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おもしろ統計・知っちょる?統計やまぐち96「経済センサスから見る外食産業の動向」
近年、郊外におしゃれな飲食店の新規オープンが目につきませんか。また、皆さんも、ご家族、ご友人との外食の機会が以前より増えているのではないでしょうか。
そこで、今回は外食産業の担い手である山口県の飲食店について、近年の推移を総務省の経済センサス―基礎調査、活動調査、その前身である事業所・企業統計調査を使って調べてみました。
飲食店の売上高は2012年から2016年の4年間で15%以上伸びており、近年の好景気や核家族化・共稼ぎ世帯の増加などのライフスタイルの変化などにより、消費者の利用機会が増加していることを裏付けています。
飲食店の店舗数は、ここ数年はほぼ横ばいとなっていますが、昭和の終わりに1万店近くあったものが、平成の終わりには40%近く減っています。
ところが、飲食店の従業員の数は、この間ほぼ横ばいで推移しており、この結果、一事業所当たりの従業員の数、規模が大きくなっていることが分かります。飲食店の経営主体も、個人経営の店が減り、法人経営の事業所が増えてきています。
今回使用した経済センサス―活動調査、および基礎調査は、全産業分野の経済活動を同一時点で調査しているため、全国や本県の状況を的確に把握できることから、各種行政施策の立案などに利用されているほか、民間企業における経営計画の基礎資料として広く活用されています。
ご興味のある方は総務省のホームページにデータベースが公開されていますので、ぜひご覧ください。