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知事記者会見録・令和元年8月7日実施分

ページ番号:0013099 更新日:2019年8月9日更新

知事記者会見録一覧へ

日時 令和元年(2019年)8月7日(水曜日)
10時00分~10時42分
場所 県庁2階 記者会見室

発表項目

  • 移住就業支援金の事業開始について

知事

 皆さん、おはようございます。
 本日、私からは、移住就業支援金の事業の開始について、ご説明をさせていただきたいと思います。
 この画面ですね。今日から始まるんですけれども、「やまぐち移住就業マッチングサイト」、本日公開しまして、このサイトにつきまして、トップ画面をお示ししています。お手元に資料を配布しておりますけれども、本日、8月7日から移住就業支援金の事業を開始することにいたしております。
 この事業は、東京一極集中を是正する、そして、今問題となっております地方における担い手不足、これにしっかりと対策をしていく。そのために、東京圏から山口への移住・就業された方を対象に、最大100万円の「移住就業支援金」、これを支給する事業であります。
 これはですね、昨年2月から国において開催されました、「わくわく地方生活実現会議」がございました。その中に委員として参画をさせていただきまして、こうした制度を提案して、国において創設された制度が事業化されたものであります。
 事業の開始に当たりまして、5月から広く企業の募集を行ったところでありまして、今日現在で、117社の企業に登録をいただいています。
 本日から、山口しごとセンターのホームページの中の「やまぐち移住就業マッチングサイト」で、この掲載の準備が整った52社、120件の求人情報を公開して、サイトに登録された求人に対する求職の申し込みを開始することにしています。
 具体的には、求人情報は、ここにありますとおり、エリアごと、また、市町ごとに検索することが可能になっています。
 そして、また、職種ごとにも検索が可能になっています。
 さらに、フリーワードでの検索も可能ということにいたしております。
 そして、希望に合った求人情報をもとに就職活動をしていただく、そうした仕組みになっています。
 就業後3か月以上経過をした等の要件を満たした場合は、移住先の市町に申請していただくことになります。
 そして、スマートフォンで利用する場合は、ご覧のような画面表示になるということでございます。これもエリアからとか職種からとかフリーワードから、こういった検索が可能ということで、非常に利用しやすいものになっています。
 県としては、人口流出、また人手不足の状況が続く中で、この事業を活用して、一人でも多くの東京圏在住者が山口県に移住・就業していただけるように、やまぐち暮らし東京支援センター等を通じたPRに努めてまいります。
 私からは以上です。

KRY(山口放送)

 これなんかこう、どれくらいの規模といいますか、何かこう目標みたいなものはあるんでしょうか。

知事

 国全体の目標はですね、6年間で6万人ということになってます。単年度1万人というような目標となっていますけれども、県としてはですね、予算上、今は100人分は計上しております。ぜひ、どんどん利用していただきたいなというふうに思います。

KRY(山口放送)

 ここ最近、日韓関係の悪化の中で、市と韓国の都市との交流が中止になったりとかしています。それを知事としてどう受け止めてらっしゃるのかということと、県としては、エアソウルの冬ダイヤですかね、まだ発表されていないんですが、この辺の見通しっていうのは今いかがなんでしょうか。

知事

 そうですね。国同士で今非常にさまざまな問題が両国内には横たわっているわけでありますけれども、そうした中で、いくつかですね、県内においても自治体においてこれまでの交流事業というのがですね、延期になったりっていうことが起きている。中止になったりですね、延期になったりということが起きているわけでありますけれども、当然ですね、国と国との間でいろんな問題があることは、それはやっぱり日本政府として主張すべきところはしっかりと主張しなければいけませんしですね、そこは堂々とすればいいと、やっていけばいいと思いますけれども、そうした国の間でのいろんな対立と、また自治体や民間のレベルっていうのはですね、少しここは分けていかなければいけないだろうと思います。
 国の対立は続いてるから、自治体も民間も一切交流をしないっていうことじゃなくて、むしろそういうときにこそですね、自治体間の交流であったり、民間レベルの交流ってのはこれまで通りしっかりと維持をしていくということが必要ではないかというふうに思っております。
 ぜひそうしたことはですね、継続をするということをわれわれとしては望んでおりますし、現在のところですね、県として行っている交流について何かそういった動きがあるわけではございませんけれども、例えば、日韓海峡沿岸8県市道会議というのをですね、平成4年からやっておりまして、今年で28回目ということであります。
 ここはですね、具体的にいろんなプロジェクトも両地域で共同してやってまして、今年もすでに例えば、青少年のサッカーの交流とかですね、あるいはその観光の交流とか、環境の技術交流会議とそういったものも、やってきているところでして、お互いにこうしたことの意義はですね、長い間培ってきて、確認をし合いながらやっておりますので、ぜひ、こうしたものは維持していきたいなというふうに思っています。
 それから、エアソウルの便の話ですけれども、まだこれは正式なものはですね、何もないところでありますけれども、皆さんご案内のとおり、韓国からの訪日の旅行客というのが激減しているという状況があります。
 エアソウルの便自体は、これまで冬ダイヤで継続をしてきておりまして、だいたい搭乗率は70%を超えるですね、率を維持してまして、普通の定期便であれば高い搭乗率なんですけれども、これはLCC(格安航空会社)ということもありましてですね、もっと高くないとなかなか採算的には厳しいということは、もともとそういった状況にあったことはあったわけでございますけれども、これからですね、非常に日韓関係の今のこういう状況の中で、旅行客がどんどん減っているという中でですね、経営的にはなかなかこの先が見通し難いということはですね、先方の方は言っておりますので、そういった中で言いますと、なかなかこれは路線の維持というものは、厳しい状況にあるという印象、そういう感触は受けておりますが、正式には何も示されてるものはありませんので、それは先方のまた経営的な判断がどこかの時点でなされていくんじゃないかと思います。

NHK

 今の質問に関連してなんですけれども、エアソウル側から山口県に対しては、具体的にどのような言い回しといいますか、趣旨で説明が今のところあったんでしょうか。

知事

 もともと搭乗率70%ぐらいを維持してるんですが、以前からですね、80%を目標にやっていきましょうということをやっておりました。大きく減っていることはありませんけれども、その70%ちょっとっていうところが続いてるという状況ですね。だからそういった中で経営的には、もっと増えてもらわないと困るということは以前からあるわけですね。
 そういった状況と、それから、これから観光客がどんどん減っていますので、先を見通したときにですね、なかなかこれでお客さんが増えるということは厳しいんじゃないかという見通しを持ってるわけですね、先方がね。だからそういった中で、この路線を維持することについても、われわれとしてはなかなか厳しいという感触を持っていますけれども、ただ正式なものは何もありませんので、それは先方が経営的に判断をされることではないかというふうに思っております。

NHK

 それは、エアソウルさんとしては、ちょっと今年の冬ダイヤについては運航が厳しいという趣旨の話をもう県側に伝えているというニュアンスですか。

知事

 状況的に厳しいということは言っていますね。はい。

NHK

 今のところ、その運航を取りやめるとかいう話までには至っていない。

知事

 そういったものが正式にあるわけでありませんけれども、運航が、今年はないということは、可能性としては十分にあるだろうという、われわれとしては受け止めています。

NHK

 その場合は、路線の運休なのか、それとも路線の廃止なのか、どのような感触で今、先方の話は。

知事

 どうでしょうね。これから先もずっと廃止するっていうようなことは全然ないので、そういった言い方を向こうはしてるわけではないですけれども、今回の路線について厳しい感じは受けていますが、正式にはまだこれからという話ですね。

NHK

 分かりました。それに対して、山口県側としては、エアソウルさんに対しては、今後どのように働きかけていこうというところでしょうか。

知事

 最終的には、経営判断の話ですのでですね、われわれが希望したからといってそうなるものではありませんけれども、インバウンドとしてはどんどん増えていますのでね。去年も過去最高できておりますし、韓国の方もそうですけれども、他の海外からもですね、どんどん山口県に来ていただいておりますので、この状況をこのトレンド自体はずっと維持していきたいですし、またそのためにできること、やるべきことはたくさんあります。
 海外にもいろんなプロモーターを配置してまして、韓国ですとか、香港とかですね、台湾とか配置をして、それぞれの市場に合った形で山口県での商品作りというのをやろうとしてますし、先般もファムツアーってことで、いろんな国々、特にアジア中心にですね、旅行会社の方々に山口に来てもらって、山口の観光地を見てもらってですね、どういった売り込みができるかっていうのをそれぞれが一生懸命考えられていましたし、われわれもそういったことを積極的にやってますので、そのインバウンド自体はどんどん増やしていきたいなと思ってます。韓国は韓国の状況の中で、また韓国のプロモーターがいますから、こちらの方でその韓国の状況についても確認をしながらですね、どういったことを戦略的にやっていくのかっていうことを考えていきたいと思います。

NHK

 そうすると山口県の観光の魅力のPRというのを引き続き韓国でも強化していくというか。

知事

 そうですね。それはこれまで基本的な考え方は、インバウンドを増やしていきたいということでやっていますし、実際にこれまで取り組んできた中でですね、どんどん増えて、毎年増えてきていますから、これ自体は継続をしていきたいと思います。そういった中で、韓国については、いろいろと今ですね、旅行についての動向も大きく変わっていますので、どういった形でアプローチをするのがいいのかということは、韓国側にいるプロモーターにもよく確認しながらですね、どういったわれわれ戦略でやっていくべきかっていうのを練ってやっていきたいと思います。

NHK

 分かりました。ありがとうございます。

中国新聞

 エアソウルの関連なんですけれども、先ほどから知事、正式なものはないという中でも運営に関しては、今年はない可能性が十分にあるとおっしゃっているのは、正式な形でエアソウル側から今季は運航しませんというものがあったわけではないけれども、非正式な形ではあったという認識でよろしいんでしょうか。

知事

 だから決定ということはないということですね。だけども現状として、山口宇部路線をどう考えているかということについてはそういう言い方をしているという。

中国新聞

 今季は運航しないというふうに伝わっているという。

知事

 それはそういう言い方ではなくてですね。ですから、もともとその搭乗率についてですね、なかなか現状では厳しいという状況がある中で、これまで続いてきてたわけですけれども、今の状況は非常にそれを更に、ずっとこう観光客減っているわけですから、どんどんキャンセルも相次いでるわけですね。冬に運航してそれが上がっていくというよりはむしろ下がっていくという可能性が非常に高いわけですので、そういったことでいうとですね、なかなか旅行客の増も見込めないという厳しい状況であります。そういう認識でいるわけですね。

中国新聞

 LCCに関しては、他県でもですね、撤退の動きが相次いでいるという状況が報道で出たんですけれど、特に鳥取の米子空港も同じ状況になっていて、鳥取の平井知事に関してはですね、いわゆる路線をつなぎ留めるために職員を派遣してですね、現状について確認したいという趣旨の記者会見、答弁をなさっているんですけれど、エアソウルの路線を維持するために、山口県も改めて韓国側、エアソウル側に職員を派遣して、何かその路線維持について要望するとか、そういうようなことはなさらないんでしょうか。

知事

 もちろん路線の維持については、これまでも職員もエアソウルに行ってですね、それ今年に限らず、行ってるわけですね。行って、さまざまなこれからの継続について求めていくなりですね、それぞれわれわれも環境を整えていくとかですね、いろんなPRをして、特に観光客が山口に、より増えていくような形でですね、こうしたPRをわれわれもやっていくとか、そういったことも話をしながらこれまでも、路線の維持については話をしてきてますので、当然そういう流れでこれまでもやってきてます。

中国新聞

 エアソウル側から正式に何らかの発表がある、それまでの間にその県側からですね、もう一度職員を派遣して、真意を確かめるとかですね、あるいは、維持に向けてPRに努めるとか、何らかのアプローチはなさらないんでしょうか。

知事

 もちろん維持について、派遣っていうか、職員がエアソウルに行って、やり取りをですね、これまでもしてますし、こういったPRわれわれやっていくということもやってますので、それはこれまでもやってきてるし、現在進行形ですけどね。

中国新聞

 分かりました。

知事

 いいですか。

中国新聞

 もし、まだおっしゃりたいことがあるんなら。

知事

 いや、もちろんそれはわれわれもできればいろんなインバウンドを増やす上でもですね、さまざまなルートは確保しておきたいし、いろんなPRはしていきたいと思いますので、それはエアソウルだけじゃなくて、いろんなことについてやっていますけどね。当然できる努力は最大限して、ただ相手が来るかどうかっていうのは、それは相手の判断ですから、そこは相手が決めることですのでね。そうしたことに向けての努力は各方面で最大限やっていくということです。

読売新聞

 エアソウルの件なんですけども、知事は、いわゆるその、今季はない可能性が十分あるということは、向こうは、そういう可能性を示唆していたということなんでしょうか。

知事

 路線の維持が、なかなか現状では厳しいと、交渉としては、常に向こうは言うんですよね。われわれは、それに対してこういう、いろいろな受け入れ体制の整備だったりとかですね、PRとかということをやっているので。最終的にどう判断するかというのは、これは、もう交渉ごとだったりとかしますので、相手も自分たちのことを、最初どうするかを全てを言うわけではないし、ある程度、なんらかのアクションを期待して言う部分もありますしね、そこは、真意が分かりかねるところは、交渉下なのでありますので。
 いずれにしても、最終的なものというのは、何も出されているものではないということですね。ただ、まあ、例年と比べると、今のこの状況においてですね、この維持はなかなか厳しいという、そういう言い方は、非常に強くなっているというのは間違いないです。

読売新聞

 それが伝えられたのは、いつ頃どういう形でですか。

知事

 それは、断続的にやっていますのでね、話自体はですね、そういった中で、そういう感触を言っていると思います。

読売新聞

 職員同士の話の中で。

知事

 職員同士は、常にいろんな話をしていますのでね。福岡にも事務所がありますし、本社もありますので、当然、路線の、運航していればその時の状況についての確認だったりですね、これからについての話だったり、常日頃からしておりますので。何か、どこかの時点でということではないと思いますけれども。

読売新聞

 今回、厳しいと言われる根拠としては、急速に日韓関係が悪化しているというところ。

知事

 まあ、日韓関係の悪化に伴う旅行客の減ですよね。あくまでもビジネスとしてやっているので、利用客が見込めなければ、飛ばしても赤字をどんどん増やすだけなので、それは避けたいとそういう考え方だと思います。

読売新聞

 いつ頃最終判断するとかいう話は。

知事

 それはないですね。

読売新聞

 それはない。

知事

 ただ、まあ10月からですからね。例年であれば、もう決まっている時期ですので、いつでもおかしくないとは思いますけれども。

読売新聞

 分かりました。

防府日報

 関連してなんですけども、ソウル便が最初就航したころにですね、知事、よく次は台湾だということをおっしゃっていましたけれども、防府の中でもいろいろ聞くとですね、やっぱり韓国とはいろいろ政治的な関係性が、なかなか不安定なところがあるから、むしろ、親日派が多い台湾との定期便があった方がいいよなというような声も聞かれるんですけれども。ソウルはソウルとして、引き続き維持と言いますか、そういうことに努められて、その次の展開というところでの台湾なのか、他に何か狙いがあるのかという、その辺はどうなんでしょう。インバウンドをこう、増やす部分もパイプはたくさんある方がいいと。

知事

 そうですね。今まで、ソウルの方は定期便があってですね、その他の便は、チャーター便という形でですね、その特定の時期に飛んでいるということを、実績を積み重ねてきてまして、そういう中で言うと台湾というのはですね、非常にチャーター便というのが多く飛ばしてもらっているところではあります。山口に来られる方は増えてますしですね、そういった点では、台湾の便をつくってほしい、これは私も直接言われることが多いですけどね、そういう話はあります。
 ですが、なかなかこのチャーター便から定期便となるとですね、それなりの設備投資とかも必要でありますので、経営的にはかなり思い切った判断をしなければいけないということになってきますので、まあ、今は、まだそこに至ってないということであります。
 あとは、今、北九州空港の方に台湾便がですね、飛ぶようになっていますので、そちらからも大変多く来るということで言いますと、ここは、宇部の方での定期便を目指すのか、あるいは北九州空港に来ている方を、もっともっとこう、山口に引き付けるのか、どっちの方が、なんて言いますかね、成果が上がるのかということをよく見極めてやっていかなければいけないだろうなと思います。

防府日報

 それと、ソウルの便で確認なんですけれども、結局、エアソウルとしては、この冬ダイヤで飛ばすかどうかというのはまだ決定はしていないということですけれども、県の受け止めとしては、この今の状況を考えると冬ダイヤへの就航というのは非常に厳しいというふうに受け止めているということでよろしいでしょうか。

知事

 そうですね。先方からはですね、今の旅行客の減少の状況からするとですね、なかなかこの運航させてですね、黒字を確保するということは、まあ、難しいという見方をしていて、むしろこの赤字が拡大をしていくんじゃないかという懸念をしているということですね。まあ、それは経営的に見ると、きっとそうだろうなというふうにわれわれも想像もしますけれども。そういった受け止めが示されているということですね。そうしたことが先方から示されているということはですね、なかなか厳しいという状況じゃないかと、まあ、そういう認識をしております。

防府日報

 分かりました。ありがとうございました。

山口新聞

 関連で、確認なんですけれども、今後は、韓国側に、韓国との国際定期便の通年運航というのを求めていくという姿勢は変わらないということなんですか。

知事

 そうですね。もちろん、われわれ山口宇部空港というですね、インフラがあってですね、直接このインバウンドを進めていく上でですね、大変重要な空の玄関口ですので、そういったところにですね、これは、チャーター便であれ、定期便であれですね、どんどん増やしていければというふうに思っていますので、何かこれで、今のですね、仮に今回のエアソウルの便がですね、運休となったとしてもですね、それで何か終わりということではなくて、それはこれから先のいろんな可能性をですね、引き続き、さまざまな形で、この空港がさらにですね、インバウンドで利用されるように取り組んでいきたいと思いますが、それは、よく状況を見ながらですね、どこにアプローチするのが最も、世界に結び付きやすいのかとか、ということを考えて組み立てていかなければいけないなと思っております。

山口新聞

 冬ダイヤは10月からなんですけども、この時期までに正式な回答が、やるにしてもやらないにしても、ないっていうのはどういうふうに受け止めていらっしゃるんですか。

知事

 そこは分からないですね。先方の方でも、最終的にどうするかというところで中でまだ、いろんな議論をしているのかもしれませんし。これは、多分、なんて言いますか、他の、今、近隣で言いましても佐賀とかですね、熊本とか、いくつかの便が韓国との間では、休止なりになっていますけれども、会社全体として、別に宇部便だけじゃなくてさまざまありますのでね、全体どうするかっていうところの考えもあるのかもしれません。そこは、なぜかというところは分かりませんけれども。まあ、総合的にいろんな判断をしているじゃないかと思います。

NHK

 追加でご質問なんですが、エアソウルの関係ですが、先方の伝えられてきた内容については、現段階では、こう、やむなしとして受け入れられるのか、もしくは、正式な回答が来る時期に向けてですね、粘り強く、今シーズンの運航を県として求めていくのかというところでは、どちらの。

知事

 基本的に、われわれは路線を維持して欲しいということはずっと訴えていますので、そういったことの姿勢ではおります。

NHK

 じゃあ、引き続き運航がされるように県としては働きかけを。

知事

 まあ、そういう思いは伝えてますのでね。

NHK

 これからも伝えていくということで。

知事

 そうですね。そりゃあ、毎日電話して伝えるわけにはいかないから、あれですけどね。そういう姿勢でいるし、それは相手も分かっていると思います。

NHK

 分かりました。

山口新聞

 関連して、相手側に誠意を示すというか、路線の維持のために知事としての思いも伝えていくということなんですけれども、今回の日韓の関係の悪化を受けて、知事が以前にもこのソウル線の関係で、トップセールスも行っていたと思うんですが、直接韓国に行って思いを伝えるとか、そういう考えとかってのは今のところはございますか。

知事

 そうですね。これまでも便の就航のときとかですね、さまざまな機会で、エアソウルの方々とお会いして、われわれとしては、この便をぜひ大きく育てたい、それはもともとエアソウルもそう思っていたわけですね、ぜひこれは、通年化を目指してお互いに努力していきましょうということでやっていますので、なんて言いますか、思いとすればそういった方向を目指して行こうということでは、これまでも一致をしているわけですね。ただ、まあ、現実、なんと言いますか、エアソウルもビジネスでね、経営的にこれを見ているわけですので、当然、お客さんが減ってですね、赤字がどんどん増えていくようであれば、その在り方というのは見直さなければいけないというのは、これは当然の判断だというふうに思います。
 そういう中で、今は非常に厳しいと受け止めをしているということですので、現時点では、なかなか運航というのは難しいということが出てくるということも、これは十分想定されるというふうに思っております。当然、われわれとすれば、引き続きですね、インバウンド自体増やしていきたいですし、そうした中で環境が改善をされてですね、また、運航が維持されたりですね、広がっていくということを、当然目指していきたいと思いますし、先方の方も航空会社ですからね、どんどん飛ばしてもうけたいということはあるわけですので、目指していること自体は同じだと思いますけれどもね。ただ、現状においての経営判断というのはですね、例えば会社の方で出される部分には、仕方ない面があるかなと思いますけれども。

山口新聞

 もう一点。実際、運休した場合なんですけれども、山口県、インバウンドという話もありましたけれども、観光にとっては大きな打撃を受けるのかなというふうに思うんですが、その辺、運休した場合ですけれども、どのような影響が起こるというふうに知事としては考えられますか。

知事

 そうですね。韓国からのお客さんが、山口県は観光客の中で3分の1を占めています。一番多いのが韓国からのお客さんということですので、そこへの影響というのは当然あるだろうというふうに思います。これは、エアソウルの便だけじゃなくてですね、実際には福岡空港の方が頻繁にですね、韓国からお客さんが来られて、そちらの方から来られてるということも大きいので、エアソウルがどうなったからそれは直接というよりは、もっと、もっと大きいですね、韓国の方の旅行客全体の部分というのが、大きく影響があるのかなというふうには思っております。
 これは国と国との関係でなかなかですね、やむを得ない部分もあるとは思っていますけれども、われわれとしては、ぜひ、これまで広がってきた観光客のインバウンドの増加という流れをですね、ぜひ、しっかりと維持したり、もっと強化をしていきたいなと思いますので。今の状況は、今の状況で受け止めつつですね、各国にも配置をしております観光プロモーターともよく連携をしてですね、どういった戦略でやっていけば、より山口にお客さんを呼び込むことができるのかということは、そこは、しっかりと現状を分析をして成果が上がるように戦略的にやっていくということを、これからさらにやっていかなければいけない、まあ、そういう思いでいます。

山口新聞

 確認ですけれども、仮に、ソウルと宇部線、これが今季一つも飛ばなかったとしても、福岡からとか、そういうところからのインバウンド需要でもうある程度見込めるというところで、そこまで大きな危機感というところはないということでよろしいでしょうか。

知事

 そうですね。ですから、エアソウルの便そのものもそうですけれども、韓国からの旅行客がもう激変をしているわけですね、キャンセルもどんどん相次いでいるということですので。エアソウルの便そのものというのは、もっと大きな話なのかもしれないなというふうに思っていますが。これが一刻も早くですね、元の状態に戻るといいなというふうには思いますけれども。そのためにできる努力はしていきたいと思います。ただ、なかなか、これは、われわれがそう思ったところで難しい面もあるというふうには思いますので。これはインバウンド自体は韓国だけに限らずですね、さまざまな、訪日外国人客自体はどんどん増えていますし、もっともっと、この地方の今まで知らなかった魅力を知りたいという人も増えていますので、チャンス自体は大いにあると思っていますから。そこだけをなんとか突破しようということで、もちろんやっていきますけれども、限界もあるので、他のところもしっかりとですね、やっていかなければいけないなと思います。

朝日新聞

 宇部空港(山口宇部空港)にとっては、今唯一の国際定期便ということになるんですね。そのインフラ、せっかく整ったインフラがあると先ほど知事もおっしゃいましたけれども、そういう国際定期便をどうしていくか、宇部空港のですね、という観点からして、今回のエアソウルとの関係の持ち方、また他社を冬ダイヤから模索していくことはなかなか難しい時期かもしれませんけれども、そのあたり県として国際空港としての宇部空港の在り方、そのあたり知事としてどんなお考えをお持ちですか。

知事

 そうですね。もちろん、しっかりとした設備もあって滑走路もしっかりとありますので、さまざまな整え、整備もしてきましたけれども、定期便だけでなく、チャーター便ということもですね、これはしっかりと増やしていきたいということでやってきておりますので、もちろんチャーター便もさらに増やしながら、定期便もですね、またいろいろな可能性もですね探っていく。それはこれまでもやってきているんですね。そういう中でのことですので、何かわれわれとしては大きく方針を変えるということではなくてですね、引き続きチャーター便であれ定期便であれですね、できるだけ多くの方、多くの航空会社にですね、ぜひこの宇部空港を利用して、山口に誘客を図っていきたいと。そういった方針は変わっておりませんので。そうした中で、今どこにアプローチするのが、最もわれわれとしてはこの実際のインバウンドの増加に向けてですね、効果をあげられるのかということをよく見極めながらやっていく必要があると思います。

朝日新聞

 国際定期便という在り方そのものに、そうするとこだわるという形ではなく、チャーター便も含めた中で、どうインバウンドを増やしていくかというスタンスですか。

知事

 そうですね。もちろん便の在り方というのは、定期便もあればチャーター便もありますし、それは相手方のニーズ、需要とかにですね、応じて最適な方法が選択をされますので、必ずこうじゃなければいけないというには思いませんけれども、できるだけ多くですね、そうしたものを増やしていくことがインバウンドの増、また山口県全体の活性化なり、魅力のさらなる発信につながっていきますので。そうしたことを最大限やっていく。その必要があるかと思います。

NHK

 度々すみません。ちょっと細かい確認なんですけれども、エアソウル側からの説明として、減便の可能性で減便して運航するとかいう対応みたいなのは、今現在特に示されてはないんですか。

知事

 それはないですね。

NHK

 全部厳しいというニュアンス。

知事

 そうですね。だから細かい、こうしろということではなくて、状況として現在の旅行客の減の状況からするとですね、非常に認識としては、これからお客さんが減っていくということが十分に見込まれるので、経営的にはかなり厳しいということを言っています。

NHK

 一応今回の運航が厳しいというのは、あくまで今年の冬シーズンに限ってという捉え方でよろしいですか。

知事

 今その話をしていますので、その先の話を全然していないです。はい。

NHK

 分かりました。先ほど読売新聞さんからの質問であったかもしれませんが、伝えられてきた時期なんですけれども、7月ということですか。

知事

 それはちょっとよく承知していません。ただその状況自体は常に話をしているので、何かどこかの時点でというよりは、話をしている中でだと思いますね。断続的にというか、ずっと継続して毎年毎年ですね、翌年度の運航に向けては、これまでも話をずっと継続してやっていますので。何かどこかの時点で急に通告されたということではなくて、その厳しいというか、だんだん、特に旅行客の状況からして厳しいということは、徐々に示されたのではないかと思います。それはちょっと聞いてみてください。どこかの段階で、何か急に状況が変わっているということではないと思います。

NHK

 先月までにということですか。今月になって言われたわけではない。先月までに伝えられた。

知事

 もともと運航自体が厳しい、経営的にですね、この宇部路線というものの搭乗率をもっと上げてもらわないと経営的になかなか厳しいということは、従来から言っていますね。これからの見通しの中で、だんだん日韓関係が厳しくなっていくにつれて、ますますその旅行客が減っていくにつれてですね、これから冬ということになってくると、その需要というのが非常に厳しい状況が見込まれるということは、だんだんトーンが強くなってきていると思います。

NHK

 ありがとうございます。

中国新聞

 昨日が広島に原爆が投下されてから74年目の広島の原爆の日だったんですけれども、「ヒバクシャ国際署名」に応じるか否かについて、島根県知事の方が7月22日ですかね、応じられたということが報道されているんですけれども、村岡知事については、全国で3番目に被爆者が多い県として、県知事さんとしてこの国際署名に応じる考えというのはいかがでしょうか。

知事

 そこは従来の考え方と変わってるものではないわけでして、国の方で。

中国新聞

 核禁止条約の交渉に参加するということが、今のところは世界に示していない。

知事

 そうですね。その政府のスタンスを踏まえて、われわれは今、われわれというか署名については行っていない状況ですので、それについては考え方が変わったものではないということです。

中国新聞

 今まで県内被爆者団体からの働きかけというのは何度も受けてこられていますか。

知事

 その署名についての話というのは最近はどうか知りませんけれども、何年か前、去年とかですかね、一昨年ですかね、ぐらいには報告があったと思います。

中国新聞

 その都度、署名はしないという意向は伝えてこられた。

知事

 そうですね。それはもちろん核兵器の根絶とかですね、廃止ということについては、基本的にしっかり追及していかなければいけないのかなというふうに思いますけれども、その実現の方法については、政府としての基本的な考え方がありますので、それをしっかりとやってほしい、そういう思いでおります。

中国新聞

 中国地方の他県の知事さんが署名されたからといって、村岡知事のスタンスが変わるわけではないということですか。

知事

 そうですね。

TYS(テレビ山口)

 山陰道に関してなんですけれども、来月8日長門市の湯本俵山間で開通する予定でありますけれども、その知事の思いというか、今後期待することはありますでしょうか。

知事

 そうですね。山陰道の整備は長年の懸案でありましてですね、早期に整備を進めていきたいという思いで、市ともしっかりと連携しながら働きかけをしてきました。今回、長門俵山の区間が開通をするということで、本当にうれしく思っていますけれども、山陰地方全体でいうと、鳥取、島根の方はかなり整備されていますけれども、山口県は非常に整備が遅れていまして、これからが本番だと思っています。今実際に工事が始まっていたりですね、あるいは計画段階での評価ということが始まったりですね、具体的な事業化に向けて動きが始まってきてはおりますけれども、まだまだ整備としては、ずいぶんと遅れています。これは山陰地方の一つは安心・安全の確保ですね、災害時にもしっかりと機能する道路が必要でありますし、また生活面あるいはその経済面、特に観光面でいってもですね、山陰地方といえばさまざまな資源があるわけですし、今回ラグビーのワールドカップもありますけれども、交流人口を拡大していくという上ではですね、非常にさまざまなポテンシャルを持っているのが山陰地域だと思ってますので、こうしたものをですね、しっかりとポテンシャルが発揮できるようにするためにはですね、この山陰道の整備というのは本当に求められているものだと思いますので。今回一つ開通しますけれども、さらにですね、よりスピードアップして整備が進むように、市とも連携しながら国にさらに働きかけをしていきたいと思います。

中国新聞

 「ヒバクシャ国際署名」の関連で質問させてください。知事も以前広島市で財政課長をやってらっしゃった経験があるようで、当然その被爆者の思い、広島の思いには理解があるというふうにそう理解しているんですけれど、その上でですね、被爆者が生きているうちに世界から核兵器をなくす、核兵器のない世界を実現する、この「ヒバクシャ国際署名」の意義についてはですね、どのように考え受け止めていらっしゃるのか、それをお聞かせください。

知事

 もちろんそれぞれの団体がですね、いろいろな思いを持って核兵器のない世界をつくっていきたいということは、とても重要なことだというふうに思っておりますので、その活動自体はですね、その思いについては理解するところであります。その実現のための手法についてはいろいろなやり方があるので、そこについてはですね、政府としての考え方というものも私は理解をしていますし、ぜひその方法で実現してほしいと思っているところです。

中国新聞

 現時点でですね、47都道府県のうち20の知事がこの署名については応じていらっしゃるんですけれども、その中で応じられないというのは、あくまでも政治家としての知事の判断で応じないといったところですか。

知事

 そうですね。

中国新聞

 期限が2020年というふうにもう区切られていますけれども、それまでに知事が翻意なさることはあり得ないんですか。

知事

 基本的な考え方をこれまでも申し上げているとおりですけれども。その考え方でこれからも対応していきたいと思います。

中国新聞

 分かりました。

朝日新聞

 別件です。宇部鴻城高校が甲子園に出場していまして、夏は7年ぶりということで表敬訪問もされましたけれども、どんな戦いぶりを期待しているかということと、大会7日目の日程が抽選で決まっていますが、知事ご自身が応援に行かれる可能性があるか、2点教えてください。

知事

 まず初戦について応援に行くという予定は今のところないですね。ございません。ぜひでも頑張ってほしいというふうに思いますけれども。先般も田中主将が出場の報告に来られて決意表明もされました。本当に頼もしいなと思いましたけれども。これまで宇部鴻城高校は、夏の甲子園へは過去3回決勝戦で敗れるという大変悔しい思いをして、田中主将も2年生の時はグランドに立っていた、メンバー中にいたということですけれども。そういう悔しい思いをしたという話もされましたけれども。今回ノーシードから勝ち上がっていってということでですね、その夢の甲子園への切符をつかんだということで、本当にしっかりと頑張ってほしいなと思います。甲子園という舞台は夢の大舞台ですから、本当にみんなが行きたいと願ってですね、このいろいろな厳しい練習を乗り越えてつかんだ切符だと思いますので。ぜひプレーとすれば、本当にはつらつと練習の成果、今までの厳しい練習の成果を思いっきり発揮してですね、相手にぶつかっていってほしいなと思いますし、悔いのない戦いをしてほしいなと思います。

朝日新聞

 初戦以降の戦い方次第によっては、というところで検討する、しないというあたりはどんなお考えでしょうか。

知事

 毎回どうするかというのは毎回考えればいいことなんですけれども、これまでの例でいうとベスト4くらいだったら行っていたのかな。そんな話を聞きましたけれども。去年だから下関国際(下関国際高等学校)がもう一つ勝っていたら次は知事みたいな話がありましたけど、残念ながら惜しい負け方をしてしまいましたので。行く機会を失いましたけれども。でもぜひこちらで見ていても頑張ってほしいなというふうに思います。

作成:山口県総合企画部広報広聴課

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