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おもしろ統計・161 子ども世帯との距離感
161 子ども世帯との距離感(令和7年1月16日掲載)
毎年、年末年始の帰省シーズンは、駅や空港で、子どもや孫との再会を喜ぶ人々の姿や別れを惜しむ様子が報道されます。
今回は、子どもの居住地との距離について、令和5年住宅・土地統計調査」の結果からみてみましょう。
全国の65歳以上で家計を主に支える者(子どもあり)について、子どもと「一緒に住んでいる(同じ建物又は敷地内に住んでいる場合も含む)」世帯の割合は約42%、「徒歩5分程度~片道一時間未満の場所に住んでいる」世帯は約38%、「片道1時間以上の場所に住んでいる」世帯は約20%という結果でした。
意外にも、子どもと同居や近居の世帯が多いですね。
一方、山口県では、全国と比べ、子どもと「一緒に住んでいる」世帯の割合は約34%(全国43位)と低くなっている一方、「片道1時間以上の場所に住んでいる」世帯は約27%(全国1位)で高い割合となっています。
また、本県の65歳以上で家計を主に支える者(子どもあり)の家族類型別の割合をみると、「夫婦のみの世帯」が最も多く約36%(全国13位)、次いで「独居世帯」が約29%(全国3位)を占めており、いずれも全国平均を上回っています。
こういったデータからも、本県は、子どもとの同居が比較的少なく、遠方に住んでいる世帯が多いことが分かり、本県の若者世代の県外への流出が長期間にわたって続いてきた社会情勢がうかがえます。
なお、住宅・土地統計調査では、住宅や世帯の居住状況などについて幅広く調査していますので、ご興味のある方は県統計分析課や総務省のホームページから、ぜひご覧ください。
(注)「片道15分」及び「片道1時間」とは、ふだん行き来に利用している交通手段による片道の所要時間