本文
おもしろ統計・145働くお母さんは日本海側に多い?
145 働くお母さんは日本海側に多い? (令和5年9月21日掲載)
「鍵っ子」という呼び方、最近、耳にしなくなったと思いませんか。
夫婦共働きが主流となった現在は、自分で家の鍵を開け親の帰りを待つ子どもが珍しくなくなっているようです。
しかしながら、お母さんが小さな子どもを育てながら働くのは大変なことです。
それでは、働くお母さんが多い地域には特徴があるのでしょうか。
「令和2年国勢調査」によると、妻の就業率(6歳未満の子のいる夫婦の世帯)が高い順に、島根県(81.2%)、山形県(79.8%)、秋田県(78.9%)と、都市部ではなく地方の県が並びました。
また、日本海側の県で就業率が高いのも特徴で、上位10県のうち、9県が日本
海沿岸の県となっています。
さて、山口県はというと、妻の就業率は61.4%、全国で36番目という結果でした。
これを市町別にみると、妻の就業率が最も高いのは阿武町の78.0%、次いで萩市(75.0%)、長門市(72.7%)と続きます。
やはり山口県でも、日本海に面した地域で就業率が高くなっています。
なぜ日本海側の地域では子育てと仕事を両立している女性が多いのでしょうか。
理由の一つに、日本海沿岸の地域では、3世代同居率が高い傾向があることが考えられます。
妻の就業率と3世代同居世帯の割合(6歳未満の子のいる夫婦の世帯)をグラフにしてみると、山口県でも3世代同居率が高い市町では就業率も高くなる傾向があるようです。
同居の祖父母と協力しながら育児に仕事に奮闘している姿が浮かんできますね。
働くお母さんは日本海側に多い? (令和5年9月21日掲載)(PDF:397KB)