ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 組織で探す > 健康福祉部 > 薬務課 > 市販薬・処方薬のオーバードーズについて ~心のSOSに気づき、受けとめてください~

本文

市販薬・処方薬のオーバードーズについて ~心のSOSに気づき、受けとめてください~

ページ番号:0283838 更新日:2025年1月23日更新

オーバードーズってなに?

 オーバードーズ(Overdose;OD)とは、「過量服用」という意味で、医療機関の処方薬だけでなく、薬局やドラッグストア等で購入できる風邪薬や咳止めなどの市販薬を決められた用量を守らずに過量服用することをいいます。

・山口県の啓発動画はこちら(山口県薬務課YouTubeチャンネル)<外部リンク>から

・一般用医薬品の乱用(オーバードーズ)について詳しく知りたい方はこちら(厚生労働省ホームページ)<外部リンク>​から

こんなとき、どうしますか?

 オーバードーズは、「生きていくのが辛い」と感じている人が、その辛さから逃れるための手段としている場合があります。周りの人が、オーバードーズを責めたり、単にやめさせようとするだけでは、改善にはつながりません。身近に本人の辛さを受けとめ親身になってくれる人が必要です。

本人「どうしてもオーバードーズしてしまう」

家族(保護者)「我が子がオーバードーズ! どうしてそんなことを……」

友人「クラスメイトがオーバードーズをしているみたい。どうしたらいいの?」

学校関係者「生徒がオーバードーズ……どうしてあげればいいの?」

※緊急の場合「オーバードーズをしたらしく意識がない!」

本人「どうしてもオーバードーズしてしまう」

 まず、自分の心のSOSに耳を傾けてみてください。自分の心のSOSを分かってくれそうな人は周りにいませんか?(もちろん、オーバードーズをしている人や薬をくれる人は含みません。)信頼できる人がいるなら、その人に話してみましょう。

 学校であれば、先生、スクールカウンセラー、養護の先生、学生相談室(大学)などはどうでしょうか。

 気分が落ち込んだり、眠れないなどの自覚がある場合、精神科の医療機関を受診するのも一つの方法です。「大変なときこそ体と心を大切に(こころの緊急対応リーフレット)」に解説と県内精神科医療機関や相談先が掲載されています。予約が必要なことが多いので、直接電話してみてください。こちらから(医療情報ネット)<外部リンク>検索すれば、お近くの医療機関を探すこともできます。

 電話やLINE(ライン)を使った無料の相談電話等もありますので、相談窓口を利用するのも一つの方法です。

家族(保護者) 「我が子がオーバードーズ!どうしてそんなことを……」

 本人に対してオーバードーズをしていることを責めたり、無理やりやめさせようとしないでください。それよりも、本人がオーバードーズをしないといけないくらい「辛い」ことを受けとめ、まずは、本人の話に耳を傾けてあげてください。それだけで、本人の気持ちが落ち着くこともあります。「辛かったんだね」「大変だったんだね」などと声をかけてみてください。

 それと同時に、本人の「辛さ」を理解し、支えてくれる支援者の存在も大切です。学校の先生やスクールカウンセラー、養護の先生などに相談してみてください。家族だけで抱え込まないことが大切です。

友人 「クラスメイトがオーバードーズをしているみたい。どうしたらいいの?」

​ 大切な友人がオーバードーズした時には、オーバードーズを責めたり、止めさせようとするのではなく、まずは「辛かったんだね」「しんどいんじゃないの?」などと声を掛けてみてください。

 また、自分だけで抱え込むことはできないので、自分が信頼している大人に、一緒に話しに行くことを、タイミングをみて提案してみてください。

 ただし、オーバードーズで、命が危ないと感じた時には、たとえ本人から「誰にも言わないで」と言われていても、命を優先する行動をとってください。​

学校関係者 「生徒がオーバードーズ……どうしてあげればいいの?」

 教員など学校関係者は、本人の一番身近な支援者になりえる方です。オーバードーズは、「生き辛さ」への本人なりの対処法ですので、オーバードーズそのものをやめさせたり、薬を取り上げるだけでは、改善に繋がりません。

 まずは本人の話にじっくり耳を傾けてあげてください。その中で、人間関係の悩み、学業不振、将来への不安など、支援できる問題が明らかになることがあります。オーバードーズという「目に見える問題」だけでなく、「目に見えない心のSOS」に気づくことが大切です。

※緊急の場合 「オーバードーズをしたらしく意識がない!」

 「耳元で声を掛けても、身体を揺すっても反応がない」など、意識がない場合には、万一嘔吐しても窒息しないように身体を横に向け、救急車(119番)を呼んでください。また、薬のシートや空き箱が残っていたら、薬の成分等がわかりますので取っておいて、救急車が到着したら、救急隊員に渡してください。

相談窓口

「薬物に関する一般相談(乱用薬物の種類や影響に関する問い合わせなど)」

​ 乱用薬物の種類や影響など、薬物に関する一般的な相談ができる窓口があります。相談内容に応じて、各関係機関への紹介も行っています。

山口県薬務課

Tel:083-933-3018

各健康福祉センター(環境保健所)

 

「依存症や心の健康の相談」

 薬物の問題で困っている本人やその家族からの相談に対応しています。

 また、人間関係や学業、仕事などで、悩んだり、辛いなど、心の健康に関する相談窓口があります。

 山口県精神保健福祉センターでは、他に、薬物問題を抱えた本人を持つ家族向けの薬物家族教室を毎月開催しています。​

山口県精神保健福祉センター

<薬物依存相談(全般)>

Tel:083-902-2672 (代表電話)

<心の健康全般に関する相談>

Tel:083-901-1556 (専用電話)

【月~金 9時~11時半、13時~16時半 (祝日、年末年始を除く)】

各健康福祉センター(環境保健所)

 

~依存症について~

処方薬や市販薬は適切に使用しないと、それなしにはやっていけない状態になり、やめにくくなります。処方薬や市販薬の使用によって様々な問題が起こっているにもかかわらず使い続ける場合は、「依存症」の段階に進んだ可能性が高くなります。

オーバードーズの全てが依存症ではありませんが、依存症の段階に進むと、依存症の専門的な治療や回復の場(自助グループや回復施設)が必要になります。

 

「心の健康の相談」

 心の悩みをSNS(LINE)で相談できる窓口があります。

こころのLINE相談@やまぐち

Adobe Reader<外部リンク>
PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe社が提供するAdobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。(無料)