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やまぐちの野鳥・15長門市青海島・油谷湾

ページ番号:0101724 更新日:2022年1月4日更新

※本ページの情報は、平成16年のものであり、現況とは異なる可能性もあります。あらかじめご了承ください。

15.長門市青海島・油谷湾―山陰の内海―

鳥相(水辺・カモ)・季節(冬)・長門市青海島・油谷湾

概要

 青海島は、童謡詩人の金子みすずで有名な仙崎から焼く100m離れた周囲役12kmの島で、青海大橋で結ばれている。海岸一帯は、海食岩柱・海食崖が創り出す奇岩奇勝の北長門海岸国定公園の一部となっている。青海湖は、砂州が伸び海を閉じこめてできた潟湖である。
 油谷湾は、波の荒い、山陰特有の急峻な海岸線の中で比較的穏やかな表情を持つ。湾の奥は波静かで、干潮時には県内の日本海側では数少ない広い干潟も現れ、平野部がそれに続いて、日本海側のガンガモの貴重な越冬地である。

探鳥

 青海島は、全域でクロサギ、アオサギ、ウミウ、ウミスズメ類、ウミアイサ、ミサゴが観察できる。カモメ類・サギ類は、青海大橋周辺や紫津浦の養殖場周辺に多い。また、カンムリカイツブリ、ハジロカイツブリ、オオハムも比較的近くで見ることができる。青海湖ではカルガモ、キンクロハジキ、ホシハジロ、スズガモなどのカモ類が観察できる。夏、遊覧船に乗れば、岩上でミサゴの巣を見ることができ、紫津浦にはサギのコロニーもある。
 油谷湾の奥には、小規模な干潟とヨシ原がある。山陰側にはカモの渡来地は少ないが、ここには冬季千羽近くのカモが飛来している。ヨシガモが特に多く見られ、マガモ、ヒドリガモ、オカヨシガモなども多い。海上ではウミネコ、ウミウが、周辺の耕地や林ではカワセミ、セキレイ類、ホオジロ類などが観察できる。冬季には、マガン、コクガン、サカツラガン等のガン類を始めオオハクチョウ、マナヅル、ナベヅルなどがたびたび飛来している。春秋の渡りの季節には、少数であるがシギ、チドリ類も見られる。観察場所は、油谷大橋近くの水産加工団地か、伊上浦がよい。向津具半島の漁港では、ハジロカイツブリやオオハムなどが観察できるかもしれない。林に入ってみれば、キビタキ、ムシクイ類などが見られ9月中旬から下旬にはサシバの渡りが見られる。

長門市油谷湾の画像
​長門市油谷湾

探鳥コース、ポイント
探鳥コース、・ポイント

冬季に観察できる種

 カイツブリ・ハジロカイツブリ・カンムリカイツブリ・カワウ・ウミウ・ゴイサギ・ダイサギ・コサギ・クロサギ・アオサギ・マガン・マガモ・カルガモ・コガモ・ヨシガモ・オカヨシガモ・ヒドリガモ・オナガガモ・ホシハジロ・キンクロハジロ・スズガモ・クロガモ・ウミアイサ・ミサゴ・トビ・ハイタカ・ノスリ・ハヤブサ・オオバン・イソシギ・セグロカモメ・オオセグロガモメ・ウミネコ・カワセミ・ハクセキレイ・セグロセキレイ・ビンズイ・モズ・ジョウビタキ・イソヒヨドリ・ツグミ・ウグイス・キクイタダキ・ホオジロ・アオジ・カワラヒワ・コクマルガラス・ミヤマガラス・ハシボソガラス・ハシブトガラス