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離島・大津島

ページ番号:0014135 更新日:2021年11月1日更新

歴史のロマン薫る島 - 周南諸島 - 周南市

大津島(おおづしま)

大津島

1 プロフィール

  • 面積 4.77平方キロメートル
  • 人口 179人
  • 世帯数 136世帯
  • 本土からの距離 10.0キロメートル
  • 学校 大津島小学校、大津島中学校
  • 病院・診療所 大津島診療所

 ※人口、世帯数は令和6年4月1日現在住民基本台帳による。

 問い合わせ先 周南市中山間地域振興室 0834-22-8336

 天然の良港徳山下松港から南西に約10キロメートルの瀬戸内海海上に位置し、一部は瀬戸内海国立公園の区域に指定されています。
 戦時中には、島の周辺で人間魚雷「回天」の発射訓練が行われていたことで知られ、今も、訓練に使用された基地跡が残されています。また、「回天」にまつわる遺品、写真、模型などの資料を展示した回天記念館も設置され、戦争の悲惨さと平和の尊さを訪れる人々に語りかけています。
 黒髪島とともに、良質な御影石が産出することでも知られています。

大津島の伝承

平家踊り

大津島に移り住んできた平家の落人の霊を供養するため行われた踊りといわれています。

大津島長持唄

かつて島内では、結婚式や棟上げなどの祝い事の際には、親類縁者が長持ち、米俵などを飾り付け、その豪華さを誇りながら島内を練り歩きました。その道中に唄われたのがこの長持唄です。
現在では、保存会によりその伝承活動が行われており、島内でのめでたい行事などの席で披露されています。

文七御講

その昔、島内に住んでいた貧乏ながら正直で信仰の厚い文七という者は、御仏のお告げに従って仏像を作り礼拝を続けたところ、その功徳で大金持ちになったと伝えられています。
文七が世を去るに当たって、全財産を寄進したと伝えられている本浦の光満寺においては、今も、報恩講の最終日を文七講として、文七の供養を行っています。

三太郎伝説

住民たちが、大坂城の石垣に使用する石材をどうやって運ぶか困っていた時に、石工名人の三太郎が扇で石を扇ぐと、石が浮き上がって海岸の筏に積まれたという伝説が残されています。
今でも、瀬戸浜には、三太郎を祭った祠が残されています。

※「しゅうなん地域づくり応援サイト」<外部リンク>

2 大津島に行く

 本土との間には、2隻の定期船が、1日7往復運航されています。
 本土側定期船乗り場 徳山港 (JR徳山駅南口から徒歩5分)

 詳細は、下記へおたずねください
 問合せ先 大津島巡航株式会社<外部リンク>(0834-21-7749)

3 大津島を見る

回天記念館

回天記念館 の画像

 馬島港から徒歩で約10分の山の中腹に、回天記念館が設けられています。人間魚雷「回天」は、酸素魚雷を人間が乗り込み操縦できるよう改良した特攻兵器で、太平洋戦争の末期の悪化する一方の戦局を好転させる願いを込めて考案されました。この回天の搭乗員の訓練用宿舎だった場所に記念館は設けられており、館内には、搭乗員たちの遺品や回天の原寸大模型などの資料が展示されています。周辺は、春には桜の名所になります。
 【入場料:大人310円、18歳以下の学生・幼児無料/休館日:毎週水曜日、年末年始】
 問合せ先:回天記念館<外部リンク> (0834-85-2310)

人間魚雷「回天」訓練基地跡

回天訓練基地跡

 馬島の南西側海上に人間魚雷回天の訓練基地の跡がほぼ当時の姿で残されています。訓練基地へは、絶壁の岩を穿って造られたトンネルを抜け、海上にかけられたコンクリート橋を通って行きます。トンネル内には、回天に関する写真などが掲示されています。このほかにも、周辺には防空砲台、危険物貯蔵庫、点火試験場、見張所など旧軍事施設が当時の姿をとどめて残されています。

大坂城築城残石

大阪城築城残石 の画像

 徳川氏による大坂城再建の際に、城の石垣として使用する目的で切り出された石が島内に残されています。ほぼ長方形のその石は、縦横約1メートル、長さ約2.5メートル、重さ約6tあり、表面に毛利氏の船印が刻まれています。

十人墓

 1748年大津島沖で、黒田藩の御用米を積んだ能古島(博多湾内にある島)の船が遭難した際に、漂着した10人の遺体を地元民が手厚く葬った墓で、墓石の一部は能古島から運ばれたものであることが判明しています。毎年7月7日七夕の日に供養が行われています。

大津島の植物

  • ヤブツバキの巨樹 天ヶ浦には、高さ9メートル、幹の周囲2メートル、樹齢300年以上のヤブツバキがあります。
  • ヤマスイセンの自生地 馬島には花弁が5枚あるスイセンが自生しています。
  • ガマの群生地 瀬戸浜港から徒歩10分ぐらいのところにある江戸時代に開墾されたといわれる水田跡に群生しています。

4 大津島を体験する

体験交流施設大津島海の郷

海の郷 体験交流施設として平成25年4月にオープンしました。大津島全体を研修の場として活用し、離島ならではの自然環境を活かしたカッター訓練や、大津島の歴史・文化を学ぶことができるウォークラリー、回天記念館等での平和学習など、多彩なプログラムが用意されています。学校、会社、団体等の合宿、研修にご活用ください。
 問合せ先:周南市体験交流施設大津島海の郷<外部リンク> (0834-85-2560)

大津島ふれあいセンター

大津島ふれあいセンター の画像山小屋風の宿泊用ロッジ4棟のほか炊飯施設、シャワー室等が設けられ、ロッジの前ではバーベキューも楽しめます。有料貸出用自転車で島内サイクリングも可能で、家族や仲間同士による宿泊に最適です。研修棟も設けられ、職場の研修などにも利用できます。
問合せ先:周南市大津島ふれあいセンター<外部リンク> (0834-85-2777)

大津島さくら祭り

 4月の花見時期に、桜の名所の大津島小学校グラウンドや大津島公園を会場として開催されます。本土からも多くの人が花見に訪れます。

5 大津島で買う、食べる

おみやげ

 ヒジキ、ワカメの乾物

郷土料理

  • つしま ごぼう、豆腐、にんじんを煎って醤油で味付けをしたものです。長崎の対馬から伝わったといわれています。
  • かんぴょう餅 大津島特産の甘藷を使った保存食です。

島食堂ひなた

島食堂ひなた の画像島うどん
 平成31年4月、馬島地区にオープンしました。大津島産すだいだいを使ったカレーライスや、島の伝統料理を参考にした「ぶっかけ島うどん」など、大津島ならではの食事を楽しむことができます。

6 大津島に泊まる

馬島地区

 小屋場 只只 (0834-85-2800)
 大津島ふれあいセンター (0834-85-2777)

7 大津島に住む