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感染症対策等・百日咳について

ページ番号:0019150 更新日:2021年11月1日更新

 百日咳の患者が、県内で継続的に報告されています。

 百日咳は、普通の風邪症状から始まることから、鑑別されないまま蔓延する可能性があり、特に乳幼児が感染すると重篤化する恐れがあるため、早期に診断をして治療を開始することが重要です。

百日咳とは

 百日咳は、特有のけいれん性の咳発作を特徴とする急性気道感染症です。
 一年を通じて発生がみられますが、近年、乳幼児期の予防接種の効果が減弱した成人の発病が問題になっています。

感染方法

 病原体は、グラム陰性桿菌である百日咳菌(BordeTella pertussis)、一部はパラ百日咳菌(BordeTella parapertussis)です。
 感染経路は、鼻咽頭や気道からの分泌物による飛沫感染、および接触感染です。

臨床症状

臨床経過は3期に分けられます。

1)カタル期
(約2週間持続)

通常7~10日間程度の潜伏期を経て、普通のかぜ症状で始まり、次第に咳の回数が増えて程度も激しくなります。

2)痙咳期
(約2~3週間持続)

次第に特徴ある発作性けいれん性の咳となります。
これは短い咳が連続的に起こり(スタッカート)、続いて、息を吸う時に笛の音のようなヒューという音が出ます(笛声:whoop)。
この様な咳嗽発作がくり返すことをレプリーゼと呼びます。しばしば嘔吐も伴います。発熱はないか、あっても微熱程度です。
非発作時は無症状であるが、何らかの刺激が加わると発作が誘発されます。
また、発作は夜間が多いです。

3)回復期
(2, 3週~)

激しい発作は次第に減衰し、2~3週間で認められなくなりますが、その後も時折忘れた頃に発作性の咳が出ます。
全経過約2~3カ月で回復します。

 ※成人の百日咳では咳が長期にわたって持続しますが、典型的な発作性の咳嗽を示すことはなく、やがて回復に向います。軽症で診断が見のがされやすいですが、菌の排出があるため、ワクチン未接種の新生児・乳児に対する感染源として注意が必要です。

予防のポイント

1)予防接種

 百日咳のワクチンは4種混合ワクチンとして、生後3ケ月から接種できます。
 まだ、接種がお済みでない方は早めに接種しましょう。

2)早めの受診

 症状から感染が疑われる場合は、速やかに受診・診断しましょう。
 治療には、マクロライド系抗菌薬があります。

3)咳エチケット

 周りの人にうつさないようにするためにも、咳エチケットに心がけましょう。症状がある時は、マスクを着用し、咳・くしゃみをする時はティッシュ等で口や鼻を覆い、周りに人から顔をそむけて、しぶきをかけないようにしましょう。

県民向け百日咳情報リーフレット(PDF:670KB)

学校保健安全法における取り扱い

 第2種の感染症に定められており、特有の咳が消失するまで又は5日間の適正な抗菌薬療法が終了するまで出席停止とされています。ただし、病状により学校医その他の医師において感染の恐れがないと認めたときは、この限りではありません。

相談先

百日咳についてのご相談は、下記の窓口におたずねください。

相談窓口

電話番号

下関市立下関保健所

083-231-1530

岩国健康福祉センター
(岩国環境保健所)

0827-29-1521

柳井健康福祉センター
(柳井環境保健所)

0820-22-3631

周南健康福祉センター
(周南環境保健所)

0834-33-6423

山口健康福祉センター
(山口環境保健所)

083-934-2532

山口健康福祉センター防府支所

0835-22-3740

宇部健康福祉センター
(宇部環境保健所)

0836-31-3203

長門健康福祉センター
(長門環境保健所)

0837-22-2811

萩健康福祉センター
(萩環境保健所)

0838-25-2667

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