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おもしろ統計・131 県民経済計算って何?
131県民経済計算って何?(令和4年7月21日掲載)
国民経済の活動状況を多面的・総合的に表す指標として「国民経済計算」があります。皆さんになじみの深い「国内総生産(GDP)」もこの中で推計しています。同様に、本県でも県版GDPを含めた「県民経済計算」を作成しています。
県民経済計算は、県内の経済活動の成果を生産(付加価値)、分配(所得)、支出(需要)の3面にわたって総合的、体系的に把握するものです。
ここでは県民経済計算のうち、分配(所得)の側面から「県民所得」という指標について見ていきましょう。
「所得」と聞くと、会社から受け取る給料などを連想するかもしれませんが、県民所得には企業の利益も含まれます。県民所得を県の総人口で割った「1人当たり県民所得」の山口県の値(平成30年度)は、319万9千円と全国的にも上位に位置しています。
その要因として、山口県の「労働生産性」の高さが挙げられます。山口県は屈指の工業県といわれ、2次産業の大規模事業所が多く立地していることから、生産性の高さはイメージできますが、これをデータにより確認してみましょう。
ここでは就業者1人当たりの生産額(付加価値)を労働生産性の尺度とし、他都道府県と比較します。その結果、山口県は平成30年度全国第5位で、その他の年でも上位にあり、労働生産性の高さがデータからも裏付けられます。
県民経済計算は、内閣府や各都道府県のホームページに掲載されています。興味のある方はぜひ一度ご覧ください。