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おいでませ知事室 「やまぐちデジタル改革」の実現に向けて
皆さんこんにちは。村岡嗣政です。
昨年3月、県内で初めて新型コロナウイルス感染症患者が確認されてから、一年が経過しました。
この間、県民の皆様には、手洗いやマスクの着用といった基本的な感染予防対策の実施をはじめ、テレワーク等の新しい働き方の実践など、生活のあらゆる場面で、感染拡大防止に取り組んでいただきました。
皆様方の御理解と御協力、そして、医療従事者の方々の絶え間ない御尽力により、本県では、感染拡大の波を抑え込み、感染状況を「ステージ1」に下げることができました。改めて皆様に感謝申し上げます。
さて、県では、テレワークの普及や、地方への関心の高まりなど、コロナ禍の危機で生まれた様々な変化をチャンスと捉え、昨年10月に、「『コロナの時代』に対応するための施策推進方針」を策定し、県づくりの取組の重点化・加速化を図ってきました。
その中でも、特に、デジタル化は、コロナ禍で生じた社会変革を未来に向けた成長へとつなげる原動力となるものであり、私は、これを機に、単にデジタル技術を導入するだけではなく、関連する制度や施策なども併せて変革していく、社会全体のデジタルトランスフォーメーション、DXを一気に進め、活力に満ちた山口県の未来を切り拓いていきたいと考えています。
この取組を進めるに当たり、私は、先日、日台友好促進山口県議会議員連盟会長の島田教明議員、(株)山口フィナンシャルグループの吉村猛会長、(株)リテールパートナーズの田中康男社長と共に、台湾のデジタル担当大臣であるオードリー・タン氏と、デジタル社会における地方の可能性について、オンラインで対談を行いました。
当日、タン大臣からは、5Gの導入などのデジタル化は、地方でこそ必要といったお考えや、地域課題の解決に向けた市民との連携の実例など、興味深いお話を伺い、本県のデジタル化の推進に向け、思いを強くしたところです。
そこでこの度、私は、これから本県として進める社会全体のデジタル化を「やまぐちデジタル改革」と位置付け、その基本的な考え方や内容を示す「やまぐちデジタル改革基本方針」をとりまとめました。
今後は、この方針に掲げた施策に沿って、デジタル技術を活用した地域課題の解決と新たな価値の創造に向けた取組を、スピード感を持って進めてまいります。
また、そうしたデジタル化の効果を県民の皆様にいち早く実感していただけるよう、子育てや教育、公共インフラの維持管理など、日常生活に身近な分野のデジタル化にも積極的に取り組んでいきたいと考えています。
私は、このデジタル改革によって、県づくりの取組を加速させるとともに、さらにその先を見据え、県民の皆様一人ひとりが希望するサービスやライフスタイルを自由に選択でき、これまで以上の豊かさと幸せを実感できる、より質の高い「活力みなぎる山口県」の実現を目指してまいりますので、皆様の御理解と御協力をどうぞよろしくお願いします。