ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
山口県公安委員会 > 公安委員会の開催概要(令和5年10月11日)

本文

公安委員会の開催概要(令和5年10月11日)

ページ番号:0235543 更新日:2023年11月30日更新

​審議概要

 本部長、警務部長、生活安全部長、地域部長、刑事部長、交通部長、警備部長、情報通信部長及び首席監察官同席の上、下記の報告を受けた。 

​​うそ電話詐欺に悪用される電話への対策

 生活安全部長から、「うそ電話詐欺の最近の新たな犯行手口として、犯人側が専用アプリ等を使用し、架電先に国際電話番号を表示させるという手口が数か月前から増加している。国際電話番号は、先頭に『+』が表示され、続いて国番号が表示される番号である。
 国際電話を使用した手口の犯人側のメリットは、犯行使用電話への警察の無力化措置や追跡捜査を困難にさせることであり、他方、警察としては、この手口によって被害の増加が懸念される。
 これまでの犯行使用電話の無力化措置に向けた取組であるが、平成17年の携帯電話不正利用防止法の施行に伴い、携帯電話事業者に対して契約時の本人確認を義務化した。加えて、警察から携帯電話事業者に対し、犯行使用電話の利用停止を要請し、無力化措置を講じている。
 次に、電話転送サービス事業者が提供する固定電話番号への対策であるが、平成25年以降、契約時の本人確認を義務化し、加えて、令和元年9月以降、犯行使用電話に対する利用停止措置により犯行ツールの無力化に努めてきた。
 最近の手口はIP電話が主流となっており、令和3年11月以降、犯行使用電話の利用停止措置を行っている。また、本年3月に国で策定された『SNSで実行犯を募集する手口による強盗や特殊詐欺事案に関する緊急対策プラン』を踏まえ、主管省庁の総務省でも『契約時における本人確認の義務化』に向けて関係省令の改正を進めている。
 警察ではこれらの対策に加え、犯行使用電話へ連続的な警告電話を行い、架電できないような措置を講じていく。
 今後の方針であるが、うそ電話詐欺撲滅に向け、あらゆる広報媒体を活用したタイムリーな広報啓発をし、県民に注意喚起を行っていく。また、固定電話機の防犯機能強化に向けた広報・支援活動、犯行ツールに対する無力化措置・取締りの強化を図っていく。」旨の説明があった。
 弘永委員から、「うそ電話詐欺は新たな手口が次々と出て、いたちごっこの感もあるが、その都度対策をとっていくしかない。高齢者には防犯情報が届きにくいかもしれないが、継続した広報により周知していくことが大事だと思う。」旨の発言があった。
 大田委員から、「第三者に利用させることを目的とした携帯電話の契約を認知し、対応したことはあるか。」旨の発言があり、生活安全部長から、「過去の取締りにおいても、第三者に譲渡する目的で複数台の携帯電話を契約している業者を詐欺として立件した事例は多数ある。」旨の説明があった。
 今村委員長から、「警察署協議会で話題にしていただくのも良い。地域の特殊性の中で良いアイデアが出てくる可能性もあるし、協議会委員の方の広報力にも期待したい。」旨の発言があった。

令和5年秋の全国交通安全運動の実施結果

 交通部長から、「9月21日から9月30日までの10日間、令和5年秋の全国交通安全運動を実施した。
 期間中は、県下16警察署及び高速道路交通警察隊において、出発式、交通安全キャンペーン、交通安全教室など147行事を実施した。
 主な取組であるが、運動初日に『令和5年秋の全国交通安全運動出発式』を開催し、県知事による交通安全メッセージの伝達や交通安全母の会による自転車ヘルメットファッションショーを行った。加えて、県下6警察署においても市長等に参加していただき出発式を開催した。
 また、運動の重点である『歩行者の安全確保』『夕暮れ・夜間の交通事故防止』『飲酒運転の根絶』『自転車等のヘルメット着用と交通ルール遵守』『高齢運転者の交通事故防止』に沿った各種交通安全キャンペーン、交通取締り等を実施した。
 期間中の交通事故発生状況であるが、残念ながら最終日に交通死亡事故が1件発生した。しかしながら、コロナ禍を経て、交通安全キャンペーン等に多くの方に参加していただき、改めて交通安全に対する意識を高めることができたと考えている。
 今後の課題として、若者の速度超過による重大事故が目立つ傾向にあること、また、年末にかけて薄暮時の事故が増える傾向にあることに重点を置きながら、スピードダウン運動やハイビーム・反射材の活用促進など強力に推進していく。」旨の説明があった。
 弘永委員から、「行事を数多く開催され、県民にアピールできたと思う。下関市の3警察署で作成したYouTube動画もぜひ拝見したい。」旨の発言があった。
 大田委員から、「交通安全運動がマンネリ化しないよう、行事を増やしたり、趣向を変えたり、工夫がされている。県民の交通安全に対する意識を高めるきっかけになるので、継続して取り組んでいただきたい。」旨の発言があった。
 今村委員長から、「可搬式オービスの稼働率はどうか。」旨の発言があり、交通部長から、「可搬式オービスは、警察本部で2台所有しているが、現地に持って行き、警察署と連携しながら使用している。稼働率はかなり高い。」旨の説明があった。

決裁・報告

 課長等から下記のとおり説明を受け、決裁を行うなどした。

決裁概要

  1. 空気銃の不許可処分通知
    生活安全企画課長から、5月8日に提出された空気銃の所持許可申請について、調査結果の報告を受け、審査のうえ不許可通知を決裁した。
  2. 審査請求の審理(3件)
    刑事企画課長から、令和4年4月6日、令和4年5月18日及び令和4年6月8日に受理の報告を受けた審査請求3件について、それぞれ審理経過の説明を受け、裁決書を決裁した。
  3. 苦情の申出に対する調査結果及び回答
    交通規制課長から、9月13日に受理の報告を受けた公安委員会宛ての苦情の申出について、調査結果の説明を受け、回答文を決裁した。
  4. 審査請求に係る執行停止申立てへの対応
    交通規制課長から、9月17日付けで行政不服審査法の規定に基づく執行停止の申立てが審査請求人からなされた旨の説明を受け、対応方針を決裁した。
  5. 警察職員の派遣に係る援助要求
    警備課長から、福井県公安委員会からの原子力施設の警戒警備に係る援助要求に関し、派遣期間等の説明を受け、決裁した。

報告概要

  1. 9月県議会定例会の開催状況
    総務課長から、令和5年9月山口県議会定例会における警察関係の議案や質問・答弁の状況について報告を受けた。
  2. 山口県公安委員会事務の専決状況
    警備課長から、9月中の警備課関係の山口県公安委員会事務の専決状況について、それぞれ報告を受けた。
  3. 捜査第一課関係業務報告
    捜査第一課長から、捜査第一課関係業務について報告を受けた。
  4. 監察関係業務報告
    監察官から、9月中の非違事案について報告を受けた。

協議

 今後の公安委員会における運営について協議した。

 

(編集 総務課)