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おもしろ統計・158増加する外国人人口
158 増加する外国人人口(令和6年10月17日掲載)
増加を続けてきた我が国の総人口は2008年頃にピークを迎え、本県でも全国より20年以上早く、1985年をピークに人口減少局面に入っています。
そのような中にあって、近年著しい増加傾向を示しているのが外国人人口です。
総務省「人口推計」によると、我が国の外国人人口は、2010年の約170万人が2023年には約320万人と、10年余りの間に約2倍に増加しました。
本県においても例外ではなく、同じ10年余りの間で外国人人口は約1.6倍に増加しています。
それでは、各都道府県人口に占める外国人の割合についてはどうでしょうか。
2023年についてみると、外国人の割合が全国で最も高いのは東京都の4.5%で、本県の1.5%の3倍となりました。
また、我が国の人口に占める東京都のシェアをみると、日本人では約11%ですが、外国人では約20%と2倍近いシェアを占めており、外国人は日本人以上に大都市に集中する傾向がみられます。
さらに、外国人の滞在の目的等についても、地域によって特徴があるようです。
法務省「在留外国人統計」(2023年12月現在)によると、技能実習生が在留外国人に占める割合は、全国では約12%であるところ、本県では約25%と2倍以上高くなっています。
一方、東京都では、技能実習生の割合は約2%と低く、多くの企業や教育機関が集まるその立地から、いわゆる高度人材や留学生の比率が高くなっています。
今後、外国人の増加が地域社会にどのような変化をもたらしていくのか、注目されます。