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おもしろ統計・知っちょる?統計やまぐち100「高齢者に優しい家へ」
「高齢化」という言葉、テレビやネットなど多くのメディアで耳にしますよね。実際、私たちの住む山口県はどれくらい高齢化が進んでいるか知っていますか?
総務省が公表した人口推計(2018年10月1日現在)によると、山口県の高齢化率は33・9%で全国4位となっており、全国より10年早く高齢化が進んでいると言われています。さらに、9月30日に公表された住宅・土地統計調査によると、高齢単身世帯の割合は15・9%で全国3位、夫婦とも65歳以上の世帯の割合は13・4%で全国2位となっており、約3割の世帯が高齢者のみで生活している状況です。
高齢者の自宅での転倒・転落によるけがは、日常生活でも多く発生し、これが原因で介護が必要な状態になったり、最悪の場合死に至ることもあります。
このような事態を予防するための手すりや段差のない屋内など高齢者らのための設備を備えている住宅の割合は、県全体では52・3%になります。市町別に高齢化率の高い順にみていくと、周防大島町は65・6%、萩市は58・6%、長門市は56・5%となっており、下のグラフのように高齢化率の高い地域では、高齢者らのための設備を備えている住宅の割合が多い傾向があると言えるでしょう。
ただ、県全体での52・3%という数字は全国では22位と、高齢化率の順位からすると高いとは言えません。
年末は大掃除や帰省のシーズンです。この機会に、自宅だけでなく、離れて暮らす親御さんの家も、家族で見直してみませんか?