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公安委員会の開催概要(令和4年2月16日)
審議概要
本部長、警務部長、生活安全部長、地域部長、刑事部長、交通部長、警備部長、情報通信部長及び首席監察官同席の上、下記の報告を受けた。
令和4年度組織改編計画
警務部長から、「令和4年度の組織改編の基本方針は、『県民の期待と信頼に応える強い警察』の確立に向け、社会情勢の変化に適応する柔軟かつ効率的な組織を構築するとともに、喫緊の治安課題にも的確に対応した組織に改編するというものである。
改編概要は
〇 参事職の拡充
〇 定年引上げ制度に対応する体制の構築、厚生課業務の移管
〇 留置管理業務に係る支援・指導体制の強化
〇 生活安全部門の体制強化
・ 警察署における犯罪抑止対策及び人身安全対策の強化
・ うそ電話詐欺対策等、高齢者に係る安全・安心対策の強化
・ 人身安全関連事案対処体制の強化
・ サイバー犯罪捜査体制の強化
〇 鉄道警察隊の再編
〇 交通部門における重点課題へ的確に対応するための体制の構築
〇 交通鑑識体制の強化
〇 情報収集体制の強化
である。
今後の予定として、山口県警察本部組織規則等、関係規程の改正を行い、人事異動に併せて公表することとしている。」旨の報告があった。
一般社団法人山口県指定自動車学校協会との協定の締結
交通部長から、「県警察では、交通事故や各種犯罪などが発生した際に、教習車のドライブレコーダーの記録映像について円滑に提供を受けられるよう、一般社団法人山口県指定自動車学校協会(以下『県自協』という。)との間で協定を締結した。指定自動車学校協会との協定は、福岡県に次いで全国で2例目である。
協定を締結した県自協の加盟校は22校、教習車は649台で、ドライブレコーダー搭載率は約65%である。
2月10日(木)、警察本部において協定締結式を実施し、県自協会長と本部長が協定書に調印した。
協定の締結により、ドライブレコーダーは走る防犯カメラとして、客観的証拠の収集に役立つほか、県民の交通安全意識、防犯意識の向上等の効果が期待できる。
なお、ドライブレコーダーの記録映像の提供については、平成26年に山口県トラック協会、タクシー協会、バス協会、株式会社中電工と協定等を締結している。」旨の報告があった。
今村委員から、「協定締結式についてニュースで拝見したが、協定を締結すると協力が得やすくなり、県民の安心感につながる良い取組であると感じた。今後は、取組の効果をより高めるため、指定自動車学校に対するドライブレコーダー搭載率の向上に向けた働きかけについてもお願いする。」旨の発言があり、交通部長から、「協定書には、『教習の安全を脅かす行為等教習環境を害する事案が発生した場合は、県警察に通報し、県警察は、事案に応じて適正な対応を行うものとする』等の内容が含まれている。そのため、協定の締結により、教習車のドライブレコーダー搭載率向上と、県警察との協力関係も一層進むものと思われる。また、県警察としても、指定自動車学校に対する搭載率向上に向けた働きかけを進めていきたい。」旨の説明があった。
弘永委員から、「私も協定締結式をニュースで拝見し、心強く感じた。他方、一般の方もドライブレコーダーを搭載している方が増えており、こうした一般の方から記録映像を提供していただくことも事件解決等に必要なことと考える。」旨の発言があり、交通部長から、「事件捜査の過程で必要があれば、車両検問や報道発表による情報提供依頼等により発生時間帯に通過した車両を割り出し、車両所有者からドライブレコーダーの記録映像を提供していただくなどして、捜査に協力していただいている。」旨の説明があった。
弘田委員長から、「客観的証拠の収集、県民の安全安心の観点からも、ドライブレコーダーの記録映像の提供について協定を結ぶことは重要なことと考える。他業種との協定についても進めてもらいたい。」旨の発言があった。
その他の決裁・報告
課長等から下記のとおり説明を受け、決裁を行うなどした。
決裁概要
- 人事案件
警務部長から、人事案件について説明を受け、同意した。 - 運転免許の行政処分
運転管理課長から、運転免許の行政処分に係る意見の聴取・聴聞への出席者5人からの聴取結果について報告を受けるとともに、処分理由等の説明を受けた後、審査の上で処分を決定した。欠席者18人については、運転管理課長から処分理由等の説明を受けた後、審査の上で処分を決定した。 - 意見の聴取・聴聞の主宰者指名
運転管理課長から、3月2日に開催する意見の聴取・聴聞における主宰者の指名について説明を受け、決裁した。 - 審査請求の受理
運転管理課長から、令和3年12月15日付けで公安委員会が行った処分について審査請求を受理した旨の説明を受け、了諾した。 - 審査請求の受理及び弁明書の提出
運転管理課長から、令和3年9月29日付けで公安委員会が行った処分について審査請求を受理した旨の説明を受け、了諾するとともに、処分理由の説明を受け、弁明書の提出を決定した。 - 審査請求に係る弁明書の提出
運転免許課長から、令和3年12月22日及び令和4年1月19日に受理の報告を受けた審査請求について、それぞれ処分理由の説明を受け、弁明書の提出を決定した。 - 審査請求の審理
交通企画課長から、令和3年9月8日に受理の報告を受けた審査請求について、審理経過の説明を受け、裁決書を決定した。
報告概要
- 業務報告
本部長から、令和3年度下半期の業績目標推進状況について報告を受けた。 - 人事案件
警務部長から、人事案件について説明を受けた。 - 駐在所等の統廃合
企画室長から、令和4年4月1日付けで、岩国警察署南桑駐在所と河山駐在所の統廃合により名称を美川駐在所に変更する旨、周南警察署長穂駐在所を須々万駐在所に統廃合する旨、県下5か所の警察官連絡所を廃止する旨の報告を受けた。 - 令和4年度警察費当初予算(案)の概要
予算企画官から、令和4年度警察費当初予算(案)の概要について説明を受けた。
今村委員から、「県知事部局等と比べると、施策的経費が少ないように感じる。来年度以降、うそ電話詐欺被害防止、交通死亡事故防止等の治安課題に応じた施策を打ち出し、予算獲得に努めてもらいたい。」旨の発言があった。 - 山口県公安委員会事務の専決状況
運転管理課長から、1月中の運転管理課関係の山口県公安委員会事務の専決状況について、運転免許課長から、1月中の運転免許課関係の山口県公安委員会事務の専決状況について、公安委員会会務官から、1月中の生活安全企画課関係及び交通規制課関係の山口県公安委員会事務の専決状況について報告を受けた。 - 運転免許証作成システム障害発生及び対応状況
運転免許課長及び情報管理課長から、2月13日に総合交通センターで発生したシステム障害について、その原因及び対応状況について報告を受けた。 - 令和3年度下半期の会計監査実施結果
会計監査官から、令和3年度下半期における会計監査の実施結果について報告を受けた。 - 警察職員の派遣に係る援助要求の取下げ
公安委員会会務官から、島根県公安委員会から警察職員の派遣に係る援助要求を取り下げる旨の連絡があり、後日文書が送付される旨の説明を受けた。 - 検視関係業務説明
検視官室長から、検視官室の活動状況について説明を受けた。 - 監察関係業務報告
監察官室長から、国家賠償等請求事件について報告を受けた。
協議
今後の公安委員会における運営について協議した。
(編集 総務課)