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知事記者会見録・平成30年5月16日実施分
日時 平成30年(2018年)5月16日(水曜日)
10時00分~10時49分
場所 県庁2階 記者会見室
発表項目
- 山口ゆめ花博の大型イベントの発表について
- ハワイ日系移民150周年記念式典等への山口県訪問団の派遣について
- ロシア・クラスノダール地方とのスポーツ交流事業の実施について
知事
おはようございます。
今日、私から3点報告をさせていただきます。
まず、山口ゆめ花博の大型イベントの発表について(PDF:84KB)です。
山口ゆめ花博につきましては、1,000万の花や1,000のイベント、日本一長い竹のコースターなど、これまでも魅力ある多彩な企画をお示しをしてきたところでありますけれども、このたび、新たに、お手元に配布をしております資料のとおり、大型イベントの開催を決定しましたので、その報告をさせていただきます。
まず、「ゆめ花スペシャルライブ」といたしまして、9月24日、これは月曜日、祝日ですけれども、AKB48 Team 8(エーケービーフォーティーエイト チーム エイト)の山口ゆめ花博限定のスペシャルメンバーによりますステージを行います。そして、10月8日、これも月曜日、祝日には、「ハナミズキ」などの曲で有名な一青窈(ひととよう)さんのステージを開催をいたします。
なお、AKB48 Team 8には、山口県出身の下尾(したお)みうさんがメンバーの中におられますので、スペシャルメンバーの一人として出演をしていただく予定となっています。
それから、子どもたちに人気の「はなかっぱ」のキャラクターショー、これを9月29日、土曜日に開催をします。
また、10月7日の日曜日には、会場の上空で航空自衛隊のブルーインパルスによる展示飛行が行われるということが決まりました。
いずれも、全国的に知名度があって、人気の高いイベントでありますので、山口ゆめ花博の魅力も大きくアップするものと考えています。
私自身も非常に楽しみにしていますし、幅広い年齢層の方に楽しんでいただくとともに、県内だけでなく、近隣県など、より広い範囲からの集客につながるものと考えています。
現在、この他にもさまざまなイベントを計画中であります。今後も、山口ゆめ花博に、たくさんの方にご来場いただいて、楽しんでいただけるように、決まったものから、随時発表していきたいというふうに考えております。
なお、それぞれのイベントの詳細については、後ほど、実行委員会の事務局から、説明をさせていただきます。
次に、ハワイへの訪問団の派遣についてであります。
私は、6月の4日から10日の日程で、アメリカ・ハワイを訪問します。私としては、ハワイへの公式訪問は初めてとなります。
今年、日本人のハワイへの移住が150周年、そうした大きな節目を迎えるということになります。現地におきまして、「ハワイ日系移民150周年記念式典」が開催をされるということになっています。
本県からハワイへの移住者は特に多くて、関係が深いこともありますことから、在ホノルル日本国総領事からのお招きをいただきまして、これに参列をして、県を挙げて祝意を表することとしております。
また、この機に併せまして、「ふるさと山口」へ強い思いを抱かれている山口県人会の皆さまとの絆を深めて、県の情報発信拠点としての連携をさらに進めてまいりたいと考えています。
さらに、ハワイで最も大きな文化イベントの一つであります「まつりインハワイ」に出展をしまして、山口ゆめ花博をはじめとする山口県のPRを行って、本県に多くの方に来ていただきたいと考えています。
なお、詳しくは、お手元の記者発表資料のとおりであります。
最後に、ロシア・クラスノダール地方とのスポーツ交流事業の実施についてであります。
ロシアのクラスノダール地方とは、昨年4月に友好・協力に関する協定を締結をいたしました。
本協定を締結した際、クラスノダール地方知事との会談において、両県地域の相互理解を深めるには、青少年世代の交流が重要であることで一致をいたしました。
このため、青少年世代によるサッカーを通じたスポーツ交流事業の実施について、協議を進めてまいりましたところ、このたび、クラスノダール地方より事業実施について合意する文書の送付があり、本県から中学生サッカーチームを派遣する運びとなりました。
派遣期間は移動日を含めて、8月の4日から10日までの7日間、派遣チームはレノファ山口U15を予定しております。
本交流事業では、サッカーによる交流はもとより、現地の歴史や文化に触れること等を通じまして、相互理解を深めるとともに、今回の交流により得た経験や友好関係は、今後の両県地方の交流に生かしてまいりたいと考えております。
今後とも、このような人的交流を含めた交流事業を推進をし、両県地域の協力関係を発展・強化をしていきたいと考えています。
私からは以上です。
TYS(テレビ山口)
改めまして、ゆめ花博の方なんですが、いよいよ工事等も本格的に始まりましたが、期待することと知事からの思いもちょっと教えていただけますでしょうか。
知事
そうですね。9月14日に開催ということで、もうあと100日ちょっと(121日)ですね、という状況になってきましたので、先日、安全祈願祭もやりましてですね、本格的に工事がスタートするということであります。
これは、全国都市緑化フェアということで、今回山口県で開催ということでありますが、せっかくやりますので、ぜひ大きなイベントにして、多くの県民の皆さまに来て楽しんでもらって、また元気をもらって、そしてまた山口県のさまざまな魅力ですね、そしてこれからまた未来に向かって行くエネルギーも発信をしてですね、県外からも多くの方にお越しをいただきたいと思っています。
これまで実施計画を作ってですね、全体を1,000万の花で飾って、さまざまなイベント、1,000のイベントを用意してですね、会場も八つのゾーンに分けて開催をします。この阿知須のきらら博記念公園、大変素晴らしい会場で、海もあって、山というか丘も楽しめて、ドームもあって、さまざまなイベントを開催できるような立地環境にもありますので、そういったものをフルに生かしながら、山遊びゾーン(山の外遊びゾーン)とか海遊びゾーン(海の外遊びゾーン)とか花の谷ゾーンとかですね、そうしたことで、それぞれ特徴あるイベントをしながら、また、未来に向けた公園の活用とか、そういったものも今後に向けた提案もしていってですね、将来の姿が見えてイメージできるような、そういう未来に向かうイベントとして大きく成功させていきたいなというふうに思います。
それからあと、こういったイベントもですね、今日も発表しましたけれども、これもまた順次いろんなイベントを発表して、その都度その都度楽しいものをやっていきたいと思いますし、また、そうした盛り上げとともに、ぜひ県民の皆さまにも、ボランティアとかでも大変多くの方に意欲を持ってやろうという方が参加を、手を挙げていただいておりますけれども、そういう県民の皆さんが大きく盛り上げていくという、そうしたものをこれから開催に向けて、もっともっと広げていきたいなと思います。
また、県民の皆さん、そして企業の方からも多くの参加をいただいて、いろんな出展等、また協賛等もいただいておりますけれども、県全体でそういったものを盛り上げて、未来に向かうエネルギーがしっかりと高めることができたらいいなと、そのように考えております。
NHK
ゆめ花博の関連なんですけれども、前回の知事会見で、知事は前売りチケットの売り上げについては、月末締めということだったんですけれども、4月末時点で前売りチケットはどれだけ売れていますでしょうか。
知事
今、月末締め翌月報告としてますけれども、今時点ではまだ集計ができていないというふうに聞いております。
NHK
分かりました。併せて、販売目標は、もう一度なんですけれども、これは設定されているかどうかということなんですが。
知事
販売目標。来場は50万人ですよね。販売目標というのはあるんですか。チケットの販売目標。だから50万人入りたいんで、50万人ということなのかな。
山口ゆめ花博推進室長
55万人です。
知事
55万。ああ、だからその買っても来ない人がいるかもしれないから。
山口ゆめ花博推進室長
大きく超えたいということです。
知事
そうですね。だから、50万を超える55万というのが目標ですね。
NHK
分かりました。売り上げの集計は、いつ頃できそうでしょうか。
知事
集計は毎月締めで10日集計ですが、作業的にはどうしても遅れてきますけれども、それ自体は、どういうふうに売れてるのかというのは、リアルタイムでこうというよりは、当然、本番に向けて盛り上げていきたいので、戦略的に、よりインパクトのある形で、効果的に発表ができたらいいなというふうに考えております。
KRY(山口放送)
今日、国の方でエネルギー基本計画の素案が示されることになっていまして、この中で原発の新増設については盛り込まれないようになっているのです。
上関原発の海の埋め立ての準備工事の延長の期限を、エネルギー基本計画が基本的に3年の見直しという中で考えると、今のこの新増設を盛り込んでない国の中長期的なエネルギーの政策の中で、また期限を迎えるという状況にあるだろうと思うのですが、この盛り込まれなかったことと、それが上関原発の海の埋め立ての準備工事にどういう影響を与えるのかという所見をお聞かせいただけますか。
知事
そうですね。エネルギーについては、国民経済、国民生活に深く関わることですので、従来から申し上げているとおり、国においてですね、専門的な観点、総合的な観点からしっかりと検討して、国としての方針というのを立てていくべきだろうと思います。
そういう中で原発についても議論がされていてですね、今この最終形、取りまとめについては、注視をしているところであります。
これがどういった形になるのかということはですね、また先ほども言ったように関心を持って見ていきたいと思いますけれども、いずれにしても、そういった国の方針等も踏まえた中で、われわれとしては、関わっているのは、埋め立ての免許の部分があります。これが期限を迎えるということが、また先に出てくるわけでありますけれども、これは、あくまでも申請者の中国電力に対して、われわれが許可権者という関係であります。その時の国の計画なり国からの説明なり、そういったものを総合的に踏まえて、中国電力の方が、また改めて手続きなりをしてくると思いますので、それを踏まえて対処していくということになると思います。
KRY(山口放送)
延長を認めるときに、知事は、知事の強い思いとして、見通しがつくまでは工事は再開しないでくれという要請をしているわけですよね。そういう強い思いを示された知事として、新増設が盛り込まれていないということをどう思われているのかというのが。
知事
そうですね。状況としては再稼働を進める、これは国の方がまずはそれをやっていくということの中で、従来から示されている方針だと思います。新増設とかリプレースとかというのは、その先の議論ということなんだろうなというふうには私も思っておりますけれども、そういった今の状況を踏まえた中での議論がされているんだろうというふうに思います。いずれにしても、私としては、許可のときに、法的な許可としては法律に基づいて審査をして判断をしていかなければいけませんので、またその次の段階でどういった状況なのか、どういった申請、説明がされるのかということを踏まえて、われわれとしては対処していくということになるというふうに思っておりますけれども。前回の時ですね、お示しをした私の考え方は基本的には変わっているわけではありません。
KRY(山口放送)
エネルギー基本計画の関連で。今回、エネルギー基本計画の素案の中で水素社会の実現という項目が、新たに盛り込まれてまして、山口県は水素先進県ということで、いろいろ今年度の予算もメニューも盛り込んでやってらっしゃって、国のこういうエネルギー政策の中に水素社会の実現というのが盛り込まれたというのを、水素県の山口県の知事としてどう捉えていらっしゃるのかと、どういう取り組みを、これを機にまた加速していきたいのかどうなのかという考えを教えてください。
知事
そうですね。水素の関係が盛り込まれたのは、大変うれしく思っていますし、そうしたものが、より重要性を増してくると、山口県のこれまでのいろんなノウハウとかも生かしていけるんじゃないかと、それがまた産業の活力を高めることにつながるんじゃないかと、とても期待をしています。
山口県は、元々コンビナートにおいて、副生水素が工場のさまざまな製造過程において、水素が副生物として生成すると。全国の1割の水素が山口県でできているということでありますし、また、非常に純度が高い水素ができているということで、そういった意味では水素を使って、何か新しい事業を起こすとか、研究開発をしていくとか、そういった意味では素晴らしい条件があるといいますか、資源があるということだろうと思います。実際それを生かしてですね、水素の関係では周南の地域でも、特にそれを温水に変えたりとか、プールに供給したりとかいったことも行われていますし、また、水素ステーションも中四国で初めて山口で開業したということも、そういった環境にあるからということであります。
それと、今は既に水素が生成されているというのもありますけれども、今年度の予算でも計上しましたが、太陽光を使って、それからまた水素を生んで、それを貯蔵して必要なときにエネルギーに変えていくと、そういった技術も研究が進められて、実用化ができております。これも太陽光という、作ってしまったらその時使わないと貯められないものを貯められるように変えるというところで、水素がそれを媒介するということでありますから、それも大いに可能性があるんじゃないかというふうに期待をしています。
ぜひですね、そういった山口県が持っている、元々水素が大変多く生成されるとか、あるいは、これまでの企業が培ってきた技術が水素にも生かされていくということを、ぜひ伸ばしていきたいと思いますし、国の方でもそういったものを後押しをしてもらえればですね、この山口県の優位性がさらに伸びるんじゃないかと思っていますので、今回のエネルギー基本計画の議論は、私としては、大変期待をしていますし、そうしたものがより山口県の産業の成長につながるように、国の方からもぜひ後押しをしてほしいですし、われわれもそこをしっかりと盛り上げていけたらなと思っております。
KRY(山口放送)
その辺の技術の部分も利活用の部分も、山口県が全国をリードしていこうみたいな感じですかね。
知事
そうですね。使うことそのものというよりも、それはもちろんあるんですけれども、要するにやりたいのは、産業として、他の地域にない他県に負けないような優れた技術とかですね、そういったものを確立することができればですね、それが水素を活用するという時代が来たときに、大きく山口県の産業が伸びるようなことにつながっていくんじゃないかと思います。
使う人というと、山口県の人口は限られていますので、そこをしっかりとつくっていくというのは、もちろん大事なんですけれども、それは意識啓発等も含めてやっていく重要性はあると思いますけれども、でないとすれば、産業としてしっかりとしたもの、他にないような技術とか、そういったものを確立できると、一番これ、将来に向けて、山口県にとって、大きな力になるんじゃないかなと、そのように思っております。
NHK
昨日も伺ったんですけれども、イージス・アショアについてですね、改めて、国の防衛省からは、これはどういった連絡が今時点で来てますでしょうか。
知事
防衛省からは、昨日申し上げたとおりでありまして、中国四国防衛局から防災危機管理課の方に、イージス・アショアについて、県と萩市、阿武町、この首長に説明をしたいので、その日程調整をしたいと、そういった連絡が来ているという状況です。
NHK
その後、具体的な面談の日程は決まりましたでしょうか。
知事
その後まだ日程は調整中でして、決まってはおりません。
NHK
併せてですね、これ仮の話なんですけれども、むつみ演習場で配備というふうに防衛省が決めた場合に、何が受け入れるかどうかの判断のポイントに、地元の知事としてなりますでしょうか。
知事
そうですね。もちろん国の方から必要性とかですね、なぜそこなのかという説明は、当然されるべきだと思いますけれども、われわれとして一番重要視しているのは、地元の地域のいろんな不安が、しっかりとそれに対してですね、国の方からの不安を取り除くような説明なり、そういった丁寧な対応がなされる、そのことが大変重要だろうと思います。
これは、今回の説明で、萩市、また阿武町も一緒にということでありますので、そうした中で地元の首長にも説明があるわけでありますけれども、地元の方の受け止め、地元の方もそれぞれで受け止めてですね、対処していくのかというところを、しっかりと私も踏まえてですね、やっていく必要があろうと思います。いずれにしても、そういった不安がないように、国に対して詳細な説明をしっかりと求めていく必要があると思います。
NHK
今日の一部報道でですね、実は3月に防衛省から県の方に伝達されたのではないかと、先月の知事の会見でもですね、国からの具体的な説明はないということだったんですけれども、事実関係はいかがでしょうか。
知事
3月26日に、中国四国防衛局の赤瀬局長が来られたことがありました。これは何をしに来られたかというと、岩国基地にですね、空母艦載機の移駐について、県が理解をして移駐を容認したわけですけれども、そのことについてのお礼ということで来られました。報道されていることについては、これのことかなと思うんですけれども、その際、国の予算がちょうど3月末で予算成立前ということでありましたし、イージス・アショアの話も話題になっていましたので、赤瀬さんの方から本省から聞いている内容についての話が併せてありました。
これは内容としてはですね、平成30年度の予算で、どういうふうに盛り込まれているかという話と、あとは、配備先については、この時も国が言っているようにまだ決まっていなくて検討中であると、まあそういった話がありました。それは3月26日に来られた際の話であります。
われわれが聞いている情報と特に新しいものはありませんでしたので、それについては、特段新たなものということではなくて、その時の国の見解を改めて聞いたというふうに私は理解しております。
NHK
そうしますと、一部報道では、このむつみ演習場に選定する見通しであるというふうな報道が出ているんですけど、これはちょっと一部違うということですか。
知事
そうですね。そういった話ではないです。当然、むつみというのは名前が出てましたから、むつみという所があって、そういう場所についてのですね、話題はありましたけれど、あえて方針としてそういったものがある、そういった話では全くないです。
NHK
そうしますと、おとといですか、電話の時点をもって、県に公式な連絡としてきたというふうに知事は認識をされているということですか。
知事
そうですね。それは、正式に説明に来たいということでありましたしですね、また、配備先についてもまだ決まっているわけではなくて、候補地として考えられるものとして、説明に来るということでありますので、そういう段階なんだろうと受け止めています。
中国新聞
今回の地元説明のタイミングなんですけど、知事は昨日、特にこちらからいつまでにというのは考えていないとおっしゃっていましたけれど、6月に米朝首脳会談が予定されてまして、内容によっては半島情勢が大きく変化する可能性もあるんですけど、この米朝会談の後の、半島情勢の変化を見極めた上での国の説明が適切と知事はお考えかどうかというのが確認したいんですが。
知事
そこは、国がいつ説明したいのかというのはちょっと、私も直接やっているわけじゃないのでですね、相手方の希望の時期というのがあるんだろうと思いますから、それを踏まえて、調整をするのかなあというふうに思っています。半島情勢が動いていくという話でしたけれども、今回限りの何か説明というのではなくて、多分、何かまず第1弾として、国の方として、今考えていることの説明があるんだろうと思いますので、どの時期にやって、その時限りというんじゃなくて、恐らく、これから何か先方としては進めていきたい方向があるんでしょうから、その第1弾目の話なんだろうと思いますので、あまりその時期について、何が終わってからじゃないとということではないのかなというふうに思いますけど。
中国新聞
知事としては、このたびの会談が1回きりではなくて、複数回あるのではないかというご認識なんでしょうか。
知事
いや、それは分からないですね。それは話を聞いてみないと分かりませんけれども、当然、国の方も予算が通って、またこれからどう執行していくというのがあるでしょうからですね。それは、もし、こちらで進めようと思っているのであれば、その都度その都度、状況の進捗があるんでしょうから、当然、やりとりというのは継続的に、そういう話であればですね、なるというふうに考えるのが自然じゃないかなと思いますけどね。1回きり話をして、後はもう、全然話をせずに進んでいくということではないとは思いますけど。
中国新聞
もう1点だけ。防衛大臣は、今回の候補地の選定に当たっては、地元首長の理解と協力が必須というふうに国会でも答弁されてまして、知事としてはですね、今回は説明ということですけど、いずれかのタイミングで、この配備の候補地として決めることへの是非を判断されるお考えがあるのかどうかお聞かせください。
知事
そうですね。まだ話がないので、その上で、どう判断するのかというところは、それに対する答えというのは、まだ今そういう段階じゃないかなと思います。いずれにしても、何か進めるということであれば、当然その地元の理解、協力というのは不可欠、これは防衛省の方もそう言ってるので、これは一般論としてもそうだと思います。当然、われわれとしてもですね、必要なことは言っていかなければいけませんし、そうしたわれわれの関心事項というのが満たされているのかどうかということはですね、確認して進めていくべきものだと思います。当然そういう立場で臨んでいきたいと思います。
共同通信
すみません。先ほどの話題に戻りまして。むつみ演習場、3月に伝達されていたという情報なんですけれども、先ほど言及があったように3月26日に局長が来られた際の会談というのは、これは知事も同席されていたのかということですが。
知事
そうですね。私はいました。
共同通信
じゃあ、知事にお礼を言いに来たという認識で。
知事
私に。
共同通信
ええ。
知事
私というか、私を含め県に対してということなんでしょうが。まあ、私には話がありました。
共同通信
これもおっしゃってたように、既に出ていたような話ということなんですけれども、一応、むつみ演習場という名前がそこでは言及があったということでしょうか。
知事
国から聞いている話としては、予算の話とまだ検討中であるという話ですね。その後は、別に何か話というよりも、何といいますかね、その中での雑談的な話ですよね。何か国の方針を言いに来たわけじゃなくて、話題として挙がっているむつみ演習場というのが、こう出てましたからね、こういう場所でという広いとかいう話はありましたよ。だけど、それは何ていいますかね、方針を決めるとか、方針を伝えるとか、何か新しいことを言いに来たわけじゃなくて、話題になってるんで、その時の話だということですね。何かそこで、国からの方針が示されたとか、われわれが何かを表明したとかですね、そういったことはありません。
読売新聞
その場ではですね、むつみっていう場が話題になったっていうのは、決まったわけではないけれど、何か、むつみの可能性がありますよとか、そういった部分での何かしら国の意思表示みたいなものはなかったんですか。
知事
国の意思表示ということではないですね。もちろんむつみというのは、報道等でもされてましたからね。そこでは話題として出るのは当然、まあ自然な形だったと思いますよ。国として、正式なものは予算として、今こう計上していると、場所は今まだ検討中だと、決まっているものはないというのが正式なものですね。
読売新聞
むつみが話題として出たというのは、どういう形で出たんでしょうか。
知事
その当時も報道で出てましたからね、むつみというのは。その時に話題にしないというのは、逆に不自然ですよね。そこは、何かあって、その方針を決めるとか、何か方針を向こうの人に伝えるということではなくて、それは候補として挙がっているむつみについての話題は出ましたよ。
読売新聞
知事の方で、むつみなんですか、みたいなことは確認されましたか。
知事
別にそれは。とにかく向こうの説明は、正式に決まっているものはないというのが説明ですから。だから、そこをわれわれも別に追及もしないし、特段、何かをそこで、国の方針を確認、説明もないですし、ただの話題として出てるということです。
読売新聞
報道されていますけど、どうですかっていうような話題ってことですか。
知事
どうですかっていうか、別にこちらからも、何ていいますか、強く確認しているわけでもないですしね。どういう質問なのか分からないけれども、とにかく、確実なのは国として決まってるのは何もないということですよ。
読売新聞
その場でも、そういう話が出たんですか。
知事
そうですね。ただ現時点においてもそうですね。候補地としては、何もまだ決まっていないっていうのは、ずっと一貫して言っているわけですから。われわれは、ずっとそういう説明を聞いています。
読売新聞
候補地として決まっていないというのは、まあそりゃそうだと思うんですけども、候補地になる可能性があるような話っていうのは、今までもなかったということなんですか。
知事
それは、候補地になる可能性があるという話というか、その時には、特にその話はしてないですね。ただまあ報道に出ているので、われわれも防衛省に確認もしますしね。何か決まってるんですか、決まってないよという話以上のものはないので。だから、赤瀬氏も出先の長ですからね。何か方針を決めれる立場にあるわけでもないし。そういった国の方での、今の状況についての説明はありました。それは、われわれが聞いている、皆さんにもお話しているものと思います。
読売新聞
知事が出られたその、知事を訪ねて来られた以外に、例えば、防衛省から来られた方が、事務方との打ち合わせで、そういった話をしたという可能性もないんでしょうか。
知事
それは、私は分からないですね。私のところに来た時には、そういった話はないですね。
読売新聞
事務方からそういった、まあ、報告みたいなものはなかったということですか。
知事
むつみの場所については、当然話題になってますから、むつみ演習場という、あそこは広いとかですね、あそこは広い所ですよね、そんな話はありますよ。しましたよ。それは、別に私のところでしたから、それを否定しているわけじゃないです。ただまあ、議会の話とかね、市議会選挙の話、あんな話は全くない話ですし、それはなぜそう書かれているとかは分からないです。
読売新聞
分かりました。
KRY(山口放送)
今の、赤瀬局長ということなんですけど、その会議というのは中四防(中国四国防衛局)の方しかいなかった、本省の方からは来られてないですか。
知事
そうですね。私は赤瀬局長は知っているので、赤瀬局長はいましたけれども。あと随行の方はいらっしゃいましたけど、その方はよく分からないですけれども。
KRY(山口放送)
本省の方から。
知事
特に聞いてないですけれども。
KRY(山口放送)
立場上、上の方がいらっしゃったとかいうことはない。
知事
と思いますね、それは。
中国新聞
関連で。赤瀬局長が艦載機移駐のお礼でいらっしゃったということですけれど、これも一部報道ですけど、今月23日には防衛大臣が山口県と岩国市の方に訪れるという報道がありましたけど、これは県側、知事の方は把握されてますでしょうか。
知事
いや、それは把握してないですね。報道されているのは知っていますが。特段、把握してないです。
中国新聞
特に、防衛大臣の訪問について、県側に打診があったというようなことはないですか。
知事
そうですね。それは特に確認してないですね。
TYS(テレビ山口)
岩国基地なんですけれども、騒音の方、4月の苦情件数がですね、移駐前と比べて倍増しているということなんですが、改めて、今の知事の認識の方を教えていただけますか。
知事
そうですね。騒音についての苦情の件数が、こう増えているという状況で、私も聞いてはおります。これは、前も述べましたように、国と県と岩国市で騒音測定器を設置して、実態把握をしているというところでありまして、その地点ごとに分析をしているということであります。今年の4月の状況でいいますと、去年の4月と比べると、多くの観測点で、W値と騒音発生回数の値が大きくなっているということであります。また、われわれ判断基準としていた沖合移設前と比べるとですね、W値の値が半数程度の観測地点で小さくなっているものの、4月に入って大きくなった地点もあるということでありまして、そういった分析をしております。
この騒音自体はですね、日々の米軍機の運用によって、大きく増えたり減ったりしていくものでありますので、その瞬間を捉えてというよりは、少し長い期間で捉えて、見ていく必要があるだろうと思いますし、その一定期間の測定結果を踏まえて、検証していく必要があるというふうに考えております。
TYS(テレビ山口)
ちなみに、岩国の方に行かれるということは、まだ。ご自身が行かれる、どういう状況かをですね。
知事
そうですね。今のところ予定をしてはおりません。これは、やっぱりいろんな地点でですね、客観的なデータをしっかり取っていくということが重要だろうと思います。たまたま私が行った時に、その場所でどれだけ出たかということでもって判断をすべきものではないんだろうというふうに思いますので。やっぱりこれは、エリア全体でですね、どういった状況かというのは、こうしたデータをきちんと取っていくということで積み上げて、それに基づいて議論していくべきことだろうと思います。
時事通信
昨日ですね、広島県の知事が定例会見の中で、米軍の再編交付金に関して、中国知事会の中で共同アピールとして、知事と一緒にアピール文の中に、地元の大竹とかを含めて、アピール文の中で採択したいという話なんですけど、現在調整を進めてるって話なんですが、その状況と、そのアピール文の中に含むことを知事としてどういうふうに進めてるのかというのをちょっと教えてください。
知事
そうですね。広島県の湯崎知事が、いろんな会見等でこの交付金について触れられていることは承知していますし、この場でも聞かれたこともありますけれども、今、共同アピールの文章自体は、事務方で、事務レベルで調整中でありますので、具体的な中身はまだ私も承知をしているわけではありません。中国知事会の方でですね、いろんな共通テーマについて話をするわけですけれども、そういった中で、広島県湯崎知事の方としてどういう提案があるのかっていうのは、まず、よく聞きたいと思っていますし、今、そういう段階であります。
時事通信
知事として、どういうアピールであれば、国に刺さると思いますか。
知事
国に。
時事通信
国に刺さる。
知事
刺さるか。そうですね。それはちょっと、湯崎知事の方での問題意識というのをまず聞いてですね、いずれにしても、これは基本的には広島県と国との関係で、話をしてもらうべきものだと思いますし、私、他県の者としてですね、その辺をどの程度の説得力なり、必要性でもって、国に対して訴えれるかというのは、これは、広島の方で、考え、組み立てられるべきものだと思います。そこについて、なかなかコメントはしがたいですね。
時事通信
基地は、岩国市、山口県なんですけど、そうすると山口県に、再編ということになると交付金なんかに、当然国との中で、知事がやりとりされたことがあったと思うんですけれども、そのやりとりみたいなものを広島県の知事と共有したりして、アピール文をより効果的なものにしていくということもできると思うんですけれども。
知事
どういうやりとりをしていたのかというのは、広島の方から、知事から聞かれればですね、それは話をしたいと思いますが、特に今まで、知事の方からもアクションはないですから、私の方から特段対応はしていないです。
時事通信
今調整中というのは、アピールの文言を調整中。
知事
そうですね。広島の方から入れたいということがきっとあるんでしょうから、それはきっと広島の県庁の方から提案があって、中国5県で、どう扱うかというのは、みんなそれぞれが持ち帰ってきますから、それを受けて、考えて調整していくという、そういった途中にあるのかなというふうに承知していますけど。
時事通信
会見の中で、財政的な手当てって話なんですけれども、今回、岩国基地が50億と。実際に、いくらくらい払われるというふうに予想されますか。仮にその手当てが実現すると。
知事
国の方が今、結局、基地所在の県というか、そういうふうに要綱ですかね、書いているので、今はその仕組みはないわけですよね。それを国の方が、どう受け止めるかということだと思いますから、それはその、まずできるかどうかですし、できたとして、どういう規模のものかというのは、またその次の段階だと思いますから、それは私は分からないですね。
時事通信
ありがとうございます。
中国新聞
関連しまして。基本的にそれで、広島が今から文言を考えながら出してくるんでしょうけども、基本的に反対するとかいう考えはないという。
知事
私として困るということはないですからですね。それは、山口県として何か、どうしてもこれは調整させてもらわなければ困るということが、内容が含まれていればですね、そういうことについて、意見を述べることはあるかもしれませんけど、ちょっと内容がまだ分からないですから、特に今のところ、こうしたいということはないです。
中国新聞
関連しまして。現在の都道府県交付金は、制度上、基地が立地する県への交付金なので、広島県知事が、もしこれを求めるんであれば、制度上ちょっと難しいかなと思うんですけど、一方で、市町の交付金は、隣県の大竹市にも交付されているわけでして、この現行の都道府県交付金の制度上の問題点といいますか、課題については、知事はどのようにご認識していますか。
知事
そうですね。そこのアンバランスについてあるじゃないかというご指摘は、そういったご指摘はあり得るだろうと思います。これは制度を作っている国の方がですね、どういった形で組み立てるかっていう、当然、一定の考え方があって、そういった仕組みになっていると思いますので、そこを確認しないと、それが妥当なのかどうかというのは分からないと思いますね。広島県の方では、そこは特に問題意識を持って、今、声を上げられているんだろうと思いますから、それは国の方にですね、話をされて、国の方からどういった見解があるのか、いずれにしてもそういったものを、まず問題意識を持っている広島県の方から、国の方に言っていくというのが、まず第一なんだろうというふうに思いますね。
中国新聞
ちょっと前も聞いたかもしれませんが、改めてなんですけれども。艦載機が移転を完了し、まだ正式には決まっていないんでしょうけども、萩のむつみかどうか知りませんが、イージス・アショアが来ると言われている話もあり、山陽小野田のレーダーの話もありますが、山口県に軍事施設っぽいものが続々と、そういう話が、実際にものが来たり、そういう構想がありますけど、そういう流れ全体を見て、知事としては改めてですが、そういう状況を山口県の知事としては、どのようにお考えかなと。
知事
そうですね。国として、防衛政策、しっかりとした対処をしていかなければいけないというのは、当然のことですし、その上で、必要な場所に、必要なものを導入していくということは、当然やっていかなければいけないことだろうというふうに思います。何といいますか、山口県だからというわけじゃない、もちろんですね。それぞれその必要があって、それぞれの必要な箇所に設置されていて、今、ちょうど、山口県にそれが重なっているということじゃないかなというふうに思います。それはもちろん、国として、やるべき必要な対策をとる上で、最も効果的な対応というのをしていかなければいけませんから、そうしたものはですね、国の責任として、尊重もしていかなければいけないと思いますけれども。ただ一方、われわれは、いつも申し上げておりますけれども、やっぱりそれで、県民の皆さん、住民の皆さんが不安に思ったり、いろんな懸念を抱えることがないようにですね、それを極小化していかなければいけませんし、そのために国に必要な対応とか、説明をしてもらわなければいけないと思っていますから、個別の案件についてですね、それぞれ国に対して、そういう態度でしっかりと臨んでいきたいと思いますし、必要な対応を求めていきたいと思います。
中国新聞
まあ大体、ちょっと言葉は語弊があるかもしれませんけど、ある意味、必要でもあるんでしょうが、ある意味、迷惑的な施設とも捉えがちなものでもあったりすると思うんですね。危険性とか、騒音とか。その中で、こう、たまたま、知事はさっき、集中というか、タイミング的にというのをおっしゃっておりますけど、山口が、こう、国に対してあんまりものを言わんから、持っていきやすいんじゃないかっていうふうに、ちょっと思われているんじゃないかなと、思っているような人もいたりするように思うんですけど。知事はどうですか、そこら辺。まあ大体、沖縄の知事なら、かなりものを言うておられますし、そこに比べて、山口はあんまりものを言うとらんからじゃというような気もせんでもないんですが。そこら辺はどう思って。
知事
そうではないと思いますね。ものはしっかりと言ってますしですね。国の説明に対しては、われわれとして懸念事項はしっかりと伝えて、それに対しても、国の方からしっかりと対応するということをですね、常にそういった確認を取りながら、やっています。これは、国の方も、何といいますかね、場所を決めてというよりは、適切な場所、今回のイージス・アショアの件も、なぜ、もし、われわれも話が来たんで、候補地として考えられているということは確認できましたけれども、そこについても、どうしてなのかというところはですね、それはしっかりとした説明が必要だというふうに思いますね。そういったものはちゃんと確認をしていく必要があると思います。
時事通信
度々すいません。先週ですか、移住に関しての県民会議(「住んでみぃね!ぶちええ山口」県民会議)があったと思うんですけれども。その中で移住者のアンケートを取られていて、一昨年度の7月から3月まで取られていて、これが初めての数字。昨年度も取られているということなんですけれども。数字照らしてみるとちょっとやや減っているかなというところで。これなんか話を聞くと、人数の目標とかも設けていないということなんですけど、目標とかって設けられるお考えですか。
知事
目標といったら、相談件数の目標はありましたよね。ありますよね。
時事通信
実績の方の人数で、昨年度、1,745という数字なんですけれども、これも2,000人くらいの大台に乗せたいとか、そういうお考えは。
知事
その実際に来る人の。
時事通信
実際に来る人の。
知事
そうですね。そこはですね、われわれも今、これ始めたばっかりで、精度もよく高めていかなきゃいけないなと思っているところもあります。結構、年によって市町ごとに見てもらったら分かりますけれども、結構数字が大きく増えたり減ったりしているので、きちんとしたデータとして、ちょっと少し精度を高めないと。一応取ったので、それは公表させてもらっていますけれども、ちょっとわれわれまだ、試行中のものだったり、あるいは地元の窓口の方でまだ慣れていない部分もあって、結構個別に市町によってそんなに極端に変わらないだろうというくらい大きな変化をしたりもしますので、ちょっとそこが、ある程度自信を持って、体制として整えられてですね、データとしてもしっかりとしたものになるのを、まだ待つ必要があるんじゃないかなと私は思っていますね。
時事通信
精度を高めるって、具体的にどういう。
知事
結局、窓口でちゃんと確認をするわけですね。そのアンケートを取ってですね、それがどの程度本当に回収できているのかとかですね、そういったものによって結構数字が変わってきます。直接、市町村別も出てたかな。
総合企画部審議監
ありますけど。
知事
出ていますよね。
総合企画部審議監
あるけど、中身とかですね、その辺も工夫しながら、できるだけ多くの方にですね、皆さんにアンケートにご協力いただけるような、形の中でちょっと。
知事
相談自体は1件1件間違いなくカウントできますけどね。そのアンケートは、やっぱり協力してもらって、窓口の方もですね、その分もちゃんと、プラスアルファの仕事ですけれども、やってもらわなければいけませんけれども、そういった中で、十分な回収ができなかったりとかっていう面が少なからずあるんじゃないかと。私はちょっとこのデータの動きを見ているとですね、そういった面も少し心配しているところもあるので、それをそのままちょっと目標というふうにするのは、ややまだ時期尚早かなと。おっしゃるように、それがきちんと取れればですね、それが一番、本来目指すべき、実際にどれだけ移住してきたのか、相談件数じゃなくて、それが実際にどう移住、実際の移住に結び付いたのかといったところの方が、より重要な指標だと思いますけどね。データとしてのその確度というか、そういった部分がまだまだ未熟な面があるかなと思っているので、今はまだそこは設定していないです。
時事通信
分かりました。ありがとうございます。
NHK
今のに関連してですね、昨年度は1,745人の方が移住されて、このうちのおよそ4割の方、687人が移住の理由として、就職を挙げました。知事は、この4割の数、これ、多いとみてますか、少ないとみてますか。
知事
ごめんなさい。もう1回言って。何がですか。
NHK
1,745人、昨年度移住されて、そのうちの4割が就職のために移住してきたと。この4割という数字は、多いとみてますか、少ないとみてますか。
知事
そうですね。基本的には仕事がないと、なかなか仕事もなしに移住するというのは難しいと。現実の判断として、なかなか難しいと思いますので、それは一定割合あるものだろうというふうに思います。仕事以外の移住、そのだから、要因分析ももちろんしていかなければいけませんけれども、当然仕事の受け皿もいっぱいなければいけませんし、自分で独立して何かやるっていうこともあるでしょうし、田舎暮らしが楽しくて、来るっていう人もいるでしょうけれども。いずれにしても重要なのは間口をできるだけいろんなところに広げていくっていうことですね。いろんな生き方、働く場所もたくさん魅力的なものがあって、住まいもですね、非常に魅力的なものがあるとかですね、地域の受け皿もしっかりしているとかですね、いろんなその環境を整えていかなければいけないと思います。どういった割合で、これを増やしていこうとかっていうところの具体的な目標があるわけではありませんけれども、移住がしやすいようにですね、仕事とか、住まいとか、暮らしとか、あらゆる環境を整えていくのと、それをしっかりとPRをして訴えていくことが重要じゃないかなと思います。
読売新聞
すいません。イージス・アショアの件なんですけれども、3月下旬の際は、むつみという場所の説明はなかったということですけれども、知事が、むつみ演習場が候補地となる可能性があると知ったのは、いつの話なんですか。
知事
それは今回、説明が国からあるので、国から説明に来たいという連絡があったので、むつみというか、萩と阿武を含む地域というのが候補地として考えられているのだろう、これは、国の方から正式に、その話は説明をしに来たいというのがあったので、それが最初ですよね。
読売新聞
今月14日の時点ということですか。
知事
今月14日。だから、その連絡があったということですね。その時点で。
読売新聞
それまでに、事務レベルでもいろいろ折衝されていると思うんですけども、そういった中でも、国の方からは一切なかったという認識でよろしいんでしょうか。
知事
当然、国の方に、その都度ですね、今の状況については確認をして、正式に候補地として決まったものはないということは、一貫して国は説明をしているわけですよね。何度も言いますが、今もそう言っているわけですよね。候補地として決まっているものはないと。ただ考えられるところとして、説明にこれから行きますというのが国の初めての動き出しなわけですから。そういったふうに理解しています。
読売新聞
場所については、大変重要なことだと思うんですけれども。何といいますかね。もしですね、事務レベルでそういう話が国の方から来ていて、知事に報告がないということは考えられないということなんでしょうか。
知事
いずれにしても、正式にまだ決まっていないと、国は言っているわけですよね。われわれもそう聞いているわけですから。決まっていないと言っていることが実は決まっていますという話は、あり得ないと思いますし、そんな話は実際に下にもないと思います。
読売新聞
分かりました。
中国新聞
ちょっと確認いいですか。さっきの上関の話にちょっと戻るんですけど、前回の時と考え方は基本的に変わっていないというふうにおっしゃったと思うんですけど、今後出た場合ですね。基本的にこれは、土地需要の重要電源開発地点の地点の指定でしたですかね。それは、そこは重要なポイントとして、変わらんという意味でおっしゃられたのかと。
知事
いやいや。要請をした部分ですよね。
中国新聞
要請のところですか。すいません。
知事
工事の実施の時期の見通しがつくまでは、工事しないように要請しているという、その基本的な考え方をバックにすることですね。
中国新聞
そういう意味ですね。なるほど、分かりました。
作成:山口県総合企画部広報広聴課