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おいでませ知事室 山口県の新たな未来に向けた県づくり

ページ番号:0123737 更新日:2022年1月1日更新

 新年あけましておめでとうございます。
 県民の皆様にとりまして、本年がより良い年となりますことを、心からお祈り申し上げます。

 県政は、県民の皆様からの信頼の上に成り立つものであり、本県の職員一人ひとりが服務規律の確保や法令遵守について、常に高い意識を持っていなければなりません。そうした中、昨年、県庁内で公職選挙法に違反する行為があり、副知事が辞職する事態に至りました。この事態を重く受け止め、改めて県民の皆様に深くお詫び申し上げます。

 その上で、県民の皆様にお約束します。
 県庁において、今回のような選挙を巡る組織的な勧誘は、今後一切なくすこととします。仮に、外部から依頼があっても、すべてお断りします。
 そして、今後、事実関係を検証した上で、職員全体のコンプライアンス(法令遵守)を徹底するための再発防止策を講じ、県政に対する信頼の回復に全力で取り組んでまいります。

 次に、今後の県政運営についてです。

 昨年は、新型コロナウイルスとの闘いに明け暮れた厳しい一年でした。こうして穏やかな新年が迎えられましたのも、医療従事者の皆様や福祉・介護サービス従事者の皆様をはじめ、コロナの中にあっても生活に必要不可欠なサービス提供を担っていただいた皆様、そして、外出機会の半減や営業時間短縮などの厳しい対策に格別のご理解とご協力をいただいた県民・事業者の皆様のお陰であり、改めて深く感謝申し上げます。

 そのコロナの感染動向は、昨年末から、感染力が強いとされるオミクロン株が世界中で急速に拡大しており、県内でも相次いで感染が確認されるなど、感染の第6波の到来が強く懸念されるようになってまいりました。

 こうしたコロナの脅威から県民の皆様の命と健康を守り抜くため、県では、引き続き、検査体制と医療提供体制の確保に万全を期すとともに、市町や医療関係機関と緊密に連携し、ワクチンの3回目接種を迅速かつ円滑に実施してまいります。

 それと同時に、大きく落ち込んだ地域経済と県民生活を再生し、山口県の元気を取り戻していかなければなりません。そのため、昨年10月に策定した「山口県観光V字回復プラン」に沿って、観光産業の一日も早い回復を図るとともに、国の経済対策と呼応しながら、事業活動の継続・活性化への支援や消費需要の喚起など、県内経済を確かな回復軌道に乗せるための対策を強力に進めてまいります。

 さらに、コロナ禍で生じた社会変革を施策推進に取り込み、山口県の新たな未来に向けた県づくりもしっかりと前へ進めることが重要です。その原動力となるのがデジタル化であり、デジタル技術の活用によって、時間や場所にとらわれない柔軟な働き方が広まり、生活の利便性においても都市と地方の差が縮まる中で、むしろ、都市にはない豊かな環境とゆとりを提供できる地方の方にこそ、チャンスがある時代を迎えようとしています。

 国においても、成長戦略の柱に「デジタル田園都市国家構想」を掲げ、地域の個性を活かした地方の活性化を目指すとしており、こうした国の政策と連携を図りながら、県政のあらゆる分野でデジタル改革を強力に、スピード感を持って推進し、活力みなぎる山口県の実現に向けた産業維新・大交流維新・生活維新の「3つの維新」をさらに進化させていきたいと考えています。

 このほか、頻発化・激甚化している自然災害から県民の皆様の命と暮らしを守るための防災・減災、国土強靭化の取組も引き続き強力に進めてまいります。さらに、今後の重要課題である「脱炭素化」については、本県産業の構造的な特性を踏まえ、その国際競争力の維持に十分配慮しながら、官民連携による脱炭素社会づくりに取り組んでいきたいと考えています。

 県では、コロナから県民の皆様の命と健康を守り抜き、傷んだ社会や経済を発展的に再生していく、そして、デジタル技術の活用等により、安心で希望と活力に満ちた山口県の未来を切り拓き、県政最大の課題である人口減少に何としても歯止めをかけていく、このことに全力を挙げて取り組んでいく一年にしたいと考えていますので、皆様の御理解と御協力をよろしくお願いします。