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おもしろ統計・160 2023年漁業センサスから読み解く山口県の水産業
160 2023年漁業センサスから読み解く山口県の水産業(令和6年12月19日掲載)
山口県は三方が海に開かれ、古くから漁業の盛んな県として知られています。
そこで今回は、今年8月に公表された2023年漁業センサスの結果(概数値)から、山口県の漁業就業者に関するデータを読み解いてご紹介します。
令和5年11月1日現在の山口県の漁業就業者数は2,825人であり、平成30年の調査よりも1,098人(28%)減少しています。このうち、65歳以上の割合は58%と全国で2番目に高く、漁業就業者の減少と高齢化が進んでいることがわかります。
一方で、全国的に見てみると山口県の漁業就業者数は全国で16番目、漁業経営体数は11番目に多く、本県は依然として漁業の盛んな県であるといえます。
さらに、雇われを除く新規漁業就業者数に注目すると、全国的には減少傾向にある中、山口県は逆に増加傾向となっています。また、
比較的若い45歳未満における各年齢層ごとの漁業就業者数は、前回調査からの5年間でそれぞれ増加していることが読み取れます。
これは、山口県がこれまで漁協や市町と一体となって進めてきた将来の漁業の担い手の確保や育成の取り組みの成果によるものとも考えられ、本県では引き続き、本県漁業の振興に向け、取り組んでいくこととしています。
終わりに、今回ご紹介した漁業就業者の状況のほか2023年漁業センサス結果の概要(概数値)を県統計分析課ホームページに掲載していますので、ぜひご覧ください。