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水の作文コンクール・水の大切さ

ページ番号:0275322 更新日:2024年10月8日更新

山口県優秀賞

水の大切さ

周南市立須々万中学校 3年 三上 華音(みかみ かのん)

 この作文を書くまで、私にとって水とは当たり前にあるものだと思っていた。だから、今まで、水の大切さや、水不足、汚染などの問題について知らないことも多く、考えることも少なかった。しかし、今年一月一日能登半島で最大震度七を観測する大地震が発生した。この地震による被害はとても大きく、今でも断水をしている地域があることに驚いている。そこで私は、断水によってどのような問題があるのか調べてみることにした。
 まず、洗面や入浴、洗濯、トイレなどの衛生的な問題だ。洗面や入浴では、頭や体、顔を洗うことができないため、汚れを落とすことができず、不衛生な状態が続いてしまう。洗濯では、衣類を洗うことができないため、汗や土などの衣類に付着する汚れを落とせず、こちらもまた不衛生な状態になってしまう。この衛生的な面での被害で、私はトイレが一番大変だと思った。入浴ができないのも大変だ。しかしトイレでは排泄物を流すことができないため、においはもちろん衛生上にも良くない。また、流せないからと、我慢することにより、身体に負担もかけてしまう。このように衛生面では、身体への悪影響がたくさんあることが分かった。
 次に、食事についてだ。料理や食器を洗うにもかなり水が必要になる。第一、水を飲まないと人は死んでしまう。料理は非常食があれば補えると思っていたが、非常食にも限りはあるし、栄養も偏ってしまうため、結局普通の食事をとるには水が必要になってしまう。また、食事の後にも、お皿やコップなどを洗ったり、手を洗ったりすることもできなくなってしまう。私は家で料理をする時、しょっちゅう手を洗ってしまうため、断水になると想像もつかないくらい大変になるだろう。
 続いて、心身による影響だ。先程述べたように身体への負担もかかってしまう。また、日常生活が著しく制限されることによって、ストレスもかなりたまってしまうだろう。それに、給水所へ水をもらいに行くには長蛇の列を並び、重いポリタンクを運ばないといけない。そのため、高齢者や体が不自由な人には重労働になってしまう。
 今、述べたことが現在能登半島では起こっている。もう四ヶ月もたっているが、断水がずっと続いている地域もある。こんな不便が続いていると思うと、とても心が痛くなってくる。水がないということだけで、これだけのことが大きく変わってしまうことにとても驚いた。私は経験したことがないため、どれくらい大変なのか分からないが、きっと私の想像をはるかに超えるくらい大変なのだろう。
 私は、水の大切さを分かっていたつもりだが、この作文のテーマの断水について調べることによって水の偉大さや、生活や人にとって欠かせないものと言われることに、とても納得できた。私にとって水とは身近にあるものだが、世界には毎朝、水を遠くにわざわざくみに行かなければならないところや、きれいな水がなく、汚れた水を飲まないといけない国もある。また、能登半島のように急に水が使えなくなってしまう時があるかもしれない。だからこそ私は思った。そんな貴重な水を、これからもずっと大切に使っていきたいと。