本文
知事記者会見録・令和2年12月25日実施分
日時 令和2年(2020年)12月25日(金曜日)
11時00分~12時18分
場所 県庁2階 記者会見室
発表項目
- 年末に当たっての所感について
- 年末年始における新型コロナウイルスの感染拡大防止について(PDF:924KB)
知事
皆さん、こんにちは。今日は、今年最後の記者会見となります。報道関係の皆さまには、この1年、大変お世話になりました。ありがとうございます。
今年を振り返りますと、何と言いましても、新型コロナウイルスの対策に奔走した1年であったと思います。
3月から5月にかけては、学校の臨時休業を行いました。子どもたちには大変辛い思いをさせてしまいました。4月には、全国を対象に初の緊急事態宣言が発令をされ、県民の皆さま、また企業の皆さまに移動や営業の自粛をお願いし、その後も「新しい生活様式」の実践など、感染拡大防止のためのさまざまな取り組みにご協力を頂きました。
皆さまのご理解とご協力により、県内の爆発的な感染拡大は、今のところ食い止めることができているところであります。改めて感謝を申し上げます。
県では、これまで、県民の皆さまの命と健康を守ること、これを最優先に、検査体制の充実や医療提供体制の維持・強化に取り組んでまいりました。
これにより、現時点においては、十分な医療提供体制が確保できていますが、全国的には、依然、新規感染者数の高止まりが続いております。隣県でも多くの感染者が発生をしている状況にあります。
来週からは、年末年始の休暇に入ります。帰省や旅行など人の移動が非常に活発な時期となりますことから、これまで以上に緊張感を持って、万全な対応、これを期していきたいと考えております。
同時に、県民生活の安定確保と社会経済活動の回復に向けまして、今後も全庁を挙げて対策を進めてまいります。
県政におきましては、3月に地方創生の第2期総合戦略(第2期「山口県まち・ひと・しごと創生総合戦略」)の策定をし、また、10月には新たな施策推進方針も示して、コロナ禍の中でも「活力みなぎる山口県」の実現を目指して、県づくりに取り組んだ一年でありました。
総合戦略に掲げました「未来技術の活用」におきましては、AI(人工知能)や5G(高速移動通信方式)を活用したスマートファクトリー、その構築をはじめ、新たなモビリティサービスの導入に向けた実証などの取り組みがスタートしています。
また、コロナを契機に、子どもたちの学びを保障し、きめ細かい学習指導を可能とするICT(情報通信技術)教育環境を整備するため、県内の学校における1人1台端末の導入を一気に進めたところです。
さらに、山陰道や下関北九州道路など、県内の社会基盤の整備についても、国との連携の下で、着実な前進を図ることができました。
今後は、社会全体のデジタル化をはじめ、コロナ禍から生まれた変革の動きをしっかりと捉え、これからの成長へとつなげていく取り組みを一層加速させていきたいと考えています。
年が明けますと、来年度当初予算の編成作業も本格化をしてまいります。現在の危機を将来へのチャンスに変えて、「コロナの時代」にあっても、県民の皆さまがより豊かで、安心・安全に暮らすことができる、活力に満ちた山口県の未来を切り開いていけるよう、来年もしっかりと取り組んでいきたいと考えています。
次に、年末年始における新型コロナウイルスの感染拡大防止であります。
最近の県内の感染の状況を1週間ごとにまとめておりますけれども、ご案内のとおり、ここからですね、11月に入りましてから、県内でも複数のクラスター(感染者集団)が発生して、一気に11月の感染者が増えましたけれども、その後は少し落ち着いた状態、12月に入ってから続いていたところでございますけれども、それがこの辺ですね、12月がここからですけれども、1日数名ですね、4、5名という状況がずっと続いておりましたけれども、ご案内のとおり、全国的に感染が急増しております。昨日も全国過去最多の感染者数ということでありますし、過去最多を記録している県も多く出ております。また、隣県の広島、福岡ですね、それぞれの県においても感染が急増しているという状況がございますので、そうしたことの影響もあって、12月の11日から徐々に増えてきております。この1週間は40人ということで、これまでの20~30人のところから、少し増えてきているという状況になっております。
当然、全国の感染状況の増加によって、こうして県内にも感染が飛び火してくると、そうしたことが現れているということだと思いますけれども、これから年末年始になりますから、人の移動も多くなりますし、また、会食の機会というのも例年であれば、増えてくるということになりますので、県内で感染が拡大をして、その一途をたどっていかないように、しっかりと緊張感を持って感染防止対策に取り組んでいかなければならないと思っております。
そうした中で、多くの医療機関がお休みとなる年末年始において、県民の皆さまから発熱等の相談、これに確実に対応して、しっかりと診療や検査につなげていかなければなりません。「受診・相談センター」を設け、これも従来から言っておりますけれども、短縮ダイヤル「#7700(シャープナナセンナナヒャク)」、非常に分かりやすい番号で、24時間、こうした相談を受けるようにしておりますし、受診等につなげるようにしております。
ぜひ、県民の皆さま、何か体調等にご不安があれば、こちらの「#7700」に、ぜひ、電話をしていただきたいというふうに思っております。
後でも触れますが、医療機関の皆さま方にも、年末年始の間も、県内の感染者への対応、また、感染拡大防止にも大変ご協力を頂くことになります。この間、大変に県民の皆さまの命や健康を守るために頑張っていただいております。今ここにも、医療従事者の皆さんへの感謝を、これから下にずっと表示するようにしていきたいと思っておりますけれども、ぜひ、報道の方でも、少しこの絵をどこかに取り上げてもらって、医療従事者の皆さんへのエールが届けばと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
そうしたことで「#7700」の設置、また市町においても特別相談窓口をそれぞれ設置しておりますので、そうした中で、きめ細かな対応、相談対応、しっかりと体制確保をして、取り組んでいくことにしております。
それから、また、本日の12月25日から1月11日まで、県内の新幹線、また空港、高速道路のサービスエリア、パーキングエリアにおいて、ポスター、こちらのポスターですけれども、これを掲出をすることにしております。県外から帰ってこられた方に対して、注意喚起をしっかりとしていきたいということでありまして、これまでも、ゴールデンウイークや夏休み等の期間においても行っておりましたが、この年末年始、特に県外で感染が増えている状況でありますので、しっかりと、山口県に帰ってこられる方等に取り組みを喚起していきたいと思っております。
ここに掲げてありますとおり、感染を予防するために、3密の回避、またマスクの着用、手洗い等の徹底、それからお年寄りなどと会うときには、特に注意をお願いしております。
大人数、長時間での会食等は避ける、会食時でも、会話の際にはマスクの着用をお願いする、そうした内容でございますが、繰り返しになりますけれども、年末年始にかけて新型コロナウイルス感染症、これを県内で拡大させないように、ぜひともご理解とご協力を頂きたいと思います。よろしくお願いします。
それから、症状が出た場合には、お年寄りとの接触や会合への出席は絶対にやめていただきたいと思いますし、体調がすぐれない場合は、外出を自粛していただく、発熱、咳などの感染を疑う症状が出た場合には、速やかに受診・相談センターに相談、あるいは市町の特別相談窓口に連絡をしていただいて、医療機関を受診していただきますようによろしくお願いいたしします。
それから、こちらも既にご案内したところですけれども、県内、年末年始ということで、初詣に行かれる方、予定されている方も多くいらっしゃると思います。ぜひ、その際に混雑を避けて、感染リスクが低い状態で初詣、参拝等行っていただきたいというふうに思っております。県内の初詣のスポットの混雑状況をこのような形で、県内28カ所の混雑状況をホームページで公開するようにいたしております。初詣の際のぜひ参考にしていただきまして、混んでいる所については、少し時間を変えて、すいているときに行くとかですね、そうした分散での参拝、外出される際には、万全の感染防止対策を講じていただいた上で、今、申しましたように、混雑する日時ですとか、場所を避けていただいて、年末年始は静かに過ごしていただきますように、リスクを避けて過ごしていただきますようによろしくお願いいたします。
いずれにいたしましても、今回の年末年始、感染拡大するかどうか、大変重要なポイントになってきます。何としても県内の感染拡大を防ぐために、県民の皆さま、また事業者の皆さまのご理解、ご協力をよろしくお願いしたいと思います。
皆さまお一人お一人の行動が、ご自身、また大切な方々の命、そして健康を守ることにつながってまいります。引き続き、ぜひとも感染拡大防止にご理解とご協力いただきますようによろしくお願いいたします。
最後に、コロナ禍が続く中で、県民の皆さまの命を守るために、昼夜を問わず、またこの年末年始にも、本当に新型コロナウイルス感染症と闘ってくださいます医療従事者の皆さま方、心から感謝を申し上げたいと思います。県としても、ご尽力いただいている医療従事者の皆さま方が安心して診療を行うことができるように、引き続き、全力で支援を行ってまいりたいと思います。この1年間、本当に医療従事者の皆さま、このコロナの関係で対応された皆さまのご協力のもとで、感染拡大が県内では爆発的なものが抑えられております。改めて心から感謝を申し上げたいと思います
私からは以上です。
KRY(山口放送)
改めて、感謝のメッセージ、これに込めた思いをもう一度お願いします。
知事
そうですね。新型コロナウイルス、本当に県民の皆さんが大変ご心配をされている中で、やっぱり命と健康をですね、しっかりと守るという、そこの部分をしっかりやっていかなければいけない。それを支えていただいているのは、県内の医療従事者の皆さんであります。この春に新型コロナウイルスがですね、県内でも感染が確認されてからずっと、医療従事者の皆さんには、土日もなく頑張っていただいております。そして、これから年末年始、本当であればゆっくりと休める、そうした時期もですね、今、全国的にも感染拡大が続いておりますし、先ほど言いましたように、県内でも感染が増えてきております。そうした中でですね、年末年始も休みなく働いて、県民の皆さまの命と健康を守っていただいておると、本当に心から感謝を申し上げたいと思います。こうした皆さんのお陰でですね、本当に皆さんの安心・安全が確保されておりますので、それに対しての感謝とともに、引き続きですね、県民の皆さまの命や健康を守っていただく、そのことをお願いをしたい、またエールを皆さまとともに送らせていただきたいと思っております。
KRY(山口放送)
コロナが発覚して、知事の中でこの1年間どういう気持ち、医療従事者はまだ緊張感を持っているというのがあると思うんですけど、知事の中では、気持ちの機微みたいなのがありますか。4月と今と。
知事
そうですね。まあ大変最初の頃はですね、やっぱりコロナがどういったものかっていうのが分からない中ですね、県民の皆さまの不安が特に強かった時期だと思います。そうした中で、われわれも手探りをしながらですね、学校の臨時休校をしたり、あるいは休校をしている間にどのような態勢を整えていけば、安心して学校が再開できるのか、コロナが起きた時にどういうふうな対処すればですね、感染拡大を防げるのか、そうしたことも手探りでやりながらやってまいりました。そういう中でですね、県民の皆さまもだんだんと日常生活の送り方ですね、感染リスクを避ける行動っていうのも、これ国全体もそうですけれども、いろんなものが示されて分かってきている中でですね、日々の過ごし方についても気を付け方というのがだんだん分かってこられたところがあるのかなと。これは大変助かっているところでございます。ただ、この春くらいになるとですね、感染がまた増えましたけれども、暖かくなると収まるのかなと思っていたところが、思わぬ7月、8月にも感染が急増したということがありましたし、クラスターの発生等もございました。クラスターの発生時にもですね、特に、今年は山口県の場合は、山陽小野田ですとか、岩国でクラスターが発生をしですね、その際にエリアで広がる、広がっている懸念があり、さらにその先には市中感染につながりかねないという懸念がありましたので、一斉の検査をですね、PCR検査(遺伝子検査)を行い、これは市や料飲組合の方々にも大変ご協力いただいて、そうしたことも行うことができました。それによって、新しい感染が分かってきたりして、エリアの感染拡大を抑えることができたかなというふうに思っております。そこもどのようにするか判断も悩みながら、やっぱりこう早くですね、広く検査をして抑えるということが、一番皆さまの安心・安全の回復には一番の近道だろうと、そうした考えで検査については広くやろうということで行っております。今も接触者の調査につきましては、国の基準よりも広く取ってですね、感染者の把握漏れがないようにしていこうということでやっておりますが、そうしたこともいろいろな経験を積み重ねる中で、現場でもですね、対応についてもその辺りが慣れてきた部分もありますし、だんだんとその対応能力っていうのも高まってきているんだというふうに思います。そうした意味で、対応能力、また県民の皆さまのご理解とご協力のもとでですね、こうして県内では爆発的な感染がなく、今のところ、対処能力についても病床等についてもですね、まだ余力のある状態で維持できていることは皆さんのお陰というふうに思っております。引き続き、皆さま方のご理解とご協力のもとで、リスクをゼロにはできませんけれども、対処としてはですね、例えば、医療機関が逼迫(ひっぱく)をしないですとか、あるいは県民の皆さまの行動を一気にブレーキをかけなくてもいいような状態、そうした状態をぜひ続けていきたいと思いますので。この年末年始は、特に全国の感染が急増している中で人が動いていくという、とてもリスクが高い時期になってきますから、お一人お一人のご理解とご協力をよろしくお願いしたいというふうに思います。
KRY(山口放送)
今振り返っても、例えば要請、休業要請とか、何かしらその時は判断できなかったものが、今振り返って、あらためて何かこうあれはちょっと行き過ぎたかな、そういうものはありますか。
知事
そうですね。学校の休校措置については、これは全国一斉に行われたところでありますが、やっぱりコロナが、今になって思えば、感染がその時点でいろいろ出ていれば抑えていくということが必要な範囲、必要であり、十分な対処なのかなあと現時点においては思うわけですけれども、当時、感染力がどれだけ本当にあるのかとかですね、どの程度健康に影響があるのか、子どもたちへの、今のところ10代とか若い子たちに対しては重症化というリスクはあまり高くないというところも分かってきたところもありますけれども、その辺が見通せない中でですね、子どもの命をしっかりと守らなきゃいけないというところで学校の休校については、全国一斉もありましたし、山口県でも独自に一斉休校したこともありました。そこについては、当初の、当時の対応としては、いろいろ分からない中で必要であったかなと思っていますが、その間にも、実際再開するに備えて、いざ感染が起きた場合には、きちんと態勢を取ってですね、校内での感染が広がらないような方法、あるいはスムーズに保護者との連絡ですとか、授業の再開ですとか、そうしたことができるような態勢をその間に整えたりとかいたしました。そういう中でですね、だんだんとこの、今も感染が出れば一時的には休校にしますけれども、必要な範囲でですね、必要十分な範囲に対象を抑えていくっていうことは、だんだんとでき上がってきたのかなというふうに思っております。学校の休校も、一番安全策としておりましたけれども、やっぱり休校期が長く続くとその分、学びの遅れっていうのが出てまいりました。それをですね、挽回するのに学校の方も苦労し、夏休みもあまり無くてですね、子供たちにも大変な負担を掛けたというふうに思いますけれども、そうした反省も踏まえて、パソコンについても一人一台、県立学校については配置をしました。これによって、再び休校が起きた場合には、学校と家庭を結んで学びを続けさせる、学びを止めないっていうことができるようになりましたし、また一人一人の習熟度に応じたですね、個別最適な学習ができる、そうした環境も整えることができました。そうしたものをフルに使いながらですね、これから施策も展開していきたいと思います。コロナに対して、しっかり対応できる態勢を整えながら、より充実した教育ということにもつなげて、この機会にいければというふうに思っております。そういったことを代表例に、最初の頃の対応についてはやっぱりいろいろな試行錯誤しながら、今は必要な範囲の対応にだんだんと持ってきているのかなと思っています。
朝日新聞
1年間ありがとうございます。
最後に医療従事者の方へのメッセージをおっしゃっておられますけど、コメントをおっしゃったと思うんですけれども、そういった気持ちを伝えるっていうことも大切かと思うんですけれども、その看護師の離職率ですとか、看護師協会の全国の15%の病院で労働環境の悪化や感染リスクなどから、15%の病院で看護師の離職であったりですとか、その実際、その労働環境ですとか、経営状態の悪化とか、そういった問題があると思うんですけれど、今後県として、そういった医療従事者に対する支援とかですね、どういうふうに考えていらっしゃいますでしょうか。
知事
そうですね。過度な負担が一部のところに集中しないように、医療機関同士でのですね、人の派遣等についても県の方でしっかりとそこの辺はサポートしていくようにしておりますし、コロナが生じた際に、特定のところに負担が生じるということは、当然、特定の医療機関にいくということは、そこで働く医療従事者の方に過度な負担がいくということになりますので、そこをできるだけ緩和するようにしようということで、医師会ですとか、看護協会ですとか、そうしたところのご協力も頂きながら、そうした人の派遣等の取り組みを進めていきたいと思います。また、国の方からもさまざまな支援金とか措置がありますので、その辺りは円滑に支給されるようにしていかないといけませんし、とても経営的にも厳しくなっているところもありますので、これは県としても全国知事会を通じですね、医療機関の経営面での支援ということも引き続き訴えているところでありますので、国からの支援をしっかりと求めていくということと、県としてできる部分は最大限やっていきたいと思います。
朝日新聞
話が前後して恐縮なんですけども、前提として県内の医療機関の疲弊状態というか、そういったものについて、どういうふうに今、見ていらっしゃるでしょうか。
知事
そうですね。コロナに対応していただいている医療機関については、ずっと入院者がいるという中ですね、やっぱりそれへの対応がまず、休みなく行わなければいけませんし、また、特にこれを広げてしまう、特に感染症の場合はですね、院内で感染が広がってしまうと、病院の機能自体を止めなければいけないということもつながって、つながりうるわけですので、そこの緊張感がとても強いものがあるだろうと思います。感染が本人の対応もそうですし、院内で広がらないようにするためにですね、病院側等もとても工夫をされておられますけど、個々の従事者の方々もそこは最新の注意を払って、緊張感をずっと持ちながらやられているだろうというふうに思いますので、これがまた大変長く続いてきておりますし、この年末年始もですね、休みなく仕事をし続けなければいけないというところの本当に負担は大きいだろうというふうに思います。
朝日新聞
例えばですね、県内で看護師の離職ですとか、あるいはコロナの影響で、受診控えなどで経営状態が非常に悪化している医院ですとか、そういったものについて何か把握されてらっしゃるというものがありますでしょうか。
知事
経営状況についてはですね、大変厳しいという声をいろいろなところから聞いておりますし、各市町の方からもお聞きしているところでございますので、これについては、国の方に求めているというところですが、それ以上に何かあれば。
健康増進課長
数字としては今のところ持ち合わせておりませんけれども、今知事が言ったように現場の声を聞くように努めているところでございます。
朝日新聞
あとですね、先ほどその今後の支援ということで、医師会ですとか、看護師協会といろいろ協力してということですけど、県として何かやっていきたいというふうに考えていらっしゃるかどうか、現時点ありますでしょうか。
知事
今申しましたように県内のですね、医療機関が逼迫(ひっぱく)をしないように総合的な調整を行ってきているところでございますし、何と言いましても、医療に負荷が掛からないようにするためには、まず手前のところで、われわれが感染が拡大しないというふうに全力を挙げるということがまず重要でございます。検査等も徹底して行うことによってですね。感染が知らないところで広がっていくということになっていきますとですね、一気に医療需要が、本当に医療が逼迫(ひっぱく)をして、現場が逼迫(ひっぱく)してしまいますので、そうならないようにするというのが、まず最大の支援かもしれないですけれども。クラスター等もあってですね、やっぱり感染が次からその次へと広がっていくとですね、それへの対処もですね、何倍にも、一つ膨らむと何倍にも膨らんできますし、当然その部分は、感染が分かれば医療機関の方も、医療を圧迫する要因になってきますから、とにかく早い段階で収めていくということを、感染自体にはゼロにはならないかもしれませんけれども、そこからの広がりというのを一刻も早く抑えるということが、一番われわれは医療も守るためには重要なことであると思っています。
朝日新聞
まだ編成段階だと思いますけど、新年度予算でですね、そういったその新事業で、新たに医療に対する支援とか何か考えていらっしゃいますでしょうか。
知事
それはまだ具体的にですね、ニーズを踏まえたり、実情を踏まえて、考えていきたいと思いますが、いずれにしても県内の医療が支障を来たさないようにしっかり守っていくっていうことが重要なことでありますので、そうした観点で、どうしたことができるかっていうことを実情を踏まえて考えていきたいと思います。
朝日新聞
ありがとうございます。
毎日新聞
今年1年を振り返りまして、8月に県庁の方に掲示されました当時の安倍首相の在任最長を祝う横断幕、そしてそれに続く時期に開かれた総理大臣展、そして「貴賓車」として高価なセンチュリーを買ったということに関して、県民から大変大きな批判が県庁に寄せられた1年だったかなと思います。今年を終えられるに当たって、その3件のことについて、とても大きな批判があったってことには、知事はどのように受け止められて、また来年以降これをどのように生かされるのか、生かす必要はないと思っているのか、考えを伺えますでしょうか。
知事
最初の2点につきましては、われわれとしては県として行うことは適当であるというふうに考えて行っているものであります。まあ、いろんなご意見については、あることは承知しておりますけれども、そうしたことも、ご意見としてはしっかりと受け止めていきたいというふうに思っております。それからセンチュリーの件につきましても、従来、これまでも会見等で申し上げておりますが、車両につきましては、3台から2台に減らして、コスト削減に努める中でですね、車種についての検討は不十分な面があったということはあろうかと思いますので、そこはご意見しっかりと踏まえてですね、今後に生かしていきたいと思います。
毎日新聞
関係しまして、あのセンチュリーの購入に関しまして、予算編成段階で、知事が備品購入費に関してほとんどノーチェックのまま、予算が出来上がっているっていうことが分かったんですけども、今、これから来年度、2021年度の予算編成の大詰めを迎えていかれるかと思うんですけど、この備品購入費のところの、そのチェックをどのように今改めてやってらっしゃるか。
知事
そこは予算編成の中で、財政課とも確認しておりますけれども、備品購入費であっても金額の大きいものですとか、そうしたものについては、しっかりと私の方まで上げてですね、判断をするということにしております。
毎日新聞
金額大きいというのは、だいたいどのくらいのことを考えてらっしゃいますか。
知事
これは基準を、財政課はいないですか。そこはまた財政に確認していただきたいと思います。はい。
毎日新聞
もう1点すいません。あの、県内から選出されていた国会議員である安倍衆議院議員が総理を辞められた、長く務められた総理を辞められたということでは、県内にとっての大きなトピックスだった1年だったのかなと思います。そして時代はどんどん移り変わっていくんですけれども、知事は、とても全国的に知事の就任されている年齢を見ても、とても若くして知事に就任されてらっしゃいます。将来ですけれども、知事ご自身は国政の方に挑戦してみようっていうことを考えられることはあるかどうか。
知事
いえいえ、そういうことは考えておりませんけれども。今、知事としてやるべきことはたくさんありますから。まさにコロナがありますしですね。このことに専念していると、そうした思いでいっぱいです。
毎日新聞
分かりました。ありがとうございます。
読売新聞
先ほどの年末年始に向けた呼び掛けの中にありました、大人数・長時間の会食等を避けるようにっていうことでお伺いしたいんですけれども、具体的にですね、大人数・長時間っていうのは、何人以上が密になって、長時間っていうのは何時間からが長時間を指すのか、明確な定義があれば教えていただけますか。
知事
はい。ここは従来からですね、この会見の場でもやりとりさせてもらってますけど、まあ、県として何人以上ってことはですね、線を引かずに言ってきております。多くなればなるほど、大声を、声も大きくなってまいりますし、時間が長くなればなるほどですね、飛沫(ひまつ)の飛び交う、それにさらされる時間も長くなりますので。これは、そうしたものが多ければ多いほど、ぜひ、気を付けていただくと。できるだけ、その人数についても絞ってもらうとかですね、そうしたことをやっていただかなければいけないというふうに思っておりますので、ここは通常の感覚で、皆さんがご判断をいただきたいというふうに思います。
読売新聞
政府は「Go To イート」の適用に当たってですね、知事に対策案として原則4人以下とするように、4人以下の利用ということで利用を制限するように呼び掛けてらっしゃると思いますけども、それでもあくまで明確な人数の基準を設けないっていうのには何か理由があるんでしょうか。
知事
よく5人とかですね、政府もだから5人っていうのを明確に、5人以上をやめてくださいって言ってるわけじゃないと思うんですけどね。これは分科会でも、例えば5人以上であれば、まあ大声になってリスクが高くなりますよっていうような例示的に示されているところだと思います。で、おそらく明確にすることは、分かりやすいってこと、まあそういうメリットはあると思います。目安としては分かりやすいというのはあると思いますけれども、一方でその、リスクとすればですね、これも繰り返し言っておりますが、どっかを境に急に増えるっていうことではなく、段階的に増えていくわけですね。ですから4人以下だとじゃあ、5人以下だとアウトで、4人以下だとセーフなのかっていうとやっぱり4人だって、みんなでわーっとこう集まってですね、近いところで、わいわいがやがややってればリスクは当然高いわけですから、5人が危ない、4人以下が大丈夫っていうメッセージもそれはそれで不正確な面もあるだろうというふうに思います。
分かりやすさの一方で、正しさというかですね、コロナが来てから、春から、正しく恐れるっていうことをですね、言われて、まあ最近あまり言われなくなりましたけれども、正しく恐れるっていうことが重要だと思います。正しさっていうことで言うとですね、どっかを境に急に危なくなる、それまでは大丈夫っていうことは、ややミスリードを生みかねないっていうところも心配もしておりますので、やっぱり増えれば増えるほど、リスクは高いっていうところをですね、しっかりと意識をしてもらってですね、それぞれの状況に応じて、皆さんに適切な感染防止対策を取っていただきたいというふうに思います。
読売新聞
例えばこの10人ってなると、感覚的に多いなって感じはするんですけども、それでもまだ10人とか、あの5人。
知事
大体皆さんの感覚、そんなに違わないと思いますけどね。何となく5人になってくると多いかなと思って、10人になるとすごく多いねっていう感じは、そうそう、こう言わないと、何て言うのかな、皆さんのものさしはそんなに大きく違うんじゃないと思いますし、私はそれで十分ではないかと思います。
読売新聞
ありがとうございました。
中国新聞
あの、先ほどの安倍さんの横断幕とパネル展なんですけども、今もやったことっていうのは妥当だっていうのを思われて。
知事
ん。
中国新聞
今も、開催されたことや、横断幕を掲げられたことっていうのは妥当だって思われてますか。
知事
そうですね。まず横断幕については、安倍前総理が歴代最長の長きにわたって、わが国の舵取り役を担われたことを祝して行ったものですが、その事実自体は変わらないものでありますし、その掲出にですね、問題があったとは思っておりませんし、また、総理大臣展につきましても、これは安倍総理、安倍前総理だけじゃなくて、本県が輩出した歴代総理の業績、これを広く県民の皆さまに紹介することによってですね、県民の皆さんの郷土への誇りや愛着を深めていただく、そうした機会とすることを目的に開催したものでありますので、この件との関わり、直接の関わりは無いというふうに考えております。
中国新聞
今の問題の件っていうのが、その以前に出てた、出てた状態だったら開催とか、そういうのを掲げるっていうのを見合わせたりっていうのは考えられるもんなんですか。
知事
そこは仮定の質問ですから、お答えはしかねます。
中国新聞
昨日、安倍さん自身も会見されましたけども、知事も見られたと思うんですけど、印象をお聞きしたいんですけど。
知事
そうですね。安倍前総理、これまでも誠意を持って対応すると言われたので、そうした中で、昨日のように会見をされたのだと思いますし、また、今日も国会の方で説明をするというふうにお聞きをしておりますので、また国会での事実関係を説明し、答弁も正していくということを昨日の会見でも言われていらっしゃいます。そのように対応されるんだというふうに理解してます。
中国新聞
ありがとうございます。
朝日新聞
今の質問でもう少しお伺いしたいんですけれども、安倍さんは何て言うか、県政推進にもこれまで多大な貢献というか、されてきた方だと思うんですが、会見の中で、安倍さんご自身はなかなかそのご認識は無かったんだというお話だったんですけれども、この辺りについては、知事はどのように受け止められましたでしょうか。
知事
まあその、事の次第については安倍前総理が昨日もですね、語られたところでありますから、そのような経緯だったというふうに理解しております。
朝日新聞
説明については、あれで尽くされているというふうに感じましたか。まだまだ不十分だというふうに思われましたか。
知事
まあ、事実関係については、おっしゃられたような内容だった、本人がそういうふうに言われている内容だったというふうにお話があって、私もそのような経緯だったというふうに理解をしておりますけれども。これからまた、安倍前総理ご自身が国民の信頼を回復をするために、努力を重ねていく、責任を果たしていく、また今日も国会の方で説明をされるということでありますので、今後そのように対応されていくのだというふうに理解しております。
朝日新聞
このようなことがなぜ起きてしまったのだろうかっていうような、秘書の方も当然長くされていらっしゃるわけですし、安倍さん自身も非常に長くキャリアをお持ちの方でいらっしゃる中で、地元の支援者の方の間からも、なぜこんなことになっちゃったんだろうっていう非常に残念がる思い、声っていうのが大変、下関、長門方面、聞かれる状況なんですけれども、知事はその辺りはどのような受け止めをしていらっしゃいますか。なんで起きちゃったんだろうっていう辺りについては、どのようにお考えですか。
知事
そうですね。そこの状況については、承知しているわけではありませんので、何ともコメントはしかねるところであります。
朝日新聞
お気持ちというか、その、思いの辺りをぜひお聞かせいただきたいんですが。
知事
そうですね。中身については、安倍前総理が昨日言われたとおりの経緯だったんだろうと思いますが、そうした中で、責任も痛感しているという表現も前総理の方からありましたので、ご本人もですね、反省するということも言われていらっしゃいますから、そうした認識でいらっしゃるものだというふうに受け止めております。いずれにしても、これからまた、信頼回復のために努力をしていくという話でありますから、これからそうした考えで対処されていくのだと思います。
朝日新聞
それから、公設第一秘書の方が略式起訴される、検察に、というまあ、一応その司法というか、捜査の結論が昨日一応出たわけなんですけれども、このことについてはどのようにお感じになりますか。
知事
そうですね。何と言いますか、司法の方でですね、検察当局の方で事実に基づいての判断がされたということであろうというふうに思いますので、そうした事実を受け止めております。
朝日新聞
安倍さんご本人の昨日の夕方の会見の中でもあったんですけれども、この公設第一秘書の方、それから東京事務所の方がですね、辞職をされたという報告が昨日安倍さんの説明の中であったんですけど、それについてはどのように受け止めてらっしゃいますか。
知事
個々の対応について、一つ一つ評価をするなり、コメントをするってことは避けたいと思います。これは安倍前総理ご自身が昨日も言われたとおり、責任を痛感している、反省をしているという中で、これからしっかりと信頼回復に向けて努力をしていくということでありますので、そうした姿勢で対処されてるんだと思いますし、その秘書の辞職等についてもその一環としてやられてるんじゃないかというふうに受け止めております。
朝日新聞
分かりました。以前にお話、この会見で出てたかもしれないんですが、改めてお聞かせいただきたいんですが、知事ご自身が「桜を見る会」とか、前夜祭とかにいらっしゃったことはあるんですか。
知事
ないです。
朝日新聞
ないですね。
知事
はい。
朝日新聞
分かりました。ありがとうございます。それからあと、ちょっとお話変わるんですが、年末年始のお話、まあコロナの関係でずっと出てますけども、知事ご自身の今年、来年にかけて、年末年始のご予定があれば教えていただけますか。どんなふうにお過ごしになりますか。
知事
ええ。特に予定っていうか、県外に行くということはないです。県内におりますし、まあ、コロナ等の対応とかですね、突発的なことがあるかもしれませんので、迅速に対応できるような態勢の中で過ごしております。
朝日新聞
ご自宅を中心に。
知事
そうです。はい。
朝日新聞
分かりました。それから、この年末もなんですけど、春先ぐらいからずっと影響大きい分野だと思うんですが、忘年会とかも今年はだいぶ県庁でも大掛かりなものは、ほぼ無かったのかなという感じがするんですけれども、まあその関係で、飲食関係ですね、非常に影響が長引いているというか、まあ先行きが見えない状況っていうのが、またこの忘年会シーズン、一年中で一番書き入れ時というか、そういった時にもかかわらず、かなり影響がまた寒い中、ほんとに広がっている、先行きも見えないっていう中なんですが、その辺りは知事ご自身、県の施策としてもですね、これからまた何か考えないといけないのかなというご認識をお持ちなのかどうなのか、現状どう見ておられるのか伺ってよろしいですか。
知事
そうですね。まあ観光もそうですし、飲食もですね、忘年会シーズンで書き入れ時でありますけれども、全国的に感染拡大をする中で、これを防いでいかなきゃいけないという中で、皆さんそうした会もキャンセルしたりということが多く出ているだろうと思いますし、本来であれば、ここで体力が回復できる部分のあてが外れてしまって、また厳しい状況が続くっていうことが、皆さんほんとにつらい思いをされているんだろうというふうに思います。このコロナ対策は両輪でして、一つはコロナの感染拡大防止、しっかりと医療体制も確保し、安心・安全を確保していくということ、それからもう一つは、傷んでいる経済をしっかりと回復をさせるっていうことですね。ここについては、これまでもさまざまな需要喚起策もそうですし、経営面での過去最大の補正予算を組んで、さまざまな融資ですとか、補助等も行ってきているところであります。このコロナが、この年末年始も思ったような、何て言いますか、回復ができなかった、またこれからもどれだけ続くか分からないっていう中で、いろんな不安もあると思いますし。当然経営的にも大きなダメージが、まだまだ続くということになるかということも懸念をされますので、これは新年度予算においてもしっかりと実情もお聞きをしながら、経済の維持、回復に向けた必要な対策を取っていきたいと思います。
朝日新聞
新年度予算で、コロナが収まればいいんですけど、来年度に入ってからも、まだまだ影響、先行きが見えないことに備えての策を遅滞なく打ちたいと。
知事
そうですね。はい。経営面での支援策であったり、需要喚起策ですとか、さまざまあると思いますけれども、状況に応じて必要な対策をしていかなければいけないと思います。
朝日新聞
分かりました。ありがとうございます。それから、ちょっと1点、お話また違うんですけれども、先日、下北道路(下関北九州道路)のルート案が、3つ案が、帯が出ていたところが一つになりましたということがあるんですが、そのことについて、知事、受け止め聞かせていただけますか。
知事
そうですね。案そのものもそうですが、検討のステップが一段進んだっていうことは、とてもうれしく思っておりますし、選ばれた案についてもですね、コスト面だったりとか、あるいは、時間短縮効果とか、必要な観点が盛り込まれて判断されたものだというふうに思っております。まあ、下北道路は、特に平時もいろんな混雑なり、大変古い橋、トンネルでありますから、通行止め等で日常生活面での支障も、もともとあるところでありますけれども、特に災害時等において、あそこが止まってしまいますと、本州と九州の大動脈がストップするっていう大変な影響が出てまいりますし、実際これまでも、災害時等に両方が止まったっていうことも起きているわけですね。そうした意味では、一刻も早く整備がされるっていうことが地元も望んでいることでありますし、必要なものであろうと思います。そうしたステップがまた一歩進んでいったっていうことは、ほんとにうれしく思っておりますし、また、国に対しても、引き続き、スピード感を持って、前に進めていただきたいと思います。
朝日新聞
ルートそのものについて、距離が3つ、いろいろありましたけれども、彦島から日明って、一番近い最短のルートが、まあいいのではないかという有識者会議の結論になったわけです。その点についてはいかがですか。
知事
まあ妥当な判断だと思います。まあ一番最短で行けるし、コスト面考えてもですね、適切な判断だったかなと思います。
朝日新聞
ありがとうございました。
共同通信
安倍総理の昨日の説明について、数点だけ伺いたいんですけれども、先ほど、知事は安倍さんが説明されたような経緯だというふうに思っているということで、そうなりますと、秘書が、安倍さんに報告もせずに補填(ほてん)をしていたということになるわけですけれども、それ自体はあってはならないっていうそういう認識っていうのは、知事の中ではいかがでしょうか。
知事
その報告をしなかったことについて。
共同通信
報告もせずに、まあ、違法に補填(ほてん)をしていたっていうことになるわけですけれども。
知事
そうですね。それはまさに、今回略式起訴ということで、実際に、あれは罰金刑ですかね。確定をしたということですので、当然それは法律に違反をしているわけでありますから、そうしたことはあってはならないことだと思います。
共同通信
あってはならないっていうのは、やっぱり、もともとが政治資金っていう政党のお金の使い方について、その透明性っていうか、それを確保するものであるのに、例えば記載をしていなかったとか、どういうところで、あってはならないというふうにお考えでしょうか。
知事
すみませんが、今回の処分について、検察がどういった事実認定をし、どういうふうに法律に当てはめてやったかっていうところを、詳細を承知しているわけではありませんけれども、まあいずれにしても、それはもう確定をした話でありますし、何らかの法律に違反する事実があり、そうした処分が行われているっていうことでありますから、当然法律にのっとって行わなければいけないものは、そうではなかったというところについて、それは良くなかった点だろうというふうに思います。
共同通信
知事の政治資金、同じ立場だと思うんですけれども、どういうふうに普段、お気を付けなさってやっていらっしゃるのか。
知事
そうですね。私もだから、会計責任者等がおり、そちらの方で、基本的には、日々のことについては管理をしておりますし、適宜、私も報告を受けております。
共同通信
普段の姿勢として、知事も、やっぱり知事のお金の問題が出ると、知事のお立場っていうのもいろいろ変わっちゃうところもあると思うんですけれども。やっぱり、逐次こう確認するようにしているって意味で、確認しているようにしているとか、何か注意をしているところは。
知事
もちろん、担当者も法律上、何か問題があることがあってはいけないので、それには注意しながら日々やっておりますし、私も時々報告を受けているという状況ですね。
共同通信
分かりました。
日本経済新聞
コロナ、県内っていうのはコロナの感染拡大、クラスターがありましたけれども、知事が最も強く危機感を感じた時期というか、あるいは、強く危機感を持たれたというのは、どこでの感染になりますですか。
知事
そうですね。一番最初はユーチューバーが来たときですね。これは、本人が感染をしているという状態の中で、県内各地を回って多くの人を集めて、何て言いますか、接触がありましたので、これは一体どこまで広がっているのか分からないというほんとに恐れがありました。実際に、どこに行ったっていうところの究明だったり、そこでまず誰を集めたのかも分からないし、例えばクラスターみたいに、場所が分かればこのお店に行った人っていうことで呼び掛けもしやすいですけれども、本人の行動もできるだけ把握をしましたけれども、いずれにしても、そこで集まった人って、われわれ自身は把握はできない中で、声掛けをして、大変多くの県民の皆さまからの不安も寄せられましたし、検査もその際も徹底的に広く行ってやりました。県内の特定の箇所じゃなくて、県内のほんとに広いエリアにわたって、感染が広がっていっているかもしれないというところ、懸念がありましたので、大変に危機感というか、心配をして、迅速な対処をしていこうということで呼び掛けをし、多くの方に検査も受けていただきました。まあ、幸いというか、お店で感染した以外は広まってなかったので、それは安堵(あんど)しましたけれども、危機感としては、とても県内に一斉に広がるかもしれないというところで、ほんとにこれは医療の逼迫(ひっぱく)もそうですけれども、県内に感染が一気に広がってしまうんじゃないかという大変恐怖を覚えたところであります。で、あとはそのやっぱりクラスターですね。小野田や岩国でのクラスター、これもですね、お店の範囲だけじゃなくて、その地域、従業員の移動とか、お客さんの移動によって、そのエリア全体に広がってるっていうことが懸念をされましたので、これも一斉に検査をしようということで、大変に関係の市や料飲組合にご協力いただいて、迅速な検査、3日間それぞれ集中して行うことができました。これも結果、周辺に広がっているところが、あぶり出すことができましたので、迅速な封じ込めにつなげられたのではないかというふうに思っております。
日本経済新聞
濃厚接触者の範囲、基準について、国の基準よりも広く特定、検査をしてるっていうふうに言われましたけれども、これはもう3月のもう最初の段階から、もうそういうふうにするということを決めてやられてたんでしょうか。
知事
国の基準にしても、だんだんだんだん具体化してきたところもありますから、そこを明確にということを、きっちりきっちりご説明は難しいところがありますけれども、例えば、今であれば、マスクをして会ってれば濃厚接触にならないっていう場合でも、検査の対象にしたりとかしております。まあ最初の時点から、かなり広く検査をしていこうっていうことで、一貫してそれはやっているところであります。
日本経済新聞
県内の感染、爆発的な感染拡大を抑え込めてるっていうことの要因として、ここのところは、まあ要因として大きいというふうにお考えでしょうか。
知事
そうですね。そういったマスクをしてる環境では濃厚接触にならないっていうふうになってれば、そこで調べないっていう判断も、まあこれは一部の都市がそういうふうにやっているんですけれども、それを先に調べることによって、新たに感染が分かるということも実際あります。ですので、そこはより広く取っていることによって、実はそこにも広がったっていうことが分かるというところが実際の実例としてありますから、まあその分、またそれを抑えられている。それから把握できなければ、それからさらに、次へ次へと知らないところで市中感染で広がるっていう可能性があるわけでありますので、そこを抑えれてるという意味では、感染の拡大、県内の感染拡大を抑え込めてるっていうふうに思います。
NHK
新型コロナに関連して、冒頭のご説明の話に戻るんですが、そちらの画面に触れてますように、あらためて1週間ごとに増加傾向が今あるという、1週間ごとに見たときに増加傾向にあるということについて、あらためて、知事の受け止めを教えてください。
知事
そうですね。やっぱりこれは全国の感染の波が、ぐうっと増えてくると県内もだんだんだんだん増えてくるっていうのが第1波、第2波の経験上もそうですし、今回も全国で増えている中で、こうして山口県内にも飛び火してきてるなというふうに感じております。個々の、皆さんの意識が同じであっても、当然周辺の感染が増えていけば、その感染するリスクが高まってきますので、おのずと件数が増えてくるっていうことにつながっているのではないかというふうに思います。
ただ、現時点で医療がですね、逼迫(ひっぱく)して大変だという状況ではないし、われわれの検査能力も十分なものがありますので、ぜひ、県民の皆さまには、まず行動をしっかりと感染リスクが高まっていると、自分の周りの感染率高まっているという意識を、この年末年始特に強く持っていただくということと同時にですね、ぜひ何か症状があったり不安があれば、先ほどの「#7700」、すぐにご相談をいただいて、検査につなげていただければ、われわれも早く抑えて、広がりも早く抑えることができる、結果的に県内のまん延を防ぐことができるということにつながりますので、ぜひ、行動に気を付けるのとご自身の体調管理ですね、何かあれば、ご相談を頂きたいと思います。
NHK
今のお話、先ほどのお話にあったように、やっぱり年末年始の感染が拡大するかどうかというのが、やっぱり重大なポイントだということをおっしゃられていましたが、やっぱり、ここをしっかりやるかやらないかで、やっぱりどう変わってしまうお考えでしょうか。
知事
特に、年末年始の時期ですから、人の動きもですね、帰省ですとか、さまざまなことで増えてくる時期でありますし、忘年会もですね、だいぶなくなってはいるんでしょうけれども、やっぱりそれをやるシーズンではあるわけですね。そういう意味では、日々の行動が感染が広がりやすい、そうした時期にありますし、そうした中で全国の感染が増えているというところで、いろんなリスクが重なっている時期であります。ですので、ぜひ、皆さまにはですね、リスクが高い時期、また、周辺の環境ということをよく意識をしてご自身を感染から守る、いろんな行動日々されると思いますけれどもですね、そうした中で感染防止対策というところを特に意識を高く、緊張感を高く持って年末年始を過ごしていただきたいと思います。
NHK
年末年始で、緊張感が緩んでしまうとやっぱりどういう恐れがあるんでしょうか。
知事
それは当然、年末年始の中でですね、接触も多く感染防止対策もしなければ、当然感染者というのはどんどん増えていくことになると思います。今、広島、福岡、大変に感染者も増えておりますし、昨日は中国知事会で、湯崎広島県知事の方から大変に逼迫(ひっぱく)している状況についてのお話もありました。すぐ隣で、そうした状況が起きているわけですね。大変に感染が増えている、感染が増えている広島と福岡にわれわれ挟まれている中で感染者数からすると、とても今少ない状態が山口県続いておりますが、両方はとても大変な大火事が起きている、その火の粉をわれわれが浴びるというようなことがですね、今、環境としてはそういった状況になっていますから、これをしっかりと、飛び火して県内で感染がまん延しないようにっていうところを特に緊張感を高めてやっていかなければいけないときでありますから、特にこの期間気を付けて、年末年始気を付けて過ごしていただきたいと思います。
NHK
ありがとうございます。
朝日新聞
すみません。話がまた戻るんですけど、安倍前総理のですね、国会答弁に関連してなんですけれども、先日、衆議院調査局の調べでですね、安倍前総理が国会答弁で「桜を見る会」に関連して111回ですね、事実と異なる答弁をされていたということが調査の結果になったということですけれども、こうした事実と異なる答弁をされていたということについては、同じ政治家としてですね、知事はどういうふうに受け止めてらっしゃいますでしょうか。
知事
そこについては、昨日も安倍前総理ご自身が、幾度も確認をし、知る限りの答弁をしたつもりだけれども、結果的として事実に反するものがあった。信頼を損なった、国民、与党、野党全ての議員に深くおわびをしたい。国会で事実関係を説明し、答弁を正さなければならないというふうにおっしゃっておられますので、そのように前総理が受け止めて、これからそうした中で国会への説明なりをされていくんだろうというふうに理解しています。
朝日新聞
知事自身のお言葉で、ちょっとどういうふうに受け止めてらっしゃるかということをお願いします。
知事
経緯については、先ほどから申しておりますけれども、安倍前総理がですね、言われたような内容であったんだろうというふうに理解をしておりますけれども、いずれにしてもそうした中で、結果的に事実と異なる答弁があったというところでありますから、そこについての安倍前総理ご自身のお言葉の中で、信頼を損なったことについてお話がありましたし、これからの対応についてもお話がありましたので、そうして受け止め、対処されるものだというふうに理解しています。
朝日新聞
知事自身もですね、県議会などで答弁立たれることはなさると思うんですけども、これまでですね、ご自身の答弁など振り返って、事実と異なることを言ったとかそういったことっていうのはございますでしょうか。
知事
それはないと思いますね。
朝日新聞
まあ、今後の姿勢としてですね、事実と異なることを言うっていうことについて、今後どういうふうに考えていらっしゃるかというか、それについてお伺いしたいとと思うんですけど。
知事
当然、分かっていながら事実と異なることを言うっていうことはあってはならないことですから、そうしたことは絶対にしてはいけないと思います。
朝日新聞
分かってなかったことだったら、それはしょうがないと思いますか。
知事
それはもちろん、分かってなかったことについても言ったことの責任はあるんだろうと思いますから、そのことについては反省をしたりですね、それから信頼回復ってことを当然やっていかなければいけないことだと思いますけれども、前総理自身もそうした認識でこれから対応されるというふうなことを昨日の会見で言われたんだと思います。
朝日新聞
今、その分かってないことだとしても間違ったことを言ってたら、それはその責任が生じるとおっしゃっていたと思うんですけれども、安倍前首相は、国会という大変重要な国にとっての機関の中で異なる、事実と異なることを118回おっしゃったと思うんですけれども、その責任の取り方というのはどういうふうにするのがしかるべきかなというふうに知事はお考えでしょうか。
知事
そこは、ご自身がどのような、ご自身のことについて判断されることだと思いますから、その責任の果たし方ということについてもご自身の考えで行われることだと思います。
朝日新聞
知事自身の考えというのはいかがでしょうか。
知事
私自身が何ですか。
朝日新聞
知事自身は、どういうふうに考えてらっしゃるかという質問なんですけれども。
知事
何について。
朝日新聞
その責任の取り方についてですけれども。
知事
自分がそうしたらということですか。
朝日新聞
いや、というか安倍前首相に関してです。
知事
安倍前首相がどうされるかということは、安倍前首相が言われたとおりにされるんだと思います。
朝日新聞
それが妥当だというふうに考えてらっしゃるでしょうか。
知事
要するに事実としてですね、違うことを言われたということはご本人も認められているわけですから、それについては、しっかり信頼回復をするように全力を挙げていくと、努力を重ねていく、責任を果たしていくと言われていらっしゃいますから、そうした受け止めの中でですね、これから対応されるものだというふうに思います
朝日新聞
分かりました。ありがとうございます。
YAB(山口朝日放送)
今政府の方で調整を進められている、コロナの特措法の改正について、知事権限の強化っていうのは趣旨だとは思うんですが、その必要性について知事はどのようにお考えでしょうか。
知事
やっぱり本当に感染が防げないってなった時に、やっぱり強い権限っていうのがなければ、なかなか難しい面があるだろうと思います。これは山口県の場合は、まだそこまでではありませんけれども、東京ですとか、大都市において、感染がどんどん増えていく中で、どんな手段、どんな方法でそれを抑えることができるのかということについては、都知事も日々会見されてますが、なかなか悩ましいというか、なかなか打つ手がないっていうところをにじませておられるようにも感じます。実際にそうなんだろうと思います。お願いだけで全てが止まるわけではありませんから。しかし止めないと感染は止まらないという中で、やっぱりそこをある程度の強い権限を持って止めるということは必要な場面があるだろうと思います。当然それは乱用されてはいけませんし、やっぱり基本的には、経済活動はいろんな自由は制限しないということを大原則にすべきだと思いますけれども、やっぱり国民全体の利益で、感染が拡大をしてしまうと、大変大きな損失、国全体として、命も危険にさらされるということになってきますと、そうしたことを防ぐために、強い権限というのも、制度としては唱えていく必要があるんじゃないかと思います。
YAB(山口朝日放送)
まだ県内そういった状態にはなっていないかもしれないですけど、一つ注目されたのが、罰金、罰則の項目を入れるかどうか、そこは知事は何かいろいろ考えてますか。
知事
そうですね。当然そうしたペナルティーがあることの方が、より強度な規制って言いますか、行動を抑えていくということにつながるんだろうと思います。ただ、ここはやっぱり基本的には自由にできる中で、制限をしていくっていうのは、どれだけ本当に許されるのかということですね。一方で感染拡大を防ぐために、より強力なものが必要だということがありますので、ここのバランスをどうとるかというところが難しいところなんだろうというふうに思います。ここは法律の議論でありますから、国会の場で、そうしたところも十分に議論がなされて、これから法律の議論、改正が行われていくんじゃないかというふうに思います。
YAB(山口朝日放送)
今24条に基づいて、時短とか、協力の要請という段階で止まっていると思うんですけど、今年、もうちょっと強制力をもって自粛を呼び掛けたいという、そういった場面はどうでしょう。
知事
基本的には、さまざまなお願いについて、県民の皆さまに大変にご理解とご協力いただいたと思っておりますので、そうした下で、感染が一時的に増えた場面でも抑えることができたのではないかというふうに思いますので、今日までの山口県の対応において、そうしたものはなかったから、こうなってしまったっていうところはないとは思いますけれども、ただ大都市で起きてるような、本当に爆発的な感染拡大と、なかなかもう声を掛けても、もうずっとこのお願いが続いていて、聞いてもらえない、時短要請についても、応じてもらえるお店の割合っていうのがほとんど減っているというふうにも聞いておりますので、そうした状況であれば、なかなか難しいっていう局面が実際に生じるんだろうと思います。
読売新聞
県東部産業振興センターのことでお尋ねをしたいんですけれども、今月の1日に、岩国市が、岩国駅前に再開発ビルを建てる、そこに建ててほしいというのを市が要望をしている、市側が要望をしたけれども、結局、候補にしないように県に申し入れたということを1日に発表したわけですけれども、要は、どうしてこういうことになってしまったのか、県はセンターの整備に向けた基本構想の中で、そこの駅ビルに入ることを最適だというふうにしているのに、なかなかそこに入るという決断が遅れて、結局、市側の方で、ここは勘弁してくれということになったんですけど、これは県側としては、どういう経緯でこういうことになったんだというふうに考えられますか。
知事
そうですね。県の東部に産業振興センターを造ろうということで、昨年度、基本的な考え方を整理しようということで、いくつかの案の中から、新しくできる再開発のビルの中が場所的にはいいんじゃないかという結論を得たということですね。その中で、より具体的な検討を進めていこうということをやっていったところであります。そうした中で、相手方のと言いますか、組合の方でのスケジュール感もあり、先方のスケジュールと、こちらの方とが、うまくそこが合わなかった面があり、そこについては、自分たちとしては、そこでの整理というのは、やめたいという申し出があったんですね。ということでありますので、そういった意味では一つ選択肢が失われたという、有力な選択肢が失われたというところは、残念に思いますけれども、いずれにしても、あの場所に、あの岩国のエリアに、産業の振興に資するような施設を造りたいというところでは思っておりますので、これからまた検討を改めて行って、適切な場所に、適切な形で整備ができればと思ってます。
読売新聞
整備をする主体の県側と、誘致を頼んでいる市側との方で調整をして、その相手のスケジュールと合わなかったということで残念だったということですけれども、そこは調整をして、やっぱり合わせて、最適とした場所に入るように向けて努力をするべきだったと思うんですけれども、そこは結局かなわなかったことについては、どのように思われますか。
知事
そうですね。その場所が、いろんな観点でしたときにはですね、最適だということの一定の整理がありましたけれども、どうした機能を持たせていくかとかですね、そうした中で、また議論をさらに進めていかなければいけないというものでもあったわけですね。ですので、より検討を進めていく中で、また違った観点とか出てきたかもしれませんけれども、いったんの整理としては、最適地ということで検討を始めていこうというところでありましたので、そこの候補がなくなってしまったというところは、残念な思いでございます。
読売新聞
なんで、ずれてしまったんでしょう。相手が、結局こういうことになってしまったのか、どうして県は、相手のスケジュール感に合わせて、そこに早く入居というか、センターをそこに整備することを決められなかったのか、これはどうしてでしょうか。
知事
最終的に決定ということではなくてですね、いろんな可能性を考えていこうという、そういう熟度のものでありましたから、もう決め打ちをして、そこにどんどん具体的にやりましょうというところの段階には至ってなかったということですね。
そうした中で、先方の方としては、スケジュール的にはなかなか厳しいものがあるということでありましたので、もうその話からは外してほしいということでありましたから、それは受け止めざるを得ないというふうに思っています。
読売新聞
相手のことを、知事は先ほどからおっしゃっていますけれども、どうして最適とする場所に入れるように努力をしなかったのか、と言うか、何と言うのかな。
知事
そうですね。そこについては、またこれからですね、話ができるのかどうかというところも意向については確認をしましたが、先方としては、もうこれでこの話は終わりにしたいということでありましたから、よりどういったことができれば、そこにまた持っていけるのかというところは、今議論はできないというか、そういった整理になっております。
読売新聞
今後、改めてその整理に向けた方針についてお聞かせいただけますでしょうか。
知事
そうですね。いずれにしても、いろんな、どんな機能を持たせるかとかですね、どうした場所にどういった機能を持たせるのが将来に向けていいのかっていうとこころは県としても考え、また、地元のいろんなお考えも聞きながらですね、ぜひいいものを造っていきたいと思っておりますので、その検討をこれからさらに進めていきたいと思います。
読売新聞
もともとの基本構想の中では、そこにこういう機能を持たせて、そこの場所に入ることが最適だというふうにしていたのに、結局、次善の策じゃないですけど、結局ベストの方向性にはいかなかったということになると思うんですけど、それについての、市側のスケジュールが合わなかったということですけど、県としての責任というのはどのようにお考えでしょうか。
知事
われわれは与えられた条件の中で、どういったものが最適かということを考えていかなければいけませんので、相手のある話についてですね、相手方の意向がそれとうまく合わない時にそれ以外の選択肢を考えていかざるを得ないということはございますから、そういういろんな県が設置する、この事業に限りませんけれども、さまざまなものは、当然土地を買うんであれば地権者の意向とかいろんなものに左右されますからですね、全てが思ったとおりにいかないとうことではあると思いますけれども、よくこれから地元の意見とかですね、また県の方での議論をしっかりしていいものを造っていければと思います。
共同通信
もう1点だけ。昨日の安倍さんの会見、中継か何かでご覧になったんでしょうか。
知事
ええ。途中まで見ました。
共同通信
途中までテレビで。
知事
そうですね。はい。
共同通信
分かりました。
毎日新聞
先日、政策企画課の方から、県が国に対して要望している予算に関する、現在の予算の付き具合の資料を頂きました。その中にたくさんあるんですが、1点だけ。岩国、県東部の方に建設されようとしている武道館、県立の武道館のことに関しまして、6月議会で、もう間もなく基本計画を策定する委員会を設置をするっていう答弁を伺ったかなと思います。その後の、現状の進捗状況と国の方の再編関連の基地関連予算を使って進める事業だと思いますけれども、来年度、県としてはどれくらいの予算をつけて、どのぐらいまで進めてやるぞという、知事は意気込んでらっしゃるか、そういう意気込みと現況をお伺いしたい。
知事
地元からもですね、大変強い要望、ぜひ整備をしていただきたいということがありますので、できるだけ早くいい形で整備ができればと思っています。国の予算の方は、基地交付金がきちんと措置をされましたので、それを活用して次のステップへ進むということになりますけれども、ちょっと来年度どこまでいけるのかっていうところは、今、事務方の方でよく整理をしているんだと思いますので、できるだけ早くということを、基本的な考え方において整理をしていきたいと思います。
毎日新聞
もう1点すみません。昨日の中国知事会の後の取材のときに、年末年始の医療体制に関しまして、発熱者の検査体制、4000人を今、1日に検査できる体制があるかと思いますけれども、年末年始もこの4000人体制を維持するといったお話を聞いたように伺っているんですけれども、そうしますと、小さな開業医だとかにも、年末年始ずっとこう待機してもらわないといけないのかなと思いますけれども、そこの説明をもう一度いただけますでしょうか。
知事
正確にどう言ったかはあれですけれども、検査体制としては、いずれにしても万全な体制で臨んでいきたいと思いますし、ご協力いただきながらですね、しっかりとした体制を取っていきたいというふうに思います。
毎日新聞
ずっと、小さな医者も年末年始もそこに居ろっていう意味。
知事
居ろっていうことを言っているわけではないと思いますけれども。
毎日新聞
ちょっと私が勘違いしてました。
健康増進課長
はい。昨日のご質問は、年末年始も、それまでの4000人、しっかりした体制で臨めるかといういうことで、検査体制も十分に年末年始もあるということです。
毎日新聞
ありがとうございます。
読売新聞
今月の5日にですね、宇部市に武田良太総務大臣が来られてですね、その時に、大臣が県や市町から要望を受け付けるということで、機会を設けてらっしゃったんですけれども、その時にですね、知事は出席をされてませんでしたけれども、これはどうしてでしょうか。
知事
河村議員の国政報告会ですよね。
読売新聞
そうです。その前に開かれた武田大臣への要望の機会。
知事
内容としてですね、これまでも、総務省の方にも政府要望でお伝えしている内容と全く同じ内容をですね、繰り返しさせていただきましたし、趣旨とすれば、多分市の方のですね、声を聞きたかったんだろうということではないかというふうに理解をしています。
読売新聞
政府要望でしていたから、そこで改めて知事本人が行かなくても大丈夫、同じことはもう既に伝えてあるし、そういう理解でよろしいですか。
知事
そうですね。会そのものにですね、毎年私は出席をしておりませんので、今年特別出席するということではなくて、そうした対応をしております。
読売新聞
大臣への要望と河村議員とのパーティーというかイベントのことについて、離されて一応設定をされていたようなんですけれども、結局、なぜというか、政府には既にもう要望していたということがあってもですね、しっかり、同じことは大事なことは何度でも、しかも直接大臣が山口に来るときにですね、要望するっていうのは普通かなと思うんですけれども、それについてはご認識はいかがでしょうか。
知事
そうですね。その会そのものには、副知事が出席をしたんだと思いますけれども、その一連の流れですから、その中で副知事の対応ということにさせていただいたと思います。
読売新聞
知事は、政府要望とかでですね、東京、コロナの感染がすごく広まっている地域で、11月に行かれた後、既に東京はそういう状態だと思うんですけど、その時にもわざわざ行かれて直接会ってお話することが大切だと言ってですね、行かれて省庁回られたと思います。どうして、大臣が山口に来るときにですね、いい機会じゃないのかなと、いろんな意味合いですね、山口県を売り込んでもらいたいなと、私もいち山口県民として思うんですけれども、どうしてその機会を東京には行かれるのに山口で生かされなかったのかなというのがすごく残念に思うんですが、それはいかがでしょうか。
知事
政府要望でも行いましたし、その前、直前に政府主催の全国知事会もありまして、これは、総理も、総務大臣もいらっしゃる中で、知事会としての意見、私も発言もさせていただきました。いろんな機会でお伝えをしているところであります。それから、その会自体も直前にですね、やるっていうふうな話の連絡があったところもありましたので、もともと予定どおり副知事が行くので、その中で従来と同じ要望ですけれども、させてもらったという話です。
読売新聞
知事は、行こうと思えば行けたんですか。他の公務とかぶって行けなかったんですか。
知事
他の用務というよりは、いろんな用事はありましたけれども、なので、副知事ということでの対応ということにしてましたけれども、その直前にですね、意見を聞くという場があったということが、それも本当直前にですね、そのような場を持つから何かあればということだったんで、われわれとしては、そこからまた、一から何かを個別にということではなくて、政府要望の方をまた重ねてやりますけれども、ということでさせてもらっております。
読売新聞
じゃあ、同じ内容の要望であれば、東京にはもう行かないということになりますでしょうか。
知事
同じ要望を何回も行かない、当然、その時期、時期で、例えば、次であれば、今度は新年度の予算編成の骨太の方針とかですね、議論が始まる前にその時点で何を求めているかということをやりますので、そういったことじゃないかと思います。
読売新聞
12月5日っていう時期だとですね、政府の予算編成に向けていろんな大事な時期かと思うんですけれども、その時期にお会いになって、特に、お会いになって直接、顔を突き合わせてですね、要望されることの意義って大きいのかなと思いますけども、いかがでしょうか。
知事
先ほどと同じ話です。
読売新聞
分かりました。知事は、総務省のご出身でですね、全国知事会のデジタル社会推進本部長ということでですね、全国のデジタル社会推進の知事を代表してですね、いろいろな活動されているかと思うんですけれども、それを主に所管するような中央官庁に対して言わないことは残念に思うんですけれども、あらゆる機会を通じて大事なことは何度でも言うというような姿勢をですね、他の施策については示してこられていたのに、どうして今回そういうことになるのかと思います。
知事
デジタルの方も、デジタル本部長として総務大臣には直に、説明はもう全てしておりますので、それと同じ話になりますのでということです。
読売新聞
はい、分かりました。ありがとうございます。
朝日新聞
ちょっと1点確認なんですけれども。関連してなんですけど、武田総務大臣がそういうふうな要望というか、会う機会を使っていた時間というのは、知事はその時間は何をしてらっしゃったんでしょうか。
知事
あの時は、公務ではないかなと。ええ。
朝日新聞
公務ですか。
知事
ではないです。
朝日新聞
何をして。
知事
個人的な用務です。
朝日新聞
じゃあ、個人的な用事の方が、先ほどおっしゃったように2回伝えるよりも、まあ比較して、個人的な用事の方を優先されたということになるということでしょうか。
知事
そうですね。毎年、河村議員の会が行われる時にですね、私とすれば、私自身は出席をせずにですね、副知事等が出席をしているということで対応してきているのがありますから、その対応が基本でやってきているということですね。それに付加して、始まる前に意見を聞くということがありましたけれども、われわれとしては、既に説明をしていることですね、大臣には、県としてもそうですし、デジタル本部長としてもですね、既にもう、個別に直接に話をしているところでありますので、そこは同じものになりますけれども、副知事の方から話をさせてもらったと思います。
朝日新聞
ありがとうございます。
山口新聞
知事、冒頭に今年を、1年を振り返っての発言がありましたけれども、今年1年を漢字1字で表すと何になるかというところと、これを選んだ理由を教えていただけますか。
知事
そうですね。私、いろいろとあった1年ですけれども、一つ言うと一字で言うと「命」という字です。県の仕事、たくさんですね、やらなければいけないことありますけれども、このコロナ対応をやっていく中で、一番中心に据えるべきなのは、県民の皆さんの命をしっかり守るということ、健康を守ってですね、安心を確立するということ、これが県の最も重要な仕事だと思います。そのことをですね、常に中心に置いてさまざまな対応をしていくと、そうした考え方ですね、今年1年対応を行ってきました。振り返ってみるとそういったことに総括されるかなと思います。ただまあ、年末年始もこれから大変ですし、コロナも増えていますし、来年もですね、どれだけ、また、引き続きコロナ対応厳しくなるのかというのは分かりませんけれども、引き続き、そうした県民の皆さまの命や健康を守るということを、しっかりと中心に据えて対応をしていきたいと思います。
山口新聞
コロナのことがあって、県民の命を守るという。
知事
もちろん、それは常にあるわけですけどね。常にあるわけですけども、それが1年間ずっとですね、やっぱり県民の皆さんの命とか健康っていうのが不安とか、危機にさらされてきた、その対応を行ってきたというところでありますので、特に意識をしてですね、この1年間、仕事をしてきたなというふうに振り返っております。
山口新聞
分かりました。
作成:山口県総合企画部広報広聴課