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ペットの集合住宅での飼育
集合住宅における犬及び猫の飼育
近年、ペットを飼育することのできるマンションが増えてきています。同じ建物内に多数の世帯が住み、共用部分もあるマンションなどの集合住宅では、犬や猫の飼育をめぐって近隣とのトラブルが発生しやすく、一戸建ての住宅に比べ、飼い主には細心の注意を払いながら飼育する責任があります。
これから集合住宅で犬や猫を飼い始める方へ
これから集合住宅で犬や猫の飼育を計画されている方は、以下の点に注意しましょう。
飼う前に考えて
- 衝動買いをしない。
飼い始める前には、その集合住宅で犬や猫が飼育できるか、飼育条件(体重や頭数の制限など)はないか、家族全員の同意があるか、十分な世話ができるか、住環境は整っているかなど、よく検討してください。 - 犬や猫のことを勉強する。
- 犬や猫の本能や習性を正しく理解する。
- 不妊去勢手術をする。
落ち着いた穏やかな正確になり、発情期に大声で鳴くことや、マーキングなどが少なくなり、飼いやすくなります。 - 集合住宅に適した犬・猫を選ぶ。
一般的には、エレベーターに乗るときに抱えることができる中小型種がよいでしょう。穏やかな大型犬も買うことができますが、他の人が利用していないときにエレベーターを利用するなどの配慮が必要になります。犬については、鳴き声の問題が少なく、躾がしやすい、抜け毛や体臭の少ない犬種について、実際に飼っている人やペットショップなどに相談をするとよいでしょう。
集合住宅における飼育の注意事項
集合住宅で犬や猫を飼育する際には以下の点に注意してください。他の居住者の迷惑にならないようにすることが基本です。
集合住宅で飼育する際の注意点
- 周囲には動物が好きではない人がいるかもしれません。
最初に近隣への挨拶をしておくことで防ぐことができるトラブルもあります。上下、左右の部屋の居住者には犬や猫を飼育していることを必ず知らせてください。 - 犬や猫は自宅または管理者により指定された場所で飼いましょう。
共用部分となっているベランダには、犬や猫を出さないようにしましょう。 - 犬や猫の毛が布団についた、食事中に犬や猫の毛が入ってきたといった苦情があります。
自宅の居室内または指定された場所以外で、犬や猫にフードや水を与えたり、排便、排尿、毛の手入れ(ブラッシング)を行ってはいけません。また抜け毛などを排水管に流したりしないようにしてください。 - 犬や猫の鳴き声、室内での走り回りなどの騒音に注意し、近隣に迷惑をかけないようにしましょう。
- 悪臭が近隣に伝わらないよう、トイレの位置に気を配りましょう。
- ノミ、ダニ、ハエなど衛生害虫の発生を防止するため、こまめに掃除を行いましょう。
害虫が発生したら、自分の家だけでなく、他のお宅に迷惑をかけるかもしれません。 - 集合住宅の共用部分で人に飛びついたり、尿をしてしまうかもしれません。
エレベーターでは動物が苦手な人と同乗することもあります。エレベーターでは同乗者の了解を得るか、途中階で一旦降りるなどの配慮をしましょう。
共用部分では極力抱いて移動しましょう。 - マンションの管理規約を遵守しましょう。
飼い主の会(ペットクラブ)
集合住宅では、ペットの飼い主は、適正な飼育をするように「飼い主の会(ペットクラブ)」などを設けて適正な飼い方について普及しましょう。
※飼い主の会は、管理組合等の指導の下、飼い主全員及びその他の入会を希望する居住者で構成される組織です。
飼い主の会(ペットクラブ)の役割
- 飼い主とその他の居住者が相互の友好を深め、連携してペットの正しい飼い方の普及を行う。
- ペット飼育におけるモラル向上をめざし、住人全体にペットの飼育を認めてもらえるよう努める。
- 規約などに違反した飼い主に対して、適切な飼い方を指導する。
- 集合住宅内の共用部分や周辺の環境や衛生の保持に努める。
具体的な活動内容
- 飼育ペットの登録を行う。
- マナー講習会などを実施する。
- 飼育の規約を作成する。
- ペットに関するクレームの受け皿になる。
- 集合住宅及びその周辺の清掃活動に取り組む。