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公安委員会の開催概要(令和4年2月2日)

ページ番号:0137539 更新日:2022年1月4日更新

審議概要

 本部長、警務部長、生活安全部長、地域部長、刑事部長、交通部長、警備部長、情報通信部長及び首席監察官同席の上、下記の報告を受けた。

少年の非行情勢と福祉犯の検挙状況(令和3年中)

 生活安全部長から、「令和3年中における少年の非行情勢は、非行少年が231人(前年比+3人)で、学職別では高校生が最多の72人であった。このうち刑法犯少年は189人(前年比-11人)で、粗暴犯が45人(前年比+16人)となっている。また、特別法犯少年は42人(前年比+14人)で、内訳は、軽犯罪法14人(前年比+7人)、児童買春・児童ポルノ法10人(前年比+5人)、銃刀法5人(前年比+5人)、大麻取締法1人(前年比±0人)等となっている。
 福祉犯の検挙状況は、検挙件数が58件(前年比+14件)で、このうち児童買春・児童ポルノ法が43件で7割以上を占めている。被害児童のうちSNSに起因するものが13人で全体の3割を占めており、新入生等を対象とする情報モラル教育、SNSの正しい利用方法に関する教育の必要性が認められた。
 立ち直り支援活動として
  〇 社会性の涵養等を目的とした伝統文化体験活動(岩国、柳井)
  〇 地域との交流を目的とした農業・調理体験活動(下松、周南、防府、下関)
  〇 山口少年鑑別所の心理技官と連携した支援活動(宇部)
を実施した。
 今後は
  〇 非行少年を生まない社会づくりの推進
  〇 児童ポルノ事犯等悪質性の高い福祉犯の効果的な取締りの推進
  〇 少年法等の一部改正に伴う適正な運用
に取り組むこととしている。」旨の報告があった。
 今村委員から、「少年の非行情勢について、全国と比較して、山口県の特徴的なものはあるのか。大麻などの薬物犯罪は都会での犯罪というイメージがあり、山口県など地方ではこの種の犯罪に手を染める少年はまだ少ないように感じるが。」旨の発言があり、生活安全部長から、「全国的にも少年の人口が減少しており、山口県と同様に、全国の非行少年も減少している。また、SNS関連の事件は、山口県と同様に、全国でも増加しており、全国と比較して山口県における大きな特徴は見られない。他方、昨年、山口県で大麻取締法により検挙した少年は1人であるが、薬物の低年齢化が懸念されるところであり、中学・高校の新入生に対する薬物乱用防止教室に一層力を入れていくこととしている。」旨、本部長から、「山口県での大麻取締法による少年の検挙はまだ少ないが、都市部では大麻の低年齢化が進んでおり、中学生の段階から大麻の危険性に関する教育を行っている。今後、山口県でも低年齢層に大麻がまん延しないよう、教育を徹底していきたい。」旨の説明があった。
 弘田委員長から、「ひと昔前の非行少年と言えば、喫煙やバイク等による暴走行為が多かったように思うが、最近の特徴は、SNS絡みの非行が多いという理解でよろしいか。」旨の発言があり、生活安全部長から、「そのとおりで、ひと昔前は、暴走族による事件や、校内暴力、街頭犯罪など、外での犯罪が多かったが、こういった犯罪は減少している。逆に、SNS絡みの事件が増加している。」旨の説明があった。
 弘永委員から、「軽犯罪法の検挙が14人ということであるが、どういった形態の犯行が多いのか。」旨の発言があり、生活安全部長から、「軽犯罪法違反のうち、刃物の隠匿携帯による犯行が多い。」旨の説明があった。

妨害運転事件の検挙

 交通部長から、「1月17日、岡山市居住の甲(40歳代)を妨害運転事件で検挙した。事件概要は、甲は、令和3年10月12日午後7時25分頃、下関市の中国縦貫自動車道において、軽四貨物車を運転し、同一方向に進行中のAさんが運転する大型貨物車を妨害する目的で、同大型貨物車の前方で減速、停止して、同車両を約2分間にわたり高速自動車国道本線上に停止させたもの。Aさんからの110番通報により認知し、所要の捜査により被疑者と犯罪事実を特定の上、1月17日、甲を道路交通法違反(妨害運転)で通常逮捕した。妨害運転罪での検挙は、山口県で初となる。」旨の報告があった。
 弘田委員長から、「妨害運転は非常に悪質・危険な犯罪であり、引き続き、この種事件の検挙に努めてもらいたい。」旨の発言があった。

その他の決裁・報告

 課長等から下記のとおり説明を受け、決裁を行うなどした。

決裁概要

  1. 運転免許の行政処分
    運転管理課長から、運転免許の行政処分に係る意見の聴取・聴聞への出席者8人からの聴取結果について報告を受けるとともに、処分理由等の説明を受けた後、審査の上で処分を決定した。欠席者24人については、運転管理課長から処分理由等の説明を受けた後、審査の上で処分を決定した。
  2. 意見の聴取・聴聞の主宰者指名
    運転管理課長から、2月16日に開催する意見の聴取・聴聞における主宰者の指名について説明を受け、決裁した。
  3. 審査請求人からの提出物件の閲覧請求等への対応方針
    交通企画課長から、処分庁が提出した物件について審査請求人から閲覧及び写しの交付の請求があった旨の報告を受け、対応方針について決裁した。
  4. 審査請求人からの提出物件の写しの交付請求への対応方針
    交通企画課長から、処分庁が提出した物件について審査請求人から写しの交付の請求があった旨の報告を受け、対応方針について決裁した。
  5. 審査請求の審理
    交通規制課長から、令和3年10月13日に受理の報告を受けた審査請求について、審理経過の説明を受け、裁決書を決定した。
  6. 苦情の申出に対する回答
    交通指導課長から、1月12日に受理した公安委員会宛ての苦情について、調査結果の説明を受け、回答文を決定した。
  7. 警察署協議会委員の選任
    公安委員会会務官から、委員の辞職に伴い欠員となっている下関警察署協議会の後任委員として推薦された候補者について説明を受け、選任を決定した。
  8. 警察職員の派遣に係る援助要求
    警備課長から、島根県公安委員会から援助要求があった旨の説明を受け、決裁した。
  9. 山口県使用料手数料条例の一部改正
    運転免許課長及び生活安全企画課長から、道路交通法及び銃砲刀剣類所持等取締法の一部事務に係る手数料の見直しを内容とする山口県使用料手数料条例の一部改正について説明を受け、決裁した。
  10. 一般競争入札参加資格の一部変更
    交通企画課長から、安全運転管理者等講習業務委託に係る一般競争入札参加資格を一部変更する旨の説明を受け、決裁した。

報告概要

  1. 公安委員会宛て文書等への対応方針
    公安委員会会務官から、公安委員会宛てに文書及びメールでなされた申出について、それぞれの要旨の説明を受け、対応方針を指示した。
  2. 改正道路交通法の施行に向けた対応状況
    運転免許課長から、5月13日に施行される改正道路交通法の概要及び対応状況等について説明を受けた。

協議

 今後の公安委員会における運営について協議した。

警察署協議会会長会議の開催方針

 2月9日に開催予定としている警察署協議会会長会議の開催方針について協議し、新型コロナウイルス感染症の感染状況を踏まえ、令和3年度の当該会議については開催中止とすることで決定した。

中国四国管区内公安委員会連絡会議の日程調整

 中国四国管区警察局から依頼のあった令和4年度中国四国管区内公安委員会連絡会議の日程調整について、回答を決定した。

その他

 各種行事について調整を行った。

(編集 総務課)