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公安委員会の開催概要(令和5年1月11日)

ページ番号:0199165 更新日:2023年3月13日更新

​審議概要

 本部長、警務部長、地域部長、刑事部長、交通部長、警備部長、情報通信部長、首席監察官及び生活安全企画課長同席の上、下記の報告を受けた。

人身安全関連事案の取扱状況(令和4年中)

 生活安全企画課長から、「令和4年中の人身安全関連事案の取扱いについて、ストーカー事案は、相談件数が323件(前年比+15件)と増加した。対応状況については、禁止命令が29件(前年比+13件)、検挙は、ストーカー規制法違反が16件(前年比+5件)、その他法令違反が17件(前年比+1件)であった。配偶者暴力(DV)事案は、相談件数が971件(前年比+17件)と増加した。対応状況については、保護命令が23件(前年比+2件)、援助は362件(前年比+2件)、検挙は、配偶者暴力防止法違反が2件(前年比±0件)、その他法令違反が33件(前年比+10件)であった。児童虐待事案は、通告児童数が795人(前年比+119人)と増加した。通告種別については、身体的虐待が226件(前年比+58件)、心理的虐待が510件(前年比+52件)であった。また、検挙は、19件(前年比+11件)であった。子供・女性に対する声掛け、つきまとい等事案の認知件数は、子供・女性いずれも減少した。行方不明事案は、受理件数が842件(前年比-70件)と減少した。種別では、事故遭遇が258件(前年比+20件)と増加した。一方、認知症が含まれる自救無能力が184件(前年比-41件)と減少した。今後の対策として、人身安全関連事案に関する『eラーニング教養』の拡充、児童相談所等関係機関との合同研修等の実施、デジタルマップを活用した不審者情報の積極的な発信を図ることとしている。」旨の説明があった。
 弘永委員から、「児童虐待事案の通告児童数が前年に比べて増えているが、児童相談所との連携がうまく取られていることが通告数の増加につながっているという見方でよいか。」旨の発言があり、生活安全企画課長から、「委員のお考えのとおりと考えられる。加えて、社会全体の児童虐待に対する通報意識の高まりによって、今まで見過ごされていたものが通報されるようになったものと考えられる。」旨の説明があった。
 今村委員長から、「児童虐待事案については、通告児童数だけでなく、検挙数も増えているが、これは児童相談所との連携がうまくいったことが検挙に結び付いたのか、それとも深刻化しているのか。」旨の発言があり、生活安全企画課長から、「検挙は、いろいろな要素を考慮して、個別に判断しているが、検挙した事案には、強制捜査したものも含まれており、深刻さは増しているように感じている。」旨の説明があった。

交通事故発生状況(令和4年中)

​ 交通部長から、「令和4年中の山口県の交通事故発生状況は、発生件数(人身事故)2,261件(前年比-197件)、死者数31人(前年比-3人)、負傷者数2,633人(前年比-315人)で、いずれも減少した。物損事故件数は、34,744件(前年比+54件)で増加した。発生件数(人身事故)は23年連続、負傷者数は22年連続、重傷者数は5年連続で減少し、死者数は統計を取り始めた昭和26年以降最少を記録した。また、第11次山口県交通安全計画(令和3年から7年)の目標は、死者数36人以下、重傷者数390人以下としているが、いずれも目標を達成した。
 なお、全国の死者数は2,610人(前年比-26人)、中国5県の死者数は209人(前年比+19人)であった。県内の交通死亡事故の特徴は、年齢層別では、高齢者が21人(全死者の68%、前年比+2人)、状態別では、自動車乗車中が14人(全死者の45%、前年比-2人)、そのうち高齢者乗車中が9人(全死者の29%、前年比-1人)であった。
 令和4年中の交通事故死者数は、過去最少になったが、多くの尊い命が失われている。特に、交通死亡事故の高齢者の占める割合が約7割ということから、今後も高齢者に対する交通安全活動が極めて重要だと考えている。これまで長年実施してきた1件1件の死亡事故や重傷事故の現場検証から得られたことを参考として、その時々の交通情勢に応じたタイムリーな施策を展開し、本年も交通事故の抑止に努めていきたい。」旨の説明があった。
 弘永委員から、「交通死亡事故死者数は統計を取り始めてから最少ということであるが、これはハンドサイン運動などの積み重ねが、こうした結果につながったのだと思う。今後も、油断することなく進めてもらいたい。」旨の発言があった。
 大田委員から、「長い期間にわたって発生件数等が減少しているのは、皆さんの努力の結果だと思っている。ただ、減少している一方で、昨年31人の方がお亡くなりになられたことは事実であり、遺族一人一人にとって非常に大切な命なので、これからも減っていくことを願っている。」旨の発言があった。
 今村委員長から、「交通事故を防ぐには、さまざまな方法を試みて努力していくしかないと思っている。当県は高齢化率が高いので、高齢者に対する交通事故防止対策は必須である。いろいろな施策を検討してもらいたい。」旨の発言があった。

決裁・報告

 課長等から下記のとおり説明を受け、決裁を行うなどした。

決裁概要

  1. 苦情の申出の受理(2件)
    公安委員会会務官から、公安委員会宛てになされた2件の苦情の申出について、それぞれ要旨の説明を受け、苦情として受理した。
  2. 苦情の申出に対する調査結果及び回答
    地域企画課長から、令和4年12月7日に受理した公安委員会宛ての苦情の申出について、調査結果の説明を受け、回答文を決定した。
  3. 山口県情報公開審査会からの答申の受理 
    警察県民課長から、令和2年1月24日付けで警察本部長が行った処分に対する審査請求について、山口県情報公開審査会から答申を受理した旨の説明を受け、了諾した。
  4. 運転管理課関係業務委託の一般競争入札における入札参加資格要件の変更
    運転管理課長から、運転免許の停止処分者講習等業務委託の一般競争入札参加資格を一部変更する旨の説明を受け、決裁した。

報告概要

  1. 訓練の実施結果
    サイバー犯罪対策官から、訓練の実施結果について、報告を受けた。

協議

 ​今後の公安委員会における運営について協議した。

 

 

(編集 総務課)