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知事記者会見録・令和2年4月10日実施分
日時 令和2年(2020年)4月10日(金曜日)
23時00分~23時53分
場所 県庁2階 記者会見室
発表項目
知事
先ほど、本県で新型コロナウイルス感染症の発生が確認されました。症例数としては、県内18例目となります。患者は山口市在住の50代男性、この山口県庁の職員です。
職員の主な行動歴ですが、この職員は、地域における青少年の育成活動に取り組んでおりまして、オリンピックの陸上競技のメダリストであります塚原直貴さんが講師を務められた三重県での陸上教室、これに参加をするため、複数名のお子さんを引率して自家用車で移動し、3月26日から29日まで三重県に滞在しています。
その後、夕食を共にしました方、この塚原さんが陽性が確認をされたとの連絡が同県の鈴鹿保健所からありまして、この連絡を受けて31日から自宅待機を始めるとともに、4月1日にPCR検査(遺伝子検査)を受け、この時点では陰性が確認をされていました。
その後もですね、自宅待機を続けておりましたが、4月9日に発熱症状が見受けられたことから、本日、PCR検査を受けたところ、陽性反応の結果となったところです。現在、この職員は、県内の感染症指定医療機関に入院手続き中です。
なお、同行されたお子さん方については、同じく4月1日にPCR検査を受け、全員陰性が確認をされましたが、今回のことを受け、念のため全員再検査を実施することとしております。
新型コロナウイルスの感染の拡大、その防止に取り組んでいく中で、こうして県庁職員が感染し、県民の皆さまに大変なご不安をおかけすることとなりましたことに対しまして、心からおわびを申し上げます。
県といたしましては、今後、こうした事案が生じないように、全庁挙げて職員自らの感染予防、拡大防止を改めて徹底をしてまいります。
詳細につきましては、担当課長からします。
健康増進課長
それでは、記者発表資料に基づいて説明させていただきます。
今回、新型コロナウイルス感染症患者第18例ということになります。
患者の概要は、先ほど知事からもありましたが、50歳代の男性、日本人で山口市に居住している県の職員、公務員でございます。
症状としましてまず述べますのは、4月7日の夜、若干の息苦しさを感じましたがその後、症状は何も感じておりませんでした。その2日後、4月9日、発熱37度4分、また咳少々というような症状が出たことから、4月10日、PCR検査を行い、陽性が確定しました。現在、感染症指定医療機関に入院手続き中です。
この4月7日前の行動歴というところを説明させていただきます。
先ほど、説明もありましたが、3月26日に自家用車で複数名のお子さんを乗せ、山口市を出、三重県の方へ向かいました。3月27日には、懇親会で塚原さん等々と食事をしながら意見交換をしたというエピソードがございました。
その後、塚原さんの陽性ということを受けまして、3月31日からこれまで、4月9日まで自宅待機というようなことをして守っておりました。
また、4月1日には、PCR検査を一度受け、陰性を確認しております。
このようなことから、4月9日の発熱、あるいは大事をとって4月7日の夜の息苦しさを発病日と考え、4月6日以降の接触者について、行動歴、濃厚接触者の有無について調査中ではありますが、現時点におきましても、ご家族は2人暮らし、またその相手、もう1人、奥さまでございますが、その方も外出はほとんどせず、買い物と限定的、また、外に出るときはマスクも着用している、ということ等踏まえますと、この方に関する濃厚接触者については、これ以外にはないと、現時点の調査においては聞いております。
説明は以上でございます。
KRY(山口放送)
知事、改めてですけれども、やっぱり県の職員から感染者が出たということで今後、影響もあるんではないかと思いますが、そのあたりはどうお考えですか。学校とかそのあたりの影響とかを考えると。
知事
学校とはこの引率している。
KRY(山口放送)
そうですね。山口市に住まわれていて、数名の方、子どもの再検査されて、この流れ的にはどんなですか。
知事
そうですね、そもそもこの職員自体がいったんは陰性だったというところでありますが、自宅でですね療養を続けておりまして、先ほど言いましたように、4月9日ですね、発熱症状が出たということで、あらためてPCR検査を行って、陽性だったということです。
この職員が引率した子どもさん方はですね、基本的にこの発端となったと思われる塚原選手との接触は、外で陸上競技の講習の中で若干2、3分位ですかね、講習を受けたというところで、接触としては強いわけではないです。
この職員は前の日の夜に懇親会というかそういった意見交換の形で塚原選手と同席をしていたということであって、そこでの接触というのが実際に本人が感染した要素としては大きかったのではないかと見ております。
そうした意味で、この本人と子どもさんとはですね、接触の度合い感が全然違いますけれども、子どもさん方についても陰性を確認しておりますが、また明日、改めて再検査をしてその結果によって、しかるべく対応をしていく必要があると考えております。
KRY(山口放送)
移動の自粛をいろいろ呼びかけていたと思うんですけど、職員の行動自体はどのように考えておられますか。
知事
そうですね、この職員自体はオリンピック選手の指導を受けられるということで何とか子どもたちに指導を受けさせてやりたいといった思いで行ったんだと思いますけれども、だたあの、実際に行って、この状況を詳しくはあれですが、懇親会という形で一定のスペースの中で複数の方と接する時間が長かったということもあったわけでありますので、そういった行動についてはですね、やっぱり慎重に考えるべきではなかったかなと思います。結果的にこのように感染が生じたことに対して、県民の皆さまに大変なご不安をおかけすることになってしまったことに対しまして、改めておわびを申し上げたいと思いますし、また、今後こうした事案が生じないように、改めて職員の行動、感染予防、感染防止、このことをしっかりと改めて徹底してまいりたいと思います。
KRY(山口放送)
何かしらメッセージは出されたんですか。今回陽性が確認されましたけど、他の職員に対しては。
知事
職員に対しては、この4月にまた異動がありましたので、改めて私の方から人事課の方に指示をしてですね、職員に対して感染予防、感染拡大についての対応の徹底という事で文書を出して、通知を出しております。体調管理ですとか、あるいは、手洗い・咳エチケットなど基本的なこと、それから症状があれば、むやみに外出をしない、感染が拡大しているような都道府県ですとか、もちろん海外ですとか、そういった不要不急な外出は避けること、また、いわゆる三つの密、そうした場、場所、あるいは機会を避けるように十分注意をするようにですね、全職員に通知をしておりますが、今回の事案を受けて、改めて強く徹底をしたいと考えております。
読売新聞
今回この感染された職員さんが連れていかれたお子さんは全部で何人いらっしゃいますか。
健康増進課長
人数については、差し控えたいと思っております。複数名ということでお許しいただければと思います。
読売新聞
自家用車1台に全員乗るということでよろしいですか。
健康増進課長
運転されたのが自家用車ということで考えますと、1台に乗り込んだということになります。
読売新聞
1台で全員。
健康増進課長
はい。
読売新聞
その連れていかれたお子さんとその職員さんの関係というのはどういう間柄でしょうか。
健康増進課長
その辺の説明については、同意を得ておりませんので、差し控えたいと思います。
毎日新聞
公務でなくて私的な行動でしょうか。
知事
そうですね、この職員がこういう陸上の関係で子供たちを指導することをやっておりまして、その一環で三重の方に、この三重の方の教室に行ったと聞いております。
毎日新聞
お子さんの年代はある程度決まっているのですか。小学生くらい、中学生くらい。
健康増進課長
それにつきましても、子どもさんの特定にもつながりかねないというところであり、先ほども説明がありましたが、お子さんたちと今回の18例の陽性になったという事実とお子さんの状況というものは特段関連するものでありませんので、差し控えたいと思います。
山口新聞
先ほどから子ども、子どもと言われておるのですが、この50代の男性の子どもという意味ではないということでよろしいですか。
知事
そうですね。
山口新聞
あと、奥さまがお二人暮らしということで、その奥さまも濃厚接触者ということでPCRをかけているんでしょうか。
健康増進課長
現在のところ、保健所の方が全体的な調査を進める中でPCRの実施等について判断すると思いますが、奥さまについては家族という事で濃厚接触者という位置付けにすると聞いております。
山口新聞
そうするとこれからPCR検査を実施するということでしょうか。
健康増進課長
保健所がそのように判断するのではないかと考えておりますが、まだちょっとはっきりとしておりません。
読売新聞
この職員さんが山口に戻られたのは何日ですか。
健康増進課長
29日でございます。
読売新聞
31日から自宅待機されているということは、30日は出勤をされたということですか。
知事
そうですね。
健康増進課長
ただし、症状は何も無いという状況でございます。
読売新聞
この職員さんの所属はどちらになりますか。
人事課長
所属自体は差し控えたいと思いますが、先ほど申しました柳井地域の出先機関ということでございます。
知事
さっきは言ってないですけど、4月1日から柳井地域の出先機関の所属になってますが、出勤はその4月1日からしているわけでないということです。
読売新聞
柳井の出先機関には一度出勤していない。
知事
そうですね、31日までは本庁、4月1日からは柳井の出先機関ということで。
読売新聞
その自宅待機というのは山口市内からは通勤はされていた。
知事
通勤していないです。自宅にずっといたということです。山口市の自宅にいたということです。
中国新聞
職で言うと管理職でしょうか。
人事課長
一応、50代職員ということでございます。主査級の男性職員ということです。
YAB(山口朝日放送)
ご自身が指導されている陸上をやっている子どもたちを連れて行った、引率で行かれたということですか。
健康増進課長
その辺の詳細については、差し控えたいと思います。
YAB(山口朝日放送)
指導している子どもたちかどうかというのも特に個人の特定とつながらないと思うんですけど。児童なのか生徒なのかくらいは言えないですか。
知事
まず子どもたちは陰性でありますしですね、これについてはまた明日、検査をしますが今のところ感染をしているという可能性は低いんじゃないかとみておりますので、特定につながることは避けたいと思います。この職員は陸上の監督的な立場といいますか、指導をするような立場のものです。その陸上について。
YAB(山口朝日放送)
30日出勤されている職場の消毒関係などはされるんですか。
健康増進課長
30日における感染性というのは医学的に診てないと判断しております。特段の必要性はないと考えております。
中国新聞
数日前の石丸課長への取材でですね、無症状であっても感染を広げるケースはあるというふうに私は説明を受けたように記憶をしているんですけど、今回のケースで症状がなかったからお子さんたちにうつっていないという根拠というのはどこにあるんでしょうか。
健康増進課長
無症状であっても、PCRが陽性であれば感染性が否定できないということになります。つまり無症状、その上で4月1日にですね、PCR陰性ということを確認しております。子どもたちとの接点のとき、症状もない、その後にやったPCRにおいても陰性、そしてしばらく自宅で療養しながら体調としても安定していた中、4月9日をもって発熱をし始めたというふうになると、一般にはその息苦しさというものを発病日ととってそのマイナス1日、4月8日以降に感染、他の人にうつす感染力が現れたというふうに解しております。
中国新聞
三重から戻った後に別のケースで別の誰かと濃厚接触して発症したという可能性はゼロなんですか。
健康増進課長
ここについては改めて行動歴についてですね、保健所の方がもちろん、14日間さかのぼってもう1回確認はしますが、現時点ではこの方に感染源となったエピソードというのは山口県内においてないと、ま、あるとは聞いておりませんし、今のところそのような情報はないので、この一連のストーリーから考えますと、明らかに患者確定となった人と数時間接近して、三密の状況にあったというのを考えますとそこが感染源と考えるのが一番適切でないかと考えています。
TYS(テレビ山口)
現在入院手続き中ということなんですけど、症状といっては失礼なんですが。
健康増進課長
症状は熱と咳というふうに聞いております。
TYS(テレビ山口)
入院手続き中なんですけど、今夜にも入院見込みというかその辺は分かっているのでしょうか。
健康増進課長
今夜に向けて手続き中というのは聞いておるのですが、なんせまだ手続きが進んでいる最中でございますので、今夜中に済むかどうかまだ確認ができておりませんが、できるだけ速やかな入院の手続きとなるようにしているとは聞いております。
朝日新聞
職員の方の立場、子どもに対する立場なんですけど、監督的なものとは監督とは違うんですかね
知事
名称がどうかということは分かりませんけど、その、指導するというかですね、陸上の関係ですけれども子どもたちに教える立場であると聞いております。
朝日新聞
それは場所がどこかというのは言えるんですか。
知事
場所は承知していないです。
朝日新聞
県内の陸上クラブで指導していたということ。
知事
そうですね。
朝日新聞
さっきの6日以降に感染力が現れたというところは、もう1回説明いただいてもいいですか。
健康増進課長
そこに症状経過がございます。明らかに通常考えられるのは4月9日の発熱、この方そこまでは36度台で安定しておりましたが、この日に37度4分という熱が出て、今も出ているということを考えますと、4月9日そのマイナス1日の4月8日から感染力が場合によってはあるととりますが、よくよく調査をしてみますと、4月7日の夜に若干の息苦しさがあったということを言っておりますので、最大限安全期をとりまして、4月7日を発症日とした場合には、そのマイナス1日、4月6日以降のこの方から別の方にうつす感染力があるかもというような設定で考えております。
朝日新聞
不勉強で恐縮なんですけど、息苦しさとかの症状がなければそのとき感染力がないと思っていいんでしょうか。
健康増進課長
この方については4月1日にPCR陰性ということも含めましてですね、通常は症状が出て、それまでの無症状のときは一応意識はしますけども、どちらかと言えば症状が出てからの感染力ということを考えます。
読売新聞
先ほどこの職員さんの所属は控えたいということだったと思うんですけど、所属先を公表しない理由を教えていただけますでしょうか。
人事課長
個人の特定につながるということでご理解いただけたらと思います。
知事
ちなみにこの、一般の県民に触れるとかですね、接するということはないです。職員のやっていた仕事というのは完全に中の仕事でありまして一般の県民に触れるということはありません。接することはありません。
読売新聞
知事が、ずっと福岡ですとか東京の大都市圏に対して、不要不急の出張や外出を控えるように呼びかけて、今、当初は3月26日とかはそこまでその段階までいっていなかったのかもしれないですけど、今の現状からいえば、この職員さんが三重に向かわれたというのは、不要不急の外出に当たるとお考えでしょうか。
知事
ここは個別の事情について、くわしく考えていかなければいけないと思います。感染が、例えば7都府県のようにですね、拡大している地域でどこにウイルスがいるか分からないという状態ではこの時期はなかったんだろうと思います。また、指導する立場でこの講習の会が開かれる、オリンピックのメダリストが教えてくれるというところに何とか子どもたちに機会を与えてあげたいという思いもあったんだろと思いますが、ともかくその懇親会とか、そういうところでいろいろと気を付けるということはできたのかもしれません。これもメダリストがいる中で懇親会がセットされて、そういった場に行くというのもプログラムの中にあったのかもしれませんが、個々の行動について、よくよくまた確認しなければ、それがよかった悪かったといえないと思いますけれど、ただ今の感染が広がっている状況からすると、遠路向かっていく、そして多くの参加がある中で、プログラムに行くということについては慎重に考えるということもするべきではなかったかと思います。
朝日新聞
三重とか県外に出るときには、県庁内で上司だったりに報告するような決まりはあったんでしょうか。
健康増進課長
定例的に今、出張はですね、県外への出張というものは、基本的に控えるようにということで言っております。ですので、まあどうしても、今の状態であれば、東京・大阪等、非常に拡大する地域にどうしても出張しなければならないという場合は、当然ちょっと、人事課の方にも協議していただくように、ということでやっております。
朝日新聞
今回の事由だと、特に管理職だったりに報告するとしてたわけではないということですね。
人事課長
3月のこの時点であれば、ですね。
朝日新聞
今は、あるんですか。拡大地域であったりに出張か私用かで行くことになった場合は、人事課で何らか把握するようになっているんですか。
人事課長
出張に関しては基本的に原則禁止しておりますから、報告を受けて、その必要性については、協議を求めるようにしております。
中国新聞
知事にお伺いしたいんですけど、今後、業務以外のですね、私的な県外への移動について、職員の皆さんにどのように求めていかれるのか、どう思っているのか、お聞かせいただけますでしょうか。
知事
そうですね、県内・県外問わず、感染の恐れがある行為については、これは避けるということを徹底していきたいというふうに思います。今回4月1日付で、先ほど申しましたような文書を職員に伝え、徹底しておりますけれど、改めてその感染を受けるような行為についてはですね、それを避けるということを職員として特に意識して取り組むように徹底したいと思います。
中国新聞
職務以外にですね、職務以外でやむを得ず、他の地域に行くことになった場合、事前に所属長に報告してから出るとかですね、そういった体制を徹底されるということなんですかね。こういうことがあってしまった以上ですね、徹底しなければならないと考えるんですけれど。
知事
そうですね、休日等のプライベートな行為について、一つ一つ報告というところまでは、それをすべて行うということまではどうかと思いますけれども、いずれにしてもこうした行為をですね、こうした行為と言いますか、つまり三つの密とかそういう場所については特に気を付けて、特に用心深く避けるということをですね、これを改めて徹底したいと思います。これは県外に行こうが県内にいようが同じことであります。
NHK
知事が感染は誰でもしうることだということをおっしゃっていて、県庁内にも他にもひょっとしたらいらっしゃるかもしれない状況ですよね。今回の事態を受けて、県庁の時差出勤であるとか、県庁職員の班分け出勤など、物理的な対策のようなものは考えていらっしゃいますか。
知事
そこは現時点で考えているものはありませんけれど、職員が感染をする恐れ、あるいはした場合に備えてどういうふうに体制をとるべきなのかということはですね、考えていかなければいけないことだというふうに思います。
朝日新聞
感染した職員の方なんですが、31日までは、本庁の主査級でいいんでしょうか。
人事課長
まあ主査級です。
朝日新聞
何課ということは言えないですか。
人事課長
所属に対しては、先ほど申しましたけれども。そういった窓口での業務とかはやっておりませんので。
朝日新聞
今の所属ですけど、柳井地域の出先機関ということでしたが、柳井市とは言えないんですか。
人事課長
これはもう、基本的に柳井市にある、柳井市さんではない、柳井市の中にある。
KRY(山口放送)
石丸課長に聞きたいんですけど、事実確認ですけど、懇親会自体は何人が三重の方で発表されているかもしれないんですけど、懇親会は何人が参加されていたんでしょうか。
健康増進課長
私どもの把握しているものは、もしかしたら出入り、座っていた人が立ったとかもあるのかもしれませんが、7人というふうに私どもは聞いております。
KRY(山口放送)
7人のうちの1人だったと。
健康増進課長
はい、そのように聞いております。ただ、人数が、ちょっとたぶん入れ違いになっているので確かな数字っていうのは、私どもが聞いている7人が正しいのかどうかもちょっと分からないんですが。7人ぐらいというふうにうちの方は把握しております。
KRY(山口放送)
そのうち、この県の職員以外の2人の感染に。7人中3人感染したと、それとももっと増えていると。
健康増進課長
もう一回、すみません。
KRY(山口放送)
オリンピック選手が1人感染、女性もなんか感染してたと三重の方では発表があったんですけど、じゃあこの懇親会では3人目になると。
健康増進課長
そうですね、私どもが聞いているのはですね、そのように聞いております。スペシャルゲスト、そして三重のもう1人、そしてこの人になる。あとは、さっき言った残り4人なのか、もう少し多いのかについてはちょっと分からないというか、うちの方はあと4人だと思いますけれども、若干その出入りがあったのではないかと思います。
KRY(山口放送)
男性が、そのオリンピック選手がまず感染した日はいつになっていますか。
健康増進課長
少しお待ちくださいませ。一番最初の方が、陽性が判明したのは3月30日というふうに聞いております。これは三重県の方の公表を今読み上げました。
KRY(山口放送)
30日にオリンピック選手が感染して、男性は連絡を受けたと言っていましたか、それとも本人が自発的におっしゃったんですか。
健康増進課長
同時並行だったのかもしれませんが、当所の方も三重県の方からですね、情報も入っておりました。
KRY(山口放送)
4月1日のやつは、もう三重県から依頼されて山口保健所の方でPCR検査したということですか。
健康増進課長
はい、正式に依頼を受けた中で、保健所として判断し、保健所としてPCRを実施したということになります。
KRY(山口放送)
子どもの人数が言えないんですけど、依頼を受けたのは、このPCR検査の依頼を受けたのは、あくまでもこの男性職員と子どもたちだけなんですね。
健康増進課長
そうですね。先ほど話にありました子どもたちについては、3~5分の接見ということなので、一緒と言っても濃淡が随分違うことはご理解くださいませ。
毎日新聞
懇親会はどんな場所ですか。飲食店とか、ホテルとか、合宿所とか。
健康増進課長
そうですね、こちらの方は三重県の公表資料を見ておりますが、懇親会の場所について、詳細な情報について確認できておりません。
毎日新聞
何市くらいはありますか。
健康増進課長
わかりません。
中国新聞
懇親会の場にはお子さんたちは同席されていたんでしょうか。
健康増進課長
同席しておりません。
中国新聞
そのお子さんたちは男性が連れていったんでしょうか。
健康増進課長
男性が連れて行って、あいさつはしたと聞いております。入口より外で。ただし、懇親の場は子どもさんは入る場ではないんだと思いますが。
中国新聞
その間は別の大人の方が見ていたという理解でよろしいでしょうか。
健康増進課長
ちょっと分かりません。少なくとも、懇親会の場に子どもさんがどっぷり入るということはないというふうに、これは聞いておるんですが。その間、どなたがそのお子さんを見ていたかということについては、確認できておりません。
中国新聞
夜の懇親会ですか。
健康増進課長
そこもちょっと時間についてはわかりません。
YAB(山口朝日放送)
引率したのはこの方お1人ですよね。
健康増進課長
そうです。向こうでどういう感じだったかというのは分からないんですが、とりあえず車という点では、この方が大人1人ということでございます。
毎日新聞
その陸上教室の主催はどこかというのは分かりますか。
健康増進課長
これも三重県のホームページからですが、イムラアスリートアカデミーというふうに名前としては出ています。
毎日新聞
イムラアスリートアカデミー。
健康増進課長
はい。そこが主催されていると聞いています。
読売新聞
一緒に三重県に行かれたお子さんたちも明日、PCR検査をされるということですけれども、もしお子さんたちが陰性だった場合は、もう自宅待機とかにはならないんですか。
健康増進課長
はい。先ほども申しましたが、かなり濃淡が全く違っておりますので、離れて考えますと、お子さんについても、PCR検査をそもそももう一度必要かと考えるくらいでございます。まあ念のためということでございます。
読売新聞
実際に検査をするかというのはまた明日の判断ということですか。
健康増進課長
そうですね。その方向を一つの選択肢として、もちろん考えております。そこは向こう側の考え方もあると思います。
YAB(山口朝日放送)
念のため再検査するとさっき言われたと思うんですが。
健康増進課長
4月1日にやった分、念のため再検査とする方向でやっておりますが、最後まで本人さんなど考えが変わることがあると思いますので。
YAB(山口朝日放送)
県としてはやる予定で。
健康増進課長
最終的には保健所長の判断を、やるときにはもう一度確認しますけれども。今のところやる方向で調整を進めております。
毎日新聞
1度PCR検査で陰性と出ているところで、陰性と出た方がその後陽性となるということは起こりえる、致し方ないということですか。
健康増進課長
まず、濃厚接触者という位置づけになった場合は、原則14日間の自宅での待機、不要不急の外出自粛というのが基本となります。その中で、濃厚接触者や感染の広がりの全体像を把握するということも含めて、PCR検査を、その途中と言いましょうか、実施します。
陽性であればもちろん患者となりますが、陰性であった場合も無罪放免ということではなくて、やはり14日間はリスクがあるという形でとります。ただ、実際のところ熱症状等がなければ、感染性はもちろんないということでもちろん終わりますが、この方のように、熱が出てきたとか、そういう場合には、感染力が出てきたと、そういうふうに考えると、そのように整理しております。
毎日新聞
1件でもあると、またやらんとはっきりしないのではないかと、若干信頼性が揺らぐ気もしますが。
健康増進課長
やっぱり1回やった後にですね、14日間の1日2回の体温を中心とした体調管理、その把握と、その合わせ技をもって、特に感染性の心配はないと。
繰り返しになりますけれども、その監視期間中に熱が出てきたとか、症状が出てきた方については、やはり感染力が出てきているのではないかということでPCR検査をするというようなやり方が一般的でございます。
毎日新聞
1回検査して陰性になったけれどもまた再検査して陽性になるのは、ミスとかそういうことじゃなくて、やむを得ないというか、技術的に。
健康増進課長
そういうのではなくて、特にこの方の場合には、ストーリーとしてはミスとかというよりは、自然な流れではないかと考えております。
NHK
今回の練習会、懇親会に参加された方というのは、今回のグループの他に山口県内に関係の方というのはいらっしゃらないと。
健康増進課長
私どもの聞いている限りでは、特にございません。
朝日新聞
30日に出勤をして、その職場の消毒は。もう1回聞いてもいいですか。
健康増進課長
その時点では、出会ってからごくわずかな日にち、症状もない、その2日後PCRをして陰性、そしてさらにその後しばらくも無症状の中で症状が出てきたというストーリーを標準的な進み方と考えますと、30日の時点では、その方が感染を受けていたということであると思いますが、その方が、外部にうつす状況ではないというふうに整理しております。
朝日新聞
その職員の方の奥さんは、もう検査したんですか。
健康増進課長
私がこの会見に臨むまでにしたというふうには聞いておりませんので、調整しているところであると思います。
朝日新聞
知事にお伺いしたいんですけど、4月1日の時点では文書で通知をして、不要不急の自粛だったりとかいうのを要望に努めるとのことでしたけど、今回の職員の方っていうのを受けて、また具体的に文書とか、どういうふうに呼びかけをしていくんですか。
知事
やり方については考えたいと思いますけど、いずれにしても今回の事案を受けて、改めて職員に対しての感染の予防、拡大の防止、一つ一つの行動を心がけて、徹底がされるようにしっかりと伝わるメッセージをしっかり出していきたいと思います。
毎日新聞
4月1日に知事が対策本部会議等で、感染拡大地域等への行動自粛を正式におっしゃられたと思うんですが、3月末の時点では、プライベートの行動も含めて、県職員が県の中では公式にどういう指示が出ていた時期になりますか。
知事
例えば職場の懇親会とか、そうした所は所属単位ですとか、そういった所は控えるようにということは言っておりました。これはやっぱり三つの密ですね、そういった所を職員の、例えば職場単位で大きい形で所属単位でやるのは控えるように言っておりました。そういう意味ではプライベートの所については、今では職場での懇親会ということではありましたが、趣旨としては、そういった所を避けるようにという気持ちを込めて伝えてはおるということです。
毎日新聞
移動に関しては、避けるように伝えていましたか。
知事
移動については、その時点では特に言っていないですね。
毎日新聞
今回のこの方の、この陸上の教室への参加というのは、スポーツ振興とかっていうこととか、青少年育成とかって説明があったと思うんですけど、例えば、県から多少交通費の補助が出たりとかはありますか。
健康増進課長
私どもが聞く限りで、そのような公的な支援とか、そういうところは聞いておりません。
YAB(山口朝日放送)
休暇の申請とかはされているんですか。26、27日は結局休暇を取っていかれているということですよね。
知事
休暇を取っていったものと思います。
YAB(山口朝日放送)
特に申請とかは必要ないんですか。
知事
休暇を取ることは申請していると思います。そこでどこに行くかというのは、求めていない。
読売新聞
確認ですけど、今回の感染された職員さんの、濃厚接触者というのは、現時点では奥さん、お1人を想定されていますか。
健康増進課長
おっしゃるとおりで、この方については、濃厚接触者と確定した後、自宅待機をしっかり守っていると聞いております。その分、自宅待機の中で熱が出た。その分、濃厚接触者の把握という点では、非常に限定的だというふうに考えております。現時点では家族の方のみという形で整理できるのではないかと考えております。
読売新聞
自宅待機中は、今までの感染者の中にも買い物には出かけられたりという方もいらっしゃいましたが、今回そういう外出もないということですか。
健康増進課長
奥さまは先ほど、買い物はマスクを着けて出るというようなエピソードを伝聞で聞きましたが、ご本人については自宅がほとんどだったはずです。そのように聞いております。
朝日新聞
先ほど、懇親会に出席されたのは7人くらいと聞きましたが、それは塚原さん含めて7人ということですか。
健康増進課長
私どもが聞いているのは7人と聞いております。その中にはスペシャルコーチとして塚原さん、ただ、それ以上2人ぐらいおったのかもしれません。ちょっとそこの数が把握できておりませんが。
毎日新聞
この方は、陸上クラブでは責任者、代表者なんですか。それとも今回の件は、誰かもう一つ上の立場の方がいて、指示を受けて行ってらっしゃるのか。
健康増進課長
その辺については、情報として正確に分かっておりません。
朝日新聞
知事にお伺いしたいんですけど、1日より前の段階でも、三密は避けるだとか、知事の方から呼びかけされていたと思うんですけど、その期間中に県外に出て、県の職員の方が陽性になって、知事としての呼びかけに、何か制限を加えればよかったとか、管理者の責任については、どのようにお考えですか。
知事
そうですね。これまで、先ほど言いました職場での懇親会については、職員に対する注意を促しておったところですけれども、この4月1日から改めて感染が拡大してきたというところもあり、職員が自ら感染を受けることがないように、より細かく文書を整理して出したところであります。そうしたところで言いますと、今回のことを踏まえ、また改めて内容についてはよく整理をしながら考えて、よりこれが徹底されるように職員に対して、しっかりと伝えていきたいと思います。
朝日新聞
その時点での、3月中時点での知事としての呼びかけだったりに何かもう少し踏み込んで言えばよかったとかいうようなことは何かありますか。
知事
もちろん職場の懇親会だけではなく、それ以外のところでも三つの密は避けるとかいうことをより具体的に言っていってもよかったのかというふうには思います。職場じゃなければいいのかというとそうではなく、やはりその感染するのは職場の会合であろうとそうでなかろうと、リスクの高いところは控えるべきっていうのは当然のことだと思いますが、そこを明確にプライベートのところまでは言っていなかったというところはありますので、4月1日からの通知においては、どんな会議であろうとですね、三つの密が重なるような場所は避けるように十分注意をすることと職員に今は訴えているところです。
毎日新聞
3月30日に出勤されたときに、一般県民とは触れることはなかったとおっしゃったかなと思いますが、課の中とか関係している方とかいらっしゃたかなと思いますが、何人くらい接触されてましょうか。職員の方と職場の方とか。
知事
当然いた課の中で普通に仕事をされていたと思いますので、通常の席に座ってやっていたということだと理解しています。
毎日新聞
隣とか向かいにいたということですね。
知事
もちろんそうですね。
毎日新聞
どのくらいの規模の職場なんですかね。その時の本庁は何人位、ある程度同じ場所にいた方はどのくらいいらっしゃったのか。
知事
大きかろうと小さかろうと、大体机の配置は同じなのでイメージしてもらえたら分かる感じじゃないかと思います。複数が机並べられてるのかな。
毎日新聞
何とか課っていうような、いろんなセクションがあると思いますが、大勢いらっしゃる課もあれば、1人2人で執務している部屋もおありかなと思われますが。
知事
通常の規模の課です。特殊なところではない。
読売新聞
1回検査をされて陰性が出た後も自宅待機を続けられていたということですけれども、陰性が出た後の自宅待機の判断というのは、どこの判断というか、あるいはそうした指示を受けてなのかという点はどうでしょう。
健康増進課長
一応、単なる接触者ではなく濃厚接触者、特に今回はもっと濃い接触。いずれにせよ、濃厚接触者という位置付けのときには、まず14日間の自宅待機が求められます。その上で、PCR検査というのも発見された後に、濃厚接触者と位置付けられた後に実施をして、すでに感染していて発病している可能性もありますから、プラスかマイナスかというのをチェックします。マイナスであっても直ちに感染していないと判断するわけではないので、原則として14日間の分はそのまま延長し続けます。
読売新聞
保健所からの指示であったということですか。
健康増進課長
そうですね、保健所としての取扱いとして一般にはそのような形で取り組んでおります。
朝日新聞
念のため確認ですけど、検査したのは山口の保健所になりますか。
健康増進課長
そうですね。山口市が居住地でございますので、山口の保健所ということになります。
KRY(山口放送)
子どもたちも濃厚接触者というカウントでよかったでしょうか。三重県からの。
健康増進課長
三重県から見るとそうですね。
KRY(山口放送)
14日間は自宅待機ということで、学校に来ていないということですか。そういうことでいいんですよね。
健康増進課長
そうなりますね。
中国新聞
子どもたちは山口市内の、地域の活動であれば当然山口市内で。
健康増進課長
この子たちは感染性があるとかないとかでいえば、感染性は全くないと考えていますし、明日安全のためにもう1回やります。現時点では地域とかですね、そういうふうなことをお伝えすることは差し控えたいと考えております。
毎日新聞
県内っていうのも。
健康増進課長
まだ同意が取れていませんので、お許しいただければと思います。
朝日新聞
練習会に参加した子どもが学校に何日間、何日まで自宅待機になりますか。
健康増進課長
同じときになりますので、4月11日、明日までですね。
作成:山口県総合企画部広報広聴課