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おいでませ知事室 感染症防止対策と令和2年度の県づくり
皆さんこんにちは。村岡嗣政です。
4月に入り、新たなスタートの季節となりました。山口県庁でも、110人のフレッシュな職員を迎えましたが、今年は、新型コロナウイルスの感染予防の観点から辞令交付式を中止したため、私から採用辞令を手渡すことができず、少し寂しい新年度のスタートとなりました。
その新型コロナウイルスについて、現在、感染者は国内外で増え続け、県内でも感染者が確認されるなど、予断を許さない状況が続いています。
県では、「山口県新型コロナウイルス感染症対策本部」を設置し、ウイルス検査体制の強化をはじめ、予防やまん延防止対策の徹底に全力で取り組んでいるところです。
また、3月23日に、「感染拡大の防止」・「県民生活の安定」・「県内経済の下支え」を柱とする緊急対策を取りまとめるとともに、3月27日には、中国5県知事によるウェブ会議を行い、ウイルス検査の相互支援や、重症患者の受け入れなどの広域的な連携体制を構築しました。
さらに、東京や大阪、愛知などの都市圏や隣の福岡県において感染拡大が続いていることから、4月2日の定例会見において、これらの感染者が増加している10都道府県への移動については、当面の間、平日を含め、できるだけ控えていただくよう、私から呼びかけたところです。
私たちの当面の目標は、感染源の分からない感染が県内で広がる事態を生じさせないことであり、この目標を県民の皆様と共有したいと思っておりますので、ご理解とご協力をお願いいたします。
さて、こうした状況にあっても県政を停滞させることなく、新たな時代の県づくりに向け、「やまぐち維新プラン」に基づく取組を力強く推進していかなければなりません。
今、AI(人工知能)や5G(第5世代移動通信システム)等の未来技術の進展によって、Society5.0時代が到来しようとしています。こうした技術を活用することで、従来にはない手法での課題解決や、新たな産業の創出、生活の質の飛躍的な向上を図ることができると考えられます。
また、都市部の人材が地域に多様な形でつながりを持つ「関係人口」という考え方が注目されており、この視点で新たな人の流れを創出することにより、地域課題の解決、地域活性化が期待できます。
人口減少をはじめ、様々な課題を抱える本県においてこそ、こうした新たな技術や視点を積極的に活用し、課題の解決に挑んでいくことが重要です。
私は、県民の皆様の安心・安全を第一にしながら、山口県の活力を生み出すための施策を柔軟かつ大胆に推進していきたいと考えておりますので、県民の皆様のご理解とご協力をどうぞよろしくお願いします。