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おいでませ知事室 災害時の「逃げ遅れゼロ」の実現を目指して
皆さんこんにちは。村岡嗣政です。
今年の県内の梅雨入りは、統計史上最も遅くなりましたが、紫陽花が美しい季節となりました。
県内には、防府市の「阿弥陀寺」を始め、山口市の「重源の郷」、光市の「光あじさい苑」、山陽小野田市の「江汐公園」などたくさんの紫陽花の名所があります。
しっとりと雨に濡れる紫陽花は、この季節ならではの風情を感じることができます。皆さんも、ぜひ県内各地の紫陽花をお楽しみください。
さて、これからの時期は、長雨や局地的な大雨により、土砂崩れや河川の氾濫などの災害が起きる可能性が高くなります。
毎年のように、全国各地で、「100年に一度」や「これまで経験したことのないような」豪雨に見舞われ、大きな被害が生じています。
山口県においても、昨年7月の豪雨により、県東部を中心に広い範囲で土砂災害や河川の氾濫などが発生し、3名の方の尊い命が奪われるなど大きな被害が発生しました。
被災地域等の住民の方を対象にアンケートを実施した結果、約8割の方に避難に関する情報が届いていた一方で、約5割の方は、「危ない」と感じても避難行動をとっていないことが分かりました。
このため、県では、住民の避難行動が自発的に行われるよう、全市町において、地域で「声を掛け合って避難するグループ」や「避難を促すリーダー」を決め、実際に避難訓練を行うなど、地域で率先して避難する体制づくりを進め、「逃げ遅れゼロ」の実現に取り組んでいます。
こうした中、この度、住民の自発的な避難を支援するため、5段階の警戒レベルを用いて、避難のタイミングをわかりやすくお伝えする仕組みが始まりました。
警戒レベル3は高齢者等が避難、警戒レベル4は全員が避難すべき状況です。
市町から警戒レベル3や警戒レベル4の防災情報が発令された地域にお住まいの方は、地域で声を掛け合って、速やかに避難してください。
そして、警戒レベル5は既に災害が発生している状況です。命を守る最善の行動をとってください。
県民の皆さん、日ごろからお住まいの地域の危険箇所や避難場所、避難経路を十分に確認するとともに、災害発生の恐れがある時は、テレビやラジオ、市町の防災行政無線で情報を確認し、一人ひとりが「自らの命は自らが守る」という意識を持って、行動しましょう。