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安全で楽しい登山にするために
登山計画書の提出についてはページ下部にあります。
山口県内の山岳事故発生状況等
山口県内での、過去5年間の山岳遭難事故の発生件数・遭難者数は、
・ 令和 2年 10件 15名
・ 令和 3年 6件 8名
・ 令和 4年 14件 15名
・ 令和 5年 16件 20名
・ 令和 6年 18件 20名
となっています。
特徴としましては、その多くが、
・ 登山計画書が未提出
・ 高齢者の方の単独或いは少人数での登山
・ 日没、経験不足等による道迷い
というケースで遭難が発生しています。
身近な山で登山の基礎を身に付けよう
歩き方の基本
身近な山でも、樹林帯、沢、岩場、急斜面等の場所で経験ができます。
歩幅や体重のかけ方、足の運び方等その場に合った歩き方を学んでください。
規則正しい登山をしましょう
~自分の体力に合ったピッチで~
一般には、50分歩いて10分休憩がワンピッチですが、歩きは40分でも1時間でも規則正しいピッチを繰り返すことが大切です。不規則は長時間の登山には向きません。
ガイドブックとの比較研究
ガイドブック等に記載している時間と実際に要した時間を比べて見てください。そうすると自分の体力が確認でき、登山計画の時間配分ができます。
地図を読む
コンパスを使用して、現在地を市販の地図などに落とし、目で見える風景を地形図の記載と照らし合わせる練習を重ね、地図を見て現場の風景をイメージできるようになってください。
必要な装備
・ 登山靴~底が固く足首まであるブーツ型のもの
・ ザック~日帰り登山でも30リットル位の余裕のあるもの
・ ズボン~伸縮性のあるものが疲れにくく動きやすい
・ ヘッドライト
・ 雨具~セパレーツタイプで通気性のあるもの
・ 非常食~1日分位(火を使用せずに食べれるもの)
・ 通信機器~携帯電話やアマチュア無線機等
(予備電池も携行しましょう。)
・ ステッキ
他にも数多くありますが、最低でも上記装備が必要です。(冬季は別です。)
★ヘッドライトと雨具は、日帰り登山であっても必ずザックの中に入れておきましょう。
次のことを守りましょう
・ 山の気象や地形を十分研究し、事前に情報等を確認しましょう。
・ 登山の経験、技術、体力を十分に考えて、無理のない日程、コースを選びましょう。
・ 天候の急変に備え、十分な装備と予備食料を準備しましょう。
・ 単独登山を避け、信頼できるリーダーと行動しましょう。
・ リーダーは、パーティーの一人ひとりの体力、能力、技術をよく知って、一緒に行動しましょう。
・ 万一に備え、登山計画書は、必ず提出しましょう。
・ 無線機、携帯電話等を携行し、通信手段を確保しましょう。
・ 予備電池を携帯しましょう。
・ 家族などには、必ず行き先や登山コース、帰宅時間を告げておきましょう。
・ 悪天候時、体調がすぐれない場合は、無理をせず引き返す勇気を持ちましょう。
服装は明るい色の登山服を着用しましょう
・ 万が一の事故や遭難のことを考え、服装は派手な色を選ぶのが鉄則です。
・ 赤や黄色、オレンジなどの暖色系は、森の中でも目立ちます。
・ 蛍光色であれば、より映えます。
立ち入り禁止場所について
・ 山の所有者や登山道の管理者が、「登山道以外立入禁止」等の表示をしている場合、その場所に立ち入ることは違法となる場合があります。
・ 「立入禁止場所」は、登山にはふさわしくない危険なルートや希少植物等の生息箇所など、その山での安全や自然環境を守る上で必 要なルールとして、山の管理者等が定めているものです。
・ 登山を安全に楽しく行うためにも、その山のルールやマナーを守り、安全で楽しい登山に努めてください。
遭難原因と事故の防止
疲れが溜まると、注意力が散漫になったり、バランスを崩したときに体を支えることができなくなり、滑落や転落、転倒等の事故が起こりやすくなります。
・ 滑落、転倒等の事故は下山時に多く発生していますので、休憩をとりながら、緊張感を持って慎重に行動してください。特に、中高年のみなさんは、休憩後はその場でストレッチをして体をほぐし、筋肉に「動くよ」という指示を出して行動を開始してください。
~気持ちが先行しても体はついていっていません~
・ 道迷い
遭難事故で一番多いのが道迷いです。「地図にない道」「道標等の目印がない道」「最近人が通っていない道」など、おかしいと思 ったらすぐに道標等の目標のある場所に引き返しましょう。道が分からなくなったら尾根の見通しの良い場所まで登り確認をしてください。谷に入ってしまうと滑落、転落等の危険性があり、引き返すこともできなくなる場合があります。
遭難した場合の対処
・ 携帯電話が通じる場合は110番通報して下さい。
・ 怪我をされている場合は119番通報して下さい。
・ 地図アプリがある場合、自分の位置を確認して下さい。
・ 夜間など暗くなっている時は、なるべく動かないようにしましょう。
・ 携帯電話やスマートフォンを使用しすぎると、電池が消耗してその後の連絡が取れなくなるので、使用は必要最小限にしましょう。
遭難したときのヘリコプターへの合図
・ 白いタオル等の目立つ色のもので大きく合図する。
・ 鏡や反射材、カメラのフラッシュなどの光をヘリコプターにあてる。
・ 見通しの良い場所に出て合図する。
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