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おいでませ知事室 知事からのメッセージ(平成17年(2005年)1月1日)
新たな決意と希望を胸に、すがすがしい新春を迎えられたことと思います。今年がみなさんにとってすばらしい年となりますよう心からお祈りいたします。
今年の干支(えと)は「酉(とり)」で、動物では「鶏」の字が充てられています。「鶏」は、中国では古くから幸運のシンボルであり、また、予言の動物とも言われています。社会経済が予想を超えるスピードで変貌する中、先を予測することはなかなか難しいことですが、将来を十分に見通すとともに、県民のみなさんのニーズをしっかりと受け止めて、私は日々の努力を積み重ねていきたいと考えています。
さて、2005年の山口県はどのような年になるでしょうか。
地方分権の流れは、ますます本格化します。地方財政に係る三位一体の改革には、まだまだ多くの課題が残されていますが、政治や行政を住民の身近なところに引き戻すために、みなさんの理解と応援を得ながら、その実現に一歩でも近づけていきたいと思っています。
市町村合併は、県内各地で相次いで進みます。新しい市町村の枠組みの下で進められる、新たな発想に立った元気で魅力的なまちづくりに、私たちは大きな期待を持つことができます。
そして、私は、県民のみなさんや市町村とともに、「住み良さ日本一の元気県」の実現をさらに加速化していきます。多彩な資源や特性を持つ山口県だからこそ、これらを地域の基盤として、各分野でバランスのとれた「住み良さ」を創造することができます。また、私たちが自慢し、培ってきた資産を守り、独自の発想で生かし、さらに磨いていくことで、「山口県らしさ」という輝きを放つこともできるはずです。
その輝きをみなさんに実感していただく機会も今年はたくさんあります。10月末に開催する技能競技の全国大会「技能維新!きらら山口2005」では、ものづくりを大切にしてきた山口県を舞台に、参加者たちの技能と夢が花開きます。また、源氏と平家の最後の決戦の地「壇之浦(関門海峡)」は、大河ドラマ「義経」の放送により、大きなスポットを浴びるでしょうし、映画「四日間の奇蹟」のロケ地に選ばれた「角島(つのしま)」(豊北町)の美しさは、必ず人々を魅了すると思います。
県外との交流も進めながら、私は今年を、新たな、そして大きな一歩を踏み出す飛躍の年にしたいと考えています。
「自立」「協働」「循環」という県づくりのキーワードと、「住み良さ日本一」という目標を県民のみなさんと共有し、引き続き全力で取り組んでまいりますので、どうかよろしくお願いいたします。