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公安委員会の開催概要(令和5年5月17日)

ページ番号:0218781 更新日:2023年7月10日更新

​審議概要

 本部長、警務部長、生活安全部長、地域部長、刑事部長、交通部長、警備部長、情報通信部長及び首席監察官同席の上、下記の報告を受けた。

​​初任科生に対する採用募集に関する調査結果

 警務部長から、「公務員の採用募集情勢は厳しい状況にあり、県警察としてもより優秀な方に来ていただくために採用募集活動を強化している。今後の活動に活かすため、4月採用の警察官と警察職員の合計116名にアンケートを実施した。
 実施結果であるが、受験理由は『幼少期等からの希望』が最も多く、次に『家族・親族・知人の勧め』『学校関係者の勧め』が多い。今後の採用募集活動では、家族・親族・知人に対する働きかけを更に強化していく。
 受験に際し影響を受けた媒体は『募集パンフレット』『説明会やイベント』が多い。募集パンフレットを見たり、説明会に来ていただける方をいかに増やすかが重要だが、その手段としてSNSが有効だと考える。現在、インスタグラムで採用募集情報や警察業務の紹介をしているが、更にフォロワーを増やしていきたい。
 YPセミナー等の説明会に約6割の方が参加しているが、一方で約4割の方は参加しておらず、不参加理由は『行事があることを知らなかった』『開催日程が合わなかった』との意見が多数あり、広報をしているが足りていない現状があるので、今後検討していく。また、ウェブを使用した説明会や、デジタルコンテンツの作成等もしていきたい。
 説明会に参加した理由は『警察の仕事を知りたかった』『試験内容を知りたかった』が多い。
 興味のあるイベント内容は『若手警察職員とのフリートーク』『部門別のフリートーク』『警察署や交番の見学』が多く、現状の取組については、概ねニーズに応えられていると評価している。
 採用募集に関しアピールしたら良いと思うポイントは『ワークライフバランス』『職場の良好な雰囲気』が多く、ワークライフバランスについては募集パンフレット等でアピールできているものの、職場の良好な雰囲気をアピールするコンテンツがないので、今後検討していく。
 警察官・警察職員に採用される際、不安に感じたことは『私生活の拘束』『不規則な生活』『厳しい上下関係』が多い。警察業務の特殊性から拘束感や厳しさを強いられることもあるが、それを正直かつ誠実に伝えることが大事であり、他方で、仕事のやりがいや充実した福利厚生をアピールしていきたい。
 受験しやすくなると思われるものは『交通利便性の高い会場の設置』『試験日程の短縮』『都市圏での試験会場の設置』が多い。試験日程は、これまで3日で行っていたものを2日に短縮した。また、今後は県外も含めた採用募集活動に重点を置いて取り組み、受験者が増えていけば、都市圏にも試験会場を設置していく。
 今後の課題であるが、警察に興味を持っていない方に対するアプローチの一つの方法として、警察音楽隊を活用した採用募集活動等を行い、警察に興味を持ってもらったり、警察業務を知っていただけるよう取り組んでいく。」旨の説明があった。
 弘永委員から、「警察はテレビで扱われることも多く、一般的にはイメージが良いと思う。社会のため、人のために働く警察は厳しい世界かもしれないが、ワークライフバランスを含めたメリットをPRすると良いのではないか。また、体育会系の学生にアピールするのも有効だと思う。」旨の発言があり、警務部長から、「学生時代に剣道部や柔道部に所属していた警察官が、母校にリクルーター活動をするなどしている。」旨の説明があった。
 大田委員から、「警察官は小学生のなりたい職業の一つであるが、高校生・大学生になると現実を見はじめ、就職に結びつかない。憧れの職業から位置づけが変わっていくのは、アンケート結果でもあるように、警察の厳しさや拘束感も理由の一つであると思う。一般企業に比べ公務員は安定していること、福利厚生が充実していること、更に警察業務のやりがいをアピールしていただきたい。現職の職員が採用募集活動に携わり、生の声を届けることはとても良いと思う。優秀な人材を確保することは大きな課題なので、今後も引き続き取り組んでいただきたい。」旨の発言があり、警務部長から、「県警察ではリクルーターを指名しており、それぞれの管内の高校や大学等に赴いてリクルーター活動をしている。更に、警察に関心のない方に関心を持ってもらうために、大学等の授業のコマをお借りして、警察官・警察職員が講演を行うなどしていく。」旨の説明があった。
 今村委員長から、「今後の県警察の行く末を考えると、採用募集活動をいかに進めていくかは非常に大事なことである。急速な少子化が進む中、危機感を持ちながら、今できることをしっかりやっていただきたい。」旨の発言があった。

銃砲等一斉検査の実施結果

 生活安全部長から、「公安委員会の許可に係る銃砲等による事件・事故を防止するため、警察庁の指示に基づき全国一斉に銃砲等の検査を実施している。実施期間は、1月10日から4月30日までの間で、実施状況は、警察施設のほか公民館等も活用して、生活安全課員を中心に延べ216人体制で行った。実施方法は、コロナウイルス感染防止に配慮し、会場内の密を避けるためにも受検者ごとに検査日時を指定した。また、新たな試みとして、検査業務の効率性を高めるため、各警察署の隣接地区に居住する受検者を対象に合同検査会場を設け検査を実施した。効果として、例年に比べ検査に従事する警察官が削減できたこと、合同で実施することによりスキルの向上が図れたことが挙げられる。実施要領は、受検者と面接し、健康状態や生活実態を確認したほか、所持許可に係る銃砲等の使用実績、保管状況等について聴き取りを行った。また、持参してきた銃砲等について不正改造していないかなど目視確認を行った。
 実施結果であるが、1,188人、1,417丁に対して検査を実施し、警察署で銃砲等を仮領置している1人を除いて、全ての検査を終了した。廃銃状況であるが、使用実績が低調な者、高齢により運動機能の低下がうかがえる者等に対して廃銃の指導を行い、31人39丁を廃銃とした。また、31人中20人が許可証を自主返納している。検査にあわせた指導啓発として、G7広島サミット等の開催を踏まえた銃砲等管理の個別指導を行った。
 今後の方針であるが、猟銃事故の絶無に向けて関係機関等と連携し、所持者に対する法令の遵守と適正な管理に関する指導を一層徹底していく。また、猟銃等の所持許可申請や更新時申請の際に、不適格者の早期発見・排除の徹底に努めていく。」旨の説明があった。
 弘永委員から、「合同検査の実施は合理的だと感じた。車の運転と同じように、高齢で認知機能が低下している人が銃砲等を扱うのは危険なので、引き続きしっかりとした検査を実施していただきたい。」旨の発言があった。
 大田委員から、「有害獣駆除を行う人の高齢化について聞いたことがあるが、需要に対応できる人員を確保しつつ、銃砲等の安全な管理に努めていただきたい。」旨の発言があった。
 今村委員長から、「所持者の高齢化率は上がっているのか。」旨の発言があり、生活安全部長から、「高齢化率は間違いなく上がっており、運転免許と同じように、75歳以上の者には申請時に認知機能検査を行っている。」旨の説明があった。

特殊事件捜査訓練実施状況及び今後の訓練計画(令和5年)

 刑事部長から、「特殊部隊の対処能力及び対策本部の指揮能力向上を目的とした特殊事件捜査訓練を実施している。4月には新体制下における基本訓練を実施し、今月は二輪部隊集中訓練を行う。6月は身の代金目的誘拐事件捜査訓練、新規取組として、防衛医科大学病院医師を招いて事態対処医療訓練等を行う。また、7月以降も各種訓練を実施し、特殊事件捜査の練度を高めていく。」旨の説明があった。
 弘永委員から、「凶悪で強引な事件が増えているが、捜査員は身の危険を感じながらの任務遂行となると思うので、しっかりと訓練をして備えていただきたい。」旨の発言があった。
 大田委員から、「特殊事件は、被害者だけでなく捜査員にも危険が及ぶ。訓練の積み重ねにより、危険を最小限に抑えられるよう努めていただきたい。」旨の発言があった。
 今村委員長から、「山口県では、幸いなことに最近は大きな事件はないが、今後もないとは言えない。種類や性質の違う特殊事件が増えるかもしれないので、先を見越しながらの特殊訓練が必要だと感じた。」旨の発言があった。

「山口県交通安全フォト・川柳コンテスト2023」の開催​

 交通部長から、「昨年、県民に交通安全に対する意識を高めてもらう一つの取組として交通安全フォトコンテストを初開催し、114点の応募をいただいた。今年は、このフォトコンテストに川柳を加えて開催する。
 主催は山口県警察、山口県交通安全協会で、後援は山口県安全運転管理者協議会、山口県トラック協会、山口県である。
 募集期間は5月15日から7月31日までの間で、8月中に審査会を実施した後、9月下旬に表彰式を開催する予定である。
 作品のテーマは交通安全や交通事故防止に関するものであれば自由だが、交通事故現場や事故車両などの写真は対象外とした。
 実施概要であるが、応募資格は県内に居住又は通勤・通学する方で、年齢・性別・国籍は問わない。募集方法等は、写真・川柳とも1人3点以内で郵送又は電子メールにより応募していただく。8月の審査会では、公安委員、本部長、各部長、関係機関・団体、記者クラブの方にも審査していただく予定としており、写真・川柳それぞれ10点を入賞作品として表彰する。入賞作品は、ポスターやチラシ等の各種交通安全広報・啓発素材として活用するほか、川柳の入賞作品は、道路情報板で掲示する予定である。
 より多くの方に応募していただけるよう、募集勧奨を実施していく。」旨の説明があった。
 弘永委員から、「昨年、審査に参加したが、良い作品ばかりで悩んだのを覚えている。県内各地から幅広い層の方に応募していただければ、より良い取組となるのではないかと思う。」旨の発言があった。
 大田委員から、「このコンテストをたくさんの方に知ってもらうために、写真の愛好会や写真クラブに声掛けをするのも一つの方法だと思う。」旨の発言があった。
 今村委員長から、「審査が大変で嬉しい悲鳴が上がるくらい応募してもらえると良い。しっかりとこのコンテストを広報していただきたい。」旨の発言があった。

決裁・報告

 課長等から下記のとおり説明を受け、決裁を行うなどした。

決裁概要

  1. 運転免許の行政処分
    運転管理課長から、運転免許の行政処分に係る意見の聴取・聴聞への出席者2人からの聴取結果について報告を受けるとともに、処分理由等の説明を受けた後、審査の上で処分を決定した。欠席者15人については、運転管理課長から処分理由等の説明を受けた後、審査の上で処分を決定した。また、他5人については、再呼出しとした。
  2. 審査請求の受理及び裁決
    運転管理課長から、1月18日付けで公安委員会が行った処分について審査請求を受理した旨の説明を受けるとともに、裁決書を決裁した。
  3. 次回開催する意見の聴取・聴聞の主宰者指名
    運転管理課長から、6月7日に開催する意見の聴取・聴聞における主宰者の指名について説明を受け、決裁した。
  4. 苦情の申出の受理
    公安委員会会務官から、公安委員会宛てになされた苦情の申出について要旨の説明を受け、決裁した。
  5. 審査請求に係る弁明書の提出及び反論書の提出要求
    警察県民課長から、4月19日に受理の報告を受けた審査請求について、審査請求人に対する弁明書の送付及び反論書の提出要求を行う旨の説明を受け、決裁した。
  6. 苦情の申出に対する調査結果及び回答
    地域企画課長から、4月19日に受理の報告を受けた公安委員会宛ての苦情の申出について、調査結果の説明を受け、回答文を決裁した。
  7. 令和5年度山口県留置施設視察委員会委員の任命
    留置管理課長から、令和5年度山口県留置施設視察委員会委員の任命について報告を受け、決裁した。

報告概要

  1. 山口県公安委員会事務の専決状況
    運転管理課長から、4月中の運転管理課関係の山口県公安委員会事務の専決状況について、交通指導課長から、4月中の交通指導課関係の山口県公安委員会事務の専決状況について、警備課次長から、4月中の警備課関係の山口県公安委員会事務の専決状況について、それぞれ報告を受けた。
  2. 公安委員会宛て文書への対応方針
    公安委員会会務官から、公安委員会宛てになされた苦情の申出の要旨について説明を受け、今後の方針を決定した。
  3. 令和5年5月山口県議会臨時会の開催状況
    総務課長から、令和5年5月山口県議会臨時会の開催状況について報告を受けた。
  4. ストーカー規制法に基づく禁止命令等の実施状況
    人身安全対策課長から、4月中のストーカー規制法に基づく禁止命令等の実施状況について報告を受けた。
  5. 組織犯罪対策課関係業務報告
    組織犯罪対策課長から、組織犯罪対策課関係の業務について報告を受けた。
  6. 監察関係業務報告
    監察官から、4月中の非違事案について報告を受けた。

協議

 今後の公安委員会における運営について協議した。

 

 

(編集 総務課)