を強める必要があると思います。
また、福岡県自身も、県民の方々に対する不要不急の外出を自粛するということを求めているという状況にありますので、そうした状況も踏まえて、ゴールデンウイークを過ごす必要があるわけですが、今言いましたように、コロナを抑えるゴールデンウイークにしていかなければいけないと考えています。
特に、そうした地域はそうですけれども、県外との往来、これはぜひ控えていただきまして、身近な人と静かに過ごす、そうしたゴールデンウイークに、ぜひしていただきたいと思います。
先ほどから言っておりますとおり、仕事が休みになる、また学校が休みになる、そうした中で、このゴールデンウイーク、感染を拡大させるのではなくて、感染を抑える、コロナを抑える、そうしたゴールデンウイークに、ぜひしていきたいと思います。ぜひ、県民の皆さま、お一人お一人の感染予防策の徹底、このことをぜひ、ゴールデンウイーク中、お願いをしたいと思います。
もちろん、そして感染症対策としては、従来から言っておりますけれども、「マスクの徹底」、「手洗いの徹底」、「3密の回避」、それから会食等する場合でも、ぜひ少人数、また短時間で切り上げる、そうした基本的な感染症対策の徹底をお願いしたいと思います。
続きまして、こうした感染拡大防止に向けたお願いをさせていただいているところですけれども、県としても、県民の皆さまの命と健康を守る観点から、今後の感染拡大に備えるために、今般、更なる医療提供体制、そして検査体制の拡充を図ることといたしましたので、ご説明させていただきます。
まず、医療提供体制についてです。
感染患者の受け入れ病床につきまして、これまで、医療関係の皆さまの大変なご協力の下、継続的にその拡充を図っているところでございます。この結果、人口10万人当たりでは、全国でも上位となる480床を、現在確保し、第3波の感染拡大局面では、480床全てを、直ちに入院可能な即応病床として稼働させています。第3波におきましては、本県の最大の入院患者335人に対しましても、必要な医療の提供を行ってきたところでございます。
しかしながら、今後は、変異株による急激な感染拡大、これに対する備えをしっかりしていかなくてはなりません。入院患者をしっかりと受け入れられる、更なる医療提供体制の充実を図っていきたいと考えております。
そうした中で、医療関係の皆さまと調整も進めてまいりました中で、今回、医療提供体制について拡充を図ることができました。今、言いましたように、これまで、病床につきましては、480床を確保してまいりましたが、これからの変異株の拡大等によりまして、患者がさらに急拡大するということも考えられます。その際にも、しっかりと医療をお一人お一人に提供できる体制を整えておく必要がございます。
今回、医療機関とも調整をさせていただきまして、さらに40床を上積みして520床、さらに緊急時においては、さらに100床を追加して、620床の病床を確保することができました。
そしてまた、この下に書いてあります後方支援医療機関ということですけれども、これは、コロナの治療が終わった後に、そのまま普通の生活に戻るのではなくて、入院管理が引き続き必要な方々がいらっしゃいます。こうした方々は、これまで、個別に医療機関で調整をして、コロナの治療が終わったけれども、引き続き入院措置が必要なので、受け入れをお願いするということで、個別に調整をしてきたわけですが、今回、県内でしっかりと体制を整えていくということで、63医療機関のご協力をいただきまして、200床、こうした後方支援医療機関として、病床を確保することができました。
これによりまして、コロナの治療が終わっても、もしこういうものがなければ、引き続き行き先がないので、コロナ病床を占用するという状況が続くかもしれないわけですけれども、こうした協力を得られることによりまして、円滑にそちらの医療機関に引き継いでいただけると。それによって、コロナ用の病床を空けることができて、感染が増えた場合に、スムーズに受け入れることができる、そうした体制が整うことになってまいります。
このような形で、大変に、医療機関の皆さま方に、ご理解とご協力をいただきまして、大幅に体制を強化することができました。心から、医療関係の皆さまの、ご理解、ご協力、ご尽力に心から感謝を申し上げたいと思います。
これから感染が急拡大したとしても、お一人お一人に、確実に医療を提供できるように、万全の医療提供体制を整えてまいりたいと考えています。
さらに、全国におきましては、2週間程度の短期間で爆発的な感染拡大の波に見舞われて、医療機関で受け入れができない事例もありましたことから、国におきまして、想定以上の患者の発生、また短期間で急激な感染拡大が生じた事態などに備えて、緊急的な措置を検討する旨の方針が示されました。
これを受けまして、これは国が示したシミュレーションがあります。これまでの感染状況を見たときに、最大これだけの体制を整えておくことが必要ではないかというふうに示されているものですけれども、本県におきましては、「1日当たりの最大新規感染者数」これは第3波の88人がピークなわけですけれども、「それが連日、さらに増加しながら継続的に発生するということを想定し、2週間後には倍の176人となる」という急激な感染拡大の局面を想定した場合に、最大で約1,200人の療養者が発生することが想定されます。
その受け入れ体制の確保をすることを整えていきたいということであるわけですが、まず、各医療機関が必要不可欠な一般医療として担っている急性期医療の対応等も踏まえながら、医療機関と検討・協議を行った結果、緊急時には、先ほど言いました、病床の関係で言いますと、最大限、コロナ患者を受け入れることができる病床として、100床を積み増して620床確保するということをしたところです。これは先ほど申し上げたところです。
さらに、宿泊療養施設、これは軽症、無症状の方、入院という体制でなくても、十分に対応できるということで、そういった方々に対しては、宿泊療養施設での療養を行っているわけでございますが、こちらにつきましては、即応できる体制として、現在は県内2施設270室が確保されています。今後、新たな施設の開設に向けまして、準備を進め、受入体制を強化して行きたいと考えています。
こうした取り組みに加えまして、緊急時の増床時には、課題として、看護師不足を挙げておられる医療機関が多いことがございます。県といたしまして、コロナ受け入れ病院に対しまして、他の医療機関からの看護師の応援派遣体制づくりを進めてきたところでありまして、現時点で、46医療機関から70人の協力を得てきたところです。
また、子育て等で宿泊療養施設での療養が難しい方、自宅でどうしても療養したい、いろんな事情によってそうしたケースもあります。そうしたことから、自宅においてしっかりとケアができるような体制を整えていくことが必要です。保健師による電話等での健康観察や相談対応に加えまして、必要に応じて、在宅療養支援診療所等による往診を行うなど、市町や郡市医師会等と連携して、安心して自宅で療養できる体制整備を図ってまいります。
われわれといたしましては、今の感染拡大の状況も踏まえまして、爆発的な感染拡大の局面、そうしたことも想定しながら、引き続き、医療機関の皆さま、そして医療関係者の皆さまと一体となって、県民の皆さまお一人お一人に、確実に医療が提供できるような、万全の体制を整えてまいりたいと考えています。
次に、検査体制の拡充についてです。
県におきましては、これまでも、感染が判明した場合には、素早く抑え込むことができるように、検査体制の充実、これが重要なものとして、その充実に努めてきたところです。今後の感染拡大に備えて、更なる拡充を、今回、図ることといたしました。
具体的には、今、変異株が拡大しているところであります。そうした変異株に対する検査も加味しながら、感染拡大の緊急時にも十分に対応できるように、環境保健センター等の検査機関に加え、民間検査機関等の活用によって、これまでは1日あたり最大約4千件の検査体制を整えているところでございますが、これを大きく上回ります、約6,500件に対応できる検査体制を、このたび、確保したところです。
こうした検査体制の拡充によりまして、本県の感染拡大防止対策を一層充実を図ってまいります。
次は、高齢者へのワクチン接種について、説明をさせていただきます。
4月12日からスタートしました先行接種に続きまして、多くの市町におきましては、今週から本格接種の予約の受付が順次開始されて、そして、ゴールデンウイーク明けからは、いよいよ本格的な接種が始まってまいります。
このため、本格実施を前に、昨日、医師会等の関係機関の皆さまと対策会議を行い、高齢者への先行接種で得られた知見、また改善点について情報共有を行ったところです。
また、接種スケジュールにつきましても、7月からは、次の接種順位である基礎疾患がある方、また、高齢者施設の従事者、60歳から64歳の方への接種を開始できるように、スピード感を持って、高齢者のワクチン接種を進めていく、このことを確認したところであります。
県としては、接種を希望する県民の皆さまが、一刻も早くワクチンの接種を受けることができるように、市町や関係機関と緊密に連携しながら、迅速かつ安全なワクチン接種を進めてまいります。
本県の感染状況も、全国と同様に、まさに「第4波の真っただ中」にあると思っております。先ほどからお話ししているとおりでございますが、これからのゴールデンウイーク、感染を拡大させるのではなく、感染を抑える、コロナを抑えるゴールデンウイークにぜひしていきたいと思います。
県といたしましても、最大限、体制の強化も図りながら、感染拡大の防止に努めてまいります。
県民の皆さまにおかれましても、特に、このゴールデンウイーク、感染予防策の徹底、このことを改めてお願いしたいと思います。
私からは以上です。
読売新聞
先ほどのゴールデンウイークの過ごし方の件で、県外との往来を控えるようにという呼び掛けがあったかと思いますけれども、今まで、往来の自粛を強く要請していたのは、緊急事態宣言が発令されている地域と、まん延等防止重点措置の適用区域に限っていたということだと思うのですけれども、今日の呼び掛けは、もう、それ以外の県もということでよろしいでしょうか。
知事
おっしゃるとおりです。このゴールデンウイーク中はですね、県外との往来というのは控えていただきたいと思います。とりわけ、今言ったような、緊急事態宣言の区域とかまん延防止の区域、そして、そうした区域ではありませんけれども福岡県、特に感染拡大が続いておりますので、特にお願いしたいと思います。
読売新聞
緊急事態宣言の発令地域とかでは、外出の自粛とかも呼び掛けていると思われるかと思いますけれども、山口県ではもう、県内での移動というか。
知事
そうですね。県内での移動については、特に制約をするということはないですけれども、ただ、先ほどのここにも書いていますとおり、ぜひ、やっぱり県内、一番は県外で感染が拡大しているところに行って、コロナの感染を受けて県内で拡大させる、まあ、これは絶対に避けたいというふうに思います。ただ、その、県内においてもですね、多くの方と頻繁に会ったりとなってくると、リスクは高い状況が生まれますので、ぜひ、身近な人と過ごす、そして、静かに過ごすということを、県内においては心掛けていただきたいと思います。
読売新聞
もう一点。昨日下関市で、1日で21人の感染者が判明して、前田市長が、これ以上感染者が増えるようであれば、まん延防止重点措置の適用について、県と協議を始めたいということを言及されたのですけれども、もし、そうなった場合の県の対応としては、どんな対応を取られるのでしょうか。
知事
はい。昨日ですね、前田市長が言われたこと、下関で特に感染が急拡大しておりますので、そうした危機感からの発言だったのだろうというふうに思っております。
いずれにしても、下関市は保健所設置市でありまして、実際にその感染者を調べたり、その原因を調べたりですね、対策について考えるというところを主体的に行っているところでありますので、お話があれば、しっかりとよくお聞きをして対応を考えていきたいと思います。
朝日新聞
今のお話に関連してなんですけれども、県外との往来を控えてほしいというお願いは、これも特措法に基づく知事の協力要請ということでよろしいでしょうか。
知事
そうですね。
朝日新聞
下関の件なんですけれども、現時点では、知事は前田市長と何かやり取りをされていたりはするんでしょうか。まだ、そこまでは。
知事
あの、日頃から電話でのやり取りはよくやってます。日常的にそれはやってます。
朝日新聞
その中ではどのようなお話をされているのですか。
知事
昨日も、実は話をしましたけれども、感染が増えているところについての懸念というのは、前田市長も非常に強く持っており、私もそれは同じ気持ちでおるということですね。だた、その、これからの感染拡大によっていろいろな対応を考えていかなければいけないという中で、ひとつ、そういったこともですね、制限を設けずに考えてるということで、今の段階そこについてどうするということではなかったですけれども、いずれにしても情報共有をしっかり図りながら連携して対応していこうということを確認したところです。
朝日新聞
連休を前に、何らかの、感染状況を見ながらですけれども、連休を前にタイムリーに対策を打たなければならないということも含めてお話しになったということでしょうか。
知事
連休を前にというか、昨日の話では、さらにその感染の拡大が止まらないようなことが続くようであれば、追加的な措置を考えるということをいろいろ考えなければいけない。その中には特に何か、これはやらないというんじゃなくて、まん延防止も含めてですね、考えるということも、排除されないというような感じですね。今時点で何かそれをやるというような感じではなかったですね。
朝日新聞
そんな市長のお話をお聞きになられて、知事はどんなご所感をお持ちになられましたか。
知事
いずれにしても、昨日も感染者の半分強は下関ということで、特に警戒を強めなければいけないところだと思います。下関市において、しっかりとその感染がどういうふうに起きているのかというところを分析して、それに応じた対応というのをしていくということが必要だと思っております。
われわれも、協力できるところはしっかりと協力しながら、一緒に抑えていければと思います。
朝日新聞
それからですね、連休中ですね。5月の2日、3日、4日あたりが多いのですが、下関市は中止が決まりました成人式も、各地で予定されていまして、また、その、まさに20歳の方々が県外から帰省をされる方々もおると思うんですけれども、なかなか各自治体ですね、成人式の開催の可否について、既に1月から延期をしているところもあって、かなり慎重に注視しながら検討を重ねてこられての結論、現時点での、やるところはやる、見送ったところは見送る、まあ、判断は分かれているわけですけれども、この時期に開催することについては、知事はどのようにお感じになられていますか。
知事
実際に多くの方が参加できる時期となってくると、どうしても休みの時期というふうになるので、前回延期する時に、多く自治体がゴールデンウイークと考えたのは、当然の選択肢だったんだろうと思います。
ただ、ここにきて感染が急拡大している中でですね、これは、やめるほうも、あるいは延期する方も悩みながらされたと思いますし、自治体の方も悩みながら開催を準備をしているところだと思います。これはそれぞれの自治体のご判断でありますけれども、ぜひ、開催されるところにおいては、もちろん各市の方が、感染防止の対策を徹底してですね、行っていることと思いますが、参加される方々に対してさまざまな注意喚起もしていると思います。当然、発熱の症状があれば参加しないでくださいですとか、参加する前からですね、自分の健康チェックをして、チェックシートを出すという自治体も、かなりあるんですけれども、そうした、開催する自治体の方からのお願いはぜひ順守していただいてですね、感染防止、広げない対策を徹底して、それぞれ皆さん気を付けて参加をしていただきたいと思います。
朝日新聞
参加する方々に、そうすると呼び掛けをしっかり徹底してほしいと。
知事
そうですね。(徹底して)ほしいですし、参加される方々もしっかりそれを聞いてですね、守って参加していただきたいと思います。
朝日新聞
分かりました。ありがとうございました。
それから、すみません、医療提供体制拡充についても伺いたいと思います。拡充して、40床プラスで520床が即応病床になるのは、いつ頃からということになりますか。
健康増進課長
40床増えました分については、感染状況を見ながら直ちに、必要であれば稼働させると考えています。
朝日新聞
もういつでも大丈夫。
健康増進課長
感染状況に応じて、いつでも稼働させられる状況です。
朝日新聞
これはいつ頃から増やそうという協議が進められていたんでしょうか。
知事
できるだけ多い方がいいという中では、ずっとお願いはしているわけですね。本格的にやってきたのは、3波が終わってからではないかというふうに思いますが、これはできるだけのお願いをですね、一貫してやってきておりますので、そういった中で今回確保ができたということです。
朝日新聞
最初のモニタリング指標の数字のところで、現状、病床使用率が37.9パーセントというふうに、黄色いところでありますけれども、これは、既に分母が520で計算している。
知事
そうですね。分母520に、今回からはしています。
朝日新聞
今日をもって520を分母で計算。
知事
そうですね。これは、必要があれば上げられるという体制になっているわけですので、そこを分母に入れているということです。
朝日新聞
分かりました。ありがとうございました。
中国新聞
身近な人と静かにゴールデンウイークを過ごしてくださいと言われたんですけど、当然そうなると県内の観光業であるとか、また、冷え込みっていうのは激しくなると思うんですけどその辺については何か認められますでしょうか。
知事
観光について一律に、県内の方がですね、県内でまわられる観光について一律にやめてくださいということは、今はしてないです。ですので、旅行も近い方とぜひ静かに行っていただきたいと思います。これは、旅のエチケット等もありますけれども、少人数で、出来るだけ大声出して過ごすのではなくて、会話は控えめにして静かに楽しんでもらうということを、これまでもお願いをしているところですので、ぜひ、そうした行動をとっていただきたいと思います。
中国新聞
本来、ゴールデンウイークは書き入れ時だと思うんですけれども、かなり予約っていうのが、皆さん、宿泊施設に聞いても入っていないって言われているんですけれども、キャンセルとか、今後、当然、プレミアム宿泊券という支援されてると思うんですけれども、県として、他に何か、飲食店であるとか宿泊施設であるとかに新たな支援っていうのを、何か考えていかれるんでしょうか。
知事
支援ですか。そうですね、今、この局面において直ちにということはないですけれども、当然、これから補正予算等もありますので、その都度その都度、各業界の状況を聞きながら必要な対策は考えていきたいと思います。今行っているものが全てではなくて、当然、第4波によってもさまざまな影響が、また出てくると思いますので、それを踏まえて必要な対策を、タイムリーにやっていく必要があると思います。
中国新聞
ちょっと話は変わるんですけども、山口県の、かなりキャンプ施設というのが、キャンプ場がかなり多いというのが有名ですけど、今ちょっとマナー違反というのが、焚火の放置だとかかなり発生しているんですけど、それについて知事はどう思われますか。
知事
それは全国的に発生しているということですかね。ちょっと県内においてどの程度発生しているかというところは、具体的なデータとして把握をしているわけではないですけれども。一般的に言いますと、山口県、そういうキャンプできる場というのはですね、今回、今年度の予算においてもキャンプですとかを含めてアウトドアを、山口県に来てもらって楽しんでもらうというツールとしてですね、もっと有効に使っていこうという施策は展開をしてますし、そうした取り組みを各地域で行うのにブラッシュアップするための支援というのを行うことにしています。ですので、山口県は大変自然も豊かですしですね、それぞれ瀬戸内も日本海側も全く違う特性もあってですね、いろいろな楽しみ方ができるところだと思いますので、それぞれにあって楽しんでもらうために、そうしたキャンプ等についてもブラッシュアップするということは、これから山口県に多くの人に来てもらう、これはとても有効なことだと思いますから、そこはぜひしっかり伸ばしていきたいというふうに思っています。
その上で、当然、マナー違反とかありますと、やっぱりそれの魅力自体も減っていきますし、実際実施しているところ、あるいは近隣の住民の方々に対しても、大変な迷惑、ご負担がかかりますので、ぜひそうしたマナーは守っていただきたいというふうに思います。これは当然、各管理者の方でも呼び掛けをしていると思いますけれども、参加される方には、ぜひそうしたマナーを守るということについても、耳を傾けていただいて、守りながら、みんなで気持ちよくできるように、楽しんでいただきたいというふうに思います。
中国新聞
ありがとうございます。
山口新聞
県内の今の感染状況について、下関でのクラスターというのもありますけれども、下関だけではなくて、県東部の方でもクラスターが発生したりとかありますけれども、そういうのを見て、県内で感染がまん延しているかどうかっていう、その辺についての見解をお聞かせください。
知事
そうですね。やはり今、原因の分析というのも、その都度その都度やっておりまして、感染経路を把握をするということをやっております。やはり、県内今感染が増えているのは、これはこれまでの波もそうですけれども、やっぱり全国的な感染が増えていく中で、山口県にウイルスが降りかかってくると言いますか、火の粉が飛んでくるような、私はいつもそういうイメージで話をしていますけれども、全体的に大都市部で大火事が起きれば、火の粉が多く山口県に降りかかってきて、おのずと感染が増えてくるということが、今回の第4波においても起きているんだろうというふうに思っています。
ですので、ただその変異株は感染力が高いです。これまで、こういうケースでは感染はしなかったなっていうようなことが、感染しづらかったなってことが、例えば、たまたま一緒に居合わせるぐらいで感染をしたりというふうに思われるケースも、結構な数生じてきております。
あとはもう一つ、さっき言いました、若い方々の感染というのも、特に高校生とか大学生とかですね、これまでにない割合で高くなってきているというところでありますので、ウイルスがやっぱり変わってきているところの特性に応じて対応していかなければいけないんだろうというふうに思います。
なので、いずれにいたしましても、県民の皆さまには行動に気を付けてもらいたいということと、何か症状があれば、すぐに医療機関に掛かるなり、保健所の方に行ってもらって、われわれとしては、早めに感染を把握をしたい。それによって、特に変異株は感染の拡大が早いと言われていますし、われわれも実際に肌感覚でそう感じておりますので、早く見つけて、早く封じ込めるということが、これまで以上に重要になってきます。そういった意味でも、感染予防対策の徹底と、何かあった時には、すぐに医療機関に相談をするということを、今まで以上に徹底をしていただきたいというふうに思います。
山口新聞
先ほど、県内の観光とか、そういう移動については制限は設けないということですけれども、例えば、下関はまん延防止について、市長が言及するほどの、下関に、例えば山口から移動するとか、そういうことについてはどのようにお考えでしょうか、このゴールデンウイーク。
知事
そうですね。特段、今県内で特定の地域に限った何らかの制約というところは、今時点では考えておりません。ですので、このゴールデンウイークは、特に今までの日常生活であれば、通勤とか通学とか、やっぱり、どうしてもあちこち行かなければいけないという日常ですけれども、このゴールデンウイークっていうのは、多くの方が仕事が休みになり、学校にも行かなくてもいいということで、それぞれ皆さんが、身近な人と、静かに近場で過ごすとかですね、あまりあちこち行って、多くの人と会うとかしなければ、感染を抑えることができる大きなチャンスであろうと思いますので、今回のゴールデンウイークにおいて、そこをしっかりと県民の皆さまに、今日こうした形でも呼び掛けをさせてもらってですね、コロナを抑えるゴールデンウイークに、ぜひしていただきたい、そうするように、お一人お一人の意識をさらに高めて、行動していただきたいというふうに思います。
山口新聞
あと、プレミアム宿泊券については、現時点で中止を判断するとか、そのような段階ではまだないという。
知事
そうですね。特にこのゴールデンウイーク中に限って、特に今回コロナを抑えていきましょうということで申し上げていますが、ご案内の通り、プレミアム券は、ゴールデンウイーク中は対象外ですので、今直ちにということは考えておりませんが、当然これから感染拡大が、このゴールデンウイークで抑えたいと思ってますけれども、想定外ということもありますから、増えていくということも考えられますので、その場合には、当然どうするのかっていうことは、常に考えていかなければいけないことだと思います。
山口新聞
中止というか、一時停止というか、そういうことも含めてということですか。
知事
そうですね。利用について、何らかの制約なり、そうしたことを考えていくということも、感染の拡大状況によってはあり得るというか、頭に置いておかなければいけないことだというふうに思います。
山口新聞
もう1点。聖火リレー、5月の13、14で山口県でありますけれども、変異株も増えて、感染者自体が山口県内で増えているという状況で、何かルートの変更とか、沿道にできるだけ来ないでくださいという呼び掛けとか、どのような対応を。
知事
そうですね。現時点におきましては、この聖火リレーの実施方法につきましては、大会組織委員会の基準に基づいて判断をすると、これは1ヵ月前の基準で判断というのがあるんですけれども、現時点におきまして、緊急事態宣言とか、外出自粛要請が出されていないので、公道での実施というのを、現時点では予定通り考えておりますが、おっしゃる通り、感染防止対策というのを徹底して行っていかなければいけないと思っています。
通常、当然こちらで取るべき対策があるわけですけれども、例えばマスクの着用ですとか、大声を出さないですとか、そうしたことを、事前にしっかりと周知をしていかなければいけないと思ってますし、また沿道のスタッフによる3密防止のためのサインの掲示とか、声掛けですとか、そうしたこともしっかりと行っていく。さらに、特に観覧者の密集が見込まれる場所ですね、いくつかここは増えるかもなっていうような所がありますから、そうした所では、コーステープを路面に貼ったり、あるいはスタッフによって、観覧者同士の距離をしっかりとるように誘導していくですとか、そうしたことを講じることにいたしております。そうしたことによって、万全の対策を講じること、これは併せて必ず必要なことだというふうに思っております。
山口新聞
現時点では、この聖火リレーについては、運営の変更はしないという。
知事
そうですね。ルートを変更するとか、そういったことは考えておりませんので、今の時点では考えておりません。対策をしっかりやりながら行うということを基本的な方針としております。
山口新聞
仮に山口県内、ゴールデンウイークで感染者がどんどん増えていくという状況になった時には、どのような対応というのを、知事の頭の中では考えていらっしゃるんでしょうか。
知事
それは、あらゆるケースは当然想定していなければいけないので、本当に爆発的に感染が広がったとかなればですね、これは他県でも行っているように、公道でのリレーというのはやめるとか、そういったことも含めて考えていくということを、これは排除するものではないです。その状況によって、適切な判断をする必要があると思います。
NHK
モニタリング指標の確保病床使用率がステージ3以上というのは、これはやはり変異株の発生状況が大きく背景としてあるっていう、そういう認識で。
知事
何以上。
NHK
変異株の発生状況が、急拡大している、これがやはり大きな背景としてあるという理解でよろしいですか。
知事
何の背景として。
NHK
病床使用率が上がっている。
知事
病床使用率。これは、病床使用率をちょっと説明をさせていただきたいんですけれども、他の指標の中で、病床使用率が特に高いとありますね。実は、療養者数とか、新規感染者数って、ステージ3の基準を下回っています。病床使用率は高いですが、その背景には、変異株じゃなくて、入院率ってありますよね。この二段目の75.8(パーセント)というものです。
これが何かと言うと、要は感染した方々の中には、必ずしも入院が必要ではない、例えば、軽症とか無症状の方で、基礎疾患はない方っていうのは、宿泊療養施設に入れるというのは基本というか、国の方はそういったことを想定しているわけですね。そういった方々が一定いるけれども、実際に、例えば、これまでのデータで言うと、重症者とか、中等症の方というのは、全体の感染者の2割ぐらいですね、そういった方は必ず入院がいると。プラス症状があって基礎疾患もある方とかですね、というのがいると。そうすると感染者の中の一定割合は、やっぱり入院に回すべき人がいるでしょうというのがあって、それが、そういったことも踏まえて、この2番目の入院率40パーセントになるわけですね。これ40パーセントを下回るとどういうことかというと、要は、本来入院させなければいけないような症状の人が入院できない状態になるだろうと、できないということが起きているんじゃないかと思われるということなんですね。山口県は、そうした本当に入院が必要な方が、75.8(パーセント)いるわけじゃなくて、どちらかというと、今はまだ医療提供体制に余力があるので、基礎疾患もなくて、軽症とか無症状なんだけれども、一応病院に入ってもらっておきましょうという、念のためですね、そういったところでこの数字が増えているというところがあります。
なので、逆に言うと、これは余裕があると言ったらあれですけれども、そういったことの表れでもある部分もあります。なので、ここが増えているのは、別に変異株がどうこうじゃなくて、医療提供体制的に、まだまだこうしたことを受けて万全な対応をしても大丈夫だという、医療機関の方の判断と、われわれの方からの調整と、こういうふうな数字になっているということです。
NHK
そういった時に、やはり感染者数がやっぱり増えているというところがそもそも。
知事
それはそうですね。それは間違いないです。
NHK
そこでやはり、かなり変異株の影響が大きいんではないかというふうに見えるんですが。
知事
それはありますね。今言ったように7割[78パーセント]ということで、これまでの感染の中でも、やっぱり急激に割合も増してるし、それと併せて感染者数も増えているわけですね。やはりその感染、この変異株の感染力の強さというところが原因としてあるんだろうというふうに考えています。
NHK
ありがとうございます。
防府日報
改めてお伺いするんですけれども、2週間前にコロナ対策本部の会議(「山口県新型コロナウイルス感染症対策本部」第21回本部員会議)を開いた時に、知事は、その時は第4波の入り口だというふうにおっしゃいましたけれども、もう現状は、第4波に県内は入っているという認識ですか。
知事
そうですね。はい、今は第4波の真っただ中にあるというふうに思います。
防府日報
それから感染状況のステージは、現在ステージ2ということでよろしいんですかね。
知事
今はモニタリング会議の中で(ステージ)2というふうになっているところで、現状では(ステージ)2というふうになっております。ただ、これ当然その他の療養者数とか、新規感染者数とか超えてきますとさらに病床も圧迫されたりしてきますので、また状況によっては、ステージ判断を変えていかなければいけないと思います。
防府日報
この先、どの数値がですね、特に上がっていった場合に、ステージ3に移行しなければいけないという判断をしなければいけないというふうに知事はお考えですか。
知事
これは全部大事なんですよね。特に、でもやっぱり重要なのは、重症者の病床率は、これはやっぱり命に関わることですので、とても大事だと思います。これについては今、現時点では3床ということですので、ステージ3からすると低いので、これは直ちに(ステージ)3を超えるってことは、今直ちにはないだろうと思います。あとは、通常の医療を圧迫するとすると、この療養者数とか新規感染者数、これが増えてくると、当然医療機関に入院をする必要がある人は増えてまいりますので、この辺りが今後増えていく、要は日々の感染者がどんどん増えていくと、当然この2番(療養者数)とか4番(新規感染者数)っていうのが増えていって、おのずとまた1番(確保病床使用率)の方にも負担が掛かってくるというふうになると思います。その状況を見ていくということになると思います。
防府日報
ここ数日、30人、40人と感染者が出ておりますけれども、改めてですね、感染を抑えるために、一人一人県民に、どういったことに取り組んでいただきたいかっていうのを、変異株が今広がっているというところなんで、変異株ということに対して、特に気を付けてほしいことっていうのは何かありますでしょうか。
知事
はい。まず、全国的な感染が増えていって、山口県も根本的に原因を絶つとすれば県外との往来を一切なくすということが、もしできたら、全くなくすことができれば、おそらく一定期間のうちに県内の感染者はゼロにできるんだろうと思います。現実にはやっぱり仕事とか通勤、通学、生活、いろんなことで往来がありますので、やっぱり全国の感染が増えてくると、県内の感染者は増えてくるという状況があります。
なので、一番は全国の感染が収まるというのが、根本原因を絶つ上ではとても重要だと思います。その中で、あとは県内に入ってきたウイルスから、県内でできるだけ広がらないようにということをするために、先ほど言いました、日頃から予防対策を徹底していただきたい、もし症状があればすぐに相談していただきたい、ということがありますけれども、今回さらに加えて言うならば、変異株の関係で言うと、これちゃんとしたデータで分析できてませんが、われわれが今感染者を把握している中で、これまでと違うなって感じているのは、単純に何て言うか、飛沫(ひまつ)だけじゃないっていうことですね。やっぱり同じ場所に居合わせることで、接触感染というか、何かおそらく同じ物を触ったりとか、そうしたことで感染をしたりですとか、そういうケースが増えてるのじゃないかなというふうに思います。なので、どうしてもマスクとか飛沫(ひまつ)っていうところに目が向きがちですけれども、こまめに手とか指の消毒をするとか、そうしたところも、これまでも訴えていますけれども、そういうところもますます重要になってくるんじゃないかなというふうに、感染を防ぐという意味ではですね。単なる会話とかだけじゃなくて、やっぱり同じ物を触ったりとかいうところで感染が広がっているんじゃないかと考えられるケースも、実際のわれわれが見ている中では、感覚として増えておりますので、そこは改めて、マスクだけじゃない、手洗いということも、ぜひしっかりと行っていただきたいというふうに思います。
防府日報
ありがとうございました。
朝日新聞
たびたびすみません。クラスターのことで1点お伺いしたいんですけど、昨日は、下関と下松と合わせて3件のクラスターが起きるということなんで、ここにきてクラスターが頻発しているというのも、感染者数を押し上げている大きな要因かなと思います。今年の冬に、かなり大規模な病院や高齢者施設のクラスターが頻発して、クラスター対策をどう進めていくかというところは、かなり県としても注力されている部分だと思うんですけれども、これからそのクラスターを起こさないために、県として次の手というか、知事の頭の中に考えていることがあれば、ぜひお聞かせいただきたいんですけれども。
知事
はい。まず、高齢者施設については、従事者の方々のPCR検査(遺伝子検査)というのを行うことにしてますんで、これ今どんどん進めていますし、また、直接に実地指導をしてそれぞれの施設の感染防止対策が抜かりがないようにっていうことも指導もし、また従事者の方々への研修も開催をして、改めて意識と感染防止のために必要な取り組みというのを、それぞれの従事者の方々に徹底してもらうということをやっておりますので、そうしたことをしっかりとやっていくということですね。
あとは、高齢者のワクチン接種が始まりますので、ここをしっかりとスピーディーに進めていくということだと思います。ゴールデンウイークが明けますと、ワクチン接種が、高齢者、本格的に始まってまいります。既に先行接種の中で、高齢者施設に対する接種はスタートしてるところもあります。そこでいろんな得られた知見ですね、例えば、これもいろいろあるんですけれども、高齢者の方々、例えば認知症の方々に対する接種をする場合には、ご家族の同意を取ったりするんですね。やっぱりあらかじめ、しっかりと時間を設けておかないとなかなか実際に打つタイミングになって、まだそれが取れてないとかいうことがあったりするんで、そこを余裕を持ってやらなければいけないとか。いろんな課題が、一つの改善策ですね、分かってきていますので、これをしっかりと全市町で共有を、もう既に会議等でしているところですけれども、行って、接種を円滑に進めるということがまず重要であろうと思います。
あとは、高齢者施設に限らずクラスターが出てるというのは、これまでよりもクラスターが起きる頻度が多いのは事実ですね。これはやはり変異株の感染力の強さではないかというふうに思っておりますので、先ほど言いましたように、飛沫(ひまつ)とかだけじゃなくて、いろんなケースで起こり得るということをよく注意をしていただいて、それぞれの皆さんの感染予防の意識を、また行動をぜひ徹底をしていただきたいというふうに思います。
朝日新聞
ゴールデンウイークで県外に往来はしないでくださいっていうことだが、皆さん集まられたりするような機会もあるのかなと思うんですが、食事とか、そういう場面についてなんですけど、やはり少人数というか、どのぐらいの規模で行うことが適切なのかという辺りについて、改めてお聞かせください。
知事
まず、いろんな会食とかがあって、避けれれば避けていただきたいというふうに思います。ただ、どうしてもやらざるを得ないものとか、あることもあるんだろうと思いますが、これは本当、少人数で、短時間でいうことで、できるだけ少人数の方がいいです。もちろん、それは5人よりも4人、4人よりも3人の方がいいわけですね。できるだけ少人数でどうできるかということを考えていただきたいし、短時間で切り上げてもらう。そして、会話は大きい声じゃなくて、小さい声でやってもらうっていうことが基本的なことですけれども、必要だろうと思います。
朝日新聞
会食は避けられればできるだけ避けていただきたい。少人数で、やるとしても短時間でお願いしたい、そういうことですか。
知事
そうですね。
朝日新聞
はい。ありがとうございます。
読売新聞
関連して、島根県の丸山知事が、家の中でもマスクを着用するようにですとか、ドアノブとかを小まめに消毒するようにですとか、そういうことを県民に呼び掛けられているようなんですけれども、知事は、家の中での過ごし方についても、そこまで詳しいお願いをするお考えというのは。
知事
そうですね。ここはそれぞれの家庭で、必ずこうしてくださいというよりは、家庭内での感染というのもありますので、さまざまな対策はそれぞれ講じていただきたいと思います。家庭の中でも、きちんと外から帰ってきたら消毒をするとか、そうしたこととか、できることはあると思いますし、どこまで求めるかっていうところは個別には申し上げませんけれども、家庭内というのも大きな感染が広がる場ではありますから。ただ、やっぱり家庭内ではどうしても限界はあるだろうと思いますね。やはり、四六時中、一緒にいるわけでありますから、どこかだけ気を付けておけばいいということではないので、やっぱりリスクは高いところだと思いますので、限界はあると思いますけれども、各家庭の中でできることはやっていただきたいと思います。
読売新聞
それと、先ほど知事のお話の中で、大都市部で感染がものすごく増えれば、火の粉が地方に広がる、火の粉が降りかかってくるというようなイメージで捉えているというお話がありましたけれども、今回4都府県に出されている緊急事態宣言の期間が、25日、この前の日曜日から、ゴールデンウイーク明けの11日までの17日間っていう期間を設定されてますけれども、その期間が、今の感染拡大を十分抑え込むのに十分な期間だというふうにお考えでしょうか。
知事
そこはちょっと、やってみないと分からないことですから、私から当然、確たることは申し上げられませんけれどもね。ただ、やはり感染を、今回第3波が収まってまたすぐ、収まったというか、下がってきて、またリバウンドということになってきましたので、やっぱりしっかりと抑えるっていうことが重要なんだろうと思います。次のリバウンドをできるだけ抑えるためには、第4波をできるだけ抑えてから解除するということが必要なんだろうと思いますので、何か期限ありきじゃなくて、ここはやっぱりしっかり抑えた上で、これならすぐにはリバウンドしないというところでもって解除するっていうことが、本来あるべきじゃないかなと思います。
読売新聞
第3波の時に緊急事態宣言が出て、延長、延長で宣言解除した後、またすぐ今こうやって第4波が来て緊急事態宣言というふうになっていると思いますけれども、どうなったら緊急事態宣言を解除するのにふさわしいというふうに思いますか。
知事
ここは専門家の方が、例えば東京であれば、何人以下になればいいというとか、いろいろ見解がありますから、私の方が特に専門的な知見があるわけじゃないので、何人以下ならいいだろうということは、確たる根拠を持って言えないので、そこについては、コメントは難しいと思いますけれども、ただ、専門的な観点で見て、今回3波から4波がすぐに起きたような形じゃなくて、やっぱりしっかりと抑え込んで、一定期間やっぱり感染が収まってる状態が続けられるようにしてから解除するということが、基本的な考え方として持っておくべきことではないかと思います。
読売新聞
分かりました。ありがとうございます。
※広報広聴課編集
[ ]の箇所は当課で修正しています。
作成:山口県総合企画部広報広聴課