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おもしろ統計・144「住宅・土地統計調査」からわかる空き家の増加
144 「住宅・土地統計調査」からわかる空き家の増加 (令和5年8月17日掲載)
ご近所に空き家が増えたと感じることはありませんか。
本年10月に実施される「住宅・土地統計調査」では、住宅数や居住状況のほか、2018(平成30)年の前回調査に引き続き、空き家の実態を詳しく把握します。
この調査は、総務省統計局が1948(昭和23)年から5年ごとに実施していますが、わが国の住宅事情は、調査開始当初と比べると大きく変わってきています。
当初の住宅不足は昭和40年代には解消され、耐震性やバリアフリー、省エネ性能など、徐々に量よりも質の確保が求められるようになりました。
現在では、超高齢社会を背景とした高齢者の住まい方などのほか、居住環境の整備のための空き家対策が重要な課題となっています。
本県においても、空き家は増加し続け、前回調査では、空き家(別荘などの二次的住宅を除く)は約12万5千戸、空き家率(総住宅数に占める空き家の割合)は17.3%と、約6戸に1戸が空き家という結果になりました。これは全国の13.0%を大きく上回り、全国で8番目に高いものです。
さらに、この空き家のうち28.0%(全国22.9%)に腐朽・破損があり、防災や衛生、景観などの面から、周囲の環境への影響が心配される状況にあります。
国や自治体では、空き家対策の取り組みを進めているところですが、今回の調査で空き家の増加傾向等に変化は見られるのでしょうか。
「住宅・土地統計調査」の対象世帯には、9月下旬より調査員がお伺いします。
調査への皆さまのご理解、ご協力をお願いします。
144「住宅・土地統計調査」からわかる空き家の増加(令和5年8月17日掲載) (PDF:423KB)