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おもしろ統計・172 山口県は化学工業県!全国トップクラスの製造業比率
172 山口県は化学工業県!全国トップクラスの製造業比率(令和7年12月18日掲載)
先月は本県の産業構造と完全失業率を紹介しましたが、今回は「県民経済計算」から本県経済の特徴を見てみます。
国の経済活動状況を表す指標の「国民経済計算(GDP統計)」に対し、県民経済計算はその山口県版で、県経済の実態を明らかにするため毎年公表しています。
令和4年度の県民経済計算によれば、県総生産で最も大きな割合を占めるのは「製造業」で構成比約35%と全国トップクラス。日本の国内総生産に占める製造業割合が約20%である点からも、本県における製造業の存在感が分かります。
また、「県内総生産の特化係数」も参考になります。これは総生産に占める産業別構成比について全国を1とした場合の各県の数値を表し、全国平均と比べ、どの産業が特化しているかを示します。全産業別の特化係数は製造業1.8、鉱業1.7、建設業1.4と第2次産業が高くなっており、製造業の内訳では化学が9.4と突出し、次いで輸送用機械、窯業・土石製品と続きます。
この「化学」分野には、瀬戸内海沿岸の石油化学コンビナートで生産される化学製品とともに、過去6年間で約3倍に成長した医薬品製造が含まれます。厚生労働省の薬事工業生産動態統計では、令和5年の山口県の医薬品生産額は年間6,000億円を超え、全国第5位にランクインしており、本県経済における重要な産業となっています。
県民経済計算は本県のホームページで公開していますので、ぜひご覧ください。

172 山口県は化学工業県!全国トップクラスの製造業比率 (PDF:349KB)

