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おもしろ統計・129 山口県の高校は専門的?
129山口県の高校は専門的?(令和4年5月19日掲載)
新緑が目に鮮やかな季節となり、この春にご入学された学生の皆さんは新しい学校にもう慣れましたでしょうか。
今回は高等学校の学科についてのお話です。高等学校にはさまざまな学科がありますが、大きく分けると中学校教育の基礎の上に、さらに幅広い教養を身に付けることを目的とする普通科と、専門に関する知識・技術を身に付けることを目的とする専門学科、普通科と専門学科の両方の内容を幅広く学習できる総合学科に分けられます。
文部科学省の令和3年度学校基本調査によると、山口県は専門学科の生徒数の比率が36・3%と中国5県で最も高くなっており、学科別でも工業、看護、福祉系の学科は最も高い比率となっています。
全国平均と比較すると、専門学科全体で約1・7倍、工業系は約2倍(13・9%)、看護系は約4倍(2・9%)、福祉系は約3倍の構成比(0・8%)となっています。
一方で普通科は57・2%で全国平均の73・3%を約16%下回っています。普通科は東京都(87・2%)や神奈川県(86・9%)、大阪府(74・4%)などいわゆる大都市のある都道府県の比率が高くなっています。
総合学科の比率は6・2%で中国5県では3番目とあまり高くありませんが、全国平均(5・5%)よりは高くなっています。
こうした比較により、地域の特性の一端を知ることができます。学校基本調査の結果は県ホームページで公表しています。高校生の卒業後の進路などのデータもありますので、ぜひ一度ご覧いただければと思います。