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おもしろ統計・127山口県のお酒事情
127山口県のお酒事情(令和4年3月17日掲載)
皆さん、お酒は好きですか? 今回は国税庁統計年報を基に作成された「酒のしおり」を使って、山口県民のお酒事情についてご紹介します。
山口県の令和元年の成人1人当たりの酒類消費量は、全国第32位の73・1リットルです。約20年前の平成12年の消費量と比較すると23%の減少となっています。これは同期間の全国平均の18%減少を上回る減少率です。ちなみに同期間の20~64歳の県内人口と比べてみると25%の減少となっており、その間の状況をグラフで見てみると、二つの減少傾向が似ていることが分かります。働き世代の減少が酒類消費にも大きな影響を及ぼしているようです。
品目別では県内において、発泡酒を含むビール類の消費が落ち込み、チューハイなどのリキュール類の消費が増えてきたことが分かります。平成12年は県内の酒類消費の73%を占めていたビール類ですが、令和元年には35%までシェアを落としています。反対にリキュール類は平成12年の3%から令和元年には37%までそのシェアを伸ばしています。要因としては、平成15年の酒税改正による発泡酒の値上がりや女性・若年層の嗜好の多様化などが挙げられます。比較的安価であり、フルーティーな味わいで飲みやすいリキュール類の人気が高まってきたのではないでしょうか。
コロナ禍の影響でさまざまなスタイルでお酒を楽しむ方が増えてきました。引き続き感染対策に気を配りながら、おいしいお酒を楽しみましょう。