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令和6年度「夢・志」ワークショップを開催しました
「夢・志」ワークショップ ~当事者研究の視点から~ を開催しました。
県では、東京大学先端科学技術研究センターと連携し、最先端の知見やノウハウに基づく新たな学びの場の創出に向けた取組を展開しています。
このたび、自身も障害をもつ東京大学先端科学技術研究センターの熊谷晋一郎教授を講師として、自分が抱えている「困りごと」を話し合い、解決策を考えることで、次のチャレンジにつなげる「当事者研究ワークショップ」を開催しました。
1 日時
令和6年12月21日(土曜日)13時00分~15時00分
2 実施場所
山口県セミナーパーク(山口市秋穂二島1062)
3 内容・講師
内容:当事者研究ワークショップ
講師:東京大学先端科学技術研究センター 教授 熊谷晋一郎 氏
4 参加者
県内の中学1年生から高校3年生まで 18名
5 ワークショップの様子
オープニングでは「自立とは」やワークショップにおける注意事項などについてお話がありました。 |
昨年度の参加者2名がサポーターとして、前回の様子などを紹介してくれました。 |
グループワークでは、まずは普段の困りごとを共有します。 |
自分の「困りごと」を書き出します。 |
出された「困りごと」をグルーピングします。 |
メンバーの「困りごと」に対して、自分が解決できることがないか考えてみます。 |
グループワークの内容や感想を全体に共有します。 |
他の人の困りごとを知って、自分にとっても困りごとだったと気付くこともありました。 |
まとめでは、依存する(補い合う)ことの大切さを改めて認識しました。 |
家庭や学校などでの「困りごと」を共有する中で、他者に共感される嬉しさや自分にはない困りごとへの驚きを感じながら、自分の「足りなさ」が「夢・志」の羅針盤になることや、「困りごと」の共有がひいては地域・社会の課題解決につながることを体感しました。
6 参加者の感想
・自立は依存先をたくさん持つこと、ということを学び、これから人を安心して頼れるようになった。
・共有することに戸惑いもあったが、皆さんが受け入れてくれて共感してくれた。気持ちが前向きになり、とても貴重な経験となった。
・話すことに苦手意識があったので不安を感じていたが、グループの人の悩みに共感したり逆に共感してもらえたことで、悩みを持っているのは自分だけじゃないと思えたらポジティブになれた。普段のグループワークよりやりやすかった。
・コミュニケーションが苦手なのだが、先生の「共通とされているコミュニケーションの取り方が自分に合わないだけ。みんなコミュニケーションはちゃんと取れている」という言葉がとても嬉しかった。
・できないからこそ、他人の気持ちが分かるし、共感もできる。コンコーダンス効果は初めて聞いた言葉だったが、共感力は大切なスキルの一つだと思うので、自分の足りなさを共感力に変えていきたい。
・学んだことを考え方の一環として周りに提案してみることで、学校の活動でも自分たちの可能性を広げていきたい。
・苦手を克服とまではいかなくとも、できる限り自分らしく、周りのことを考えながらいろいろなことに挑戦したい。