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おもしろ統計・148夫婦で育児するっちゃ!
148 夫婦で育児するっちゃ! (令和5年12月21日掲載)
「ワンオペ育児」という言葉を耳にしたことがあるでしょうか。
ワンオペレーション、つまり1人で育児のほとんどを担っている状態を指す言葉で、2017(平成29)年には新語・流行語大賞にもノミネートされています。
10(同22)年に同賞を受賞した「イクメン」(育児をするメンズ)とは対極にあるような言葉ですが、現在の夫と妻の育児時間はどうなっているのでしょうか。
21(令和3)年10月に実施された「社会生活基本調査」によると、子どものいる世帯の1日当たりの育児時間は、全国平均では夫が19分、妻が67分という結果でした。
山口県はというと、夫は15分で全国34位、妻は71分で全国10位と、妻の奮闘ぶりが目を引きます。
そのうち平日についてみると、夫の10分に対し妻は68分と夫の7倍近くとなっており、平日は「ワンオペ育児」状態の家庭が多いと言えそうです。
なお、共働き家庭に限定しても、平日の育児時間は、夫が10分、妻が47分で、妻の育児負担が大きい状況はあまり変わりません。
一方、仕事が休みの人が比較的多いと思われる日曜日についてみると、夫は32分、妻は78分と、夫婦で同等とまでは言えませんが、格差は小さくなっています。
平日は遅くまで働いていて育児への参加が難しいものの、休日には家族との時間を大切にしているお父さんの姿が想像されます。
働き方改革やワーク・ライフ・バランスという言葉が浸透してきた昨今、夫婦で平等に育児を分担することを表す言葉が流行する日が来ることに期待したいですね。
148 夫婦で育児するっちゃ! (令和5年12月21日掲載) (PDF:380KB)