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おいでませ知事室 「コロナの時代」における県づくり

ページ番号:0011323 更新日:2021年1月1日更新

 明けましておめでとうございます。
 清々しい新春を迎え、謹んで新年のお慶びを申し上げますとともに、皆様にとりまして、本年がより良い年となりますことを、心からお祈り申し上げます。

 今年の夏には、新型コロナウイルス感染症の世界的流行により、延期となった「東京オリンピック・パラリンピック」の開催が予定されています。人類がコロナに打ち勝った証として、無事に開催されることを念願するとともに、世界中のトップアスリートの皆さんの己の限界への挑戦がこの日本で繰り広げられることを期待しています。

 県政においては、直面する感染症の危機を乗り越えるとともに、コロナ禍から生まれた変化を県政推進に確実に取り込み、コロナの時代にあっても「活力みなぎる山口県」の実現に向けた取組を力強く、スピード感を持って前へ進めていく、充実した一年にしたいと考えています。

 それに向け、何よりもまず取り組むべきは、更なる感染拡大を防ぎ、県民の皆様の命と健康を守ること、そして、暮らしの安定を確保し、地域経済を回復基調に乗せていくこと、これが目下の最重要課題です。

 一方、コロナ禍を契機に、社会全体のデジタル化が改めて強く認識されるとともに、テレワークの急速な普及に伴い「働き方の新しいスタイル」が広がりつつあるなど、国民の意識や行動に大きな変化が生まれています。

 私は、こうした社会変革の動きをしっかりと捉え、国の政策にも的確に対応しながら、危機から生まれた変化をこれからの成長へつなげる取組をさらに加速させてまいります。

 とりわけ、デジタル化は変革の原動力となるものであり、教育、子育て、医療、防災など、生活に関わる幅広い分野で県民サービスを向上できる可能性を有するとともに、産業の高度化、イノベーションの創出などが大いに期待できますことから、デジタル技術を活かす施策を強力に進めていきたいと考えています。

 また、全国知事会では、昨年、デジタル社会推進本部が設置され、私が本部長を拝命しています。デジタル化によって都市と地方の格差を大きく縮めることが可能であり、そのためには超高速ブロードバンドなど通信基盤の全国的な整備や、地方でのデジタル人材の確保などの前提条件が整うことが不可欠となりますので、その実現を国に強く求めてまいります。

 コロナとの共存を前提とした「新たな日常」の中で、デジタル化等による変革の恩恵をすべての県民が享受し、これまでよりも豊かで安心・安全に暮らすことができる。私は、こうした社会こそが、コロナの時代にあって本県が目指すべき未来の姿であると考えています。

 その実現に向け、市町をはじめ、企業、大学、関係団体、そして県民の皆様とともに、総力を結集して、本県が直面する様々な課題を解決し、県民誰もが希望を持ち、安心して暮らし続けられる県づくりを力強く進めてまいりますので、皆様の御理解と御協力をどうぞよろしくお願いします。