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公安委員会の開催概要(令和4年9月21日)
審議概要
本部長、警務部長、生活安全部長、地域部長、刑事部長、交通部長、警備部長、情報通信部長及び首席監察官同席の上、下記の報告を受けた。
捜査支援用画像解析ソフトウェア(SGS)の運用開始
刑事部長から、「画像の取込機能、画像の簡易解析機能を備えるとともに、写真を多用する捜査書類を効率的に作成することを目的として新たなソフトウェアを導入し、10月1日から運用を開始する。当該ソフトウェアは、業務の合理化・スピード化や現像コスト削減の効果が期待されている。運用に関しては、山口地方検察庁及び山口地方裁判所と協議済みである。」旨の説明があった。
弘永委員から、「デジタル化が進み、いろいろなことが便利になる中で、いまだにプリントした写真を台紙に貼り付けて書類を作成されていたことに正直驚いている。関係する職員の皆さんが、早くソフトウェアの扱いに慣れ、導入の効果が上がるよう期待している。また、業務の効率化によって生まれた余力は、効果的に活用してもらいたい。」旨の発言があり、刑事部長から、「捜査に関しては、厳しい制限があり、写真については手を加えることができないようにするため、これまでプリントした写真を台紙に貼り付けて捜査書類を作成していた。このたび導入するソフトウェアは、写真を台紙に貼り付ける作業が省かれ、捜査書類の作成は容易になる一方で、勝手に画像が変えられないようにするための高度な技術が入ったものとなっている。」旨の説明があった。
本部長から、「世の中便利になり、写真の背景を消すなどの画像処理ができる機能もあるが、導入するソフトウェアは、そういう機能を制限したものである。他方、写りの悪い写真を明るく分かりやすいものにして立証する場合は、どの部分をどのように補正したかを証拠としてきっちり使えるよう明示して、それ以外の部分には手を加えてないことを示すようになっている。民間の立場から見ると、ようやくここまでたどり着いたかというように感じられるだろうが、我々にとっては、様々な制約の中で、大きな前進となる。」旨の説明があった。
弘田委員長から、「写真の下部に撮影日時などの撮影記録が明示されているが、証拠とするには、この部分が極めて重要である。いろいろなことが便利になっていく一方で、写真や撮影記録が加工されないよう管理をきっちりやってもらいたい。」旨の発言があった。
交通安全広報啓発活動の取組状況
交通部長から、「『横断歩道ハンドサイン運動』の広報啓発用ポスター4種類(B2判)を作成した。モデルは、KRY山口放送のアナウンサー田中泰平氏と畑中里咲氏である。また、昨年、好評だったCMの続編として、本年もJA共済連山口の協賛により『横断歩道ハンドサイン運動』をテーマとしたCMを作成した。放送は、9月21日から1年間で、週5回程度放映する予定である。そのほか、テレビ特集による広報・啓発として、9月16日には、NHKの『情報維新!やまぐち・くらしプラス』において、『夕暮れ時と夜間の歩行者事故防止』について、広報を行った。更に、9月26日には、KRYの『熱血テレビ』において、秋の全国交通安全運動等について広報する予定である。県警としては、今後も関係機関と連携を密にして、効果的な広報啓発活動に取り組んでいくこととしている。」旨の説明があった。
決裁・報告
課長等から下記のとおり説明を受け、決裁を行うなどした。
決裁概要
- 運転免許の行政処分
運転管理課長から、運転免許の行政処分に係る意見の聴取・聴聞への出席者4人からの聴取結果について報告を受けるとともに、処分理由等の説明を受けた後、審査の上で処分を決定した。欠席者12人のうち9人については、運転管理課長から処分理由等の説明を受けた後、審査の上で処分を決定し、2人については、再呼出し、1人については、死亡による不処分とした。 - 意見の聴取・聴聞の主宰者指名
運転管理課長から、10月5日に開催する意見の聴取・聴聞における主宰者の指名について説明を受け、決裁した。 - 警察署協議会委員の選考
公安委員会会務官から、警察署協議会委員の選考の申出について報告を受け、決裁した。 - 個人情報開示請求の受理及び決定期間の延長
公安委員会会務官から、公安委員会に対する山口県個人情報保護条例に基づく個人情報開示請求を受理した旨の説明を受け、了諾するとともに、開示決定の期間延長について説明を受け、決裁した。 - 苦情の申出の受理(2件)
公安委員会会務官から、公安委員会宛てになされた苦情の申出2件について、要旨の説明を受け、苦情として受理した。 - 審査請求に係る弁明書の作成
運転免許課長から、6月22日に受理の報告を受けた審査請求について、処分理由の説明を受け、弁明書を決定した。 - 審査請求の受理
運転免許課長から、8月15日付けで公安委員会が行った処分について審査請求を受理した旨の説明を受け、了諾するとともに処分理由の説明を受け、弁明書の提出要求について決裁した。 - 破産手続開始の通知
生活安全企画課長から、破産規則に基づく破産手続開始通知を受けたことについ て、説明を受け、決裁した。 - 審査請求に係る山口県情報公開審査会への諮問(2件)
警察県民課長から、7月13日の公安委員会で受理の説明を受けた審査請求2件 について、山口県情報公開審査会に諮問する旨の説明を受け、了諾した。 - 警察職員の派遣に係る援助要求
警備課長から、県民葬儀に伴う警護警備における警護員等の援助要求に関し、派遣期間等の説明を受け、了諾した。
報告概要
- 山口県公安委員会事務の専決状況
運転管理課長から、8月中の運転管理課関係の専決状況について、運転免許課長から、8月中の運転免許課関係の専決状況について、生活安全企画課長から、8月中の生活安全企画課関係の専決状況について、交通企画課長から、8月中の交通企画課関係の専決状況について、交通規制課長から、8月中の交通規制課関係の専決状況について、それぞれ報告を受けた。 - 公文書開示請求に対する開示決定
警察県民課長から、公文書開示請求に対する開示決定について報告を受けた。 - 110番映像通報システムの試行運用
地域運用課長から、110番映像通報システムの試行運用を開始する旨の説明を 受けた。
協議
今後の公安委員会における運営について協議した。
(編集 総務課)