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県の地球温暖化対策事業が国際会議で最優秀論文賞を受賞しました!
県が、平成28年度から31年度に実施した「電気自動車中古バッテリーリユース実証試験」については、有識者等で構成するプロジェクトチーム(PT)で事業成果の取りまとめを行っています。
昨年8月、PT代表者の山口大学大学院の福代教授が、本事業の成果を国際会議(ICMEM2021)で発表したところ、最優秀論文賞(647題中の第1位)を受賞されました。
受賞者(共同執筆者も含めた4名が受賞)
所属 | 氏名 |
---|---|
山口大学大学院技術経営研究科 教授 | 福代 和宏(PT代表者) |
山陽小野田市立山口東京理科大学工学部 教授 | 貴島 孝雄(PT副代表者) |
環境保健センター 専門研究員 | 元永 直耕(元環境政策課所属) |
環境政策課 主任 | 矢野 理史 |
発表演題
Photovoltaic systems with secondhand batteries of electric vehicles and their social implementation in times of COVID-19
(仮訳)新型コロナ感染禍の時代における太陽光発電とEV中古バッテリーの連携システムの導入について
発表演題の概要
新型コロナ感染症が拡大する中、ステイホームやテレワークの推進によって家庭用電力消費が増加している。
地球温暖化防止の観点からは、家庭用電力の増加は太陽光発電のような再生可能エネルギーでまかなうべきであるが、太陽光発電は不安定であり、蓄電池を用いることで安定化しなくてはいけない。
山口県では、これまで電気自動車(EV)用中古バッテリーをリユースした蓄電池を太陽光発電と連携させる実証実験を行ってきており、この実証実験の成果を基に、太陽光発電とEV中古バッテリーの連携システムの有用性について考察した。
受賞のポイント
地球温暖化対策に加え、世界規模で急増するEVの中古バッテリーの有効活用、新型コロナ感染症拡大に伴い増加する家庭用電力需要に対する有効性を示したことなどが、SDGs及びウィズコロナの時代に相応しい研究成果として評価された。
電気自動車中古バッテリーリユース実証試験の概要
蓄電池としてリユースしたEV中古バッテリーと太陽光発電を連携することで、家庭等での省エネ効果等を検証(県内2か所で実証試験)
[実施場所] (1)美祢青嶺高校の大気測定局、(2)県産業技術センター
[結果概要] 家庭の電力消費モデル等において省エネ効果等を確認
国際会議(ICMEM2021)の概要
[名称] 第6回 新興市場における経営に関する国際会議
(The6th International Conference on Management in Emerging Markets 2021)
[日時] 2021年8月11~13日
[場所] バンドン工科大学(インドネシア)
[特色等] アジア太平洋地域のイノベーションや新ビジネス創出に関する研究者が一堂に会する国際会議。基調講演にはインドネシア政府の閣僚が招かれている。今回は第6回目で、コロナ禍を経た新たな世界秩序(ニューノーマル)を受け入れてどのようなビジネスを創出していくのかがメインテーマ。コロナ禍ということでWeb会議システムを利用し、ヴァーチャル開催となった。
関連リンク
電気自動車中古バッテリーリユース実証試験プロジェクトについて(別ウィンドウ)
(https://www.pref.yamaguchi.lg.jp/cms/a15500/ecocar/201812070001.html)
お問い合わせ先
環境政策課
Tel:083-933-2690
Fax:083-933-3049
Mail:a15500@pref.yamaguchi.lg.jp