ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
山口県公安委員会 > 公安委員会の開催概要(令和5年9月20日)

本文

公安委員会の開催概要(令和5年9月20日)

ページ番号:0235540 更新日:2023年11月30日更新

​審議概要

 本部長、警務部長、生活安全部長、地域部長、刑事部長、交通部長、警備部長、情報通信部長及び首席監察官同席の上、下記の報告を受けた。

​​夏休み時期における少年の非行防止対策の推進

 生活安全部長から、「コロナの収束に伴う人流の回復により、非行の増加が懸念されることから、7月20日から9月10日までの間、少年の非行防止対策の取組を強化した。
 推進期間中の街頭補導活動の結果であるが、不良行為少年の補導は185人で、前年同期と比べ80人増加した。補導区分では『深夜はいかい』が最も多く、全体の約4割を占めている。また、家出少年は前年同期に比べ倍増している。学職別では、『中・高校生』が全体の約7割で、高校生の補導件数が大幅に増加している。
 各警察署における取組であるが、少年警察ボランティアと連携した街頭補導活動を強化した。また、各中学校、高校で構成する少年セーフティリーダーズを中心に、非行防止や被害防止を目的とした『自転車の鍵かけ点検』、警察署に代表生徒を招致しての『少年リーダーズ・サミット』等を実施した。
 警察本部における取組であるが、警察本部少年課と県内3つの少年サポートセンターが連携し、非行防止対策を推進した。具体的には、問題を抱えた少年に対する立ち直り支援活動として、年代に応じた体験活動への参加を促した。また、学生が主体となって、闇バイトへの加担防止などのVR動画の作成・配信を行った。
 今後の方針であるが、教育機関と連携し、中・高校生に対する非行防止対策を推進していく。特に、近年ではSNSによるトラブルが増加しているため、学校への情報モラル教養を行っていく。また、少年警察ボランティアと連携し、少年セーフティリーダーズ活動を支援し、少年の規範意識の醸成に努める。更に、生徒が制作したVR動画を活用し、分かりやすい興味をひく内容の防犯講習や被害防止広報を推進していく。」旨の説明があった。
 弘永委員から、「闇バイトに加担する少年たちは、事の重大さを認識せずに足を踏み入れている場合もある。少年非行は家庭の問題もかなり大きいので、警察としても関わりが難しいだろうが、引き続き、家庭や学校と連携して取り組んでいただきたい。」旨の発言があった。
 大田委員から、「補導した主体、場所はどうか。」旨の発言があり、生活安全部長から、「補導した主体は、基本的には少年警察補導員と警察官である。場所は繁華街が多い。」旨の説明があった。更に、大田委員から、「昔は夜になると街自体が暗くなるので居場所がなかったが、今は社会が24時間動き、人が集う。どういった場所にどういった少年がいるのか十分に把握をして、非行に至らないようお願いする。」旨の発言があった。
 今村委員長から、「学生が主体となったVR動画の制作は、非常に良い取組だと思う。当事者に多くを任せることは、時間がかかったり面倒となることも多いが、一方で、当事者意識が上がる。是非、今後も取組を続けていただきたい。」旨の発言があった。

殉職受傷事故防止に向けた図上訓練及びパトカー襲撃対処訓練の実施

 地域部長から、「全国的に銃器や刃物を使用した加害行為により、警察官が殉職、負傷する事案が発生している現状を踏まえ、殉職・受傷事故防止に向けた図上訓練及びパトカー襲撃対処訓練をブラインド方式により実施した。
 訓練は、8月23日に警察学校において、県下警察署及び自動車警ら隊から指導的立場の地域警察官36人と警察学校の初任科生が参加した。
 図上訓練は、銃器等所持事案を想定して行った。
 また、パトカー襲撃対処訓練は、3つの事案を想定して行った。
 参加者からは、『地図上での想定訓練では、事案対応時の勤務員間の連携の重要性を痛感した』『パトカー襲撃対処訓練では、いつ発砲されるか分からないので、常に緊張感を保持するとともに、パトカーなどを遮蔽物とする重要性を再認識した』などの反響があった。
 今後の方針であるが、あらゆる事態を想定した対処訓練を実施し、引き続き、殉職・受傷事故防止に万全を期していく。」旨の説明があった。
 弘永委員から、「現場では何が起こるか分からないので、あらゆる事態を想定した訓練を重ねていただきたい。自分の身を守ることは、ひいては県民を守ることに繋がる。」旨の発言があった。
 大田委員から、「とっさの判断が求められる時には経験値が物を言う。訓練を繰り返し、自分に足りないものを補っていただきたい。初任科生の積極的な参加もお願いする。」旨の発言があった。
 今村委員長から、「図上訓練は、現場が分からないと想定ができない。今回の反省点を今後の訓練に活かしていただきたい。」旨の発言があった。

令和5年秋の全国交通安全運動の実施

 交通部長から、「9月21日から30日までの10日間、秋の全国交通安全運動を実施する。毎年初日に出発式を行っており、今回は約150人の参加を予定している。
 運動の重点であるが、全国統一の重点として『こどもと高齢者を始めとする歩行者の安全の確保』『夕暮れ時と夜間の交通事故防止及び飲酒運転等の根絶』『自転車等のヘルメット着用と交通ルール遵守の徹底』、県独自の重点として『高齢運転者の交通事故防止』の4つを設定している。
 それぞれの重点に合わせて県下統一行動日を設けており、各警察署がテーマに応じたキャンペーンや交通安全教室等を実施する。
 期間中の主な取組であるが、県下16警察署と高速道路交通警察隊において交通安全キャンペーンを実施する予定である。また、JA山口共済連と合同制作したテレビCM『ハンドサイン運動』『自転車ヘルメットの着用』の放映を開始する。
 秋から年末にかけての交通事故情勢であるが、日没が早くなり交通事故が多発する傾向にある。人対車両の事故のうち43%が横断歩道横断中の事故であり、年末に向け、この安全運動を契機に県民の交通安全に対する意識を高めていく。」旨の説明があった。
 弘永委員から、「ハンドサイン運動は、随分浸透したように思う。テレビCMも見る機会が多く、県民周知の有効な手段だと思う。一方で、飲酒運転は減っていないように感じる。」旨の発言があり、交通部長から、「飲酒運転は平成18年に福岡で起きた事故をきっかけに、取締りの強化、罰則の強化が行われたが、依然として飲酒運転は発生している状況にある。夜間における飲酒検問等、取締りを強化していきたい。」旨の説明があった。
 大田委員から、「飲酒運転は、タクシーや運転代行の数が少なくなっていることも影響しているかもしれない。時期的に、飲酒運転が発生する可能性が高くなってくるので、取締りを強化して、悲惨な事故が起こらないようお願いする。」旨の発言があった。
 今村委員長から、「飲酒運転の取締りの強化に加え、薄暮時における交通事故防止、自転車ヘルメットの着用に向けた取組を引き続きお願いする。」旨の発言があった。

決裁・報告

 課長等から下記のとおり説明を受け、決裁を行うなどした。

決裁概要

  1. 運転免許の行政処分
    運転管理課長から、運転免許の行政処分に係る意見の聴取・聴聞への出席者4人からの聴取結果について報告を受けるとともに、処分理由等の説明を受けた後、審査の上で処分を決定した。欠席者6人については、運転管理課長から処分理由等の説明を受けた後、審査の上で処分を決定した。また、他6人については、再呼出しとした。
    なお、4月5日に開催した意見の聴取・聴聞の出席者1名については、処分決定を保留していたが、審査の上で処分を決定した。
  2. 次回開催する意見の聴取・聴聞の主宰者指名
    運転管理課長から、10月4日に開催する意見の聴取・聴聞における主宰者の指名について説明を受け、決裁した。
  3. 審査請求の審理
    交通規制課長から、3月8日に受理の報告を受けた審査請求について、審理経過の説明を受け、裁決書を決裁した。
  4. 警察職員の派遣に係る援助要求(2件)
    警備課長から、鹿児島県公安委員会からの「天皇皇后両陛下の特別国民体育大会御臨席等に伴う警衛」及び石川県公安委員会からの「天皇皇后両陛下の第38回国民文化祭、第23回全国障害者芸術・文化祭御臨席等に伴う警衛」に係る援助要求に関し、それぞれ派遣期間等の説明を受け、決裁した。

報告概要

  1. 山口県公安委員会事務の専決状況
    運転管理課長から、8月中の運転管理課関係の山口県公安委員会事務の専決状況について、運転免許課長から、8月中の運転免許課関係の山口県公安委員会事務の専決状況について、交通規制課長から、8月中の交通規制課関係の山口県公安委員会事務の専決状況について、生活安全企画課長から、8月中の生活安全企画課関係の山口県公安委員会事務の専決状況について、交通企画課長から、8月中の交通企画課関係の山口県公安委員会事務の専決状況について、交通指導課長から、8月中の交通指導課関係の山口県公安委員会事務の専決状況について、警備課長から、8月中の警備課関係の山口県公安委員会事務の専決状況について、それぞれ報告を受けた。

協議

 今後の公安委員会における運営について協議した。

 

(編集 総務課)