本文
知事記者会見録・平成28年3月24日実施分
日時 平成28年(2016年)3月24日(木曜日)
10時00分~10時45分
場所 県庁2階 記者会見室
発表項目
- 4月1日付け人事異動について
- 全国都市緑化やまぐちフェアの開催に係る国土交通大臣の同意について
知事
皆さん、おはようございます。
本日は、4月1日付けの人事異動(PDF:124KB)について、発表いたします。
まず、特別職の人事について、ご説明申し上げます。資料3をご覧ください。
藤部副知事には、私の知事就任当初から補佐役として、県政全般にわたって多大な貢献をしていただきました。改めて、在任中のご労苦に感謝し、深く敬意を表するものであります。
後任には、弘中勝久公営企業管理者を任命することとしております。
弘中管理者は、これまでも県政の要職を歴任し、優れた手腕を発揮してきたところであり、今後、県政の諸課題においても、持ち前の行動力と調整力を生かして活躍をしてくれるものと期待をしております。
弘中公営企業管理者の後任には、小松一彦健康福祉部長を任命することにしました。
小松部長は、総務部理事や健康福祉部長などの要職を歴任し、幅広い経験と優れた折衝・調整力を有しており、企業局の経営改善等の諸課題をはじめ、特別職として手腕を発揮してくれるものと期待しています。
それでは、資料1に戻っていただきまして、改めて、今回の人事異動について、ご説明申し上げます。
はじめに、異動の規模についてですが、昨年に比べ若干減少しています。
次に、異動の概要についてですが、「チャレンジプラン」や「まち・ひと・しごと創生総合戦略」に沿った取り組みを強力に推進をしていくため、これまでの経験や実績などを重視しながら、適材適所の人事配置に努めたところです。
具体的には、資料4の1ページをお開きください。
総合企画部長に大谷恒雄総務部理事を、産業戦略部長に村田太東京営業本部長、健康福祉部長に藤井勉健康福祉部こども・子育て応援局長、観光スポーツ文化部長に小玉典彦商工労働部理事を、そしてまた、農林水産部長に河村邦彦議会事務局長、会計管理局長に西生公一総合企画部次長をそれぞれ起用します。このほか理事や局長等、いずれもこれまでの実績等を踏まえての起用であります。
資料1にお戻りください。
次に、女性職員の登用についてです。
昨年度策定した「山口県女性職員活躍推進行動計画」を踏まえて、積極的な登用を行ったところです。
具体的に申し上げますと、環境生活部審議監(男女共同参画推進担当)に須山和惠男女共同参画課長を登用します。
また、女性の本庁課長につきましては、神杉さとみ中山間地域づくり推進課長を商政課長に起用します。各部局の筆頭課長である主管課長に女性を登用するのは今回が初めてです。
このほか、国際課長、県史編さん室次長に初めて女性を登用するほか、出先機関においても、女性の登用に努めたところです。
最後に、組織の整備関係ですが、ご案内のとおり、本県への観光交流人口を一層拡大し、地域の活力の維持・創出をしていくため、来年度から「観光スポーツ文化部」を新設し、観光振興を軸として、スポーツ・文化・国際・交通など交流促進施策を一体的に推進することとしています。
このほか、消費者行政の体制強化や全国都市緑化フェアに向けた体制整備などを行います。
次に、全国都市緑化やまぐちフェアの開催に係る国土交通大臣の同意についてです。
お手元に、記者発表資料をお配りをしておりますが、「全国都市緑化やまぐちフェア」につきましては、昨年より、各界の有識者を構成員とする懇談会を設置し、「基本構想」の策定を行い、先般、国土交通省に開催協議を行ったところです。
このたび、国土交通大臣の同意が得られましたことで、山口県、山口市及び公益財団法人都市緑化機構の共催によりまして、平成30年の秋季、秋にですね、山口きらら博記念公園をメイン会場として、やまぐちフェアを開催することが正式に決定しました。
今後は、具体的な取り組み内容を定める「基本計画」の策定や、主催者や関係団体等で構成する「実行委員会」の設立など、準備を本格化させてまいります。
私は、県民の力を結集して、やまぐちフェアを開催し、「緑豊かな潤いのあるまちづくり」を一層加速化するとともに、明治150年を記念した取り組みとの連携により、本県の魅力を全国に発信してまいりたいと考えていますので、県民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。
私からは以上です。
中国新聞
ちょっと不勉強で申し訳ないんですが、総合企画部の地方創生担当の審議監がありましたけれども、これは前もありましたか。
知事
今もあります。
中国新聞
全体的に部長級の異動が比較的というか、かなり大きかったと思うんですけれども、適材適所という話もありましたけれども、もう少し村岡知事の3年目、任期の折り返しを迎えるに当たって、何か部長級の異動で配慮した点といいますか、重視した点というのはどんなところがありますか。
知事
人事は常に適材適所ということで考えてやっていくものだと思いますし、今回の異動、異動といいますか来年度に向けましては、チャレンジプラン、そしてまち・ひと・しごと創生総合戦略を具体的に実行に移している中でですね、成果も挙げていかなければいけない、そういう大事な年を迎えてきているのだと思っております。そういう中でですね、しっかりとこれを推進をして、着実に成果を挙げていくということが山口県、組織を挙げて、取り組みとして必要だと思っていますので、それに対応できるようにですね、適材適所で今回の人事を行ったところでありまして、私としては満足のいく人事を行えたと思っております。
中国新聞
その中で、観光スポーツ文化部の新設で、新しい部長がどなたになるかというのは一つ注目点だったと思いますけれども、国土交通省出身の小玉さんを起用されたということで、ここについてもう少し、小玉さんを起用された理由について教えていただきたいと思います。
知事
そうですね、小玉さんは国から来てもらっていますけれども、今も観光担当の理事ということで大変頑張ってもらっておりますし、これまでの取り組みの延長線上にこれからの新しい幕末維新の第2章だったり、あるいは昨日は瀬戸内の観光推進機構の立ち上げもありました。これからDMOを作っていったりとかですね、ということもあります。そしてまた、特にチャーター便、国際定期便化に向けた、いろんな実現に向けた取り組みというのも着実に実現するようにですね、取り組まなければいけないと思っておりますので、これまで進めてきたことをですね、しっかりと成果を挙げていく、そしてまたいい形にして組織なり成果を挙げていくことが必要でありますので、非常に、小玉さんもこれまで担当として頑張って、具体的な取り組みも成果を挙げていただいておりますので、さらに新しい組織の部長という立場でですね、しっかりと取り組みをさらに進めて、より大きな成果を挙げていただきたいと思っています。
中国新聞
今お話があったように、期待される部分というのが説明があったんですけれども、改めて新しい部でですね、部長としてどういった役割、成果を挙げるためにどういう能力を発揮していただきたいとお考えでしょうか。
知事
そうですね、県内で例えばDMOを作るのであればいろんな調整も必要になってきますし、これは、観光の関係で言いますとインバウンドの関係は対外的に言うと瀬戸内のDMOだったり、あるいは国際定期便の誘致だったりですね、それから海外での誘客の促進とかいったことがあります。外に向けて発信する部分というのも重要になってきますので、そういったところも活動的にといいますか、どんどん動いていってもらって、関係づくりから具体的なその成果に向けたところまでしっかりとつないでいってほしいと思いますし、また、観光だけじゃなくて、新しいスポーツとか文化とか国際ですね、これ全部交流関係ということでですね、そういった部分も強化をしていかなければいけませんので、その辺の連携の部分と、庁内の連携ということじゃなくて、その取り組み自体もうまく組み合わせながら、例えばスポーツと観光とか、文化と観光とか、国際と観光とかいう形でそれぞれが連携する部分が必要になってきます。例えばスポーツの関係で言うと、レノファがJ2に行って、いろいろと全国からもサポーターも来たりとかいう中で、いかに山口県の情報をうまく発信するかとかですね、自転車のイベントも今回、来年度ありますけれども、そういった中でいかに魅力を発信して次へつないでいくかとか、そういった部分というのが、施策間の連携が出てくると思いますので、その辺よく目を配りながら、相乗効果といいますか、効果がしっかりと上がるようにですね取り組んでいただきたいなと思います。
中国新聞
ありがとうございます。
KRY(山口放送)
女性の登用についてなんですけれども、これは最終的にはどういうところを目指して、今だんだん管理職も数字も上がってきていると思うんですけれども、どこを目指されていらっしゃるんでしょうか。
知事
今、女性職員の活躍推進行動計画というのを作っておりまして、これが課長級以上に占めます女性職員の割合を10パーセントを目安にして、目指していこうということで取り組んでおります。毎年着実に登用率が上がってきておりまして、28年度の、今回の発表した異動を反映した、その後で言いますと、今年度より0.3ポイント増えまして7.7パーセントになっております。ですので、着実に目標に近づいていっているなと思っております。
KRY(山口放送)
勉強していなくて申し訳ないんですが、いつまでに10パーセントなんですか。
知事
30年の4月。
KRY(山口放送)
それに向けて着実に進んでいるという理解でいいですね。
知事
そうですね。最初から言いますと、25年度が4.8、26年度が5.9、27年度が7.4、今回28年度の異動で7.7ということですね。着実に近づいているというふうに思っておりますので、今後もそういう意識でやっていきたいなと思います。
KRY(山口放送)
高めることで、どういうことが実現できるのか、いかがでしょうか。
知事
そうですね。女性の活躍、これは政府全体も旗を振っていますが、山口県としてもですね、女性の活躍の促進が随分遅れている県と言われてきている部分もありますけれども、組織を活性化をしていく中でですね、女性の職員がしっかりと能力を発揮できるというふうにやっていかなければいけないというふうに思っております。女性の持つさまざまな能力が発揮できるようにする、そのためには女性がしっかりと責任ある立場に、そういった道も開いていく必要がありますし、また職域の拡大というか、これまで男性だけだったところに女性がそこでまた活躍してもらうということも重要だと思っております。昨年も職域の拡大ということでいうと、例えば財政課に初めて職員がというのがありましたし、28年度で言うと初めて主管課長、筆頭課長ですね、女性ということで商政課長に神杉課長になってもらったり、あるいは県税事務所の納税課長にもですね、女性を配置するということで職域の拡大も図っているところであります。そういう活躍の場を広げることによって、組織全体もですね、活性化をしてですね、全体として成果が上がるようなことにつなげていきたいなと思っております。
時事通信
あらためて、副知事となる公営企業管理者についてお尋ねしたいんですけれども、2月議会、定例会でも仕事に対して大変厳しいといった反対討論もあって、弘中氏に対する今までの評価というものと優れた手腕を発揮して欲しいということですけれども、具体的にどういったところを期待されているか教えていただけますか。
知事
そうですね、先ほども言いましたように弘中氏、これまでも県の要職を歴任をしておりまして、副知事にということで今回新たになっていただくわけです。副知事という仕事は、県庁内全体の事を見なければいけませんので、あらゆる能力が問われると思います。当然、庁内のいろいろな調整、当然私としてやりたいことがいろいろあって、それをうまく組織と具体的なレベルで形作っていく、そのための調整という部分が大きな仕事の一つでありますし、また、議会との関係、県として当然議会とは両輪でいろんなことを決めていくわけでありますけれども、例えば条例でも予算でもいろんなことを議会にかけていく上で議会との調整担当であるわけでありますから、そういった部分でもですね、調整能力を発揮していただきたいなというふうに思っております。議会の討論の中でですね、厳しいという話がありましたけれども、これは仕事をする上で厳しさというのは必要な部分はあると思います。それが、職員個人に対するパワハラとかそういったことを言っているのであれば、そういったことはあってはならないことでありますし、そんなことは絶対にさせませんので、そういったことは起こりませんから、その辺の心配はご無用でありますけれども、いずれにしても県庁、来年度、チャレンジプランにしても、まち・ひと・しごと創生総合戦略にしてもですね、具体的な取り組みを進めていって、成果を挙げていかなければいけません。そういう中ではですね、実効性ある取り組みをしっかりと形作っていく、そして議会の理解も得ながら実行していくということも必要でありますので、そういう庁内の調整とか、対外的な調整ですとか、そういった部分に特に力を発揮して欲しいなというふうに思います。
NHK
人口減少対策として、若者や女性の活躍の支援を挙げていらっしゃいますけれども、今回女性の積極的な登用というのは、そういったことも施策も進めていくということも背景にあるということでよろしいでしょうか。
知事
県庁の組織としてですね、まず組織を活性化して、県庁全体としていい仕事をしていく上でですね、女性の力が十分に発揮されなければいけないというふうに思っておりますので、先ほど言いましたように管理職への登用ですとか、職域の拡大ですとか、そういった活躍の場をですね広げていくことが重要だと思っておりますので、そういう思いを持ちながら人事はやっているわけです。ただこれは県の組織だけということじゃなくて、やっぱり県がそういうことを率先してやるというのは、前へ進めていくことによって、県内全体へのいろんな企業とかですね、民間の方でもですね、そういう意識に、さらに向上させることにつながっていけばいいと思いますし、そういったことをぜひリードできるようになっていきたいなと思っておりますので、そういう二つの含みでですね、今回の女性の活躍促進というのは県庁として進めていきたいなというふうに思っております。
TYS(テレビ山口)
厳しい財政状況っていうのがあるかと思いますし、29年度の予算に向けてさらに厳しい状況が予想されると思うんですけども、新年度の組織づくりにおいて何かその辺り反映したものがあるのかと、今後、対策本部なりっていうのは何かお考えがあるのかっていう辺りを。
知事
財政の関係ですね。そうですね。財政が非常に厳しい来年度の予算をですね、基金を取り崩しを大きくしなきゃいけないっていう状況になっていますので、また今後の財政状況を推計っていうか、見てもですね、厳しい状況っていうことが見込まれますのでこれとにかく何とか道筋をつけるというかですね、財政を破たんさせるわけにはいきませんから、そこをですね財政の健全性をしっかりと守りながらいろんな新しいことをやっていかきゃいけないってことでありますので、本当に難しい課題だというふうに思っております。
まあ人事で直ちにこうどうこうってことではありませんけれども、年度が替わってですね、新しい年度に入ったらまた新しい体制の下でですね、この財政の健全化に向けてどういった取り組みをすべきなのかっていうことを全庁的にですね議論はしていかなければいけないと思います。体制をつくるかどうかっていうのはちょっとまだよく議論をもう少し始めてから考えたいというふうに思います。けれども、いずれにしてもですねこれ深刻な課題であることは間違いありませんのでですね、各部局長、財政当局ももちろんでありますけれども、各部局の方でもですね、そういう意識を持って何ができるかっていうことをですねしっかりと知恵を出したり、また汗をかいたりっていうことが出てくると思いますので、まあこれはしっかりといずれにしても進めていきたいというふうに思います。
山口新聞
都市緑化フェアについてなんですけれども、緑化フェアの特色として打ち出していきたい部分っていうのと、明治維新150年の節目を迎えるわけですけれども、観光の部分とどういうふうに絡めていきたいというお考えでしょうか。
知事
そうですね。これまた基本計画をこれから作っていくことになりますので、有識者の方々の意見も聞きながらですねやっていきたいというふうに思っておりますけれども、いずれにしても都市緑化の趣旨はですね、緑豊かで潤いのあるまちづくりを進めていくというために行うものであります。それからまたいろんな花卉関係の方、園芸とかですね、あるいは造園とかそういった関係を中心にまあいろんな産業のですね、地域の産業の振興にも結び付けていきたいというふうに思っております。
山口県の方ではこれまでも平成20年に全国緑の愛護のつどいですとか24年に全国植樹祭っていうのを開催をしてきております。県民の緑化意識っていうのはですね、そういったことを通じて高まってきていると思っておりますので、このタイミングで都市緑化フェアをやるということでさらにそれを強化をするというか、伸ばしていきたいなというふうに思っております。具体的に都市緑化フェアをやることによって県内はもちろんですけれども県外からもですね多くの方に来ていただきたいというふうに思っております。
観光のキャンペーンも平成30年がですね、ちょうど明治維新から150年ということでそれを目指してですね、こう盛り上げていこうって言いますか、交流事業の拡大を図っていこうということでやっておりますので、まあちょうどタイミング的にはそこと合うということにもなりますから、緑化フェアとそれからその他の観光関係とですね、うまく組み合わせながら県内をいろいろ楽しんでもらうことが必要かなというふうに思っております。都市緑化単体じゃなくて、150年の関係のいろいろとその観光だったり、あるいはそこでまたいろんなイベントもあるかもしれませんけれども、そういった関係の事業とですね、うまく結び付けて全体としてこう発信をしていくっていうことがですね、それが都市緑化フェアにとってもほかの施策にとってもプラスになると思っておりますし、山口県に多くの方に来てもらうようなですねそういった一つの効果的な方法だと思っておりますので、その辺ちょっと具体的にどういったことが考えられるかっていうのは、平成30年、もうちょっと時間があるので、基本構想の段階ですので、基本計画、来年度の一定の時期までに作ってですね、それから具体化をするとありますので、その中でしっかりと考えていきたいなと思います。
朝日新聞
すみません。少し戻るんですが、先ほど財政と異動の規模はあまり直接関係ないとお話しがありましたけれど、今回退職者の方が昨年度とほとんど変わらないのに対して異動規模は縮小されていると思うんですが、これは異動することによってこう財政面のことを考えたとかはそういうことは一切ないんですか。
知事
異動自体は、それが財政にとって直接どう影響っていうことではなくてですね、組織の中で動く部分でありますので、ですけれども。
朝日新聞
今回の規模の縮小は何か理由っていうのは。
知事
そうですね、去年課ができた時に、その新しい課の職員ってみんなそこに異動したって形になるので、去年はですね。それで形上と言いますか、ちょっと多く出ていたという面はありますので、特段財政が大変だから異動をちょっと抑えようとかそういったことではなくて、組織の課ができるできないとかそういった部分も含めて数字に反映されてきたりするので、その結果だと思っています。
朝日新聞
今度新しくできたスポーツ文化の関係とかなんですけれど、数えてここに20人お名前が並んで、部長とか除いてです、20人並んでいるんですが、この規模感っていうのは、どう決められたというか、進めていく上でのこのぐらいでっていうのはどういう判断されたんですか。
知事
そうですね。ですから、今回観光スポーツ文化部の関係ですね。今言ったように交流促進施策を一体的に進めていこうという新しい部を作りましたけど、特に観光の方はいろいろと今業務も増えてきているのもありますし、これからプロジェクト、例えばDCとかですね今の動きとしてありますので、そういった観光に関する政策形成ですとかプロジェクトの推進の体制っていうのをですね強化をするために組織についても観光政策課と観光プロジェクト推進室ということで1課1室の体制にして7名増員ですね、審議監含めて7名の増員ということにしております。
朝日新聞
観光の関係で明治維新150年の話とかこれまで花燃ゆのことで結構PRされてきたと思うんですけれど、同じドラマということで言うと例えば今、朝やっている「あさが来た」の中で、日本女子大をつくろうとしている役名成澤泉、成瀬仁蔵さんですけど、吉敷の出身とかですごくこうドラマに出ている地元の人がいるんですが、あんまりこれまでPRって聞いたことがない気がするんですけれど、なんかそういった方もせっかくドラマに出ているのでPRしていこうであったり、同じ女子教育という意味で言えば同じ吉敷から3人出てたりするんですけど、何かそういったのを県のPRに生かすとか考えていたりしますか。
知事
そうですね。いずれにしても山口県、一つ、山口県の歴史とかですね人材とかですね。といった部分で言いますと本当に多くの人材を輩出をしている。松下村塾が世界遺産に登録されましたけれども、それだけじゃなくてですね明治以降も大変多くの人材が日本、世界でも活躍しているわけでありますから、そういった部分のストーリーも魅力的に効果的に発信できればいいなというふうに思っております。
観光をしていく、観光に来られるときにもですね、そういったものをルーツをたどっていくとかいろんなことがあると思うので、そういうようなお話は大変いいご提案だと思いますし、とにかくわれわれとしては山口県の魅力をしっかりといかに効果的に発信するかという部分をですね意識しながらやっておりますので、要するに人の部分と言いますか、うまく全国放送のですね、取り上げられればそれをうまく使っていくっていう貪欲にやっていくっていうのは大事だと思っておりますので。
朝日新聞
公園とか行っても、公園も整備されているんですけれど、誰もいなくてですね。
知事
新しい公園ですか。
朝日新聞
元ある公園なんですけれど、成瀬さんの公園。あんまり知らないのかなあと思ったんですけど、このことに関しても特別あのPRとか考えられてないですか。
知事
そうですね。その公園を直ちにどうしようってことはすぐにはあれですけれども。まあ確かにそういうですね発信が高まっていけばまたそういう場面が増えてですね、また来られる方も多くなるのかもしれませんけどね。この間何遠亭が出来てね、まあだいぶメディアの方も取り上げてくださっておりますけれども、そういう何て言いますか、今おっしゃった公園だけに限らずですね、旅行者の方が観光地見て回って終わるっていうんじゃなくて、ちょっと学んでですね、学んでこう何か知ってそれを旅の楽しみにするっていう、より深く物事を知るっていう、実際に来て知るっていう部分っていうのはですね、そういう需要って観光では高まってきてですね、これ去年、一昨年関西の方で観光イベントやった時もですね、ある旅行会社の方が言われてました。まず勉強して山口県に来て、実際見てまわる、より深く学ぶ、そういうツアーを企画したところ非常に人気があって、単発のつもりがそれを継続的にやることになったという話もされてましたけれども、旅行のニーズというか、どういったことを求めるかっていう部分も変わってきているんだと思いますので、そういった部分に対応していかなきゃいけないし、それをうまくとらえないといけないと思います。
いろんな深い歴史とかいろんな文化とか深さということでいうとですね山口県は本当に先ほど言われたような人材とかですね、いった部分でもまだ掘り起こせばいろんなものがあると思います。去年の大河ドラマの楫取素彦とかね、ほとんど誰も知らなかったんですけど、そういうふうに取り上げられることでですね、われわれ県民もそういう素晴らしい人がいたんだということもですね、知ることになるし、それをうまく使いながらですね、交流人口の拡大にもつなげていけると思いますので、その辺われわれは自分たちの持っているまず観光面での資産っていうのを、そういった部分もですね、深くどういったものがあるのかっていうのをちゃんと発見して磨き上げをしていくということをしなきゃいけません。
来年度の予算でもそういった趣旨で観光の魅力を自分たちがうまくストーリーを作っていくという、それを発信をしていくという、そういうプロジェクトも入れ込んでですねやっていくようにはしておりますので、そういう中でいろんなことを考えていきたいなと思います。
YAB(山口朝日放送)
こども・子育て応援局についてです。去年の4月に誕生して1年たちました。最初イメージしていたのと、この1年たって成果というのはどうだったかという現状の認識と、また新年度局長が変わって2年目に入りますが、今後どういうふうに展開していきたいかというところを教えてください。
知事
こども・子育ての関係は特に少子化という中でですね、力を入れてやっていかなければいけないということで取り組んでまいりましたので、新しい局も作って進めているところです。そういう中でですね、県としてのいろいろな施策の充実、例えば保育料の軽減の措置だったり、あるいは放課後児童クラブ等の拡充とかですね、不妊治療の拡大とかですね、そういった部分もやってきておりますけれども、やっぱりそういう県としての施策を充実する部分と、後は県以外の、例えば民間とかですね、NPOとかの団体をうまく巻き込んでやっていかなければいけないというふうに思っておりますので、これは子育て連盟をですね、民間の方も入った形でつくって、そういった大きな枠組みをつくりながら進めてきております。
具体的な取り組みとしてもですね、企業の方にいろんな、イクメンだったりイクボスだったりやっておりますけれども、後は局としてやったのは結婚応縁センターですね、これをつくって、非常に今登録が多くて渋滞が生じていてですね、拠点もさらに広げてやっておりますけれども、先日1組目の結婚するカップルが誕生したということでですね、皆さんご存知ないですかね。発表してるのかな。誰も取り上げてくれてないので、ちょっと取り上げてほしいなと思ったんですが、1組目が誕生したので、そういった形で成果もですね、これはだから去年の10月ぐらいから実際にはスタートしているのでですね、もう半年行くか行かないかくらいでですね、結婚というところに至るようなカップルが出てきたということで、順調にいっているのかなと思っております。そういう形でですね、成果も挙げてきております。
またこれをですね、どんどん広げていかなければいけません。財政も厳しい中ではありますけれども、民間の力とかですね、地域の力というのをしっかりとうまく連携をしてですね、そういった部分もうまく引き出しながらやっていきたいと思っておりますので、新年度の予算でも子育ての応援ファンド、先日も会議を開いてやりましたけれども、子育ての応援ファンドをやったりですね、あるいは子育てのサポーターですね、地域のシニアの方々に入ってもらって、シニアに限りませんけど、シニアの方々とかその他子育てを手伝いたいという方に入ってもらって、いろんな施設に行ってもらったりとか、そういう形もうまくつくっていきながらやっていきたいと思っておりますので、大きな目指す方向というのはですね、形づくってプランなり、地方創生の戦略に書いておりますけれども、後は具体的な成果を挙げるための取り組みをですね、着実に進めてくということになってきますので、それをですね、また局長も替わりますけれども、新しい体制の下でしっかりと成果を挙げるように進めてほしいなと思っております。
NHK
今のに関連して、短くで結構なので、1組目のカップルが出たということで、まずそのことについてどういう受け止め、あらためてちょっとお伺いします。
知事
結婚する人が減って、未婚化、晩婚化が進んでいるということの原因の中にですね、もともとこれをつくったのは出会う機会が少ないというアンケート、これが非常に圧倒的に多いわけでありまして、そこをうまく県としてそこまで踏み込んでつくっていこうということで始めたわけであります。そういう中でですね、いろんな多くの方に登録をいただいてですね、カップルができて、実際に結婚に至るということが今回誕生したわけでありますけれども、そういった人生の幸せを県としてつくることができたということはですね、本当にうれしく思いますし、ぜひ幸せな家庭をつくっていただきたいなというふうに思っております。二人の幸せがどんどん増えることによって、また県全体もですね、結婚をする方が増えていってですね、さらに山口県が子育てとかもですね、子どもも増えていってですね、少子化に歯止めがかけられればなと思っておりますので、そういう希望される方の希望が実現できるように県としてそこが手助けできたということは大変うれしく思っておりますし、そういった方を1組でも多くこれからも増やしていきたいなと思います。
NHK
知事の名前で祝電とか打つんですか。
知事
お祝いのメッセージは出したいと思います。
中国新聞
ごめんなさい、組織の点で一個聞き忘れたことがありまして、やまぐち暮らし創造班が中山間地域づくり推進課に集約されるということで、人事で見ると東京のたぶん移住担当ではないと思われるんですけど、東京の方が班長さんに就任されるということですけれども、その組織改編の狙いと、新しい創造班を何で中山間地域づくり推進課に集約させたのかと、やまぐち暮らし創造班にどういう役割を期待しているかというところを教えてもらえますか。
知事
特に移住の関係で言いますと、中山間、特に市や町の方ともですね、協議会もつくってやっておりますけれども、そういう首都圏、首都圏だけには限りませんけどね、移住の方は、首都圏等を中心とした県外とそれから県庁、それから市や町とうまく結び付けてやっていかなければいけません。移住については本当に山口県どこの市や町も熱心に取り組んでおりますしですね、PRCMも一生懸命作って全国のトップになったりとかですね、そういう取り組みもしているし、実際の取り組みとしてもですね、周防大島町なんかよく代表的に取り上げられますけれども、素晴らしい移住の支援する体制づくりだったり、地域の受け入れ体制というのができているわけですので、そういった部分をうまくつないでいかなければいけません。ですので、中山間の関係、特にですね、そういった部分でのつながりというのは深い課でありますので、そういう部分にしっかりと組織をあらためて位置付けてですね、やっていこうということであります。
さっき言った異動の話をされましたけれども、そこは適材適所でやっている結果でありますけれども、いずれにしても移住の関係は県単体でどうするということ、もちろん県としてのいろいろな施策を充実するのも大事ではありますけれども、首都圏、県外、県とそれから市や町の方の関係とよくこれは連携をしていくということが必要ですし、そのための体制といいますか、そういう会議もつくりましたけれども、そういう中で着実に成果が上がるように進めていければなと思っています。
中国新聞
なんとなく中山間地域づくり推進課に移ると、中山間地域以外には移住者を呼び込まなくてもいいみたいな受け取られ方もされないかなとちょっと不安もあったりするんですけれども、そのあたりはどうですか。
知事
それは別に中山間に限らずですね、やっていくということでありますので、組織というのはどうしても完全にぱかっとはまるというよりは、どうしてもどこかで割らなければいけないから、はみ出る部分というのはありますけれども、それはそういうことではなくてですね、山口県全体の移住を進めていくということでありますので、そういった取り組みのやり方でもって、その辺の誤解があるとすればそれは解消しなきゃいけないなと思います。
中国新聞
あともう一点だけいいですか。ちょっと今日の会見の項目とは関係ないんですけれども、先日内閣法制局長がですね、核兵器の使用の関係で、憲法上認められないことはないと言うか、違憲ではないという趣旨の発言があったと思います。山口県は広島、長崎に続いて被爆者が3番目に多い県というところだと思いますけれども、その核兵器使用が違憲ではないという憲法解釈について、あるいは法制局長の発言についてですね、知事のご所見をいただければなと思ったんですが。
知事
当然核のない社会とかですね、そういったことは目指していかなければいけないことであります。核兵器の使用については政府としてのいろんな考え方が、三原則とかありますけれども、法制局の長官の言われていることというのは、憲法と照らし合わせて、憲法の解釈上どうかということでありますので、それがすなわち政府としてのどうするかということとはまた別の話だとは思いますけれども、いずれにしても憲法の解釈の話ということでありますので、私として特にそのことについて申し上げる事柄ではないと思います。
中国新聞
知事ご自身は核兵器の使用ということに関してはですね、どういうふうなお考えをお持ちなんでしょうか。
知事
当然、私も広島市には住んでいたことも、勤務したこともありますけれども、世界恒久平和の実現ということでですね、目指して市の方でもやっておりましたけれども、当然人類に脅威を与えるようなことについてはですね、世の中になくなるに越したことはないわけでありますから、そういったことを各自治体が追及していくということのその努力を重ねることが重要かなと思います。
中国新聞
やはり使われるべきではないという認識でよろしいですか。
知事
もちろんです。
防府日報
ちょっと戻るんですけど、観光の話で、一点確認なんですけど、さっきの7人増員というのは、あれは部全体として7人ですか。
知事
そうです。
防府日報
それでですね、DMOを進める中で観光連盟との連携というのが重要になって来るということで、人事の中で事務局長さんを秘書課の副課長さんが行くというふうになっていますけれども、その辺はやっぱり知事との連携を密にしたりとかっていうような。
知事
いろんな読み方をされるんですね。いろんなことを考えて人事をするんですけど、当然、適材適所でやっていますから、その行かれる粟屋さんもずっと観光の関係は非常にこれまでも関わってやっておられますので、力を発揮してくれるものだと思っておりますので、そういったことを考えての異動にしております。
防府日報
最後、実にくだらない質問で恐縮なんですけれども、新しい観光スポーツ文化部ができることで、ちょるるもそちらに異動になるんでしょうか。
知事
ちょるるの所属というのはあるのかな。ちょるるはいろんな場面でですね、出てきます。観光だけでなく、例えばいろんな県産品の売り込みとか、農林水産部とかの関係で出たりいたしますので、ちょるるはとにかく全庁的に活躍してほしいなと思います。
TYS(テレビ山口)
財政の方で質問があったので話を戻して、私が聞き逃してたらあれなんですが、財政課長が大阪からいらっしゃると思うんですが、過去の例から見て県庁から財政課長がなる例もあるし、今回やはりまたこのようになったというのに、どういった期待があるのかとか、県庁の中から持ってこなかった理由が何かあるのか、そういうのは何かあるんですかね。
知事
人材の登用に伴ってはその都度その都度ですね、適材適所と言いますか、その時にどういった人にやってもらうべきかということを考えてやりますので、そういった結果でですね、今回そのようにしているわけであります。今回また国の方から来るということで、総務省のですね、私の後輩でありますけれども、これまでも他の自治体に行ってですね、財政関係とかいろんな経験もしておりますので、非常に今財政厳しい中で、これを健全化の道筋をつけていかなければいけませんので、大変な課題があると思いますけれども、しっかりとやってほしいなと思います。
NHK
話全く変わるんですけれども、今ベルギーの方でですね、連続テロが発生して、多くの方が犠牲になられたということで、世界的にもそういったテロへの対策とか言われると思うんですけど、山口県と直接関係があるかどうか、ないかもしれないんですけれども、大変大きなテロが起きたということについて、知事がどういうふうにお考えになったか聞きたいんですが。
知事
テロというのは当然許されない行為でありますし、あってはならないことでありますから、今回のようなことが起こったことは大変残念と言いますか、憤りを覚えます。これは国際社会の中で各国、日本もそうですけれども、よく情報の把握ですとかあるいはその対策というのも、テロというのはなかなか対策が難しい部分があると思います。いつどこで起こるか、そしてまた国内にいる方が活動するということもありますので、大変難しいことだと思いますけれども、いずれにしてもこういったことを起こさせてはならないわけでありますので、国際社会の中できちんと対策と言いますか、万全の措置をしていくということが必要かなと思います。
NHK
亡くなられた方に対して、お気持ちを。
知事
亡くなられた方、何と言いますか、個人的に狙われているわけではなくて、無差別のテロということで、本当に卑劣な行為で亡くなられた方、本当にもちろん無念だったと思いますし、本当に亡くなられた方にはご冥福をお祈りしたいというふうに思います。
こういったことが起きないようにしっかりと対策をする、やる方はどんどんやるぞということを考えているんでしょうから、防ぎきれるものかどうかというのは分かりませんけれども、いずれにしてもきちんと犯人を捕まえる、そしてその組織をですね、そういったことが起きないように対応していくということが必要ですので、その辺を日本の国内でというよりは、ヨーロッパの方で起きていることが多いですけれども、地域、国の方が連携をしてですね、対応することが必要かなと思います。
中国新聞
公営企業管理者に小松さんを起用される、先ほど少し触れられましたけれども、もう少し具体的に何か、小松氏を起用されたという、どういったところをより発揮してもらいたいというのがありますか。
知事
公営企業管理者、当然企業会計の方ですね、いろいろとこれも課題があります。経営の改善と言いますか、経営改革ということもしっかりとやっていただかなければなりませんので、その部分ですね、企業局の経営改善の努力のですね、その取り組みに成果を挙げていただきたいなと思います。公営企業の個別の話というのは、管理者という立場でありますので、全体の中の調整だったり、あるいは利用している企業の方との調整とか折衝とかですね、そういった部分が大変重要になってきますので、その辺り、これまでも小松さんは県の要職を歴任して力のある方ですので、これまでの経験ですとか手腕、折衝力とか調整力とか、そういった部分で力を発揮してほしいなと思います。
作成:山口県総合企画部広報広聴課