本文
公安委員会の開催概要(令和5年2月22日)
審議概要
本部長、警務部長、生活安全部長、地域部長、刑事部長、交通部長、警備部長、情報通信部長及び首席監察官同席の上、下記の報告を受けた。
YP(Yamaguchi Police)モバイルネットワークの整備
警務部長から、「通信事業者の通信エリアや財政的な問題からYPネット回線が敷設できなかった駐在所について、閉域網のモバイル回線を利用したYPネット回線(通称「YPモバイルネットワーク」)を配備し、YPネット業務を利用可能な環境を整備することにより、業務の合理化・効率化を図ることとした。本年は、11警察署の54駐在所に配備する。令和7年には、全ての駐在所に配備可能な回線数に拡充することを検討している。」旨の説明があった。
弘永委員から、「セキュリティに配意したシステムとなれば予算も相当かかるだろうが、駐在所に勤務する警察官の業務の合理化・効率化が図れるのであれば良い事である。有効に活用してもらいたい。」旨の発言があった。
対処能力の強化に向けた各種訓練の実施状況
警備部長から、「国内外の情勢は不安定かつ厳しい状況にあり、対処能力の強化に向けて『警衛・警護』『治安警備』『テロ対処部隊』の訓練を実施した。『警衛・警護』訓練については、現在、新たな警護要則に基づく措置を確実に講じ得る警護員の育成を図っており、特に、指定警護要員の対処能力の向上に向けて高度な教養訓練を実施している。『治安警備』訓練については、有事に際して最前線で活動する機動隊等の事態対処能力の向上に向けた合同警備訓練を実施し、部隊員相互の連携確認や集団警備力の強化を図っている。『テロ対処部隊』訓練については、昨年6月に山口宇部空港において爆発物対策部隊の合同訓練を、昨年11月に岩国港において銃器対策部隊の合同訓練を、本年2月に新幹線車内でのNBCテロ対策部隊訓練をそれぞれ実施した。今後は、大規模な警備実施に万全を期するための訓練の反復実施に加え、関係機関、公共交通機関等と連携した共同対処訓練の実施に努めていくこととしている。併せて、大規模警備期間中における災害等緊急事態に備えた部隊の練度の向上にも努めていく。」旨の説明があった。
弘永委員から、「国内外の情勢はここ数年非常に厳しいものになっているので、有事に備えた訓練も緊張感を持ってやっていくことが大事だと思う。実効性のある訓練になるよう努めてもらいたい。」旨の発言があった。
大田委員から、「訓練の練度を高めることで想定外の事態にも適切に対処できると思う。今後、G7広島サミット等各種行事が続くが、どれも注目を集めるものなので万全を期してもらいたい。1つ質問であるが、指定警護要員とはどういうものか。」旨の発言があり、警備部長から、「警察本部と各警察署の警備課に勤務する若手警察官を中心に年度初めに警護要員として指定し、大規模警護等が開催される場合に、派遣できるよう一定のレベルの警護要員として育成するため訓練を行っている。」旨の説明があった。
今村委員長から、「有事に際しては他機関との連携がとても重要になってくると思うが、それぞれの機関において練度が違い、息のあった行動が取れるようにすることが課題になってくると思う。」旨の発言があり、警備部長から、「お互いの手順で分からない部分を共有していきたい。そのためには、顔を合わせた訓練を継続し、総合力を高めていきたい。」旨の説明があった。加えて、本部長から、「先ほど警備部長が報告した新幹線を使用したテロ対策訓練では、民間との連携が非常にうまくいった例だと思っており、新幹線乗務員と警察がどのように連携していくかという部分を実際に確認することができた。今村委員長からご指摘のあった連携を深める良い機会になった。」旨の説明があった。
決裁・報告
課長等から下記のとおり説明を受け、決裁を行うなどした。
決裁概要
- 運転免許の行政処分
運転管理課長から、運転免許の行政処分に係る意見の聴取・聴聞への出席者7人からの聴取結果について報告を受けるとともに、処分理由等の説明を受けた後、審査の上で処分を決定した。欠席者14人については、運転管理課長から処分理由等の説明を受けた後、審査の上で処分を決定した。また、他2人については、再呼出しとした。 - 次回開催する意見の聴取・聴聞の主宰者指名
運転管理課長から、3月8日に開催する意見の聴取・聴聞における主宰者の指名について説明を受け、了諾した。 - 審査請求の審理
公安委員会会務官から、令和3年9月29日に受理の報告を受けた審査請求について、審理経過の説明を受け、裁決書を決定した。 - 苦情の申出の受理
公安委員会会務官から、公安委員会宛てになされた苦情の申出について要旨の説明を受け、苦情として受理した。 - 審査請求の受理及び弁明書の提出要求(4件)
警察県民課長から、1月11日付け、1月20日付け及び1月25日付け(2件)で警察本部長が行った処分について審査請求を受理した旨の説明を受け、了諾するとともに処分理由の説明を受け、弁明書の提出要求について決裁した。 - 山口県警察本部組織規則の改正
企画室長から、令和5年度組織改編に伴う山口県警察本部組織規則の改正について説明を受け、了諾した。 - 交通信号機の決定
交通規制課長から、一灯式信号機の廃止(5署、11か所)について報告を受け、決裁した。 - 警察職員の派遣に係る援助要求
警備課長から、岸田文雄内閣総理大臣来県に伴う警護警備の援助要求に関し、派遣期間等の説明を受け、了諾した。
報告概要
- 山口県公安委員会事務の専決状況
運転管理課長から、1月中の運転管理課関係の山口県公安委員会事務の専決状況について、交通規制課長から、1月中の交通規制課関係の山口県公安委員会事務の専決状況について、生活安全企画課長から、1月中の生活安全企画課関係の山口県公安委員会事務の専決状況について、それぞれ報告を受けた。 - 個人情報の保護に関する法律施行条例等の制定等
警察県民課長から、個人情報の保護に関する法律の改正に伴い、山口県個人情報保護条例を廃止し、個人情報の保護に関する法律施行条例等が制定等される旨の説明を受けた。 - 警務課関係業務説明
警務課長から、警務課関係の業務について説明を受けた。 - YPモバイルネットワークの整備
情報管理課長から、YPモバイルネットワークに関する説明を受けた。 - 留置管理課関係業務説明
留置管理課長から、留置管理課関係の業務について説明を受けた。
協議
今後の公安委員会における運営について協議した。
(編集 総務課)